ゴキブリにもオスメスはある?驚くべき生態と繁殖方法

2021.4.30

ゴキブリにもオスメスはある?驚くべき生態と繁殖方法

「1匹いたら100匹いると思え」といわれるゴキブリですが、どうしてそんなに大量発生してしまうのでしょうか。それはゴキブリのオスメスがする交尾の効率のよさなどにより、ゴキブリの繁殖スピードが速いためです。

ではどのような方法を取ることによって、ゴキブリは繁殖スピードを上げているのでしょうか。今回は、ゴキブリの生態からなる繁殖の秘密について紹介していきます。

オスメスの違いと見分け方

パッと見ただけでは区別のつかないゴキブリのオスメスですが、どのようにして見分ければよいのでしょうか。

ゴキブリの見分け方は、ずばり、お尻の部分にあるようです。オスは、お尻の先端の尾毛と呼ばれる器官の間に「尾突起」と呼ばれる部分があります。しかし、メスにはこの尾突起がありません。代わりに産卵管を持っています。

そのシルエットにも微妙な違いがあり、オスのほうが全体的に細めの体つきをしています。メスのほうはというと、産卵をするためにオスよりもおなかが大きく膨らんでいるのです。

このように小さな違いしかありませんが、ゴキブリの大量繁殖にはゴキブリのメスが大きく関わっているので、メスもきちんと退治できていることが大切なのです。
          オスメスの違いと見分け方

ゴキブリの繁殖方法とは

そんなゴキブリのオスメスは、どのようにして繁殖しているのでしょうか。ゴキブリのメスは、最初の交尾のときに大量に精子を溜めこんで、最初をのぞき単独で何度も体内で受精させることができてしまいます。

そのため、一度でも交尾が行われた後は、仮にゴキブリのオスを絶滅させられたとしても、メスが単独で受精を続けられるため、卵を産み続けることができてしまうのです。

ゴキブリの産卵周期は1~2週間ほどのペースで、一度に30個近くの卵が入った卵鞘(卵を守るためのカプセル)を産み落とします。つまり、産卵できるゴキブリのメスが1匹いれば、ひと月に120個以上は卵が産みつけられているということになります。そしてゴキブリは一生の間15~20回ほど産卵をするそうなので、1匹いれば約500匹の子ゴキブリが誕生してしまうのです。

恐怖!メスだけで繁殖するワモンゴキブリ

ゴキブリは、オスメスそろっていなくとも繁殖できる「単為生殖」を行うことができるようです。「単為生殖」とは、メスだけで自分に似た遺伝子の子供を産むことで、節足動物や魚類、両生類、は虫類など動物界では広く見られます。

とくに、全国的に分布しているワモンゴキブリのメスは3匹以上集まっている場合に活発に単為生殖を行うことが北大の研究によって判明しました。

一般的なオスメス同士で行う「有性生殖」と比較して、生まれる子供が環境の変化に弱いなどのデメリットは存在します。しかし異性を探す必要がないため、短期間で多くの子孫が残せたり、現在の環境に適応した子供を産めるといったメリットがあります。

家の中に生息するゴキブリにとって環境はあまり変化しないので、単為生殖を行うことによって、爆発的に繁殖することができてしまうのです。

このようにメスだけで繁殖してしまうため、もし家の中のゴキブリ根絶を目指す際はフェロモンによってオスを引き寄せるタイプのトラップの効果は薄いといえるでしょう。
      恐怖!メスだけで繁殖するワモンゴキブリ

ゴキブリを繁殖させない方法

ゴキブリは、数匹でもメスが生き残っていると、しばらくすればまた爆発的に増えてしまうため、徹底的な駆除が必要になります。ゴキブリのオスメスは秋ごろに繁殖し、メスが産卵を行うので卵や幼虫の状態で冬を生き延びています。

なので、秋頃に重点的ゴキブリ駆除を行えば、次の年に繁殖活動できる新世代のゴキブリの数を減らすことができます。そうすれば、家の中で増えるゴキブリの絶対数も少なくなるということです。

ゴキブリを殺すためには、殺虫成分を届かせなければなりません。しかし、卵の中にいたゴキブリは卵鞘という卵を守るカプセルで包まれているため、殺虫成分が届きません。

そのため間隔を空けてスモークタイプの殺虫剤を何度も使用する必要があります。そうすることによって、1度目のスモークのときにはふ化していなかったゴキブリの幼虫も駆除することができます。

生まれたばかりの子ゴキブリは主にゴキブリの糞を食べて成長するといわれています。そのためゴキブリの糞に殺虫成分を含ませることで子ゴキブリも駆除しやすくなるのです。

この習性を利用した置き餌タイプの殺虫剤をゴキブリの巣のそばに置くことで、生まれたての幼虫に毒まみれの親の糞を食べさせて駆除することが可能です。
        ゴキブリを繁殖させない方法

まとめ

ゴキブリを繁殖させずに殺すためには、ゴキブリの赤ちゃんが繁殖する前に駆除することが大事です。一度繁殖させてしまうと、大量に発生することがあるので注意が必要です。ゴキブリの繁殖力が高いのは、メスだけでも産卵できてしまう「単為生殖」にあります。

そのために、メスのゴキブリが一匹も残らないように駆除することが大切です。またゴキブリのオスメス問わず家じゅうのゴキブリを一掃できれば、被害の拡大をしっかり防ぐことができるでしょう。

もしゴキブリを全滅させることや外部からの侵入を防ぐことが難しいと感じたときは、ゴキブリ駆除業者に相談してみるのもいいかもしれません。経験に基づいた適切な処置でゴキブリを退治してくれるでしょう。

ゴキブリ駆除を依頼できる業者や料金

依頼できる業者や料金について、詳しくは「生活110番」の「ゴキブリ駆除」をご覧ください。

この記事の監修者 ナカザワ氏について

この記事の監修者
ナカザワ氏 NPC 総合害虫駆除
監修ジャンル:害獣 害虫
神奈川県・東京都を中心とした総合害虫駆除サービスを運営。防除作業監督者(防第14721号)の国家資格を有し、アリ、ゴキブリ、ダニ、ハエ、トコジラミ、ハチやコウモリなど幅広い害虫や害獣にも対応。

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