人工芝の施工費用とは|ロールの相場やDIYでの準備・手順もご紹介

2021.4.30

人工芝の施工費用とは|ロールの相場やDIYでの準備・手順もご紹介

殺風景な場所でも、人工芝を敷くことで自然を感じることができます。子供の遊ぶ場所にしたい、サッカーやゴルフなどの練習ができるようにしたいなど、人工芝を敷くことを検討されている方も多いのではないでしょうか。雑草対策にもなるので、庭やベランダを人工芝にリフォームすることにはさまざまなメリットがあります。

人工芝を敷くときにかかる値段は、敷く面積や目的によって異なります。敷く面積が広いほうが費用は高くなり、目的によって人工芝を選ぶ必要があるためです。

そこでこの記事では、人工芝を敷くときの費用についてご紹介します。人工芝はDIYすることもできるため、そのときにかかる費用と手順についてもまとめました。ご自分の理想に合わせてリフォームができるよう、ぜひ最後までご覧ください。

人工芝を敷くときには材料費と施工費がかかる

芝生の施工を業者に依頼する場合、「人工芝の費用+施工費用」が料金となります。人工芝の相場と施工費用の相場は下記の通りです。

  • 人工芝 1㎡あたり5,043円
  • 施工費 1㎡あたり4,912円

つまり、業者に人工芝を施工してもらう場合には、材料費と施工費をあわせて「1㎡あたり10,000円前後」がかかります。例えば20坪のお庭一面に芝生を敷くときは、約66万円の費用が掛かる計算です。

それぞれの費用について詳しくみていきましょう。

人工芝の費用

人工芝は、パイルという芝の部分の長さによって費用や用途が異なります。パイルの長さごとの相場は下記の通りとなります。

パイルの長さ 費用相場
~20mm 1,761円/m²
30mm~40mm 3,977円/m²
50mm~ 7,076円/m²

パイルの長さが20mm以上のものをロングパイル、それより短いものをショートパイルと表記されていることが多いです。ただし、ロングやショートの記載のないものや、記載があっても業者ごと長さの差があるため、サイズ表記などで実際の長さを確認してください。

パイルの長さが10mm前後のものは、しっかりとした感触をしています。座ったり寝転んだりしたいという場合は短めのものがよいでしょう。水はけがよく、掃除が楽なこともメリットです。

20mm以上の長いものは、人工芝同士のつなぎ目が目立ちにくいという特徴があります。パイルが長いとクッションのような役割になり、転んでもケガをしにくいため、子供が遊ぶときなどにも安心です。決まった用途がないという方は、20mm~35mmのものを選ばれる方が多いです。

パイルの長さが50mm以上のものは、サッカーなどのスポーツをするときには使用されています。パイルが長い分クッション性に優れており、一般的なものよりも費用が高額になります。スポーツのなかでも、ゴルフの練習が目的の場合は、ボールが転がりやすい、パイルが短いものほうがおすすめです。

パイルの長さ以外でも、耐久性パイルの密度によって費用に差がでます。人工芝で使われている素材は「ポリエチレン」と「ポリプロピレン」です。耐久性に優れているものはポリエチレンですが、相場より高い傾向にあります。

また、パイルの密度が高いほうが、自然な見た目に近いです。密度が低いとパイルが寝やすいため、劣化も早くなります。メンテナンスや交換が必要になり、余分に費用がかかってしまうことも考えられるでしょう。

見栄えをよくしたい、雑草対策をしたいという理由で人工芝を敷くのであれば安価のものを、なるべく長く使用したいときは耐久性や芝生の密度が高いものを選ぶのがおすすめです。

施工費用

施工費用は、人工芝を敷く面積のほか、その場所の状態によっても異なります。場所の状態とは、荒れていて小石を取り除く必要があるとき、雑草が茂っていて除草作業に時間がかかるとき、水はけが悪く改善する必要があるときなど、なんらかの対策をしなければならないときです。

はじめから施工費用に芝生代など含んだ金額を提示する業者もあります。業者に依頼するときは、人工芝の施工費用の見積りをとり、追加料金の有無や作業内容を確認するとよいでしょう。

※掲載料金は業者5社のホームページに記載されている金額の平均値を算出したものです。(2020年11月時点)

人工芝 仕上げ

DIYの場合は道具代も必要

人工芝は敷くための道具を揃えることができれば、DIYすることも可能です。人工芝のDIYをするときに必要な道具をご紹介します。

≪人工芝を敷くために準備するもの≫
・人工芝
・ジョイントテープ … 300円~500円/m
・防草シート … 200円~600円/㎡
・固定用Uピン … 20円~50円/本
・水はけのよい砂(山砂など)… 100円~200円/kg
・仕上げ用の砂(珪砂など) … 70円~170円/kg
・シャベルやスコップ
・カッターやハサミ
・デッキブラシ
・転圧機(なければレンガやブロックなど)

山砂は、水はけのよい場所であれば用意する必要はありません。仕上げにつかう珪砂は、㎡あたり15kgが使用目安となります。

スコップやハサミなどの道具は、ご家庭にあるものを使用いただけます。転圧機を購入すると10万円以上かかりますが、貸し出している業者からレンタルすることもできます。また、レンガやブロックを代用することも可能です。

上記のものを揃えても、1平米あたり3,000円~6,000円ほどで人工芝を敷くことができます。人工芝の施工費用をおさえたい人は、DIYを検討してみてはいかがでしょうか。

DIYで人工芝を敷く方法

人工芝を敷くときは、業者に依頼する方法とDIYをする方法があります。少しでも費用を抑えたいという方は、DIYに挑戦してみるのもよいでしょう。芝生は頻繁に張り変えるものではないので、失敗しないためにも手順を把握しておくことが大切です。

人工芝にはジョイントタイプロールタイプがあります。ジョイントタイプとは正方形のパネル型のものです。置きながら敷けるため、室内やベランダなどでも手軽に敷くことができます。しかし、パネルのつなぎ目が目立ってしまうことがデメリットです。

ロールタイプとは、ロール状で販売されているものです。5mや10mなどサイズもさまざまあり、敷く場所に合わせて選ぶことができます。そのため、庭などある程度広い面積に敷く場合はロールタイプが使われることが多いです。ここでは、ロールタイプの人工芝をDIYするときの手順について順番にご説明します。

手順① 除草・整地する

人工芝を敷く場所にある石や雑草を取り除きます。シャベルやスコップを使って土を掘り起こすと、埋まっている小石や雑草の根なども取り除きやすくなります。

余分な石を残したままにしておくと、人工芝を敷いた場所が凸凹になってしまいます。また、雑草の根が残ったままの状態だと、隙間から雑草が生えてくるおそれもあります。人工芝を敷いたあとでは直すのに大変ですので、下地作りは丁寧におこなってください。

手順② 地面の表面を整える

石や雑草を取り除いた後は、転圧機を使って地面を固めていきます。転圧機がなければ、ブロックやレンガ、ローラーなどで代用が可能です。

地面がやわらかいままだと、作業後の仕上がりがきれいでも、後から人工芝が沈んだり、凸凹になったりするおそれがあります。ムラのないようにしっかりと平らに地面を固めましょう。

また、タイルやコンクリートなどと接している場合は、人工芝を敷いたときの高さと合わせることも大切です。庭に段差ができないように、地面を固める際に調整しておくとよいでしょう。地面が水はけの悪い場所であれば、山砂や岩瀬砂など水はけのよい砂を散布し、固めてください。

手順③ 防草シートを敷く

雑草対策のために、防草シートを敷きます。人工芝を敷くと、雑草が生えにくくなるというメリットがありますが、人工芝の下に防草シートを敷くことで、雑草の成長に必要な日光を遮ることができ、より雑草を防ぐことができるのです。

防草シートを敷いたら、固定用のUピンでとめていきます。はみ出している余った部分はカッターやハサミ切り取ってしまいましょう。

手順④ 人工芝を敷く

下地ができたら、いよいよ人工芝を敷いていきます。人工芝を仮置きし、場所が決まったら、30cm~50cmほどの間隔をあけてUピンで固定します。不要な部分の人工芝はカッターで切り取ってください。

人工芝のつなぎ目には、固定用のジョイントテープを使用すると、ズレにくくなります。また、つなぎ目は2mm~3mmほど離すことで、芝同士の重なりによる盛り上がりを防ぐことができます。

手順⑤ 仕上げ

人工芝がめくれてこないように、仕上げの砂として珪砂などを撒きます。デッキブラシを使って珪砂をならし、芝を立たせましょう。最後に水を撒いたら完成です。

人工芝と天然芝はどっちがいいの?

庭に芝生を敷きたいと考えたときに、人工芝と比べられるものは「天然芝」です。ここでは、人工芝と天然芝の違いについてご紹介します。

施工費用が安いのは天然芝

天然芝を施工するときの費用は1平米あたり6,000円ほどが相場となります。先ほどご紹介した通り、人工芝の施工費用の相場は10,000円ほどなので、天然芝のほうが安く施工することができます。

天然芝 施工費用安い

人工芝はメンテナンスが簡単

天然芝は植物なので、定期的な刈り込み水やり肥料雑草処理など、こまめな手入れが必要です。日ごろからガーデニングなどをされている方であれば、こまめな手入れは苦ではないかもしれませんが、そうでない方からすれば、面倒な作業といえるでしょう。

その点、人工芝は成長しないので、このような手入れは必要ありません。天然芝に比べて人工芝の施工にかかる費用は高い傾向にありますが、お手入れの手間などを考えれば、人工芝を敷くメリットは大きいといえるでしょう。

人工芝なら1年中緑の芝生を維持できる

人工芝は植物ではないので、枯れる心配がありません。そのため、季節問わず1年中きれいな緑の芝生を維持することができます。近年では、季節感や景観にこだわりたい人向けに、さまざまな色味の人工芝も販売されています。

人工芝を敷いた後で気をつけたいこと

ランニングコストと日頃の手間がかかりにくい人工芝ですが、気をつけておきたいポイントもあります。人工芝を敷く前に、下記の点を確認しておきましょう。

人工芝は火気厳禁

人工芝の素材は合成樹脂でできているため、火がつくと大変危険です。人工芝のある場所では絶対に火を使わないようにしてください。庭でバーベキューや花火をする計画がある場合は、防火性能のある芝生を選ぶか、人工芝を設置する場所をよく検討しましょう。

人工芝は経年劣化する

当然ながら、人工芝は再生しません。そのため、設置してから何年も経つと芝のパイルが寝たり色あせたりしてしまいます。

人工芝を長持ちさせるためには、ブラッシングなどをおこない、人工芝のパイルを立たせるようにしましょう。また、ジュースなどをこぼしたままにしておくと、手触りが悪くなります。汚れた箇所は、シャワーで洗い流すようにしてください。

人工芝 経年劣化

人工芝の寿命は10年前後

人工芝は耐久性に優れていますが、それでも寿命はおよそ10年といわれています。よく踏まれる場所や、常に日光にさらされている場所は、劣化も早くなってしまいます。

人工芝は1度設置するとランニングコストがかかりにくいですが、こまめな手入れをしてきちんと維持している天然芝よりも、早い段階で張り替えが必要になることが多いです。

まとめ

天然芝に比べて、人工芝の施工費用は高い傾向にあります。しかし、その後の手間やコストがかかりにくく、1年中きれいな緑の芝生が維持できるというメリットもあります。

人工芝を敷く前には下準備が大切ですが、労力もかかるため業者に依頼するのもよいでしょう。その場合は、人工芝の費用とは別に施工費用がかかります。人工芝を取り入れたい人は、ぜひ1度見積りをだしてみてはいかがでしょうか。

弊社であれば、無料見積りや現地調査もおこなっております。人工芝は、きちんとメンテナンスをすれば長持ちさせることもできます。庭の雑草対策にもなるので、ぜひご検討ください。

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