シロアリ被害か写真で判断!簡単に見分ける5つのサインとシロアリがいる家の特徴

2023.9.11

シロアリ被害か写真で判断!簡単に見分ける5つのサインとシロアリがいる家の特徴

シロアリの被害は早期発見・早期解決することが重要です。シロアリが家を支える柱や床などの木材を食べてしまい、家の耐震性が大きく落ちるおそれがあるからです。
木材だけでなく、鉄骨、コンクリート、断熱材など、シロアリはありとあらゆるものを食べてしまいます。

シロアリにボロボロにされた家屋は耐久性が落ちて、地震や台風による倒壊・ゆがみを引き起こしやすくなります。そうなると、リフォームや建て替えのために数十万円~数百万円以上かかってしまいます。

シロアリの被害を心配している方は、この記事を参考にセルフチェックしてみてください。簡単な5つの項目実際の被害写真を確認することで、シロアリ被害の有無を判断することができます。

ただし、これからご紹介するセルフチェック方法はあくまでも簡易的なものです。被害を受けていない確証が持てず不安が残るようなら、プロへの点検依頼もご検討ください。

写真で確認!シロアリ被害に遭っているサイン5つ

柱、床、壁など、建物を支えるための重要な建築材をシロアリに食べられると、建物に異常が出てきます。今すぐシロアリの被害を調査できるような簡単なチェック項目や、実際の被害写真を用意したので、思い当たることがないか確認してみましょう。

1.ドアの開閉がスムーズにできなくなった

シロアリの被害にあうとこうなります

上の写真は窓の周辺の柱がシロアリの被害を受けている様子です。シロアリが柱や床材を食べると、家屋にゆがみや傾きが発生して建具の建て付けが悪くなります。「最近、ドアやふすまが閉まりきらなくなった」「窓の開け閉めがスムーズにできない」というときはシロアリの食害が原因の可能性があります。

2.床がふわふわしたりギシギシしたりする

シロアリの被害にあうとこうなります

上の写真は床下の床部分がシロアリ被害を受けた様子です。これが床を踏んだときにきしんだり、へこんだりしてしまう原因です。「歩くと床がふわふわする」「畳がギシギシときしむ」といった症状が見られたら、シロアリを疑いましょう。

3.壁や柱を叩くと空洞音がする

シロアリの被害にあうとこうなります

上の写真は押し入れの中がシロアリ被害を受けた写真です。押し入れの壁を取り払うと、中で木がボロボロになってしまっています。壁や柱の内部で木材が食い荒らされてスカスカになっていくと、手で叩いたときに「ポコポコ」と軽い空洞音がするようになります。

シロアリは木材の中に潜み、内部から木材を食べていきます。外見は異常が見られなくても、内部がボロボロの深刻な状態になっていることもあるのです。

4.木くずやフンが落ちている

シロアリの被害にあうとこうなります

上の写真はシロアリの被害を受けた柱です。柱の表面に木くずやフンなどがあります。シロアリが中にいるという証拠です。

シロアリは木材の内部を食べて、外に出てくるときに木くずやフンを落とします。壁や柱の表面、付近の床に身に覚えのない細かい粒や木くずがたくさん落ちている場合は要注意です。

5.羽アリがいる

羽アリは、繁殖によって巣が満杯になったタイミングで外に飛び出します。そのため、家の周りで羽アリが飛んでいるのを見かけたら、すでに大きくなった巣があるおそれがあります。できるだけ早く駆除することが大切です。

ただし、羽アリにはクロアリの羽アリとシロアリの羽アリが存在します。クロアリの羽アリは木材を食べないので、シロアリほど緊急性は高くなく、市販の薬剤を使って自分で駆除することが可能です。判断に迷ったときは以下の特徴を参考にしてみてください。

羽アリ 違い

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羽アリの見分け方
(左)シロアリの羽アリの特徴 (右)クロアリの羽アリの特徴
触覚 まっすぐで短い。数珠状になっている くの字に曲がっていて長い。
すべて同じ大きさ。簡単に抜けるので、発生場所にたくさん落ちている。 前の羽が後ろの羽より大きい。強く引っ張らないと抜けない。
寸胴でくびれがない。 細くてくびれがある。
発生時期
  • ヤマトシロアリ:4月下旬~5月下旬頃の昼間
  • イエシロアリ:6~7月頃の夕方から夜間
5~11月頃(涼しい時期にも発生する)
発生場所 温度が高く人目につかない場所
(床下や水回りなど)
人目に付きやすい庭先などの屋外

クロアリの羽アリを駆除する方法は、「羽アリは黒アリの場合も!見分けるポイントと駆除方法をご紹介」で解説しています。

特に重点的に確認すべき場所

シロアリは暗くてじめじめした場所を好み、おもに木材を食べて生活しています。そのため、下記のような場所は特にシロアリの被害に遭いやすいです。シロアリの被害を受けていないか、重点的に確認していきましょう。

・水回り
キッチン、浴室、トイレなどの水回りは湿度が高くなりやすいため、シロアリが発生しやすい場所です。床や壁に被害の兆候がないか確認してみましょう。

・畳
畳に使われているい草はシロアリの大好物です。また、敷きっぱなしになっていることが多い畳の下や周辺は湿気がこもりやすい場所でもあります。歩いたときに違和感がないかチェックしてみましょう。

・玄関
特に雨の日は濡れた靴や傘によって湿度が高くなりやすいです。また、玄関の隙間から水が侵入すると、湿度が高くなってシロアリが発生しやすくなってしまいます。玄関の木材を叩いたときに空洞音がしないか、歩いたときにきしんだり沈んだりしないかなどを確認しましょう。

・床下
日光が当たらず外気に触れない床下は湿気がこもりやすいため、最もシロアリ被害が多い場所です。しかし、床下に入って確認するのはとても大変なので、家の基礎周りや換気口周りに蟻道(ぎどう)と呼ばれるシロアリの通り道(土が盛られた細いトンネル)がないか確認してみましょう。

・庭木やウッドデッキ
水受けにたまった水や、雨風にさらされて浸み込んだ水分などがある庭木やウッドデッキの木材は、湿気が多くシロアリに狙われやすい場所です。下の写真は庭に置いておいた木材がシロアリの被害を受けた様子です。庭に廃材や伐採した木が置いてある人は、このようにシロアリに食い荒らされていないか確認してみてください。

庭木のシロアリ被害

シロアリがいるサインが1つでもあったら詳細な調査を

ここまでご紹介してきたとおり、シロアリの被害に遭いやすいのは人間が簡単に目視できない場所です。シロアリ被害の有無を正確に判断するには、床下に潜ったり壁を一部はがしたりする必要があるので、ご自身で本格的な調査をするのは困難です。そのため、本格的なシロアリ調査はプロに依頼することをおすすめします。

「家を売却したら、シロアリに食い荒らされているせいで相場よりかなり低い金額になってしまった」
「地震がきて、まわりの家は大丈夫だったのにうちだけ傾いてしまった」

このような事態を避けるため、シロアリがいるサインが1つでもあったら、プロへの相談をご検討ください。無料相談や無料調査をしてくれるシロアリ駆除業者もあるので、そのようなサービスをうまく活用してシロアリに関する不安を取り除いていきましょう。

業者を探すのが面倒なときや、なかなか希望に合った業者が見つからないときは弊社にご相談ください。日本全国の加盟店のなかから、あなたに最適な業者をお探しいたします。相談料やお電話代はかかりませんので、何か気になることがありましたらいつでもお気軽にお問い合わせください。

シロアリ駆除業者の選び方

もしシロアリの点検や駆除をするなら、依頼する業者は慎重に選びましょう。業者によって、駆除の方法や費用、サービスに違いがあるからです。シロアリ駆除業者を選ぶときは、実績・保証内容・費用の3つをしっかりチェックしましょう。この3点を確認すべき理由やシロアリ駆除の費用相場について、詳しくご説明していきます。

実績をチェックする

ほとんどの業者は自社のホームページで過去の施工事例を公開しています。業者によっては依頼者の意見や感想を載せているところもあります。

その業者がどのような工事をおこなってきたのか、工事の質やスタッフの対応はどうかなどを知るのに役立つので、依頼前に見てみることをおすすめします。施工実績やよい評判が多い業者であれば安心感を持って依頼できるでしょう。

保証内容をチェックする

一度シロアリ被害に遭ったということは、シロアリが生息しやすい環境だと考えられます。再発のおそれがあるので、施工後のアフターフォローや保証期間をチェックしましょう。

シロアリの被害が再発したら無料で再度駆除してくれたり、被害箇所の修復費用を補償してくれたりなど、アフターフォローの内容や期間は業者によります。もしもの事態に備えて、できるだけアフターフォローが手厚い業者を選んでおきましょう。

費用をチェックする

シロアリ駆除の方法として一般的なのが、バリア工法とベイト工法の2つです。一口にシロアリ駆除といっても、方法、家の広さ、被害の程度、選んだ業者などによって費用相場は異なります。もし余裕があれば、複数の業者に見積りを依頼して施工内容や費用を見比べてみましょう。

いわゆる“ぼったくり”や“手抜き工事”を避けるため、費用が明らかに高すぎたり安すぎたりする業者には依頼しないほうが無難です。シロアリ駆除の方法、費用、保証内容、業者の態度などを総合的に比較して、最も信頼できる業者に依頼するとよいでしょう。

シロアリ駆除の費用相場

上記のとおり、シロアリ駆除の費用は状況に応じて異なるため、見積りをしてみるまで正確な金額はわかりません。そのため、あくまで参考程度にはなってしまいますが、弊社がランダムに選んだシロアリ駆除業者3社の平均価格(税込み)をご紹介します。

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バリア工法 ベイト工法
内容 バリア工法の仕組み
シロアリがいる場所に直接薬剤を散布して駆除する
ベイト工法の仕組み
毒エサ(ベイト剤)をシロアリの通り道に置き、巣に持ち帰らせて、巣の仲間ごと駆除する
費用相場 7,017円/1坪 5,470円/外周1mあたり(初期費用)
※業者によっては別途年間管理料がかかります
メリット
デメリット
メリット:即効性があり、作業が1回で済む
デメリット:薬剤を使用するため、体質によっては健康面に影響が出ることがある
メリット:薬剤の安全性が高いのでペットや子どもがいても利用しやすい
デメリット:巣を完全に駆除するには時間がかかる。ベイト剤設置後は定期的な点検が必要。

火災保険は適用されないので注意!

「シロアリ駆除費用や、被害箇所の修繕費用を少しでも抑えたい。火災保険は使えないだろうか」と考える方は多いです。しかし基本的に、シロアリ被害で発生した損失にかかる費用を火災保険で賄うことはできません。火災保険で補償されるのは火災や自然災害などによる被害であり、シロアリなどの害虫による被害は補償対象に含まれていないのです。

一方で、シロアリ駆除費用や修繕費用は「雑費控除」の対象です。確定申告の際に申請すると、翌年の所得税が軽減されます。詳しい内容は次章で解説します。

シロアリ駆除費用は雑損控除の対象になる

シロアリ駆除にかかった費用や、被害箇所の修繕にかかった費用は、確定申告のときに雑損控除として申請することができます。雑損控除は、災害や害虫、盗難、横領などによって資産が被害を受けた場合に、翌年の所得税を減らすことができる制度です。その場の駆除費用などが安くなるわけではありませんが、結果的にご自身の経済的負担を減らすことができます。

シロアリをはじめとした害虫による被害も、雑損控除の対象になります。ただし、雑損控除を受けるためにはいくつか条件を満たす必要があります。詳しい適用条件や申請方法は、過去コラム「シロアリ駆除後に確定申告したら還付される?条件と申請方法を解説」をご覧ください。

シロアリ被害に遭いやすい家は定期的な点検・防除を

シロアリの食害は放っておくとどんどん進行してしまいます。シロアリの被害に遭いやすい家は定期的に点検や予防対策をして、シロアリ被害の早期発見や、巣を作らせないような対策をしましょう。

シロアリ被害に遭いやすい家には共通する特徴があります。下記の特徴に当てはまる家は、特に点検・防除に力を入れ、シロアリの被害が疑われるときはできるだけ早く業者に相談してください。

床下が低く換気口も少ない家

床下はただでさえシロアリ被害を受けやすい場所です。加えて、床下が低い場合や換気口が少ない場合は、シロアリの発生率はさらに高くなります。

建築基準法施行令第22条により、床の高さは直下の地面からその床の上面まで45センチメートル以上と定められています。さらに、壁の長さ5メートルごとに300平方センチメートル以上の換気口も設置しなければなりません。

これらの条件を最低基準として、ご自宅の床の高さや換気口の多さを判断してみましょう。床が低い家や換気口の少ない家は、換気がうまくおこわなれずシロアリの被害を受けやすくなってしまいます。そのため、プロによるシロアリ予防や点検を定期的におこなうことをおすすめします。

近くに川や池がある家

家の周辺に川や池がある場合、どうしても家周辺の湿度が高くなります。また、家が建っている場所の地盤は水分を多く含んでいると考えられます。水辺の近くにご自宅がある場合は、よりシロアリ被害に注意する必要があります。

ちなみに、シロアリ被害は築年数に関係なく起こります。新築でも近隣の住宅にシロアリが生息していたり、もともとその土地にシロアリが住んでいたりした場合は、被害に遭うおそれがあるのです。「うちは新築だから大丈夫」と思わずに、しっかりとシロアリ対策をしておきましょう。

まとめ

シロアリの被害が疑われる場合はできるだけ早くプロに相談しましょう。シロアリは1日に自分の体重の50分の1ほどの木材を食べると言われています。3.5ミリグラムのシロアリが100万匹いるとすると、1日で約70グラム、1年間では約25.5キログラム、5年間では約127.5キログラムもの木材がシロアリに食い尽くされてしまう計算です。

127.5キログラムの木材は、10センチメートル角の柱3メートルが10本分以上に相当します。シロアリの被害に5年間気付かずにいると、柱10本以上が丸々なくなってしまう計算になるのです。

とはいえ、シロアリ駆除やそれに付随してリフォームが必要になる場合は数十万円以上の高額な費用が必要になるため、依頼する業者は慎重に選んでください。よく考えずに業者選びをしてしまうと、のちのち費用や再発のトラブルに発展してしまうおそれがあります。できれば相見積りをして、複数の業者のサービスや費用をしっかりと比較することをおすすめします。

相見積りをご検討の場合は、ぜひ弊社も候補のひとつに加えていただければと思います。日本全国に加盟店がございますので、最短即日でシロアリ調査にお伺いすることも可能です。シロアリ駆除、予防、点検、お見積りのご依頼は、お気軽に弊社までご相談ください。

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シロアリは1匹見つけたら3万匹はいるといわれています。放っておくと、家屋の修繕費で100万円以上かかってしまうことも・・・。羽アリを見かけたらすぐに無料調査をしてもらいましょう。

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