アカザや雑草の除草は何がおすすめ？成長の早い雑草を食い止める方法

畑や空き地などでまれに見られ、作物の育成を妨げ困らせる雑草がアカザです。さらに、アカザ科の雑草は生長がとても早いため、広範囲で繁殖してしまうおそれもあるでしょう。たちまち畑をアカザがおおい尽くしてしまい、作物の育ちが悪くなることも考えられます。

そのため、作物が雑草に栄養をうばわれて影響が及ばないうちに、雑草の対策をすることがとても大切です。こちらでは、アカザなど雑草の除草方法や枯らし方、さらに活用方法について紹介していきます。

アカザは繁殖能力が高い！その生態と特徴

アカザは畑や空き地などでまれに見られる、アカザ科の雑草です。葉が広く、広葉雑草に分類される種類になります。葉と茎の付け根が紫色や赤みがかっている外観も、特徴的といえるでしょう。さらに、秋には赤い粒状の花をつけることでも知られています。

繁殖力の強い一年雑草

アカザは発芽から一年で枯れてしまうため、一年雑草の種類に含まれています。また、アカザは最大の強みとして、繁殖能力の高さや生長の早さがあげられるでしょう。あっという間に1.5mほどの大きさまで、生長してしまうようです。また、畑でアカザが繫殖してしまうと、作物の栄養まで吸収してしまい生長を阻害してしまうこともあります。

広い範囲で生息している雑草

インドが原産地とされるアカザは、日本に渡り全国的に広い範囲で生息しているようです。とくに乾いた土地を好み、荒地や土手で見られることが多いとされています。ただ、アカザの好む生息地が減ってきているため、見かけることが少なくなっているようです。

シロザの変異種に含まれるアカザ

アカザは、名前の似ているシロザの変種とされており、アカザ科の雑草になります。シロザと見た目が非常に似ており、若葉の状態のときが見分けやすいようです。シロザは葉と茎の付け根部分などが白く、アカザは赤くなります。ほかにもシロザとの大きなちがいは、杖にもされるほど丈夫な茎であればアカザになるようです。

アカザの除草方法

一年雑草になるアカザを除草するのなら、根から枯らすことができる除草剤を利用してみましょう。しかし、除草剤の選び方に注意しなければ、育てている植物まで枯れてしまいかねません。

アカザは一年広葉雑草

雑草には大きく分けて、一年雑草と多年雑草があります。それによっても、適切な除草剤が変わってきます。アカザは一年広葉雑草になるため、使う除草剤を間違えないようにしましょう。

使用前に雑草の種類や状況を確認

まず、駆除する前に使用状況や使用する雑草の種類について、よく確認しておくことが大切です。除草剤を使用して枯らすときに、扱いを間違うと畑内の作物や関係ない庭の植物まで被害をあたえるおそれがありますので注意してください。

それに雑草の種類によっても、適切な除草剤は変わってきます。枯らせるために葉や茎から成分を吸収させるタイプ、農耕用タイプのものなどがあるのです。そのため、条件にあった適切な除草剤を選ぶことがとても重要になります。

アカザを枯らしたあとは防草もしよう

アカザなどの雑草を除草したあとには、防草対策をすることも大切になります。防草対策をしっかりとおこなうことで、翌年に雑草が生えにくくなるのです。

防草シートの効果

土壌をシートでおおうことで、新しい種子の侵入を防ぎ、日光を遮断することで雑草の生長を妨げる効果があります。また、防草シートの素材によっては水はけがよく、人工芝などの下に敷くこともできるのです。

防草シートを導入するにあたって

ホームセンターやネットで簡単に手に入れることのできる防草シートは、すべてが同じではなくそれぞれに特徴があります。丈夫な素材であったり、水はけのいいものであったりとさまざまです。

そのため、しっかりとした防草対策をするのであれば、値段よりも機能面を重視して選ぶようにしましょう。弱い素材の防草シートだと、雑草が入り込み突き破って生えてきてしまうこともあるようです。

防草シートの利用方法

防草対策をしたい場所に、おおよその大きさで防草シートを敷き詰めます。防草シートはカッターなどで切り取ることができるので、余った部分は余裕を持たせて取り除いてください。ある程度の大きさで防草シートを敷けたら、余った部分を下に織り込むようにしてあわせていきます。

大きさをあわせたところから、防草シートを止めるU字釘を使って固定していきましょう。防草シートがズレない程度に固定できたら完成です。景観をよくしたい場合は、防草シートの上にウッドチップや砂利などを敷いてみましょう。

アカザはただの雑草ではない？アカザの活用法

雑草と聞くと、迷惑なものや活用法のないものというイメージを持ってしまいやすいです。しかし、アカザには活用法があります。雑草のなかにも、活用できるものはあるのです。

アカザは杖としても使用されている

生長するととても固い茎になるアカザは、昔から杖を作る素材として活用されていたようです。しかも、雑草とされるアカザの杖は、高級品とされることもあります。ただ、アカザの茎を杖として使うためには、真っすぐに育てる必要があり大変な手間がかかるようです。

料理して食べる

アカザは雑草とされていますが、適切な調理をすることで食べることも可能です。アカザ科になるほうれん草と同じで豊富なビタミン類を含んでおり、栄養を摂取することもできます。しっかりと水で洗い流すことで調理可能で、おひたしや炒め物、つくだ煮などさまざまな調理方法があるようです。しかし、道端に生えているような雑草となると、どんな雑菌がついているかわからないため、むやみに食べようとするのはやめておきましょう。

漢方・生薬として使用する

地域によっては、アカザは煎じて薬や漢方として使用される場合もあるようです。ただし、アカザを食べたり、漢方として服用したりといったときには、人によってアカザ中毒疹と呼ばれる症状がでることもあります。

とくにアカザ中毒疹は、煮て食べたときに発生しやすいとされているようです。中毒疹が発症すると、強めの日差しを受けたときに赤くはれあがったり、むくんでしまったりといった症状がでやすいとされています。また、皮膚が部分的に炎症をおこすなど、痛みをともなう症状がでることもあるようです。

まとめ

アカザは、畑などでよく見られるアカザ科の雑草です。その名の通り、葉と茎の付け根が紫色や赤みがかった外観をしています。アカザはとても繁殖能力が高く生長の速度が早いため、畑の作物などの育成を妨げることもあるでしょう。

引き抜くだけでは駆除が追いつかないため、除草剤を使用して除草することがおすすめです。ただ、除草剤の使い方には、注意してください。扱いを間違うと、関係ない植物まで被害をあたえるおそれも考えられます。アカザの除去が一旦できたのなら、防草シートなどで防草対策も施しておくと安心です。少し費用が上がっても、きちんと駆除をして防草対策をするためには、業者に相談してみるのもおすすめです。

草刈りを依頼できる業者や料金

依頼できる業者や料金について、詳しくは「生活110番」の「草刈り」をご覧ください。