屋上がある家ではどのようにしたらスペースを有効活用できるのか考えている方もいるのではないでしょうか。その中でも、屋上に芝生を敷こうと思っている方も少なくありません。
しかし、天然芝だとどうしてもメンテナンスが必要で、定期的に水やりや芝刈りなどをしなくてはいけません。
そこで、最近では人工芝が人気になりつつあります。人工芝だといつまでもきれいな状態で芝生を楽しむことができます。しかし、人工芝の中にも種類があり、しっかりとした施工をしなければ、長く楽しむことができないかもしれません。
そこで今回は、屋上に人工芝を設置する方法と人工芝をより楽しむための注意点などを紹介していきます。
屋上やベランダに向いている人工芝
屋上に人工芝を設置するときは、水はけに注意しなければなりません。天然の芝生であれば水を吸収してくれますが、人工芝だとそうはいきません。コンクリートでできている屋上は水はけの場所も限られています。
そのため、しっかりと水はけのことを考えて設置しないとすぐにカビやコケが生えてしまい、メンテナンスが必要となることがあります。
よくわからない場合は水はけのことを考え、床マットが一緒になっているものを選ぶのをおすすめします。
また、水はけのことを考えて作られた人工芝も販売されています。人工芝の水はけに不安があるのなら、しっかりとした対策をすることが重要です。
屋上に人工芝を設置するメリットとデメリット
屋上に人工芝を設置するときには注意しなければならないことがいくつかあります。そこでメリットとデメリットをいくつかご紹介していきます。
メリット
人工芝は耐久性が高い素材で作られていることが多く、屋外で使用しても長い間きれいな状態を保つことができます。そのため、一年中きれいな青々とした芝生を楽しむことができ、ナチュラルできれいな状態をキープすることができます。
また、人工芝を敷いた後はメンテナンスがほとんどいりません。簡単なお手入れをするだけで、約10年はきれいな状態の芝生を楽しむことができます。
芝生を敷くときはどうしても日当たりを気にする必要があります。日当たり次第では成長にムラができ、均一に育たないことがあります。しかし人工芝は、日当たりに関係なく芝空間を作ることができるので、屋上に芝生を敷くときにも便利になっています。
デメリット
人口芝はリアルさを求めてしまえばしまうほど、より費用が高くなる傾向があります。また、DIYする場合も施工する場所の形状にあわせてカットする必要もあるので、手間がかかります。
また、一年中きれいな芝生を楽しむことができますが、景観が変わることがないため季節を感じることはありません。冬でも夏のような芝生を見ることになるので、違和感があるのです。
同じスペースに植物を置くと、その植物は散っている季節なのに、芝生だけ青々として不自然になりがちなので注意が必要です。
屋上でバーベキューなど火を扱うときには注意が必要です。もし頻繁に屋上で料理をふるまうなど、火を扱うことが多いのであれば防火機能がついている人工芝を選ぶこともおすすめします。
コンクリートに人工芝を施工する方法
屋上に人工芝を敷こうと思っても、屋上がコンクリートのため諦めている方も少なくありません。
下地が土や砂であれば、専用にU字釘というものを使えば簡単に人工芝を施工することができます。人工芝はしっかりと固定しなければ、はがれてきてしまい、そこからカビやコケが生えることもあります。
そうならないためには、施工時にしっかりと人工芝を固定する必要があるのです。
しかし、コンクリートに人工芝を固定するときには、釘をコンクリートの中に打つことはできません。
そのため、屋上に人工芝を敷こうと思っても諦めてしまう方も多いのです。
コンクリートに人工芝を設置する方法はないのでしょうか。
コンクリートに人工芝を施工するには、専用の接着剤を使うと簡単に設置できます。接着テープか接着材のどちらの種類も販売されているので、施工する人工芝に合ったものを選ぶことが重要です。
1平方メートルに約1キロの接着剤が目安となるので、少し多めに用意しておくことも大切です。また、接着剤はクロロプレンゴム系のものを選ぶことをおすすめします。
人工芝を長く使用するためには
人工芝がいくら長持ちするからといっても、使いかた次第ではすぐに交換する必要が出てきてしまうこともあります。より長く屋上で人工芝を楽しむためにはどうしたらいいのでしょうか。
・突起物の使用
屋上に人工芝を設置するときは、一緒に椅子や机といったものを置くこともあるかと思います。あまり先がとがっているものを置いてしまうと、そこからへこんでしまうこともあります。また、女性はピンヒールなどの靴にも注意が必要です。
・重量
人口芝の上に長い間、重いものを置いておくと、芝生が倒れてしまい元に戻らなくなってしまうこともあります。そのため、重量のあるものを置くときは定期的に位置を変えるなど調整が必要です。
・施工前
人工芝を設置するまえに、しっかりと下地のメンテナンスが必要です。たとえコンクリートに敷く場合でも、しっかりと掃除しないと石などが挟まり、でこぼこしてしまうこともあります。そうなると人工芝が浮いてしまったりすることがあります。
このように、いくらメンテナンスが必要ない人工芝でも、ちょっとしたことですぐに傷んでしまうおそれもあります。より長く人工芝を楽しむためにも、ポイントをいくつか抑えておくことが重要です。
まとめ
せっかくある屋上を有効活用したいと思っている方は多いかと思います。しかし、天然芝だと水やりや定期的なメンテナンスが必要となり、面倒と思っている方もいます。
そんな方には人工芝がおすすめです。一年中枯れることもなく、青々した芝生を楽しむことができます。
しかし屋上に人工芝を設置するには水はけに注意しなければ、雨漏りの危険性もあります。自分で施工することは簡単に見えますが、不安であれば業者に相談することをおすすめします。業者に相談すると、家にあった最適な人工芝を選んでくれるかもしれません。
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