椅子やソファーの張り替えはDIYでできる?業者との違いを徹底比較

2021.7.19

椅子やソファーの張り替えはDIYでできる?業者との違いを徹底比較

長年大切にしてきた椅子やソファーも、やがて汚れたり破れたりするものです。ずっと使っているとどうしても落ちない汚れや、内部のクッションが露出する箇所も増えてしまうでしょう。
その際は思い切って、椅子やソファーの張り替えを検討されてみてはいかがでしょうか?そのままでは座り心地が悪くなるだけでなく、見た目にもみすぼらしくなってしまうでしょう。特に応接室や店舗など、来客を迎える場所に設置している椅子が老朽化していては、相手に悪いイメージを与えることになりかねません。

いざ椅子・ソファーを張り替えようと思ったとき、その方法として「DIY(自分)で張り替える」方法と「張り替え業者に依頼して、代わりに張り替えてもらう」という、2つの方法が挙げられます。どちらがいいのか迷ってしまうかもしれませんが、この記事では、その両者の費用と手間について考えていきます。椅子とソファーの張り替えをご検討されている方は、ぜひ参考にしてみてください。

椅子の張り替えを自分でやったときの費用や手間は?

「張地が破れて、内部からクッションが飛び出している」「表面が擦れて薄汚れている」「デザインが気に入らないので、好きな柄に張り替えたい」などの際は、椅子の張り替えが必要になります。張り替えを行うと古くなった椅子を蘇らせるのはもちろん、部屋の雰囲気をガラっと変えることに一役買ってくれます。

椅子の張り替えは自分でもできることですし、方法を理解すればさほど難しいことではありません。しかし、張り替えるためには専用の道具が必要になりますし、慣れない人ならば手間取ることも多いでしょう。

以下では、具体的に椅子の張り替えをDIYで挑戦する場合、どのような準備と作業をしなければいけないのかをご説明します。

椅子の張り替えを自分で行う費用

DIYで張り替えを行った場合、必要な費用は張り替え時に使用する工具代や新しいクッション・張地として使用する布地などの材料費です。張地とウレタンの購入だけであれば、1脚あたり1,000円以内に収めることも可能です。

椅子の張り替えには、具体的に以下のものが必要となります。

張地:椅子やソファーに用いられる生地で、最も目につき、直接体に触れる部分です。綿・麻・ビニールレザーなどの合成皮革・天然皮革など素材の違いがあり、柄の違いも含めればバリエーションは非常に豊富です。

ウレタン:椅子のクッションとなる部分です。長く使用しているとへたってしまい、クッション性が徐々に失われてしまいます。

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タッカー:ホッチキスのような道具です。張地を張る際に必要になります。

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ドライバー:椅子の分解・組立の際に使用します。

ハサミ(カッター):張地やウレタンを切るために必要です。

椅子張り替えを自分で行う手間

椅子の張り替え手順の一例をご紹介いたします。椅子の種類によっても異なる点はありますが、以下のような流れが基本となります。

1.座面を外す
ドライバーで座面を固定するネジを外し、座面を外します。取り外したネジは紛失しないように注意しなければいけません。

2.張地とウレタンを外す
張地を固定するタッカー芯を外します。ホッチキスの針のように「コ」の字の形状をしているので、そこにマイナスドライバーを差し込んで抜きます。
タッカー芯を抜いたら、張地とウレタンを剥がします。ウレタンが接着剤で座面に貼り付いている場合は、剥がした後にサンドペーパーなどで下処理します。

3.新しい張地とウレタンをカットする
座面に沿ってウレタンに線を引き、その線に従ってカットします。その上に張る張地も、一回り大きいサイズでカットします。

4.座面に張る
座面・ウレタン・張地を重ね、タッカーを用いて座面の裏側に張地を張っていきます。この時、事前に仮止めしておくことがポイントです。事前に仮止めしておくことで張りやすくなり、シワやガタつきなどを防ぐのに役立ちます。張地に柄が付いている場合は、引っ張りすぎると柄が崩れるので注意が必要です。
もしも失敗してしまった場合は、一旦タッカー芯を抜いてやり直すのが有効です。

5.仕上げ
最後に余分な張地をカットし、座面を外した逆の手順で取り付けます。何も問題がなければ、これで作業は完了です。

慣れた人ならば、1~2時間程度で完了するかもしれません。しかし経験が浅いうちは、上手くいかないことも多いようです。その場合は張り替えのプロに依頼することをおすすめします。

椅子の張り替えを業者に依頼したときの費用

DIYの場合、必要な費用は「材料費」のみです。タッカーなど専用の工具を用意しなければいけませんが、一度購入すれば何度も使用できます。積極的にDIYをするという方は、業者に依頼するよりも大幅に費用を抑えて張り替えることができるでしょう。
業者に依頼した場合、材料費だけでなく「加工費・出張費・送料」などが加算されます。その費用は張り替え業者によっても様々ですが、基本的にDIYより高額になります。1脚あたり1,000円台の安価で済むこともあれば、3,000円台を超える事例もあります。それでも新品の椅子に買い替えるよりかは費用を抑えることができるでしょう。

しかし上記のように、椅子の張り替えは手間がかかる作業です。また、あまりDIYをしないという場合は工具を用意しても使用頻度が低く、無駄になってしまいます。また、張り替えを失敗して張地やウレタンを駄目にしてしまうこともあるでしょう。
費用と手間を総合的に考えれば、張り替え業者に依頼することは決してマイナスとは言えません。DIYをする前に、一度ご依頼をご検討されてはいかがでしょうか。

ソファーの張り替えを自分でやったときの費用と手間

椅子以上に大きく、存在感のあるソファーを張り替えるのは大掛かりな作業になります。
ソファーの構造は椅子と似ており、骨組みの上にウレタンなどのクッションが置かれ、それらを覆うように張地が張られています。それだけに張り替え方法も椅子と似ている点が多いですが、こちらの方がより難易度の高い作業となります。また、ソファーの場合、カバーが布製もしくは合皮のもののみ張り替えが可能です。

ソファー張り替えを自分で行った時の費用

椅子の張り替えの場合と、必要な道具はほぼ同じです。
ただし、ソファーは椅子よりも大きく、材料費だけでも1万円を超えることも多いです。もちろん、ソファーがより大きく、張地も高価なものになればさらに材料費は高くなります。

ソファー張り替えを自分で行う手間

張り替えの作業工程もほぼ同様です。タッカー芯を抜き、古い張地やクッションを剥がし、新しいものに張り替えるという流れになります。
ただし、背もたれ部分の張り替えも必要になりタッカー芯の数は多く、目に見えない場所を留めていることもあります。ソファーの裏面などを剥がす場合、一旦ソファーをひっくり返して剥がさなければいけません。一人暮らしの方や、力の弱い方には重労働となるでしょう。
また、ソファーは椅子よりも構造が複雑です。隅や角は余った張地がシワになりやすく細かい調整が必要です。きれいに張り替えるためには、古い張地をそのままの形で剥がし、それを利用して裁断するケースもあります。形によってはミシンなどで張地を仮縫いする必要もあります。技術力の必要な作業となりますし、シワなく張るとなればさらに難しいです。

ソファーの張り替えを業者に依頼したときの費用

張り替え業者に依頼した場合、「材料費・加工費・出張費・送料」が必要になる場合がほとんどです。大きさや張地の種類などで費用が大きく変わるという点は、椅子やDIYの場合と同様です。費用が10万円を超えるケースも珍しくないようです。

ただし、ソファーの張り替えは難しい作業です。
張り替えのプロは、手間のかかるソファーもきれいに張り替えてくれます。また、DIYでは難しい天然皮革の張り替えも安心してまかせることができます。その他、業者によっては中身のクッションやバネもまとめてまかせることができるので、大切なソファーを長持ちさせることができます。

まとめ

DIYが盛んな昨今では、椅子やソファーの張り替えもDIYで挑戦する方が多いと思われます。
シンプルな構造のものや、人前に出さないようなものであれば、DIYに挑戦してもいいかもしれません。上手くできれば、業者に依頼するよりも大幅に出費を減らすこともできます。

一方で自信がないという方は、張り替え業者に依頼することをおすすめいたします。椅子・ソファーの種類や構造に関わらず、丁寧な張り替えを実現します。もちろん業者に依頼しても買い替えよりもお得に済むでしょう。「生活110番」の「家具修理」では、張り替えに強い業者をお探しいただけますので、お困りの際はぜひご活用ください。

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