
イタチは、手足が短く細長い動物です。見た目は可愛らしく体も小さいため、イタチの仲間であるフェレットをペットとして飼っている方も多いです。
しかし、イタチは基本的に、実は見た目から予想できないほど凶暴だということはご存知でしょうか?
今回のコラムでは、日本に住んでいるイタチを取り上げてイタチの生態や性格などを紹介していきます。現在では住宅街でイタチによる被害が報告されていることもある、危険な小動物であることをぜひ知っておいてください。

目次
イタチには、2つの種類がいる!
イタチは小さく細長い動物で、哺乳類のイタチ属に属しています。ペットとしてよく飼われているフェレットはイタチ属に分類されており、イタチの親戚といったところでしょう。
しかしフェレットは日本に野生で存在する生き物ではなく、人間に被害を与えている野生のイタチとは異なります。
ここでは、日本に生息している2種類のイタチの生態をご紹介しましょう。それぞれのイタチの違いや特徴について解説しますので、覚えていただけると嬉しいです。
ニホンイタチ
ニホンイタチは、オスとメスで若干の違いがあるものの、体の色は焦げ茶色か緑がかった茶色です。体の大きさは25~40㎝ほどで、体重は200g~600gほどのものが多いようです。
一年中どんな季節でも活動でき、昼でも夜でもおかまいなしに動きまわれるのが大きな特徴のひとつでしょう。小さな体ながら寒さに強く、真冬でも川や湖に潜っていることがあります。
雑食性のため生息地にあまり条件がなく、水辺近くや木の生い茂った山の中などどこでも生活できます。ネズミや鳥、うさぎなど動物の肉を好んで食べることも多いです。
また、ニホンイタチの繁殖シーズンは年に1~2回、一度に6~8匹産むこともあるほどで繁殖力は強いといえる動物でしょう。
チョウセンイタチ
チョウセンイタチはこがね色の体をしており、おでこのあたりから顔の中心にかけての濃い茶色の斑点模様が特徴的です。体の大きさはおよそ30~40cmとニホンイタチとほぼ同じですが、体重が400~800gと大きめになっています。
ニホンイタチと比べて果実を多く食べる傾向があり、田畑のある地域や住宅地に生息しているチョウセンイタチもいます。農家の作物を食い荒らすことがあるので特に注意しなくてはいけません。
チョウセンイタチの繁殖シーズンは4~5月にかけてで、1匹のオスに対し数匹のメスが交尾するため、繁殖力はニホンイタチよりも高くなっています。
見かけによらず実は凶暴!危険なイタチの歯
イタチは小さくかわいい見た目をしており、実際にペットとして飼われている種類もあります。しかしその見かけによらず実は危険で凶暴な性格の動物なので、野生で見かけても不用意に近づかないように注意してください。ここではイタチの生態を、性格や歯から解説していきます。
凶暴な性格の持ち主
可愛らしい見た目の動物ですが、雑食性かつ肉を好むという性格をもっています。体長は前述のとおりそれほど大きくはありませんが、自分たちよりずっと大きい動物に真っ向から襲いかかる凶暴性があるのです。
また、繁殖期にあたる時期は非常に気がたっており危険です。夜道で見つけたときなどは、特に刺激しないように注意してください。
鋭い牙を持っている
イタチの歯は鋭くとがった牙になっています。イタチは雑食性の動物なので、その鋭い牙で生ゴミや動物の死骸などに噛みついているのです。雑菌や病原菌が多く付着しているため、噛まれれば傷口から病原菌が侵入し、病気や感染症になるおそれがあります。
イタチにも天敵が!イタチは光に弱い?
意外と凶暴であるというイタチの生態をお伝えしてきましたが、イタチは動物全体で考えれば小さく力のない動物です。ここでは次に、イタチの天敵となる動物や苦手なものを解説しましょう。
イタチの天敵
イタチの天敵となる動物は大型の鳥類、つまり猛禽類です。いくらイタチが鋭い牙を持っていたとしても、届かなければ意味がありません。そのため、空から鋭い爪とくちばしで襲いかかってくるワシやタカといった猛禽類はイタチにとって手も足も出ない天敵となっているのです。
また、キツネもイタチの天敵にあたります。イタチと同じ陸上の哺乳類で肉を好む雑食性であるキツネは、自分より小さなイタチを捕食し、食べてしまいます。体の大きさや力の差から、イタチはキツネには立ち向かえないようです。
光が意外な弱点に
イタチはまぶしい光が苦手です。まぶしい光を向けられると、人に見つかってしまった、と早とちりします。イタチは凶暴な性格をしていますが、あくまでも小さな体を守ることを理由として、凶暴的になっているようです。
イタチはそういった性格のため、人に発見されたと思うと基本的にそのすばやさを活かして逃げるという選択肢をとることが多いです。
イタチの駆除には注意を!イタチは準絶滅危惧種?
イタチの被害があっても、自分で捕獲や駆除をしてはいけません。イタチは「鳥獣保護管理法」の対象で、許可なく捕獲や駆除などした場合、罰則規定が設けられています。
「鳥獣保護管理法」とは、生態系や環境資源の保全のために定められている法律で、イタチはこの法律によって保護・管理される対象の動物です。
そのため一般の人がイタチの駆除をしたくても、追い払ったり、再び近づかせないようにしたりといった方法が主になってきます。駆除したいならば、自治体に相談して許可を得なければいけません。
準絶滅危惧種に指定されている
イタチは鳥獣保護管理法の対象であるとご紹介しましたが、実は準絶滅危惧種に指定されている動物でもあります。イタチは生態系から消えてしまうかもしれない動物で、最初にご紹介したニホンイタチ及びチョウセンイタチはどちらも日本のレッドリストに載っているのです。そのため、イタチをむやみに殺処分したり、駆除したりすることはできません。
業者に依頼してみましょう
イタチの被害にお困りなら、ぜひ害獣駆除業者に相談してみてください。イタチ駆除に必要な許可をとる手間がかかることなく、イタチを駆除することができます。
一般の人がイタチを捕獲・駆除することは鳥獣保護管理法によって禁じられていますが、害獣駆除を請け負っているプロに依頼すれば、イタチの被害を食い止めることができるでしょう。
まとめ
イタチの被害に苦しんでいる方は、都会も田舎も関係なく存在します。雑食性のため家屋の土台でも屋根裏でもなんでもかじりつき、排泄物などの影響で非常に深刻な被害を受けているという報道もなされるほどです。
今回のコラムでは、イタチの生態や駆除するときの注意事項についてご紹介しました。皆さんのまわりでイタチの被害が出たときには、小さくかわいい見た目に惑わされず、危険な小動物として対処してください。
イタチの被害にあっていても、イタチを無許可で捕獲したり駆除したりすると罰則の対象になってしまいます。イタチを見つけても刺激を与えないよう気を付けて、なるべく速やかに業者に相談し解決しましょう。
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