バッテリー上がりはエアコンの使い過ぎ！風力調節で節電しよう！

暑い夏になると、車内を冷やすためにエアコンを最大風力でかけることがありますよね。このエアコンの使い過ぎは、車の電力を大量に消費するといわれています。そのため、エアコンがバッテリー上がりの原因になってしまうことがあるのです。

この記事では、バッテリー上がりの原因がエアコンだったときの対処法と予防策について紹介します。バッテリー上がりしないエアコンの使い方がわかれば、夏場も安心してお出かけできるでしょう。

バッテリー上がりは「エアコン」のかけ過ぎが原因？

バッテリー上がりは、エアコンの使い過ぎもひとつの原因が挙げられます。なぜエアコンでバッテリーが上がってしまうのでしょうか。その原因などについて見ていきましょう。

そもそもバッテリー上がりはなぜ起こるの？

バッテリーは車の充電式電池のようなもので、発電機から作られた電気を充電して車のエンジンやヘッドライト、エアコンなどを動かす役割をしています。そのため、バッテリーに充電された電力以上の量を使ってしまうと、機能しなくなってしまうのです。

エアコンのかけ過ぎは電力を大量に消費する！

車のエアコンは、ヘッドライトやワイパーなどに比べて大量に電力を消費します。とくに、エアコンの中にあるファンを回すのに電力がたくさん使われているようです。そのため、エアコンの風を強風にすればするほど、ファンを回すのに力が必要になるので電気を使う量も増えていくでしょう。

夏はとくに使用頻度が高くなるので注意しよう！

車内が暑くなりやすい夏は、エアコンの使用頻度も高くなります。また、炎天下に駐車した後の車を冷やすために、強風に設定して使う方も多いかもしれません。また、お盆などの長期連休は帰省や旅行のため、長く車に乗ることも多いでしょう。

渋滞や車中泊などでエアコンを長時間つけっぱなしにするということは、それだけ大量の電力を使用するということです。走行中は発電機が稼働して充電をすることができますが、アイドリング中などは発電機が作る電力も少なくなります。そのため、エアコンを使い過ぎてしまえば、バッテリー上がりが起こるおそれがあるのです。

バッテリーに負担をかけないエアコンの使い方

バッテリーからの電力が使われているのは、エアコンのファンを回す力のみです。そのため、エアコンの風力さえ弱めればバッテリーの電力を大量に消費することはありません。

「バッテリー上がりはエアコンが原因になることもあるから、つけないようにしよう」と考える方もいるかもしれません。しかし、真夏にエアコンなしの車内にいるのは熱中症などの危険性も高まってしまいます。

エアコンの温度を下げる分にはバッテリーに影響しないので、温度を下げて風力を弱くするといった使い方をしてみましょう。また、車内の温度が高いときは風量を強めて下げても、また弱めれば問題ありません。

バッテリーに負担をかけないコツは、温度低め・風力弱めです。上手く風力の調整をして、バッテリー上がりが起こらないように気をつけましょう。

バッテリーが上がる原因はエアコン以外にも！

バッテリー上がりはエアコン以外にも、さまざまな原因があります。そのほかの原因について見ていきましょう。また、バッテリー上がりで起こる症状も紹介します。

電力を使ってしまう車の機能

車はエアコン以外にも、電力で動かしているものがあります。まずは、ヘッドライトや室内灯です。そのため、半ドアの状態やヘッドライトをつけた状態で長時間放置すると、大量に電力を消費します。降車した後は、ライトや室内灯の消し忘れがないかチェックする習慣をつけてください。

また、車内で音楽を楽しむためのカーステレオのスピーカーも、増やすほど電力の消費量は大きくなるでしょう。スピーカーを増設する場合は、バッテリーへの負担を少なくするためにも別のバッテリーを設置することを検討してみましょう。

カーナビやドライブレコーダーも記録するために、電力を使っています。ほかにもワイパーなどもバッテリーの電力で動いているのです。そのため、一気にいろんな機能を使うとバッテリーの電力が消費され、バッテリー上がりの原因になってしまうことがあるのです。

バッテリー上がりのその他の原因

バッテリー上がりは、車を運転しない期間が長い場合でも起こります。前述でも述べた通り、発電機は走行中にたくさん発電してバッテリーを充電するため、車を動かさないと発電できず充電することができません。

しかし、バッテリーに充電された電力は使っていなくても、放電されていきます。そのため、いざ出かけようとしたときにバッテリーの電力が残っていないといった状態になってしまうのです。

また、バッテリーの寿命でもバッテリー上がりは起こります。通常、バッテリーの寿命は約2～3年といわれています。寿命を超えると電力が十分に蓄えられず、エンジンがかかりにくくなったり、ライトが暗くなったりする症状が出始めます。そのまま放置しておくと、バッテリー上がりの原因になるため、寿命を迎える前には交換するようにしましょう。

バッテリーが上がるとどうなるの？

バッテリー上がりが起こると、車のエンジンがかからなくなり動かすことができなくなってしまいます。また、バッテリー上がりでエアコンやライトなどもつかなくなってしまうのです。

また、カーナビなどに記録されたデータなども消えてしまうため、再び設定し直さなくてはなりません。もし、バッテリー上がりが起こってしまったらジャンプスタートなどの方法で復旧させましょう。

バッテリーが上がったときの対処法

バッテリー上がりがエアコンの使い過ぎなどで起こってしまった場合は、5つの解決策があります。道具や救援車があるかどうかによっても解決策が異なるため、状況に合ったものを選択しましょう。

【1】救援車を呼ぶ

バッテリー上がりを解消するジャンプスタートをおこなうには、救援車が必要です。友人や近くの車の方にお願いして、救援車になってもらいましょう。ただし、救援車になるには2つの条件があります。

まずは、故障した車のバッテリーと電圧が同じということです。違う電圧のバッテリーを使用すると故障や爆発などの原因となるため、必ず同じバッテリーを積んだ車にお願いしましょう。もうひとつは、ハイブリット車でないことです。ハイブリット車は、システムの起動などに使われる12Vの補機バッテリーと、モーター動かすための、200Vを超える駆動用バッテリーの2つを搭載しています。

ハイブリッド車を救援車として使用すると、補機バッテリーに大きな電流が流れてしまいます。すると補機バッテリーがその電流に耐えることができないため、救援車になったハイブリッド車のほうが故障してしまう危険性があるのです。

【2】ジャンプスターターを使用する

ジャンプスタートとは、救援車のバッテリーの電力を借りてエンジンを稼働させるものです。エンジンさえかかれば発電機が動くため、バッテリーに充電がおこなわれバッテリー上がりが解消できます。

まずは、両方に金具がついたブースターケーブルを2つとバッテリーの電圧が同じ救援車を準備しましょう。両方の車両のエンジンを切り、故障者のバッテリーのプラス端子にブースターケーブルをつなぎます。

反対側を救援車のプラス端子につなぎましょう。もうひとつのブースターケーブルを用意して、今度は救援車のマイナス端子に接続します。そして、反対側のブースターケーブルを故障者のマイナス端子につないで完了です。この順番を間違うとエンジンがかからなくなったり、故障の原因になったりするので正しくおこなってください。

ちゃんと接続されているのを確認したら、救援車のエンジンからかけましょう。しばらくしたら故障車のエンジンも始動させます。エンジンがかかったら車を走らせ充電しましょう。

【3】バッテリーを交換する

バッテリーの劣化などが原因の場合は、バッテリーの交換が必要です。バッテリーを交換する際は、ケガをしないようにゴム手袋や保護用の眼鏡などをつけて作業しましょう。まずは、スパナなどを使ってバッテリーのマイナス端子の金具を取り外していきます。

マイナス端子の金具を外したら、プラス端子の金具を外すようにしてください。その際、両極が触れないように気をつけましょう。そのままバッテリーを取り外し、新しいバッテリーと入れ替えましょう。次は取り付け時とは反対に、プラス端子の金具から取り付けていきます。最後に、マイナス端子の金具をしっかり取り付けさび止めをつければ完成です。

【4】ロードサービスを呼ぶ

救援車やブースターケーブルが用意できない場合は、JAFなどのロードサービスを呼ぶとよいでしょう。ロードサービスとは、車のあらゆるトラブルに対応してくれ、どんなところにも駆けつけてくれるサービスです。

入会費や修理費用はかかりますが、いざというときにロードサービスを利用できるのは心強いでしょう。任意の自動車保険に加入している方は、ロードサービスがついているものもあります。一度契約内容を確認してみてください。

【5】カーバッテリーの業者に依頼をする

自分で修理するのは怖い、自信がないという方は、カーバッテリーの業者に依頼するのもひとつの方法です。多くの業者は現場まで駆けつけ、修理してくれるでしょう。さらに自分で手をかける必要もないため、安全に直すことができます。

生活110番では、豊富な知識や高い技術を持ったカーバッテリーの業者が多数加盟しています。24時間365日電話受付しているため、時間を問わずご連絡いただけます。お困りの際は、ぜひご利用ください。

まとめ

車のバッテリー上がりは、エアコンの使い過ぎも原因のひとつです。とくに暑い夏はエアコンを強風にして使ったり、渋滞や車中泊でエアコンがつけっぱなしにしたりといった状況が見られます。車のエアコンは風量を調節すれば電力の消費を抑えられるので、調節して使うようにしましょう。

もし、バッテリー上がりが起こってしまったら、道具や救援車があれば自分でも復旧できます。しかし、道具がない場合はロードサービスやカーバッテリーの業者に依頼することをおすすめします。業者に依頼すれば、バッテリー上がりもすぐ復旧してくれるでしょう。