ピアノハンマー交換の効果はいかほど?修理を依頼して快適に演奏!

2021.4.30

ピアノハンマー交換の効果はいかほど?修理を依頼して快適に演奏!

ピアノは定期的なメンテナンスが必要な楽器です。人によって使用頻度は様々かとは思いますが、ピアノのメンテナンスは一般的に半年に1度程度必要と言われています。

このメンテナンスの際に、劣化していた場合はピアノハンマー交換をする必要があります。大掛かりな作業で大変に思えるこのピアノハンマーの交換ですが、これによってなんとピアノの音が元の調子に直るだけでなく、グレードアップすることがあります。

ピアノハンマー交換はどんなときに必要か

そもそもピアノハンマーとはなんでしょうか。ピアノの中には弦が張られており、その弦を叩くことによりさまざまな音色を鳴らします。その弦を叩くのがピアノハンマーで、鍵盤と連動しており、鍵盤を押すとピアノハンマーが下から弦を叩く仕組みになっています。つまり、ピアノを弾く際には必ず動く部位でありますので、劣化しやすい部位であると言えます。

目に見えるピアノハンマーが傷んでいる状態について

ピアノハンマーは木の芯をフェルトに包んで作られています。この包んだフェルト部分で鍵盤を叩くのです。フェルト部分は鍵盤を叩くことにより徐々に固くなっていきます。このフェルト部分が厚みを失い固くなった状態が、傷んでいるということで交換が必要になります。一般的に、毎日何時間とピアノを弾く方の場合で、3~4年に1度交換の必要があると言われています。
      ピアノハンマー交換はどんなときに必要か

ピアノハンマーの役割とフェルトの大切さを知ろう

ピアノハンマーによってピアノの音は大きく変わります。特に、フェルトが柔らかければ柔らかい音が、固ければ固い音が、というようにフェルトの占めるウエイトはとても大きいです。

現在のピアノハンマーができるまで

そもそもピアノはチェンバロという楽器からできたと言われています。チェンバロもピアノとよく似た楽器ですが、最も大きな違いは、ピアノが弦をハンマーで叩く構造なのに対して、チェンバロは爪ではじくということです。西暦1709年にイタリアのクリストフォリという楽器製作家が、音の強弱の変化に乏しいチェンバロへの不満から、ピアノハンマーのメカニズムを発明したと言われています。
      ピアノハンマーの役割とフェルトの大切さを知ろう
      

ピアノハンマー交換の作業の流れ

実際にピアノハンマーの交換はどのように行われるのでしょうか。実際の流れとしてはまず、古くなって傷んだピアノハンマーを全て取り除くところから始めます。そして、新しいハンマーに交換したあと、持ち主の希望の音色になるように、1つ1つ丁寧に音を作っていきます。

このピアノハンマーを新しいものに交換する際に、フェルト部分だけを交換するということもあります。
ハンマー全てを交換するよりも、安価にできますが、メーカーによってはフェルトのみの交換は受け付けていないところもありますので注意が必要です。

ピアノハンマー交換でグレードアップができる

上記のように、木の芯をフェルトで包むことによってできているピアノハンマーですが、このフェルト部分を変えることによって様々に音色を変えることができます。
大きく分けると、アンダーフェルトの「入り」と「無し」、この2種類に分けることができます。

アンダーフェルトを入れることにより、フェルトの性質に幅ができピアノは多彩な音を出すことができるようになります。また、アンダーフェルトの調節により微妙な音の変化も演出することが可能です。

では、アンダーフェルトを必ず入れたほうがいいのか、と言いますとそうではなく、アンダーフェルト無しの音色はどこかノスタルジックで、そこに趣を感じる方も多くいます。

ピアノハンマー交換の際にはこのようにして同じピアノでも音のグレードアップや変化を楽しむことができます。
      ピアノハンマー交換でグレードアップができる

ピアノハンマー交換にかかる時間や費用の目安

ピアノハンマーの交換にかかる時間は、作業の内容にもよりますが1~2日ほどです。
ピアノは持ち運ぶことが大変な楽器のため、業者が自宅に通う形で進めることが多いです。

料金はアップライトピアノかグランドピアノかによって変わりますが、グランドピアノの方が高く、だいたい10万円前の業者が多いようです。もちろん値段も、作業の内容によって変わってきます。

フェルト交換の際などは、どのようなフェルトにするかもきちんと相談した方が良いかもしれません。

まとめ

いかがでしたでしょうか。ピアノハンマー交換は実際に使っていて傷むだけでなく、経年劣化によっても必要になってきます。

ですが、このピアノハンマー交換によって様々にピアノの音色を変えることができます。演奏家の方だけでなく、作曲家の方もこの音色の変化を楽しみ、作曲作業の刺激にしているといいます。
見た目は同じピアノなのに、様々な音色に変わっていく楽しみもあると、よりピアノに対する愛着もわくのではないでしょうか。

もしこれを機にピアノハンマー交換をし、音色を変えてみたいと思った方は思い立ったが吉日、ぜひプロの業者にご依頼ください。きっとあなたの演奏がより良いものになることでしょう。

ピアノ調律 ピアノ修理を依頼できる業者や料金

依頼できる業者や料金について、詳しくは「生活110番」の「ピアノ調律 ピアノ修理」をご覧ください。

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