スズメノヒエは日本全国に生息する雑草で、自宅の庭や芝生で見かけたらすぐに駆除する必要があります。スズメノヒエを放置しておくと、地面深くまで根を張り、駆除することがむずかしくなってしまうのです。
そこで本コラムではスズメノヒエの特徴や生態、似ている雑草との見分け方、スズメノヒエの駆除方法などについてご紹介しています。もし、自宅の庭にスズメノヒエを発見したら、早急に対応して、きれいな庭を維持しましょう。
目次
スズメノヒエの特徴と生態
スズメノヒエは、日本在来のイネ科の雑草で畑や道端、水田などの場所で成長します。スズメノヒエは成長すると40~90cmほどの高さになり、直立して大きな株になるのが特徴です。また、線形で、表面には柔らかくて白い毛が密生しているのが見られます。
またスズメノヒエの枝には、小穂と呼ばれる丸い円盤状の形をした花が羅列しているのが見られます。小穂の大きさは3mmほどです。そして、小穂の先端にはやくがついているのが特徴的です。やくは基本的に黄色をしており、非常に目立ちやすい色をしています。
スズメノヒエの生育期間は5~11月頃で、8~10月頃に花を咲かせます。日本中に生息しており、成長すると茎が枝分かれしたり直立したりするのです。そして、花期である8~9月には淡黄緑色の穂をつけます。
スズメノヒエと似ている草との見分け方
スズメノヒエと似ている雑草として、以下の4種類が挙げられます。スズメノヒエを見分けるには、茎葉の毛の生え方や枝のつき方、小穂のつき方などで区別することができます。それでは、それぞれの特徴や、スズメノヒエとの見分け方などについて見ていきましょう。
アメリカスズメノヒエ
アメリカスズメノヒエは、成長すると20~60cmほどになり、葉の表面に光沢が見られるのが特徴です。アメリカスズメノヒエは外来種で、熱帯のアメリカが原産となっています。また葉全体は無毛で、やくが黒紫色などといった点でスズメノヒエと異なります。
キシュウスズメノヒエ
キシュウスズメノヒエは、おもに水湿地や水田などで生育し、成長すると茎は30~60cmほどになります。またキシュウスズメノヒエは葉の表面の光沢が強く、葉全体は無毛なので、このような点からスズメノヒエと区別をすることができるでしょう。
タチスズメノヒエ
タチスズメノヒエは、成長すると80~150cmほどと大きな株を形成することが特徴です。また、ひとつの株につき10~20本の枝があり、その枝にはたくさんの穂をつけて密生して成長します。とくにやくは黄色をしているので、よく目立ちます。
ヤマスズメノヒエ
ヤマスズメノヒエは、おもに山野の草地に生える多年草で、成長すると20~40cmほどの高さになります。また花期は4~5月なので、スズメノヒエと区別することができるでしょう。
スズメノヒエの駆除は株が小さいうちにやろう
自宅の庭や芝生に、スズメノヒエを発見した場合は、早急に駆除をしましょう。株が大きくなる前に駆除をすることで、比較的楽におこなうことができます。ここでは、スズメノヒエの駆除方法や注意点をご説明していきます。
スズメノヒエの駆除方法
スズメノヒエを駆除するには、株が大きくなってしまう前に茎葉処理剤を散布して除草するとよいです。茎葉処理剤は、雑草が生えている箇所にかけることで、葉や茎から除草剤が吸収され、結果的に雑草を枯らしてくれます。具体的には春から秋ごろにかけて2ヶ月に1回くらいのペースで茎葉処理剤を撒いておくとよいでしょう。
またスズメノヒエの発生を予防したい場合は、土壌処理剤を使用するとよいです。土壌処理剤は、雑草がまだ生えていない土の上にかけることで、雑草が生えてくるのを防止する役割があります。スズメノヒエを駆除し終わったら、土の上から土壌処理剤を撒くとよいでしょう。
株が大きくなると駆除に時間がかかる
スズメノヒエの株が成長して大きくなってしまうと、除草剤を撒いても時間がかかってしまい、期待した効果が得られないことがあります。そのため、大きくなったスズメノヒエは茎葉処理剤を撒いて1年以上にかけて、少しずつ様子を見ていくとよいでしょう。茎葉処理剤を撒く時期は3~9月ごろで、3ヶ月に1回くらいのペースでおこなうのが望ましいです。
西洋芝に生えたスズメノヒエはどう駆除する?
スズメノヒエなどの雑草を枯らして、芝生に対しては無害な除草剤は選択性除草剤と呼ばれています。しかし、選択性除草剤のデメリットとして、日本芝には使用できるが、西洋芝には除草剤による薬害が生じることがあるため、使用できないことがあります。そのため除草剤を撒く前に、自宅の芝生の種類をきちんと確認しておくことが重要です。
もし自宅の芝生が西洋芝の場合は、ハケを使ってスズメノヒエだけに除草剤を直接塗るか、スズメノヒエを根元から引き抜くことで駆除することができるでしょう。このように、日本芝の場合は、選択性除草剤を散布するだけで駆除することができますが、西洋芝の場合は、駆除するのにやや手間がかかってしまうのです。
スズメノヒエを駆除したいけれど、仕事や家事などで忙しく、決まった時間が取れないという方は、一度業者に相談してみるとよいでしょう。業者に相談することで、時間や手間を省くことができ、時間を有効に使うことができるはずです。
まとめ
スズメノヒエはイネ科の雑草で日本全国に生息しています。成長すると1mほどの高さになり、直立して大きな株になるのが特徴です。また、ほかの雑草には見られない特徴として、葉や茎の表面には柔らかくて白い毛が密生していることが挙げられます。
スズメノヒエに似た雑草として、アメリカスズメノヒエやキシュウスズメノヒエなどがいます。これらの雑草は強い光沢を持っていたり、やくが目立つような色をしていることから、スズメノヒエと区別をすることができるでしょう。
また、スズメノヒエの駆除は、成長して株が大きくなる前におこなうのがベストです。大きく成長してから駆除しようとすると、完全に除去するのに数年かかってしまうことがあります。そして、西洋芝に発生したスズメノヒエを駆除するには、植物に直接除草剤を塗るか、根元から雑草を引き抜くなどをして駆除をおこなうとよいです。
自宅にスズメノヒエが発生して、駆除することがむずかしい場合は、業者に依頼してみることをおすすめします。庭の状況に合わせて最適な方法で、駆除してもらえることでしょう。
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