プレハブの解体は大変な作業!依頼するときの費用やポイントは?

2021.4.30

プレハブの解体は大変な作業!依頼するときの費用やポイントは?

家とは違い、手軽に建設できるプレハブは工事現場の仮事務所としての役割だけでなく、物置やセカンドハウスとしてなど、幅広い目的で使える建物です。そんなさまざまな用途で手軽に建設できるプレハブも、いつかは不要になるときがくることでしょう。不要になったプレハブが自分の所有している敷地内にあれば、改築や増築の邪魔となってしまうため、早々に解体して撤去したいものです。

この記事ではプレハブの解体費用、自分で解体できるのかなどを見ていきます。実はプレハブの解体は種類によって違いがあります。ぜひ参考にしてみてください。

解体する前に!知っておくべきプレハブの種類

プレハブを解体するならまず費用のことを知りたいものですが、その費用もプレハブの種類によって違いが出ます。まずはプレハブの種類を知り、自分の家にあるプレハブはどういった種類なのか把握しましょう。

プレハブの種類は主に4つ。

・ユニット系
・木質系
・鉄骨系
・コンクリート系

があります。

プレハブの種類と特徴

ユニット系
鉄骨を溶接やボルトなどの手段で箱状にして、そこにコンクリートなどのセラミック系の板を取り付けたプレハブはユニット系プレハブといいます。電気配線や配管、設備類の設置も工場でするので、製品や部品のバラつきが少なく、品質が安定しているのです。

木質系
一定のサイズの角材で作った枠にパネルを取り付けたものを組み立てるタイプです。近年主流となっている「パネル方式」は面で結合した一体構造で、震度1~3程度の地震にも対応できるのが特徴です。

鉄骨系
柱や梁(はり)を組んで強度のある建物にする「軸組構造」 と、パネルを組み立てる「壁構造」を合わせたタイプです。工場で溶接した鋼材を現場で固定するため工期が短く、プレハブの建設にかかるコストをおさえることができます。
設計の狂いが少なく、火災にも強いため敷地内の利用方法が多く、間取りを自由に設計できるのが魅力です。

コンクリート系
木質系プレハブと同じように、工場で生産したコンクリートパネルを現場で組み立てるタイプです。
遮音性や耐久性に優れていて、重量に負けないように地盤を補強することで他の工法よりも長い期間利用することができます。

プレハブは目的に合わせてこれらの工法を選んでいます。では、こうして建設したプレハブを解体するときは種類によって解体費用に違いがでてくるのです。次の章では種類別の解体費用について見ていきます。

      実はプレハブにもいろいろな種類がある

種類別!プレハブの解体費用はいくら?

前章でもご紹介しましたが、プレハブの解体費用はプレハブの種類によって違いがあります。その費用は一体いくらかかるのか見ていきましょう。

プレハブの解体費用

プレハブの解体費用は業者によって違いがあるので、一概にはいえませんが、目安としてみるのならばこれくらいはみておきましょう。

【種類別】プレハブの解体費用

プレハブの種類別の解体費用は以下の通りです。

ユニット系:7,000円~
木造系:18,000円~
鉄骨系:8,000円~
コンクリート系:15,000円~

こちらの費用は1坪計算です。所有しているプレハブの坪数と種類と、今回ご紹介した費用を照らし合わせると大体の解体費用はみえてくるでしょう。

1坪だと約20,000円が平均

多くの業者ではプレハブの種類より、坪単位で解体費用を設定しているところが多いです。その費用は1坪大体20,000円ほど。しかし、地域によっては18,000円だったり、25,000円だったりと違いはあるようです。より詳しい費用を知りたい人は解体を頼む業者へ見積もりを依頼してみてください。

解体費用のほかにも?別で必要な費用とは

プレハブの解体で必要な費用は解体費用だけではありません。プレハブの解体に必要な追加費用がかかってくるのです。この章では解体費用とプラスして、かかってくる追加費用についていくつかご紹介します。

【追加費用1】撤去費

解体費のほかにも、プレハブの中に残ったものの処分に費用がかかります。
例えば……。

・家具
・事務用品
・水道
・キッチン
・トイレ

など、これらのものがプレハブの中に取り残された状態で解体を希望する場合は、撤去費用がかかってくることでしょう。また、プレハブの中になくとも、解体に邪魔なものが外にあれば撤去しなければいけませんので、そちらにも同じく撤去費用がかかってしまいます。

【追加費用2】重機回送費

重機回送費とはなじみのない言葉ですが、いったいどういった費用なのでしょうか。重機回送費とはその名の通り、重機の運搬にかかる費用を指すことが多いです。
この重機回送費の基準は業者によってそれぞれ違うそうですが、多くの場合は……。

・解体ででた廃棄物を処分場まで運ぶ
・車両のリース代、ガソリン代
・減価償却費

これらの項目が含まれることが多いです。

【追加費用3】手壊し

手壊しとは、解体工事をする際に重機を使ってできない作業を、人の手でおこなうことを指します。この手壊しは解体工事にかかる項目ごとにかかることが多いです。項目ごとにかかる費用とは、ガラス解体や鉄部解体などをいいます。

【追加費用4】処分費

解体作業ででたプレハブのコンクリートがらや金属屑の処分にも費用がかかります。多くの場合はコンクリートや金属といった廃材の種類ごとで処分費を内訳されることが多いです。

このほかにも

・現地調査費
・工事保険料
・諸経費

なども追加で費用が加算される場合があります。これらを付けたしていくと、最初にみていた金額より大幅に超えてしまうことがほとんどなのです。

         プレハブの解体を自分でするのは難しい…その理由とは

解体は難しい?プレハブの解体方法

2章、3章では主に、プレハブの解体でかかる費用について触れてきました。これらをみて、費用を安く抑えるために、自分でDIYして解体作業をしてみたい人もいます。そんな人向けに、プレハブの解体手順と、そもそも、自分で解体作業はできるのかどうかに触れていきます。

【初めに】プレハブの解体作業は難しい

まず初めにいえることとして、プレハブの解体作業は解体作業の素人では難しいことをお伝えしておきます。その理由はいくつかありますが、挙げるとすれば……。

・安全対策を十分に行わなければいけない
・プレハブに使われる材料の中に有害物質が含まれている可能性を考慮する
・解体作業に関わる法律を熟知しておく

これらの条件は最低限満たした状態でプレハブの解体作業をおこなわなければいけません。また、自分はもちろん、周りに迷惑かけない、被害を出さないように心がけておかなければならない項目でもあります。
もし、なんの準備もなく解体作業を行ってしまえば、近隣住民とのトラブルに発展してしまったり、自分たちが重大な怪我や病気などをしてしまう原因になるでしょう。

解体作業の手順を簡単に説明

自分でどうしてもプレハブの解体をおこないたい場合は、自分の自己責任のもと、なるべく安全におこなうようにしましょう。この項目では解体作業の手順を簡単にご説明します。

【解体前に済ませておくこと】

解体前に済ませておかなければならないことがあります。その済ませておくことは以下の通りです。

①解体作業では騒音や振動、粉塵が発生するので、近くに住んでいる人がいるのであれば事前にプレハブの解体作業をする旨を伝えておくこと。

②解体作業でほこりやごみが飛散しないように養生(ようじょう)する。

③プレハブの中にある家具などをできる限り撤去する。

以上のことは最低限済ませておきましょう。ほかに個人的に解体前に済ませておきたいことがあれば先に済ませておいてください。

【解体手順】

では解体作業の手順を見ていきましょう。

①屋根→内装→側壁→床面の順にプレハブを解体、撤去していく。
②基礎や残りの細かいものを撤去。
③清掃して終了

※1.終わった後も近隣のひとに挨拶をしておきましょう。
※2.もしプレハブが登記されている場合、法務局に行き、建物滅失登記の申請をおこなうことも忘れないでください。

簡単に説明するとこういう流れになります。流れを見る限り簡単だと思うかもしれません。しかし、撤去したあとの屋根や内装などは家のごみとおなじように分別して捨てることができません。プレハブの解体ででた廃棄物を撤去する場合は定められている法律に乗っ取り撤去作業をおこなってくださいね。

難しいと感じたら業者に依頼しましょう

プレハブの解体はただ解体すればいいというものではないことはわかっていただけたことでしょう。解体作業をおこなうときは該当する法律をきちんと守ること。なおかつプレハブが建っている土地の近隣の人に気を使い、作業の際には自分や他人の身に危険が起きないように安全に行わなければいけません。

これらを同時におこないながら解体作業に手をつけることは、解体作業の素人では無理があります。ですので、解体作業をおこなうときは思い切って業者にお任せしておきましょう。

      プレハブの解体費用の目安

よりいい業者を見つけるために押さえておくべきポイント

プレハブの解体を依頼する場合は、自分でするよりも業者に依頼したほうが安全、安心で解体作業をしてもらえます。しかし、業者に解体作業の依頼をする場合は無料で済むことはあり得ません。決して安くない費用がかかってくるからこそ、依頼する業者はよく吟味したいものですよね。
最後になりますが、自分が納得できる業者に巡り合うために押さえておくべきポイントについていくつかお話します。

見積もりをしてもらう

このコラムを通してご紹介してきた通り、正確に費用を知るためにも業者へ見積もりを依頼することはとても大切なことです。この見積もりをする目的には、費用をより正確に確認し、より念密な解体工事の計画を立てることのほかにも、費用を比較し、相場を知ることで良心的な業者に巡り合えるメリットもあります。

実績や評判

多くの人が気にするであろう、業者の実績や評判。プレハブの解体は危険で難しいことから正確にスムーズに作業をおこなえる業者に依頼したいものですよね。多くの解体作業を経験している業者なら、実績や評判が業者のホームページなどで記載されていることがありますので、悩んだときはそこにも注目してみてくださいね。

きちんと廃棄物の処理仕方を理解しているか?

プレハブの解体ででる廃棄物の中には、特定の手順で廃棄しなければいけない素材が含まれていることがあります。このような素材が不法に投棄されていると判断されると解体業者だけではなく、依頼主にも責任を問われる可能性もあります。発生した廃棄物の処理に詳しい業者を選ぶことも大切でしょう。

アフターサービスは充実しているか

プレハブがなくなった後のことを考えている人はとくにアフターサービスが充実しているかどうか確認しておくといいですね。
たとえば、プレハブを解体したいだけの人は、土地が荒れないように、防草シートや土地に応じたアフターケアを実施してくれる業者があれば魅力的です。

プレハブの解体は解体して終わりというわけではなく、解体した後にできたスペースに新しくなにかを作ったり、立てたり、あるいは土地を整備したい人もいらっしゃるでしょう。これに該当する人は解体工事とプラスして土地の整備や駐車場などの整備作業を同時にしてくれる業者に頼むと費用が安く抑えられることがあります。

まとめ

プレハブの解体費用は、プレハブの種類によって違いがあること、1坪単位で計算されることが多いことはわかっていただけたでしょうか。また、プレハブの解体費用は解体基本費用だけではありません。解体に必要な追加費用がかさんでしまうと、当初予定していた費用より大幅にオーバーしてしまうこともあるのです。

そんなことから、「プレハブの解体なら自分でやってしまおう」と思う人もいらっしゃいます。しかし、プレハブの解体は今回挙げてきたことを常に意識しつつ、周りや自分に気を使いながら行わなければいけません。それは解体作業の素人では困難を極めるので、難しいと感じたら思い切って業者にプレハブの解体作業を依頼しましょう。

解体工事を依頼できる業者や料金

依頼できる業者や料金について、詳しくは「生活110番」の「解体工事」をご覧ください。

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