芝生の管理は意外と大変!?適切な管理を知って健康な芝を育てよう

2021.4.30

芝生の管理は意外と大変!?適切な管理を知って健康な芝を育てよう

天然芝がお庭や玄関先に敷いてあるというご家庭も少なくありません。ご自身で芝生を敷いた方、もしくは新築のご自宅でお庭に芝生を敷いてもらったという方もいらっしゃるかもしれません。

芝生をご自宅に取り入れはよいものの、芝生の管理方法を知らない……なんて方は今すぐ知っておくが重要です。芝生は放ったままで、すくすくと健康に育つわけではありません。時期によっては、毎週芝生の管理を行う必要があるのです。

芝生の管理は、どの時期にどのように行えばよいのか、把握しておきましょう。ふさふさで青々とした芝生を作り上げるには、適切な管理を行うことが大切です。せっかく芝生を取り入れたのならば、立派に成長させましょう。

芝生の管理スケジュールを確認しよう!①暖地型の芝

1年を通して芝生がどのような管理が必要なのか、知っておくことが大切です。芝生は、季節によっては毎週管理する必要もあるのです。手入れの適切な時期を知る前に、まずはご自宅に敷いてある芝の種類を把握します。

芝には、大きく分けて2種類あります。ひとつめは暖地型と呼ばれる種類で、日本の気候に適している芝であるといわれています。暖地型は、日本の高温多湿の気候にもよく耐えることができ、夏に非常によく伸び、冬になると芝は一旦枯れ、茶色になるのが特徴です。

春(3~5月)の手入れ

暖地型の芝生は、冬に一度寒さによって枯れたものがだんだんと再び緑を取り戻してくる季節です。とくに、4月から5月にかけて、芝全体が緑色に変化していきます。この季節に行うべきなのは、補強です。

寒さで傷んだ芝が復活してくる季節ですので、この時期に補強をしっかりと行ってあげます。まずは雑草抜きです。4月ごろから暖かくなってくると、雑草が生えてきます。雑草をそのままにしておくと夏にさらに増えて大変なことになるため、少ないうちにこまめに抜いておくことが大切です。

さらに、4月ごろから肥料をまくことをおすすめします。この時期の芝刈りは、2週間に1回程度が理想です。怠らず芝を刈ってあげることは、芝の成長を促す効果もあります。

夏(6~8月)の手入れ

夏の時期に大切な芝生の管理はいくつかあります。暖地型は、とくに7月から8月にかけて非常によく成長します。そのため、この時期のお手入れは頻繁に行う必要があるのです。梅雨の時期には一度葉が枯れてしまうこともありますが、梅雨が明けると緑に戻ることが多いため、あまり心配は必要ありません。

また、肥料を定期的に与えます。肥料を与えることで、伸び盛りの芝をより健康に育てるのに役立ちます。7月から8月にかけては、1週間に1度程度、たっぷりとまきます。肥料の種類にもよりますが、1平方メートルあたり30グラムほどまくのが一般的です。

さらに、水やりも大切です。夏は日中水分が乾燥しやすく、夕方になると土が乾燥しています。水やりは基本的に夕方行うことで、水分の蒸発を防ぐことができます。エアレーションという作業を行うと、芝が健康に育ちやすくなります。土にまんべんなく穴を空け、空気の通りや水の浸透性を高めてあげましょう。

夏の時期、芝刈りの頻度の理想は、1週間に1回です。伸びる速さが非常に早いですが、1週間に1回整えて、芝の長さを20㎜にします。また、刈った芝はそのままにせず、しっかりと処分します。刈ったままにしておくと害虫が湧きやすくなってしまうなど、デメリットも発生してしまうためです。

秋(9~11月)の手入れ

9月に入り、暑さが和らぐと生長も衰えてきます。色はきれいな緑色から、11月になると茶色の部分が増えていきます。9月ごろに、生長が衰える前に夏よりも多めの肥料を与えておくと、11月に枯れるのを遅らせることもできます。

9月、10月の芝刈りは1ヶ月に1回から2回程度、11月は芝刈りをする必要はありません。11月は芝刈りに注力するよりも、雑草の有無を厳しくチェックします。この時期に雑草を取り除いておかないと、冬に強い種類の雑草が冬の間に根を張ってしまうのです。

冬(12~2月)の手入れ

暖地型の芝は、冬には完全に枯れます。この時期に行う芝生の管理は、雑草抜きくらいです。ついつい忘れてしまいがちな雑草抜きですが、雑草が小さなうちに抜いてしまうことが重要なのです。

      芝生管理の基本はこの3つ

芝生の管理スケジュールを確認しよう!②寒地型の芝

芝は「寒地型」と呼ばれる種類もあります。本来日本の気候にはあまり向いておらず、日本国内であれば北海道や東北地方で育ちやすいものです。

寒さに強く、冬でも枯れにくい一方で、暑さには弱いため、夏に枯れやすい特徴を持っています。寒地型は、夏に非常によく伸びる暖地型とは異なり、春や秋が一番の伸び盛りです。

ご自宅に張ってある芝生が、暖地型なのか寒地型なのかをはじめに把握しておきましょう。それぞれ芝生の管理方法が季節によって異なるため、重要です。

春(3~5月)の手入れ

寒地型の芝生は、4月からぐんぐんと伸びてきます。そのため、芝刈りの頻度も高くする必要があるのです。芝刈りの理想の頻度は、1週間に1回です。寒地型は春と秋によく伸びるため、この時期のお手入れは頻繁に行いましょう。芝が健康に育つ芝の長さは、25mmほどであるといわれています。

また、寒地型の芝生は、気温が20度前後になると発芽しやすくなります。そのため、種まきはこの時期がおすすめです。

夏(6~8月)の手入れ

寒地型の芝生は、暑さに弱る季節です。さらに、多湿な気候から害虫被害を受けやすくなります。この時期のケアは非常に重要になります。

まず、6月はまだ伸び盛りの季節ですので、週1回ほどの芝刈りを行います。6月は、まだ肥料も多めにあげますが、7月からは肥料の量も3分の1程度に減らしましょう。7月、8月の芝刈りは1ヶ月に2回ほど行います。

水やりにもポイントがあります。夕方に水をたっぷりあげる暖地型とは異なり、午前中に適量を毎日あげることが大切です。

そのほかに、害虫対策を行うことをおすすめします。どの害虫被害を受けているのか把握し、適切な薬品を活用しましょう。また、水やりは2日に1度程度で十分です。

      その他の芝生管理にかかせない作業

秋(9~11月)の手入れ

9月に入ると、夏に枯れてしまった芝も元気を取り戻し、生長も再び活発になります。もし夏の間に裸地になって場所があったら、9月に種をまくと11月にはきれいに生えそろうでしょう。

秋も比較的伸びるスピードが速いため、1ヶ月に2回から3回の芝刈りを行うことをおすすめします。芝の高さは、20㎜から25mmほどを保つとよいとされています。

冬(12~2月)の手入れ

この時期は、寒地型も色合いが多少劣ります。12月ほどは、肥料を少しあげることで、緑の芝を少し長く保つこともできます。1月から2月の夜には、保温を目的としてシートや不織布をかけてあげることも、緑の芝を保つ秘訣です。

      その他の芝生管理にかかせない作業

基本の手入れは4つ

芝生の管理は、種類によっても季節によっても大きく異なるのです。1年を通して、行う芝生の管理方法を4つご紹介します。

水やり

種類によっても、季節によっても頻度が異なります。高い頻度で行う必要があるのは、夏です。夏は日差しが強く、乾燥しやすい季節です。暖地型は夕方に、寒地型は午前中に水やりを行うとよいでしょう。一方、冬の間は水やりの必要もありません。

除草

どの植物にも必要な除草作業は、芝生においても重要です。いくら一面に芝生が覆っていても、雑草は生えてきます。冬から春先にかけては、あまりほかのお手入れの必要がなくなるぶんおろそかになりがちですが、この時期の除草はとくに大切です。

芝刈り

最も重要な作業ともいえるのが、芝刈りです。芝刈りの頻度もまた、種類や時期によって異なります。暖地型は夏に、寒地型は春と秋に1週間に1回ほどの芝刈りが必要となります。

芝刈りを行うことは、より密度のあるものにする効果もあります。上への生長を止められると、横へと広がる習性があるためです。つまり、芝刈りを適切な頻度で行うことで、理想に近いふかふかな芝生に仕上げることができるのです。

芝刈りを怠って十分に伸びてしまうと、軸刈りをしてしまいやすくなります。軸刈りとは、植物でいう茎の部分を刈ってしまうことを指します。葉を刈ることを目的としている芝刈りで、伸びてしまった茎を刈ると、それ以上生長しなくなってしまうのです。軸刈りを防ぐためにも、芝刈りの頻度を守ることは大切なのです。

肥料

1年の流れでも触れましたが、芝生の生長には肥料が不可欠です。生長しやすい時期ほど、たくさんの肥料を必要とします。生長期にたくさんの肥料を与えることで、より生長しやすくなり、健康な芝になるのです。

          芝生管理の年間スケジュール

1年~数年に1回は必要な手入れ

基本の手入れのほかに、1年から数年に1回行うべきお手入れがあります。芝生は管理が大変ですが、これらをしっかりと行っていれば健康な芝生を育てることができるでしょう。

目土入れ

目土入れは、芝生の上から新しく土を加える作業です。これを行うことで、芝の凸凹をなくすことができます。凸凹がないほうが、より一面の芝がきれいに見えますよね。

芝生は、場所によって軸の部分がむき出しになってしまうこともあります。新しい土を加えることで、この部分を隠すことにもつながり、一面きれいな緑の芝にすることもできます。

サッチング

サッチングとは、芝刈りをした際に出る刈られた草や枯れ葉などを取り除く作業のことを指します。サッチをそのまま残しておくと、土の通気性が悪くなったり、害虫が湧きやすくなったりと、デメリットが多く発生します。そのため、サッチングという作業を、レーキを活用してする必要があるのです。

エアレーション

エアレーションとは、土の通気性をよくしたり、水やりをした際の浸透性をよくしたりするために行う作業です。芝全体にまんべんなく小さな穴をあけていきます。

手入れに困ったら業者に相談を!

芝生の管理は、非常に多くの工程があり、それをしっかりと行わないと芝が健康に育たないことがわかりました。しかし、芝生をご自宅に敷きたいけれど、忙しくて全ての作業ができないという方、またこんなにたくさんの作業が必要だということを知らずに芝を敷いたという方もいるでしょう。

そんな方に頼って欲しいのが、業者です。芝生ご自宅の庭に敷くことは、多くの方の憧れでもあります。それを、芝生の管理が難しいからという理由で諦めるのはもったいないですよね。

芝張り業者に作業を依頼すれば、1年に数回行うべき作業である、目土入れ、サッチング、エアレーションのほかにも、行う頻度の高い作業も行ってくれることもあります。

確実な知識で作業を行ってくれるため、芝も健康に育つでしょう。また、芝の生長が安定するまでの期間、業者に管理をお願いするというのもひとつの方法です。はじめは芝も弱いままですが、敷きたての頃にしっかりと手入れをすることで、よい芝になるでしょう。また、数回に1度業者にお願いする方法もおすすめです。

まとめ

芝生の管理は、暖地型の芝生か寒地型の芝生か、さらには季節によっても作業するべきことが異なります。暖地型は夏に、寒地型は春と秋に非常に生長するため、しっかりと管理を行う必要があります。

ご自身ですべてやろうとせず、業者を頼ることで気楽に天然芝を楽しむことができます。特に1年に数回のみ行う必要のある作業は、業者を頼ることをおすすめします。知識のある業者を上手く活用し、健康な芝に仕上げましょう。

芝張りを依頼できる業者や料金

依頼できる業者や料金について、詳しくは「生活110番」の「芝張り」をご覧ください。

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