化粧スレートとは?詳しく知ると家に最適な屋根材がわかるかも?!

2021.4.30

化粧スレートとは?詳しく知ると家に最適な屋根材がわかるかも?!

戸建ての住宅街を見ると、さまざまな色や形の屋根の家が並んでいます。日本は昔ながらの瓦屋根の住宅が多いですが、昨今は地震を懸念して他の屋根材も普及されています。その中でも今回は、化粧スレートという屋根材について紹介します。

化粧スレートは、工場や倉庫の屋根にも使われている丈夫な屋根材です。これから新築を考えている方や、もうすでにお使いの方も化粧スレートのメリット・デメリットを知って、屋根材選びの参考にしてみてはいかがでしょうか。

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化粧スレートのメリットを知ろう。

スレートの屋根は、おもに天然スレートと化粧スレートの2種類に分けられます。

天然スレートは、粘板岩という岩を薄く切断して板状にしたものを並べたものです。粘板岩は他にも床材や、塀などにも用いられています。しかし、天然の岩を使用しているため、非常に高価なうえ、重量もあるため日本ではほとんど普及していません。

天然スレートに対して、同じような施工方法で普及されているのが化粧スレートです。化粧スレートは、約2~5mmという薄い板を並べた平形タイプと、昔ながらの工場や倉庫などで用いられている波型タイプが一般的です。

スレートのおもなメリットとして、屋根材が軽量なことが挙げられます。屋根が軽ければ、建物の重心が高くなるので耐震性に優れています。また天然スレートが高価なのに対して、化粧スレートは比較的安価なため、昨今の住宅の屋根として選ばれています。

また素材がセメントが含まれているため、耐火性、耐熱性に優れており、工場など火器を使用する場所の屋根に選ばれています。
しかし、塗装が必要なためメンテナンスをしなければなりませんが、塗装は種類がたくさんあるので、屋根色を好きな色にすることができ、住宅に個性を出すことができます。

化粧スレートのメリットを知ろう。

こんなスレート屋根は注意が必要!

化粧スレートの屋根材は、現在セメントを含有した「カラーベスト」や「コロニアル」と呼ばれているスレートが一般的になっています。

しかし、2004年より以前のスレート屋根にはアスベストを含有した屋根材が普及していました。このスレートは、アスベストは吸引すると人体に悪影響を及ぼすことが判明してから、使用されなくなりました。
この屋根材は、2004年より以前のスレート屋根の建物には、アスベストが含有されたまま現在も使用されていることがあります。

アスベストを含む屋根材をリフォームで拭き替える際は、屋根材を撤去する必要があります。しかし、撤去するにはアスベストは産廃扱いとなるため、特殊な教育や講習を受講している業者しかおこなうことができません。

さらに撤去時の粉じんが飛散するなどのリスクを伴うため、撤去費用は割高となってしまいます。現在アスベスト含有の屋根をご利用の方は、撤去する際はこれらに注意したうえで業者に依頼しましょう。

他の屋根材と比較!

現在は多くの屋根材が使用されていますが、化粧スレートは他のスレートと比較するとどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。

瓦屋根と比較

瓦屋根は昔ながらの日本家屋で用いられて、現在も人気の屋根材です。化粧スレートの屋根と比較すると、瓦屋根は非常に重いため、耐震性に不安は残ります。
しかし瓦屋根は、寿命が50年近くと非常に長いうえに、あまりメンテナンスの必要がないというメリットがあります。

いっぽうのスレートは耐用年数が約20~30年ですが、定期的に屋根塗装などのメンテナンスの必要があり。初期費用は比較的安価なため、新築の際には安く済ませることができます。

ガルバリウム鋼板と比較

ガルバリウム鋼板も近年、人気の屋根材です。素材にアルミを含有している金属屋根のため、サビにくく加工がしやすいだけでなく、スレートと同じようにデザイン性に優れます。
また、寿命が長く、ガルバリウム鋼板の方が約40年と長持ちするようです。さらにスレートよりも重さが約4分1軽量のため、耐震性でおいてはガルバリウム鋼板はとても優秀な屋根材です。

しかし、ガルバリウム鋼板は金属屋根という性質上、断熱性が低くなっています。また、雨音が跳ねる音が響くため防音性にも低いことが挙げられます。

このように、屋根材にはそれぞれにメリット・デメリットがあるためどれが良いかは一概にはいえません。お住まいの地域や、ご家族構成などを踏まえて、最適な屋根材を選んでみてはいかがでしょうか。

他の屋根材と比較!

メンテナンスはどれくらいで必要?

化粧スレートは、デザイン性に優れて耐熱性や、防音性にも強いため、住むのに快適な環境を提供してくれることでしょう。しかし、他の屋根材に比べると定期的なメンテナンスが必要です。

おもなメンテナンス方法は、屋根の塗装を施すことです。塗装は日射や、雨風で劣化していき剥がれてしまいます。

とくにスレートは、セメントが含有されているため耐水性は低いです。塗装はスレートの防水性向上に必要なので、塗装が剥がれたまま放置してしまうと次第に雨漏りを起こすおそれがあるでしょう。

塗装によるメンテナンスは約10年間隔でおこなわず、塗装が剥がれてくると、カビや苔が生えてきます。

またスレート自体に傷がつき、劣化している場合は塗装を施しても雨漏りのおそれがあります。傷が多いようなら、新たな屋根に交換する葺き替えや既存の化粧スレート屋根の上に新たな屋根材を乗せるカバー工法が必要になるかもしれません。

新築から10年過ぎているようでしたら、屋根の状態をチェックして、変色やカビを発見したらメンテナンスをおこなうことをおすすめします。

メンテナンスはどれくらいで必要?

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まとめ

スレートには天然スレートと化粧スレートがありますが、主流となっているのは化粧スレートです。注意しなければならないのが、2004年より以前に建設された化粧スレートの屋根材には、人体に有害なアスベストが含まれているおそれがあります。

スレートは、他の屋根材と比較すると、防音性や防熱性に優れている反面、屋根材の塗装は剥がれやすいです。

そのまま放置しておくと屋根材自体劣化が進み、雨漏りを起こす原因となります。スレート屋根を長持ちさせるためには、約10年ごとに塗装などのメンテナンスが必要です。

現在、スレート屋根をお使いで塗装の剥がれが気になるようであれば、業者に依頼してメンテナンスをおこなってみてはいかがでしょうか。

屋根工事を依頼できる業者や料金

依頼できる業者や料金について、詳しくは「生活110番」の「屋根工事」をご覧ください。



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