
屋根裏からガサゴソと足音が聞こえたり、動物の鳴き声が聞こえたりしませんか?また、見慣れない動物の足跡や、ふんが落ちているのを見かけることはありませんか?
もしも心当たりがあるのなら要注意です。ひょっとしたら、すでに害獣の住処にされているかもしれません。
一口に害獣と言ってもたくさんの種類がいますが、近年注目されている害獣の一種としてハクビシンが挙げられます。農村だけでなく都市部にも進出しているハクビシンに住み着かれると、多くの被害に見舞われることになります。
ハクビシンの見分け方について3つのポイントをご紹介します。動物の気配が感じられるようになりましたら参考にしてみてください。
目次
もしかしてこの鳴き声ってハクビシン?
ハクビシンの生態
ハクビシンはジャコウネコ科で、外来種説もある動物です。日本全国に生息しており、元々は山などに住んでいましたが、近年では住宅地にまで行動範囲を広げ日常でも目にする機会が増えてきました。
また、ハクビシンは冬眠することなく1年を通して活動する野生生物です。寒い時期なら屋根裏、暑い時期なら外や床下を好むため、被害を抑える場合季節別に対策するのが有効とされています。
ハクビシンの鳴き声
ハクビシンは、幼獣のうちは「ニャーニャー」「ミューミュー」と、猫のような鳴き声を発するようです。そのため、猫と勘違いされるケースもあります。
ハクビシン(幼獣)の鳴き声
成獣になれば鳴くことは少なくなり、普段立てる音は物音くらいですが、威嚇する際には「ガウガウ」「ギャーギャー」と激しい鳴き声を発するようです。また、繁殖期には「キーキー」と甲高い鳴き声を発します 。
見た目の特徴
イエネコとほぼ同じくらいの体格ですが、足はもっとずっと太く、短いように見えます。尻尾も太めです。その名の通り額から鼻にかけて白い線があることが特徴で、アライグマやタヌキなどと明確な違いがあります。
ハクビシンの足跡の特徴
ハクビシンの足の裏を見る機会は滅多にありませんが、どのような足跡になるのでしょうか。ハクビシンの足跡の大きさは5~10cm程度のようです。
犬や猫と違い、手のひらの外側に5つの肉球の跡が付くのが特徴です。後ろ足の跡は細長く、人間の足跡のようにも見えます。
ハクビシンのふん
ハクビシンが住み着けば大量のふんが蓄積しますが、ふんにも動物ごとの特徴が表れます。ハクビシンは雑食性の動物ですが、その中でも果実を特に好むと言われています。そのため、ハクビシンのふんには植物の種が残っていることが多いです。また、臭いもあまり強くないと言われています。
ふんの大きさは人間の指程度です。しかしハクビシンには「溜めふん 」という習性があり、1ヶ所にまとめて排泄する傾向にあります。
「溜めふん」とは文字通り一定の場所に集中してふんを溜めていくことです。一説では同じ場所にふんをすることで情報交換をしているのではないかとも言われています。
放置はできないハクビシンの被害
毛皮の採取に利用されたり、動物園で飼育されたりしているハクビシンですが、今では害獣としても広く認知されるようになりました。ハクビシン対策をせずに放置しているとさまざまな被害を生み出します。
音による被害
ハクビシンの発する音が、人間に強い不快感を与えることがあります。ハクビシンは夜行性のため、鳴き声や足音は主に夜間に聞こえてきます。夜ごと「ギャーギャー」「ガタガタ」と音が聞こえてくれば、不安をあおられるだけでなく安眠も妨害されるでしょう。
住宅に侵入し、天井裏に住みつくと夜中にドタバタ動き回るので騒音で眠れなくなることもあります。
臭いによる被害
他の雑食性や肉食性の動物と比べれば軽度かもしれませんが、ハクビシンの糞尿も悪臭を発します。
どこかから悪臭が漂ってきたら、それは糞尿が原因かもしれません。場合によっては、ハクビシンの死骸が原因となる場合もあります。腐敗が進めば悪臭も漂うので、速やかに取り除く必要があります。
衛生面への被害
ハクビシンのふんが放置されていれば、それを餌にするゴキブリやハエ、ウジなどが増殖する原因になります。それらの害虫が家の中に広まれば、不快なだけでなく雑菌を媒介されるおそれがあります。
ハクビシンが媒介する感染症にはトキソプラズマ症、レプトスピラ症、サルモネラ症、E型肝炎などが挙げられ、免疫力の弱い子供には多大な悪影響を与える可能性があります。
また、ハクビシンの体に寄生していたダニやノミが、人間やペットに寄生することがあります。強いかゆみを引き起こすだけでなく、皮膚病やアレルギーを引き起こす原因になるかもしれません。
住宅への被害
身を隠せるうえに、餌も手に入りやすい人間の住宅はハクビシンにとっても居心地のよい場所です。ハクビシンは猫のように体が柔らかいので少しの隙間も自由に通り抜けられるため、簡単に住宅に侵入されてしまいます。
ハクビシンに侵入され、住処になれば、大量の糞尿が撒き散らされることになります。
被害状況次第では、それがクロスに染みを作り、カビの発生や家の劣化を招きます。尿が天井からポタポタと滴り落ちてきたり、ふんの重さに耐えきれず天井が腐り落ちたりしたという事例もあります。自分の家でそんなことになったら、たまったものではありません。
農作物への被害
木登りが得意で、地面に近い場所だけでなく、高いところの果実を食害される例は後を絶ちません。特に甘いものが大好きで糖度の高い果物を栽培している果樹園が被害を受けることが多いです。
また、雑食であるためイモ類をはじめとした野菜類も食い荒らされることがあります。ネットやビニールハウスの少しの隙間からも侵入してしまうので小さな穴でも補修する必要があります。
収穫後でも、畑に残されていた作物が狙われたり、生ゴミを漁られたりすることもあります。なにも対策しなければ被害が増加するだけでなく、別のハクビシンなどを呼び寄せる原因になるかもしれません。
ペットへの被害
ハクビシンは雑食なので、昆虫や小動物などを襲って食べることもあります。亀や金魚、鶏なども被害に遭ったというケースもあるようです。
尾まで含めた体長は1メートルに達することもあり、襲われれば人間でもケガを負うかもしれません。同時に、寄生虫や病原菌をうつされる可能性もあります。
最適な対策とは?
ではハクビシン対策にできることとはなんでしょうか。まずはハクビシンの餌場をつくらないようにしましょう。ハクビシンは家庭からでた生ゴミも餌にしてしまうので、庭先などに生ごみを放置しないようにしましょう。
ハクビシン対策に有効なグッズ
電気柵
アルミス ファームガード100mソーラーセット
ハクビシンの侵入を防ぐため、金属柵やフェンスで仕切りを設けたとしてもハクビシンは木登りが得意なので簡単によじ登ってしまいます。
同じ柵でも電撃によるショックで害獣を追い払う電気柵の設置をご検討してみてはいかがでしょうか?電線に電流を流しているといっても、人間が触れても害がない程度のものです。侵入口を塞ぐため柵の下はネットなどを張っておくとより安心でしょう。
忌避剤
ハクビシンなぜ逃げる? 10シート入
ハクビシンはニンニクや石油系の臭いを嫌います。そのため、これらの臭いのする野生動物用忌避剤を侵入経路に使用し、侵入を防止しましょう。
他にも忌避効果をもつ木酢液などを散布して、ハクビシンを不快にさせることで追い払うのも、手段の1つです。
自動撮影カメラ
トレイルカメラ WOSODA 防犯カメラ 赤外線カメラ 1920PフルHD 2400万画素 IP66級防水防塵 32GBメモリーカード付き 0.2s超高速トリガー 120°超広検知範囲 内蔵マイク 電池式防犯カメラ 人感センサーカメラ 動体検知 24ヶ月保証 日本語取扱説明書付き
対策グッズとは少し違うかもしれませんが人感センサーで動物の動きを感知し、自動で撮影するカメラがあります。これを設置しておけばハクビシンの行動を確認し、各対策につなげることができます。
ただし、これらは闇雲に行っても効果が上がりません。害獣駆除業者に依頼して、適切に対処してもらうのが良いでしょう。
勝手に罠を設置してもいい?
ハクビシンの退治方法として捕獲用の箱罠などの捕獲器を使用しようと考える方がいるかもしれませんが注意点があります。
ハクビシンは生物多様性の観点から鳥獣保護により、保護するべき獣類だと認定されており行政の許可なく捕獲ができません。もし規定を犯すと懲役や罰金が課せられることもあるのです。しかし、農作物や生活被害を発生させている個体に限り自治体の許可があれば捕獲することができます。なので、まずはお住まいの地域の自治体に問い合わせてみましょう。
飲食店のネズミ駆除のように、ハクビシンに対して捕獲罠や毒餌を設置すると法令違反になる場合があるので、絶対に勝手に罠を仕掛けないようにしましょう。
まとめ
ハクビシンの特徴と、放置することによる被害をご紹介しました。しかしハクビシンについて詳しくない方では、その痕跡を見ても正確に判断することは難しいかもしれません。
実際に目にするのが一番ですが、夜行性のため見つけることは難しいですし、無理に近づけば襲われる危険もあります。
ハクビシンの気配を感じるようになったら、害獣駆除の専門業者に調査をご依頼されることをおすすめいたします。
ハクビシンだったとしても、それ以外の動物だったとしても、皆様の代わりに調査して判断してくれます。もちろん調査だけでなく、効果的なハクビシン対策も行ってくれます。不安を解消するためにも、お困りの際にはすぐにご相談されてはいかがでしょうか。
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