シガーソケットはバッテリー上がりの原因となるのかを解説します!

2021.4.30

シガーソケットはバッテリー上がりの原因となるのかを解説します!

車には、シガーソケットというものがついています。シガーソケットとは、車から電源をとるための設備です。

もともとはタバコに火をつけるための、シガーライターという電気機器を差し込んで使用することが目的でした。しかし、喫煙者が減少したこともあり、今では電源をとってさまざまな用途に使えるようになっています。

シガーソケットに流れる電気は、車のバッテリーからの供給でまかなわれています。便利に使用したいところですが、シガーソケットがバッテリー上がりの原因になってしまっては困ります。

そこで、シガーソケットがバッテリー上がりの原因となることがあるのかを解説します。また、バッテリー上がりが起こるさまざまな原因とその対処法についても詳しくご紹介します。シガーソケットがバッテリーに与える影響や、シガーソケットを使用するうえでの注意点などを知って、安全かつ便利に活用していきましょう。

シガーソケットはバッテリー上がりの原因となるのか

シガーソケットがバッテリー上がりを引き起こすことは、基本的にはないといわれています。しかし、使い方や車の種類によっては、シガーソケットが原因でトラブルを引き起こすこともあるでしょう。ここでは、シガーソケットがバッテリーに与える影響について、さらには使用時の注意点について詳しく解説していきます。

基本的には影響はない


前述の通り、本来シガーソケットは、タバコに火をつけるための機器を加熱することを目的としたものでした。つまり、それほど大きな電力を必要とするものではなかったのです。

用途は変わりましたが、シガーソケットで使用することができる電力は、現在も大きなものではありません。そのため、シガーソケットを使用したからといって、それだけがバッテリー上がりに影響することはありません。

使用時に注意が必要なこと

シガーソケットは、過電流が流れてしまったとき、過電流が車全体に流れないよう、電流を遮断するヒューズがついているものがあります。ヒューズは、過電流を感知すると、ヒューズの先まで通電しないよう切れる仕組みになっていて、このヒューズが切れる現象をヒューズが飛ぶといいます。

このような、ヒューズが飛んでしまう状態は起こらないほうがよいことです。過電流が流れることがないよう、シガーソケットで使用する電気機器は、電圧や消費電力を事前に確認しておきましょう。

また、型の古い海外製の車種のなかには、エンジンを切ってもシガーソケットには電気が流れ続けるという仕組みの車があります。その場合は、絶えず電気の消費がおこなわれるため、バッテリーの消費が早くなります。バッテリー上がりが起こるリスクも上がるので、こまめに車に乗って、車に内蔵されている発電装置を動かすようにしましょう。

シガーソケットの活用方法

シガーソケットは、USBポートをつけて、スマートフォンやデジタルカメラなどを充電することができます。

また、シガーソケットの電圧は、交流の家庭用電源と異なり、直流になっていて、コンセントの差込口もありません。そのため、このままでは家庭用コンセントの電気機器を使用することができません。

しかし、シガーソケットにはインバーター(直流電圧を交流電圧に変換して使用することができる機器)を接続することができます。このインバーターには、コンセントの差込口がついているので、家庭用コンセントの電気機器を使用することも可能です。

ただし、出力は65Wほどしかありません。大きな電力を必要とする機器は使用できないので、電気機器の出力を確かめて使用しましょう。

バッテリー上がりの原因となるのはこんなこと!


シガーソケットは、バッテリー上がりの原因になることは基本的にないとわかりました。では、バッテリー上がりが起こる原因にはどのようなことがあるのか、おもな原因とバッテリー上がりを防ぐ対策をご紹介します。

バッテリー上がりのおもな原因とは

バッテリー上がりのおもな原因は、以下の4つです。それぞれなぜバッテリー上がりが起こるのかを解説します。

・電気機器のつけっぱなし
バッテリーの電力は、エンジンの始動・空調機器・シガーソケット・ライト類など車に内蔵されているさまざまなものに使用されています。

多くのものは、エンジンを切ることで電源が切れますが、室内灯など一部の電気機器は、エンジンを切っても使用することができます。車を降りるとき、室内灯などをつけっぱなしにしてしまうと、バッテリーに蓄えられている電気は次第に減って空になり、バッテリー上がりが起こります。

・気温
気温に関して注意が必要なのは、気温の低い日です。バッテリーの中には、バッテリー液という液体が入っています。このバッテリー液は、冷えると機能が低下するという特徴があり、故障などしていなくても、気温の低い日はバッテリー上がりが起こりやすくなるのです。

・バッテリーの寿命
バッテリーの寿命は、一般的には2~3年といわれています。車の乗り方や使用頻度によって異なるので一概にはいえませんが、長年使用しているバッテリーは劣化して性能も悪くなるでしょう。そのため、3年ごとにバッテリーの交換をおこなうことをおすすめします。

・長期間車に乗っていない
バッテリーの充電は、車に内蔵されている発電装置が作動することによっておこなわれています。この発電装置は、エンジンがかかってモーターが回転することで作動し、エンジンの回転数が多いほど効率よく発電します。

車に乗っていないということは、この発電がおこなわれていない状態なので、バッテリーの充電はされません。しかし、バッテリーに蓄えられている電力は、車の時計や防犯設備などに使用され続けているため、乗っていなくても減り続けます。その状態が長期間続くとバッテリーの電気は底をつき、バッテリー上がりが起こるのです。

バッテリー上がりを対策する方法

バッテリー上がりが起こらないようにするには、大きくわけて3つの対策ができます。すぐに実践できるものもあるので、できることから取り入れていきましょう。

・電気機器の消し忘れをしない
室内灯やハザードランプなどをつけっぱなしにしないように注意しましょう。車を降りるときに、一度確認するクセをつけるとよいかもしれません。

・バッテリーの寿命が尽きる前兆に注目
バッテリーの寿命は、エンジンがかかりにくくなったり、電気機器の作動が遅くなったりといった前兆がみられることがあります。そういった前兆を見逃さないよう、車を乗る際は違和感がないか常に確認しておきましょう。

・冷気を避ける
気温に関しては、自分で温度を操作することなどできません。そのため、雪の降る日は車のまわりに雪が積もらないよう工夫し、寒い日はなるべく車を冷気にさらされない場所に置くようにしましょう。

上記のような対策をしても、何度も不調が起こるようなら、バッテリーの寿命か故障が疑われます。新しいものに交換しましょう。バッテリーの交換はガソリンスタンドなどでもおこなっていますので、早めに交換をおこないましょう。

もしバッテリー上がりが起きてしまったら


どんなに対策をしていても、バッテリー上がりを完全に防ぐことは難しいものです。もしもバッテリー上がりが起きてしまったらどのように対処すればよいのか、いくつかの方法をご紹介します。

自分で対処できるかどうかの判断基準

バッテリー上がりは、自分で解消することができます。ただし、自分で対処する場合は、必要な道具があります。それが、ブースターケーブルまたはジャンプスターターです。ジャンプスターターについては、使用方法とともに後述しますので、そちらを参考にしてください。

ブースターケーブルとは、バッテリー上がりを起こした車(故障車)と正常に動く車(救援車)のバッテリーをつなぐ、赤と黒の2本のケーブルです。持っているのがブースターケーブルの場合は、近くに救援車となる車があることが、バッテリー上がりを解消できる条件になります。

道具を持っていない場合や、ブースターケーブルはあるけど近くに救援車がいないという場合は、カーバッテリー業者に依頼するか、ロードサービスを利用しましょう。

自分でジャンプスタートする際の方法とは

ジャンプスタートとは、故障車に外部から電力を送り、故障車のエンジンを始動させることです。ジャンプスタートをおこなう方法は、先述した道具を使用しておこなう2つの方法があるので、それぞれ手順をご紹介します。

ブースターケーブルを使用する

2台の車をケーブルが届く距離で停車させたら、救援車のエンジンを切ります。ボンネットを開けてバッテリーにケーブルをつなぐのですが、このときつなぐ順番が決まっています。

1:赤のケーブルを故障車のプラス端子につなぐ
2:赤いケーブルの反対側を救援車のプラス端子につなぐ
3:黒のケーブルを救援車のマイナス端子につなぐ
4:黒のケーブルの反対側を故障車のバッテリーの金属部分につなぐ
5:救援車のエンジンをかけて数分待つ
6:故障車のエンジンをかける
7:エンジンがかかったら、つないだときと逆の順番でケーブルを外す

ジャンプスターターを使用する

ジャンプスターターは、赤と黒の2本のケーブルが付属としてついている、携帯できる電力供給装置です。使い方は簡単で、ひとりでも使うことができます。

1:赤いケーブルをバッテリーのプラス端子につなぐ
2:黒いケーブルをマイナス端子につなぐ
3:ジャンプスターターの電源を入れて数分待つ
4:故障車のエンジンをかける
5:エンジンがかかったら、黒いケーブルから順に、2本のケーブルを外す

上記の方法で、バッテリー上がりを起こした車のエンジンをかけることができます。ただし、ジャンプスタートはあくまでも応急処置です。エンジンがかかったら、30分以上は連続走行しましょう。そうすることで、内蔵されている発電装置が効率よく作動し、少しずつバッテリーの充電がおこなわれます。

バッテリー上がりが解消しないなら別の原因があるかも

車のトラブルには、バッテリー上がりに似たトラブルがあります。対処法を試してもバッテリー上がりが解消しないときは、別の原因を考えてみましょう。

・オルタネーターの故障
オルタネーターとは、車に内蔵されている発電装置のことです。エンジンがかかると、エンジンの動きが伝わってオルタネーターが作動し、発電をはじめます。

バッテリーの電力は、走行中にオルタネーターが絶えず発電していることでまかなわれています。そのため、オルタネーターが故障していれると、バッテリーの電気は減る一方になるので、最終的にはバッテリーの電気がなくなり、バッテリー上がりが起こるのです。

・ガス欠
ガス欠が起こって場合も、バッテリー上がりに似た症状が出ます。車には燃料タンクと予備タンクがあり、その中にはエンジンの始動などに必要な燃料が入っています。しかし、燃料の補充を怠ってタンク内の燃料がなくなってしまうと、エンジンがかからずバッテリー上がりのような症状が起こるのです。

エンジン始動を試したときに、メーターなどのランプが点灯する場合は、ガス欠を疑ったほうがよいでしょう。

・ターミナル端子がゆるんでいる
バッテリーの電力は、ターミナル端子をつなぐことで、車のさまざまな電気機器に電力を供給しています。しかし、この端子は走行中の振動でゆるんでしまうことがあるのです。端子がゆるむと、電力が正しく供給されないので、バッテリー上がりを起こしたようにエンジンがかからなくなることがあります。

上記が原因となってエンジンがかからない場合は、個人でトラブルを解消することが難しい場合が多いです。無理せず業者に依頼しましょう。

まとめ

シガーソケットがバッテリー上がりの原因になることはほとんどありません。しかし、さまざまな電気機器を同時に使用していれば、バッテリー上がりが起こるリスクは高まります。シガーソケットだけでなく、ライトやエアコンなどの使い方にも十分注意しましょう。

また、バッテリー上がりの原因となるものは電気機器だけではありません。できる限りの対策をおこなって、バッテリー上がりを未然に防ぎましょう。

対策をおこなってもバッテリー上がりが起こってしまった場合は、自分でジャンプスタートをおこなうか、バッテリー上がりに対応してくれる業者に救援を依頼します。

バッテリー上がりは、放置していても直ることがないので、早めに適切な処置をおこないましょう。道具を持っていない場合や、自分で作業することが苦手もしくは不安という方は、カーバッテリー業者に依頼することをおすすめします。

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