風呂釜掃除をしないと病気の原因に!?タイプに合わせた掃除方法とは

2021.4.30

風呂釜掃除をしないと病気の原因に!?タイプに合わせた掃除方法とは

一日の体の疲れと汚れを落とすお風呂。リラックスタイムとして、毎日湯船につかっている方も多いでしょう。そんなお風呂ですから、常に清潔な場所でありたいですよね。

お風呂掃除をこまめに行っている方はたくさんいると思いますが、お風呂の内側まできちんと掃除していますか?内側というのは、浴槽の内部という意味ではなく、風呂釜のことです。「え、風呂釜って掃除するの?」そういう疑問を持たれる方もきっといらっしゃるでしょう。
そこで今回は、見落としがちな風呂釜掃除についてまとめました。ぜひお読みください。

『風呂釜』とはどんな設備?

そもそも、「風呂釜」と「給湯器」の違いを皆さんはご存知でしょうか。実は、この違いが意外と知られていなかったりします。

風呂釜とは浴槽と繋がっているお湯を沸かす機械です。浴槽と風呂釜は繋がっていて、お湯を沸かしたり追い炊きしたりするときに浴槽の中の冷たい水を吸い込み、温めたお湯を吐き出す仕組みになっています。

対して給湯器は、水道管から流れてきた水を温めて蛇口やシャワーから出す機械です。お湯を沸かすシステムの違いによっていくつかのタイプに分けられますが、根本のシステムは全てこのような形です。

まとめると、風呂釜は「浴槽に溜めた水」を沸かしてお湯にする機械、給湯器は「水道管を通ってきた水」をお湯にする機械ということになります。設置されている場所や仕組みが違うため、給湯器や風呂釜の掃除の仕方ももちろん変わってきます。
      『風呂釜』とはどんな設備?

風呂釜の汚れの原因

風呂釜は「浴槽の中の水を吸い込んで、お湯にして出す」というシステムのため、浴槽の中の汚れが配管にこびりついていくことになります。この汚れを落とすことが、風呂釜の掃除ということです。
ここで発生する汚れは「人の皮脂や垢・水垢・入浴剤の成分」が合わさったものです。これらの汚れが溜まってくると、浴槽の穴からワカメのような汚れが出てきたり、お湯が臭ったりします。
さらに、以下のような菌も汚れを餌に増殖します。

・大腸菌
・サルモネラ菌
・O-157菌
・レジオネラ菌

とくに『レジオネラ菌』には注意が必要で、空気中に飛散された霧状の菌を吸い込むと、気管や肺に感染症を引き起こします。沸かしたお湯がぬるくなる36度前後が最もレジオネラ菌が増殖するため、一度浸かって汚れたお湯を追い炊きして再利用することはやめた方がよいでしょう。
レジオネラ菌をはじめ、死亡例もある恐ろしい菌ばかりですので、風呂釜の掃除は本当に大切です。
      風呂釜の汚れの原因

2種類の風呂釜

風呂釜を掃除するうえで理解しておかなければならないことは、風呂釜には2種類あるということです。種類によって洗い方が変わってきますので注意しましょう。

自然循環式

『自然循環式』は古い風呂釜に多く、2つ穴タイプのものです。
「温められたお湯は上昇し、冷たい水は降下するという」水の性質を利用して自然な流れを浴槽の中で起こし、水を循環させてお湯を沸かします。

下の穴から冷たい水を吸い込み、上の穴から温かいお湯を吐き出す仕組みになっています。このタイプは自然な対流を利用しているため、配管内を流れるお湯のスピードが遅く、配管に汚れが溜まりやすいのが特徴です。

強制循環式

『強制循環式』は、新しいお風呂に多い1つ穴タイプです。奥のパイプは2つに分かれており、片方が水を抜いて、もう片方がお湯を提供します。
自然循環式と違いポンプの力で水を強制的に循環させるため、流れるお湯のスピードが速く、配管内に汚れが溜まりにくいです。また、浴槽内のお湯に温度のムラができにくいのも特徴です。

自然循環式の掃除方法

まずは自然循環式の風呂釜の掃除方法です。水が循環するパイプだけに洗浄液を流すだけなので、少ない水量で簡単にお掃除できます。

①下の穴をタオルで塞ぎます。水が漏れ出さないよう、隙間がないようにします。

②上の穴に洗剤を流し入れます。風呂釜専用の洗剤を使用する場合は、説明書をよく読み、規定の量を入れます。粉末漂白剤の場合は大さじ5杯程度を入れます。

③50℃前後のお湯を上の穴からあふれない程度に注入し、1~2時間ほど放置します。

④下の穴のタオルを外し、溜めていたお湯を流します。このとき、ゴム手袋をつけて手を保護しましょう。

⑤ホースで上と下の穴に勢いよく水を流し入れて、汚れと洗剤を洗い出します。使用するホースは1~2mほどの、蛇口から余裕を持って引っ張ってこられる長さのものがよいでしょう。
      自然循環式の掃除方法

強制循環式の掃除方法

次に、強制循環式の風呂釜の掃除方法です。
自然循環式と違い、多くの水が必要になります。その代わり、一緒に風呂場の椅子や洗面器などの小物も一緒に掃除することができます。

①穴上5~10cmまで水を溜めます。入浴剤が入っていなければ残り湯でもOKですが、その場合は十分に冷ましてから使用してください。

②水に洗剤を溶かします。市販の洗剤は規定の量を、粉末漂白剤は2カップ程度入れます。

③40~50℃に設定して追い焚きします。このとき、溜めた水が温かいと追い炊きが機能しないので注意が必要です。一緒に洗面器などを掃除する場合は、このときに入れておきましょう。

④2~3時間放置します。洗剤は規定の時間だけ、粉末漂白剤は一晩ほど放置しても大丈夫です。
  
⑤再度追い焚きして、お湯を循環させてから排水します。

⑥ホースで穴に勢いよく水を流し入れて汚れを洗い出します。つけ置きした小物類も水で流しましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。普段あまり意識していないような風呂釜の掃除についてまとめました。

じっくり体をつけるお湯でもありますし、ふとした拍子にお湯が口に入ってしまうこともあります。菌が体内に入ってしまわないように、お風呂の中も外も日ごろから清潔にしておく必要があります。
風呂釜の掃除も業者を呼んで定期的にクリーニングをすることをおすすめします。数ヶ月に渡って溜まった汚れもきれいに落としてくれることでしょう。

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