トヨタのハリアーがバッテリー上がりを起こす原因は?劣化には交換を

2021.4.30

トヨタのハリアーがバッテリー上がりを起こす原因は?劣化には交換を

ハリアーのバッテリー上がりは、ジャンプスタートで対処することができます。バッテリー上がりの原因は、バッテリーの電力不足です。そのため、ジャンプスタートで電力を供給してエンジンを始動させる必要があります。ご紹介する手順を参考に、自分に適した方法でジャンプスタートをおこないましょう。

また、ハリアーのエンジンがかからなくなる原因はバッテリー上がり以外にも考えられます。別のトラブルの症状や対処法についても解説いたしますので、車の状態に応じて正しい対処法を選択してください。

ハリアーのバッテリーが上がったときの対処法はジャンプスタート

ハリアーのバッテリー上がりが起こると、エンジンはかからなくなり、メーターなどの電装品も点灯しません。このような症状が出た場合は、ジャンプスタートで対処しましょう。

ジャンプスタートとは、車にエンジンをかけるために必要な電力を供給する対処法のことです。その方法はおもに3種類あります。それぞれどのようにおこなうのか詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてください。

なお、トラブルの原因がバッテリー上がりかどうか分からないという場合は、「エンジンがかからなくなる別の原因は症状から確認しよう」でご参照ください。

ブースターケーブルを使って救援車に助けてもらう

ブースターケーブルとは、バッテリー上がりを起こした故障車と電力を供給する救援車のバッテリーをつなぐために使う赤と黒のケーブルのことです。以下に使い方を解説します。

トヨタのハリアーがバッテリー上がりを起こす原因は?劣化には交換を

1.2台の車を近づけて停車する

作業の途中でケーブルが外れてしまうと、不要なところに電気が流れてショートなどの事故が起こるおそれがあります。2台の車は、ケーブルを接続するのに少し余裕ができるくらいの距離にして作業しましょう。

2.ケーブルを接続する

まずは赤いケーブルからつなぎます。最初に故障車のプラス端子、次に救援車のプラス端子につなぎましょう。

次は黒のケーブルです。先に救援車のマイナス端子、次に故障車のエンジンの金属部分につなぎましょう。故障車のマイナス端子につないでもジャンプスタートは可能ですが、接続の際に火花が散るおそれがあります。安全面を考慮して、なるべくエンジンの金属部分につなぐよう心がけましょう。

接続ミスはショートの原因になります。順番を間違えないようしっかりと確認しながら作業をおこないましょう。

3.救援車のエンジンをかける

ケーブルに緩みがないことを確認して、救援車のエンジンをかけましょう。エンジンの回転数が高いほうが効率的に電力を供給することができます。レバーをパーキングに入れるなどして車が動かない状態を保ち、救援車のアクセルを踏んでエンジンの回転数を上げましょう。

4.故障車のエンジンをかける

3を5分ほど続けたら、故障車のエンジンをかけてみましょう。エンジンがかかったら、ケーブルを外します。順番はつないだときと反対で、故障車のエンジンの金属部分につないでいるものから順にひとつずつ外しましょう。

5.故障車のバッテリーを充電する

ジャンプスタートはエンジンをかけるための電力を供給することが目的です。そのままではバッテリーはすぐにまた電力不足になってしまうので、30分以上走行して故障車の充電をおこないましょう。

上記の方法をおこなう場合、救援車にはバッテリーの電圧が同じ車を選びましょう。電圧が異なる車は、大きな電圧に耐えられずにバッテリーが故障するおそれがあります。

また、ガソリン車とハイブリッド車ではバッテリーの構造が異なります。故障した車はどちらであっても救援車からの供給を受けることができますが、救援車はガソリン車のほうがよいでしょう。

ハイブリッド車を救援車にするのは、ハイブリッド機能を故障させてしまう危険性があるため、あまりおすすめできません。ハリアーにもハイブリッド車があるので、救援車にはならないほうがよいことを覚えておきましょう。

ジャンプスターターを使って自分で対処する

ジャンプスターターとは赤と黒のケーブルが付いた電気機器で、故障車にエンジンを始動させるための電力供給をおこなうものです。以下に使い方を解説します。

1.ケーブルを接続する

先に赤のケーブルをバッテリーのプラス端子、次に黒のケーブルをマイナス端子につなぎます。そして、ケーブルをジャンプスターターにつないで準備完了です。

2.ジャンプスターターの電源を入れる

ケーブルに緩みがないことを確認して、ジャンプスターターの電源を入れましょう。そのまま1分ほど待ちます。

3.故障車のエンジンをかける

故障車のエンジンをかけて無事に始動したら、ジャンプスターターの電源を切って黒いケーブルから順にケーブルを外します。

4.故障車のバッテリーを充電する

ジャンプスターターを使用した場合も、それだけでは電力は不十分です。30分以上走行してバッテリーの充電をおこないましょう。

ロードサービスや業者に連絡する

上記の2種類の対処法には、それぞれ道具が必要です。しかし、道具を持っていない場合もあるでしょう。そのときは、ロードサービスや業者を利用するのがおすすめです。

ロードサービスとは、バッテリー上がりを含む車のトラブルが発生した際に、車に詳しいプロが現場に駆けつけて必要な対処をおこなってくれるサービスのことです。JAFなどに加入して利用することもできますが、任意保険に付いている場合もあります。自分がどのようなサービスを利用できるかは書類などを確認して覚えておきましょう。

JAFなどは年会費の支払いが必要ですが、バッテリー上がりの解消なら会員は無料で対応してくれることが多いです。

また、保険の場合も無料で対応してくれる場合がありますが、サービスの利用回数に制限が付いているケースもあります。保険の加入状況を確認する際に、回数制限などに関してもまとめて確認しておきましょう。

ロードサービスに加入していない、または使えるかどうか分からないという方は、車のトラブルに対応している業者に依頼するという方法もあります。利用に制限などはないので、急いでいるときなどは気軽に利用できる業者を頼るのがよいかもしれません。

弊社では、バッテリー上がりに迅速に対処できる業者をご紹介することができます。お急ぎの際はぜひご利用ください。

バッテリーが劣化していたら交換が必要

バッテリー上がりが起こっていても、ジャンプスタートでは対処法として不足な場合があります。それは、バッテリーが劣化しているケースです。

何度もバッテリー上がりが起こる場合は、バッテリー本体に原因があるかもしれません。劣化したバッテリーはトラブルを起こしやすいため、不調を感じたら早めに交換したほうがよいでしょう。

バッテリーの寿命は、一般的に2~3年といわれています。乗り方や使用する頻度によって寿命は大きく変わりますが、安全に使用するためには3年に一度の交換がおすすめです。

バッテリーの寿命が近づいた際の前兆やメンテナンス方法などについては、「トラブル回避のためにできる対策」でご紹介していますので、そちらをご覧ください。

エンジンがかからなくなる別の原因は症状から確認しよう

前述でもお伝えした通り、ハリアーのエンジンがかからなくなる原因はバッテリー上がり以外にもあります。

おもな症状3種類とそれぞれの対処法をご紹介しますので、自分の車がどの症状を起こしているか確認し、適切な対処をおこないましょう。

ターミナル端子の緩み

ターミナル端子とは、バッテリーの端子にプラスとマイナスの電線をつなぐための部品です。バッテリーの端子は、単体で電線と接続することができないつくりになっているので、ターミナル端子を介して接続します。

しかし、このターミナル端子の接続が緩くなっていると、電気がうまく流れずエンジンが始動しないというトラブルが発生するのです。

症状はバッテリー上がりと変わらないので、ジャンプスタートをおこなう前に端子が緩んでいたりホコリなどが隙間につまっていたりしないかを確認しましょう。

ターミナル端子の緩みが原因でエンジンがかからない場合は、端子を締め直せば解決します。タオルなどでホコリや汚れを拭き取って、スパナで端子を締め直しましょう。

セルモーターの故障

セルモーターはバッテリーからの電力で動くモーターです。これが稼働することによってさまざまな部品が連動し、車のエンジンがかかります。

セルモーターが故障している場合は、エンジンをかけようとすると小さな機械音が聞こえたりや内部で部品同士がぶつかったような音が聞こえたりするのです。また、バッテリーの電力自体はあるので、メーターなどは点灯します。

上記のような症状がみられたら個人での修理は難しいので、業者に修理を依頼しましょう。

ステアリングロック

エンジンをかけようとしてもまったく反応がない場合は、盗難防止のステアリングロックが作動しているかもしれません。ハンドルを軽く動かして、何かに当たる感覚がしたら、以下の方法で対処しましょう。

レバーをパーキングに入れて、ハンドルを左右どちらかに回しながらエンジンスタートのボタンを押します。これでロックが解除されるので、エンジンがかかるようになるでしょう。

ご紹介したどの対処法でも解決しない場合は、プロの力を借りる必要があります。直らないからといって、下手にスイッチや部品に触ると状況が悪化するおそれがあるので、早めに業者に相談して対処してもらいましょう。

バッテリー上がりの原因

ここまではハリアーのバッテリー上がりが起こってしまったりエンジンがかからなくなったりした場合の対処法についてご紹介してきました。

しかし、バッテリー上がりは発生する原因さえわかっていればある程度防ぐことができます。以下に2つのおもな原因を解説しますので、できることから対策をはじめましょう。

電力消費が激しい

バッテリーの電力はエンジンをかけること以外にも、ライト類やエアコン、オーディオなどさまざまな電装品に使われています。しかし、車にはエンジンの回転によって稼働するオルタネーターという発電装置が搭載されているため、走行中に電力不足になることはないのです。

ただし、オルタネーターの発電量はエンジンの回転数に応じて変わるため、エンジンをかけて停車している状態では走行中に比べて発電量が少なくなります。つまり、渋滞時や駐車場での停車中に電装品を使い過ぎると、消費電力が発電量を上回ってバッテリー上がりを起こしてしまうのです。

また、降車時に室内灯を消し忘れた場合も同様です。わずかな時間であれば問題ありませんが、長時間そのままになっていると電力の使い過ぎでバッテリー上がりが起こります。

停車中は電装品の使用を控えて、降車時は必ずライト類の消し忘れがないか確認するなどの習慣をつけてバッテリー上がりを防ぎましょう。

トヨタのハリアーがバッテリー上がりを起こす原因は?劣化には交換を

充電不足

バッテリーの電力は、運転していなくても消費されていきます。車に搭載されている時計やカーナビ、防犯設備などは常に使われていますし、自然放電で少しずつ減っていくのです。

そして、前述したようにバッテリーの充電はオルタネーターが稼働することによっておこなわれます。使用頻度が低い車は、オルタネーターが稼働せず充電不足になってしまうため、バッテリー上がりを起こしてしまうのです。

また、使用頻度が高くても走行距離が短い場合は充電不足になる可能性があります。オルタネーターはエンジンの回転数に応じて発電をおこなうので、何度も信号待ちをするような場所で少し走行したくらいでは、あまりバッテリーの充電ができません。

使用頻度が低い方は月に一度、走行距離が短い方は止まらずに30分以上車を走らせて十分な充電をおこなうように心がけましょう。

トラブル回避のためにできる対策

バッテリー上がりなどのトラブルが起こっても、対処法を知っていれば慌てることなく行動できます。しかし、トラブルが起こらないようにあらかじめ対策をおこなうことも大切です。

ここでは、バッテリーが劣化してきたときの前兆やトラブルを未然に防ぐための対策についてご紹介します。取り入れられるものから無理のないように取り入れていきましょう。

トヨタのハリアーがバッテリー上がりを起こす原因は?劣化には交換を

バッテリー劣化の前兆

バッテリーは、劣化が進むと電装品の動きが悪くなります。エンジンがかかりにくい、ヘッドライトが暗くなった、パワーウィンドウの動きが悪いなどの不具合が出たらバッテリーの交換を検討しましょう。

また、見た目にも変化が生じます。白い粉が吹いていたり、バッテリー内の液体の減りが早かったりしても劣化が進んでいる証拠です。こういった症状が出ていたなら、早めに交換したほうがよいでしょう。

点検の目安は年に1回

車の点検は、法律で1年に一度受けることになっていますが、受けなかった場合も罰則がないため、2年に一度の車検だけで済ませている方も多いでしょう。

しかし、安全に車に乗り続けるためには、こまめな点検やメンテナンスは不可欠です。車にはさまざまな部品が使われています。それぞれ寿命は異なりますし、使用頻度や使い方によっては早めに劣化してしまうものもあるでしょう。

バッテリー上がりだけでなく、部品の故障などによるトラブルまで防ぐことができるよう、1年に一度の点検を心がけましょう。

自分でできるメンテナンス方法

1年に一度の業者による点検のほかにも、自分でできるメンテナンスをおこなうことも大切です。いくつかのメンテナンス方法をご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

エンジンルーム

エンジンルームでは、バッテリー液やエンジンオイルの色や量を確認しましょう。バッテリーにはバッテリー液と呼ばれる液体が入っていて、バッテリー側面に記載されている2本のラインの間に液面があるのが正常な状態です。下のラインより少ない状態になっていたら補充しておきましょう。

色は透明なものが正常です。白く濁っている場合は早めにバッテリーを交換したほうがよいでしょう。

エンジンオイルはオイルレベルゲージで量を確認することができます。持ち手が黄色いリング状になっているものを探して以下の手順で確認してみましょう。

持ち手を見つけたら一度オイルレベルゲージを引き抜いて乾いた布でオイルを拭き取ります。きれいになったオイルレベルゲージを再度差し込んで、これ以上差し込めないというところまでいったら引き抜きましょう。

オイルレベルゲージにも2本の線が書かれているので、オイルの量がその間にあるかどうかを確認してください。下のラインより低い位置にあった場合は補充が必要です。

タイヤやライト

タイヤやライトの確認も大切です。タイヤは見た目に注目してください。大きな傷や亀裂がないか、タイヤの溝がすり減っていないかを確認します。タイヤの溝は1.6mm以下になっていると交換が必要です。メジャーなどを溝に入れて確認してみましょう。

ライトは全て点灯するか、明るさは十分あるかを確認します。汚れて明かりが見えにくくなっていないか、傷がないかなども注意してみておきましょう。

運転席で動かすもの

運転席ではエンジンがかかりにくくなっていないか、ブレーキペダルが踏みにくくないかなどを確認します。それらに問題がなければ走行自体はできるでしょう。

あとは、雨の日でも安全に運転できるようにワイパーの動きを確認しておくのもおすすめです。ウォッシャー液を出してワイパーの動きが悪くなっていないかやきちんと拭き取りができているかを確認しましょう。

まとめ

ハリアーのバッテリー上がりは、電力の使い過ぎやバッテリーの充電不足によって発生します。いつ起こるか分からないトラブルですが、ジャンプスタートの方法を知っていれば、慌てずに対処することが可能です。持っている道具や加入している保険などを把握しておいて、状況に応じて適した方法を選択して対処しましょう。

また、エンジンが動かない原因が別のトラブルだった場合は、異なる対処が必要になります。自分の車に起こっている症状で判断ができるように、ご紹介した部分をよく確認してみましょう。

そして、何よりも大切なのはトラブルが起こらないように対策をおこなうことです。バッテリーの劣化は前兆を見逃さなければトラブルが起こる前に交換するなどの対処ができます。バッテリー上がりは電力の使い方を工夫するだけで回避することができるでしょう。

すぐに実践できる簡単なメンテナンス方法もあるので、日ごろからできる身近な対策から取り入れてみることをおすすめします。

ただし、どんなに気をつけていても突然バッテリー上がりが起こる可能性はあるでしょう。そのときは、一度弊社にご相談ください。弊社には、バッテリー上がりの対処が可能な加盟店が日本全国各地に存在します。

トラブルが発生した場所に応じて適した業者を手配いたしますので、いつでもお問い合わせください。

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