
動物の赤ちゃんというのは可愛らしいものですが、それは害獣と呼ばれているハクビシンも同じです。
ジャコウネコ科のハクビシンの赤ちゃんは、非常に可愛らしい姿をしています。
しかしかわいいからといってなつく訳ではありませんし、気軽に飼ってはいけません。ハクビシンの赤ちゃんを飼ってはいけない理由もあるのです。
今回はハクビシンの赤ちゃんについて紹介します。
ハクビシンの赤ちゃんはどんな姿?
ハクビシンの赤ちゃんは全身が黒っぽい毛色をしていて、産まれたばかりのころは目を閉じています。
一人で歩くことはできず、鼻に白い筋があります。
2か月ほど経過すると体毛に茶色が多くなってきて、成体のハクビシンに近い毛色になってきます。
このころになると、活発に動きまわるようになり木のぼりなども得意になっていきます。
生後10か月になると繁殖が可能になります。
ハクビシンの繁殖行動
ハクビシンは先述したように生後10か月が経過すると繁殖が可能になります。
明確な繁殖期は決まっていないものの、一説によると通年の繁殖も可能と言われています。
妊娠期間は約2か月で、一回の出産で1匹から5匹を出産します。
基本的には母子を中心として生活をしていて、群れは10頭から20頭にもなります。
家の断熱材などで出産する例もあり、そのまま屋根裏に住み着いて騒音や糞尿による異臭が問題になることもあります。
また、ハクビシンの糞尿で床や天井が腐敗し抜け落ちたというケースもあります。
このようにハクビシンは屋内に住み着くと害獣となってしまうこともあります。
もしもハクビシンの赤ちゃんを拾ったら…
ハクビシンの赤ちゃんをなんらかの形で拾った場合、特別な飼育許可があるわけではありませんが、保護という形で役所へ申請をし「生涯飼養許可」を得る必要があります。
この申請は許可を得るのが非常に難しいため、ほとんど放獣するか処分をするように言いわたされます。
また、もし許可が下りて飼育できるようになったとしてもさまざまな問題が発生します。
ハクビシンはもともと野生動物のため人間になつくとは限りませんし、しつけは不可能と思ってもよいでしょう。
なので、噛まれたり部屋を荒らされたりするおそれがあります。
ハクビシンは夜行性の動物のため、飼い主の生活サイクルを脅かす可能性があります。
高いところに上るのが好きなのでタンスなどに排泄をしてしまうことも考えられます。
もし飼えたとしても犬や猫のように懐いたり、トイレを覚えさせるのは無理だという覚悟が必要でしょう。
ハクビシンを飼ったり傷つけたりすることは避ける
野生のハクビシンの赤ちゃんが迷いこんできたからといって安易に触ろうとすると、それだけで寄生虫や雑菌を感染される恐れがあります。
ハクビシンに限らず野生の動物はなんらかの寄生虫や感染症を媒介することがあるため、むやみに触らないようにしましょう。
また、ハクビシンは「鳥獣保護法」という法律で守られているため、害獣だからといって個人で駆除をしたり、無許可で捕獲し飼育するのは禁止されています。
個人でできるのはハクビシンを追い払うのみになります。
そのため、もしハクビシンが畑を荒らしたり家に住み着いたりして困っているという場合には以下のような対策が挙げられます。
・忌避剤を撒く
ハクビシンは嗅覚が鋭いため、天敵であるオオカミの尿の匂いやニンニクの匂いを嫌います。
そのため、それらの匂いを出す市販の忌避剤を購入し追い払うことができます。
・フェンスで侵入を防ぐ
ジャンプ力があるため、フェンスを越えられることもあるのでフェンスと一緒に電気柵を置くと有効です。
フェンスの下をくぐられる場合はフェンスの下にネットを張りましょう。
・捕獲器で捕まえる
鳥獣保護法で守られているハクビシンですが、農作物を荒らすなどして問題視されている個体は自治体の許可のもとに箱わなで捕獲することができます。
各自治体に問い合わせれば箱わなを貰うことができます。ただし、使用には免許が必要になります。
ハクビシンを繁殖させないようにするには?
ハクビシンが赤ちゃんを産み繁殖しないようにするには、以下のような対策が挙げられます。
・寝床を作らせない
ハクビシンは使っていない倉庫や天井裏・床下などに巣を作ります。
自宅に思い当たる場所がある場合はそこをチェックし、侵入経路を塞ぐようにしましょう。
・侵入経路となる木は剪定する
ハクビシンは非常に木のぼりが得意なため、伸びた木の枝などをつたって屋根裏などに侵入することがあります。
ハクビシンの侵入経路となりそうな木は剪定しましょう。
・餌場となるような場所は片づける
廃棄する農作物や生ごみは放置せずに処分しましょう。放置しておくとそこをハクビシンが餌場にする可能性があります。
まとめ
ハクビシンの赤ちゃんは非常に可愛らしいですが、見つけた際は触らないようにしましょう。
また、赤ちゃんがいるということは側に親や兄弟のハクビシンが巣で暮らしている可能性があります。
その巣はもしかしたら自宅やその付近かもしれません。
被害が及ぶことを恐れるのであれば、一度業者に相談してみましょう。
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