バッテリー上がりはセル回らない?エンジンがかからない原因と対処法

2021.4.30

バッテリー上がりはセル回らない?エンジンがかからない原因と対処法

車のエンジンがかからず、セルモーター(セルと略すこともある)も回らないというときは、まず冷静に現状を確かめることから始めましょう。

エンジンがかからなかったりセルモーターが回らなかったりする原因は、ちょっとしたミスや部品の不具合、バッテリー上がりなどさまざまです。ちょっとしたミス程度なら自分で簡単に解決できますが、業者に修理を依頼しなければならない場合もあります。

誤った対処をおこなって事態を悪化させることがないように、考えられる原因と対処法について確認していきましょう。

すぐにセルが回るようになる5つのケース

車のエンジンがかからないと、故障ではないかと考える方がいるかもしれません。しかし、セルモーター自体は比較的故障しにくいものです。案外ちょっとした操作ミスや確認不足で動かないだけということも考えられるので、まずは以下の5点を確認してみましょう。

フットブレーキが踏み込めていない

車によっては、フットブレーキを踏み込んだ状態でないとエンジンをかけることができない場合があります。AT車の場合はフットブレーキのみ、MT車の場合はクラッチとブレーキをしっかりと踏み込んで、再度エンジンをかけてみましょう。

ギアが「P」や「N」以外に入っている

ギア(シフトレバー)が「P」や「N」以外に入っている場合も、エンジンはかからないようになっています。駐車の際に急いで「D」や「R」のままエンジンを切っていませんか?ギアのミスは「ピピピ」と警告音が鳴ることもあるので、入っている位置を再確認して「P」もしくは「N」に入れ直してからエンジンをかけましょう。

ハンドルロックがかかっている

ハンドルロックがかかっている

ハンドルロックとは、エンジンを切って鍵のない状態でハンドルを動かすと作動する、盗難防止機能です。一度ロックされると、エンジンスタートボタンを押したり鍵を差し込んだりするだけではエンジンをかけることができません。

ハンドルロック解除方法
ハンドルを左右どちらかに回しながら、エンジンスタートボタンを押すもしくはキーを回す

車種によっては、解除の際にハンドルを回す方向が指定されている場合があるので、取扱説明書を確認してから解除すると安心です。

鍵の電池切れ

スマートキーなど、鍵を差し込まずにエンジンをかける車は非常にたくさんあります。便利な反面、電池切れに注意が必要です。鍵の電池が切れかけたり切れてしまっていたりすると、通常のエンジンのかけ方ではエンジンは始動しません。

鍵の電池が切れそうなときは、メーターパネルに警告表示が出たり、「ピピピ」と警告音が鳴ったりすることがあります。鍵にライトが付いている場合は、光が弱くなるなどの変化で判別できることもあります。

電池切れの状態でエンジンを始動させる方法は、車種によって異なるので、取扱説明書などを確認しておくといざというときに有効です。

ガス欠

ガソリン車はガソリンがなければ動きません。ガス欠になっていないか、エンジンメーターのガソリン残量を確認してみましょう。

また、ガソリンが少量のときは、傾斜のある場所に駐車するとポンプがガソリンを吸い上げることができず、エンジンがかからないこともあります。ガソリンが減ってきたと思ったら、早めに給油しておきましょう。

【異音で判別】セルが正常に回らない原因と対処法

車のエンジンは、通常「カチカチ」とリレースイッチの動く音がしたあと、「キュルキュル」とモーターが回って始動します。しかし、セルモーターが回らないときは、通常とは異なる音が聞こえるのです。以下のどれに近い音がするか、よく聞いてみましょう。

「カチカチ」

「カチカチ」という音は聞こえるのに、「キュルキュル」という音が聞こえないという場合は、バッテリー上がりが起こっている可能性があります。

セルモーターが回るためには、バッテリーから流れる電気が必要です。しかし、バッテリーの電力が不足していると、駆動するのに大きな電流を必要とするセルモーターを動かすことができないのです。後述する対処法を参考にして、バッテリーの充電をおこないましょう。

「ガガガ」「ギギギ」

「ガガガ」「ギギギ」という音が聞こえる場合は、バッテリーが弱っているかもしれません。セルモーターは完全に動かないわけではありませんが、電力不足により動きが悪くなります。

その結果、セルモーター内部や周辺の部品がうまくかみ合わず、摩耗して異音を発するようになるのです。バッテリーの交換か部品の交換が必要になるので、プロに修理を依頼することをおすすめします。

「カタカタ」

「カタカタ」という音は、考えられる原因が2つあります。以下の症状は、どちらも素人が修理をおこなうことは難しいトラブルです。ロードサービスや修理業者に相談して対応してもらいましょう。

・オーバーヒート
エンジン本体が熱くなりすぎて、正常に機能しない状態

・ベルトの不調
エンジンの始動や車の操作に関連したベルトに不具合が発生している状態
※エンジン内部の部品を規則的に動かす「タイミングベルト」、電気の供給などをおこなう「ファンベルト」、ハンドル操作を軽くする「パワーステアリングベルト」など

「無音」や「空回り」はバッテリー上がりかセルモーターの故障

エンジンをかけようとしても「無音」または「空回り」という場合は、バッテリー上がりかセルモーターの故障が原因として考えられます。

どちらが原因か判別するためには、電装品が機能しているかどうかをチェックします。ライトを点けたりクラクションを鳴らしたりして確認しましょう。

ライトが点かなかったりクラクションが鳴らなかったりした場合は、電力不足であることがわかるので、バッテリー上がりの可能性が高いです。次章で紹介する方法で対処してみましょう。

なお、セルモーターの故障が原因の場合は、プロに修理を依頼する必要があります。すぐにディーラーやロードサービス、修理業者に連絡して、対処を依頼しましょう。

バッテリー上がりでセルが回らないときの対処法

セルモーターが回らなくなる原因の多くはバッテリー上がりです。そして、バッテリー上がりは道具さえあれば自分で対処することもできます。2つの方法をご紹介しますので、持っている道具と状況に合わせて、適した方法で対処してください。

ブースターケーブルをつなぐ

対処法①ブースターケーブルをつなぐ

ブースターケーブルとは、先端にクリップのついた赤と黒のケーブルです。他の車に救援車となってもらい、バッテリー同士をケーブルでつなげてエンジンをかけるのに必要な電気を供給してもらうという使い方をします。

ハイブリッド車は構造が異なるため、救援ができない場合もあります。救援車はガソリン車に依頼しましょう。ただし、ハイブリッド車も救援を受けることは可能です。

【使用手順】
(1)ケーブルがつなげやすいようバッテリーの位置を確認して、救援車を故障車近くに駐車
(2)救援車のエンジンを切ってから、ブースターケーブルをつなげる
(3)赤いケーブルを故障車のバッテリーのプラス端子に、赤いケーブルの反対側を救援車のバッテリーのプラス端子に接続
(4)黒いケーブルを救援車のバッテリーのマイナス端子に、反対側を故障車のバッテリーのマイナス端子に接続
(5)救援車のエンジンをかけ、ふかすように回転数を上げる
(6)故障車のエンジンをかける
(7)接続したときとは逆の手順で、すばやくブースターケーブルを取り外す
(8)故障車は20~30分ほどエンジンをかけたまま放置したのち、30分以上走行してバッテリーの充電をおこなう

ジャンプスターターを使用する

ジャンプスターターとは、救援車なしでエンジンを始動させるための電力を供給できる道具です。持ち運びできるほどの小型なモバイルバッテリーで、最近ではLEDライトなど多様な機能が付いたものもあります。

【使用手順】
(1)ジャンプスターターの充電があるか確認し、付属のケーブルをセット
(2)ジャンプスターターの赤いケーブルを車のバッテリーのプラス端子に接続
(3)黒いケーブルをマイナス端子に接続
(4)車のエンジンをかける
(5)接続したときとは逆の手順でケーブルをすぐさま外す
(6)20~30分ほどエンジンをかけたまま放置したのち、30分以上走行してバッテリーの充電をおこなう

まとめ

車のエンジンがかからない原因や、セルモーターが正常に回らない原因は複数あります。まずは目に付く簡単なところから不備がないか確認してみましょう。

内部の部品やセルモーター本体の故障は、自分で修理ができません。ご紹介して確認方法で、部品の不具合や機器の故障が判明したら、すぐに業者に相談してください。

ただし、セルモーターが回らない原因がバッテリー上がりの場合は、自分で対処できる可能性があります。状況に応じて可能な方法で対処しましょう。

なお、エンジン始動後にバッテリーがある程度充電できるまで走行して作業完了です。効率的に充電をおこなうためにも、その場でアイドリング状態にするのではなく、渋滞のない道を走行しましょう。

そして、バッテリー上がりが原因であっても自分で対処するのは不安という方や道具を持っていない方は、プロに対処を依頼する必要があります。JAFをはじめとするロードサービスやバッテリー上がりに対応できる業者に連絡しましょう。

業者をよく知らないなど、自分で業者を探すことが難しい場合は、弊社に一度お問い合わせください。迅速に対応できる業者をご紹介いたします。

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