バッテリー上がりが夏に起きやすい理由!予防法や前兆を知っておこう

2021.4.30

バッテリー上がりが夏に起きやすい理由!予防法や前兆を知っておこう

みなさんは、車のバッテリー上がりを経験したことはあるでしょうか。車のバッテリーが上がってしまうと、車を走らせることができなくなってしまい大変不便です。そのため、バッテリー上がりは極力回避したいものです。

そんなバッテリー上がりには、発生しやすい時期があるのをご存じでしょうか。夏は、とくにバッテリー上がりが起きやすい時期なので注意が必要です。そこで、このコラムでは「バッテリー上がりが夏に起きやすい理由」や「夏のバッテリー上がりの予防法」についてご紹介していきます。

また、実際にバッテリー上がりが起きてしまった際の対処法についても解説しているので、お困りの際は参考にしてみてください。

バッテリー上がりが夏に起きやすい理由

夏は、カーバッテリーが上がりやすい時期です。ここではその理由について、ご紹介していきます。

まずはバッテリーが上がる仕組みを知ろう

バッテリー上がりとは、電気を使いすぎて車のバッテリーが空になってしまう状態です。エアコンや各種ライト、オーディオ、カーナビ、シガーソケット、パワーウィンドウ、ワイパーなどはすべて車のバッテリーを電源としています。

そのため、これらを使いすぎるとバッテリーに蓄えた電気がなくなってしまいます。これはスマートフォンで長時間音楽や動画を再生したり、ゲームをプレイしたりして電力を消費しすぎるとバッテリーがなくなってしまうのと同じ現象といえます。

夏は「エアコン」の使用でバッテリーが上がりやすい

バッテリー上がりが夏に起きやすい理由
日本の夏といえば、照り付ける日差しとうんざりするような暑さです。暑い中では、エアコンは欠かせない存在といえます。しかし、実はこのエアコンこそがバッテリー上がりが夏に起きやすい理由なのです。エアコンは電力消費が激しいため、使いすぎるとバッテリー上がりを引き起こしやすくなってしまいます。

渋滞もバッテリーに負担をかけてしまうので注意!

夏といえば、長期休暇中に車で遠出するという方も多いのはないでしょうか。しかし、車で長期休暇中に遠出をするとなるとネックになるのは交通渋滞です。とくに、お盆や年末年始などは日本各地で大勢の人々が一斉に帰省するため、毎年大規模な渋滞が発生してしまいます。

この渋滞もバッテリー上がりが発生しやすくなる原因です。車にはオルタネーターという部品があり、車を走らせてエンジンを回転させることによってバッテリーの発電をおこなっています。オルタネーターによるバッテリーの発電量は、エンジンの回転数に依存しています。

しかし、渋滞に引っかかっているとアイドリング状態で待機している時間が長くなってしまいます。アイドリング状態は、エンジンの回転数が走行時に比べてかなり低いので発電力も低いです。そのため、この状態でエアコンをつけていると、電気の消費量が発電量を上回り、バッテリーが上がりやすくなってしまいます。

夏のバッテリー上がりを予防するには?

バッテリー上がりを防ぎたいのであれば、電力消費の激しいエアコンの使用を控えるのがベストです。しかし、厳しい暑さの中でエアコンの使用を控えると熱中症になってしまいかねません。そのため、エアコンの風力を弱めにしたり、エアコンの稼働中はオーディオの使用を控えたりするなどの対策を取ることをおすすめします。

バッテリーが上がってしまったらどうなるの?

車を普段から運転していても、バッテリー上がりを一度も経験したことがない方もいるのではないでしょうか。そこで、ここではバッテリーが上がった際の症状や原因についてご紹介していきます。バッテリー上がり予防をする際の参考にしてみてください。

バッテリーが上がったときの症状

バッテリーが上がってしまったらどうなるの?
車のバッテリーが上がってしまうと、エンジンをかけることができなくなってしまいます。「ガソリン車はガソリンで動いているから、バッテリーが上がってもエンジンには関係ないのでは」と思う方もいるかもしれません。

しかし、車のエンジンを始動させるためにはガソリンではなく電力が必要なため、バッテリーが上がると車を走らせることができなくなってしまいます。また、バッテリーを電源としているエアコンやライト、オーディオなども使用することができなくなります。

普段の行動が原因でバッテリーが上がることもある

バッテリー上がりが夏に起きやすい理由は、エアコンにあります。しかし、これ以外にも普段の行動が原因でバッテリー上がりが発生することもあります。

バッテリー上がりでよくあるケースは、ヘッドライトやルームライトなどの消し忘れです。このほかにも、ハザードランプやウィンカーをつけたまま長時間駐車しているとバッテリーが上がりやすくなります。

また、車をあまり運転させなかったり、走らせる距離が短かったりする場合もバッテリー上がりが発生しやすいです。これは、車の走行量が少ないことによってバッテリーの充電量も少なくなってしまうためです。

ライトをつけっぱなしにすると何時間でバッテリーが上がる?

ライトの消し忘れによるバッテリー上がりは、意外と発生しやすいです。つけっぱなしによってバッテリー上がりを引き起こす時間は、ヘッドライトで5時間前後、ルームライトで約1~2日が目安です。

しかし、この時間はバッテリーの残量や劣化具合によって異なるため注意しましょう。バッテリー残量が少ないほど、劣化が進んでいるほどバッテリーが上がるまでの時間も短くなります。

バッテリー上がりの前兆を見逃さないようにしよう!

バッテリー残量が少なくなってくると、車のさまざまな機能が低下してきます。次の症状がではじめたら、バッテリー上がりが近いかもしれないので普段より長めに車を走らせて充電をおこないましょう。

・ヘッドライトやルームライトが暗い
・メーター横のランプがつかない/暗い
・オーディオの音が小さい
・クラクションの音が小さい
・パワーウィンドウの開閉が遅い
・エンジンがなかなかかからない

バッテリーが上がりを自分で対処する方法

ここでは、実際にバッテリー上がりが起きてしまった際の対処法をいくつかご紹介していきます。バッテリー上がりが発生した際の準備をしておきたい方や、実際に車のバッテリーが上がってしまった方は参考にしてみてください。

【1】ブースターケーブルを繋げる

バッテリーが上がりを自分で対処する方法
「ブースターケーブル」とは、故障車と救援車のバッテリー同士を繋げるための、赤と黒で一組になったケーブルのことです。故障車はバッテリーが上がった車を、救援車は故障車へ電力を供給する車を指します。

このケーブルを使って、上がってしまったバッテリーに電力を供給して、エンジンを始動できる状態にすることを「ジャンプスタート」といいます。ブースターケーブルはカー用品店などで購入可能です。ジャンプスタートはブースターケーブルを繋ぐ順番が定められているため、以下の手順を参考にしてケーブルを繋いでみてください。

①故障車と救援車のエンジンを切ってボンネットを開く。
②故障車のバッテリーのプラス端子に赤ケーブルを繋ぐ。
③救援車のバッテリーのプラス端子に赤ケーブルを繋ぐ。
④救援車のバッテリーのマイナス端子に黒ケーブルを繋ぐ。
⑤故障車のバッテリーのマイナス端子に黒ケーブルを繋ぐ。

ケーブルを繋ぎおえたら救援車のエンジンをかけて数分待機しましょう。その後、故障車のエンジンをかけてみて、動くようであればジャンプスタートは成功です。ジャンプスタートの成功を確認したら、繋いだときとは逆の手順でケーブルを外していきましょう。

【2】ジャンプスターターを使用する

周囲に救援車がいない場合は、ブースターケーブルが手元にあってもジャンプスタートはおこなえません。そのようなときに便利なのが、ジャンプスターターです。ジャンプスターターとは、車用のモバイルバッテリーのようなものです。

故障車のエンジンを切った状態で、ジャンプスターターに付属されている赤いケーブルと黒のケーブルをそれぞれバッテリーの端子に繋げばバッテリーの充電がおこなえます。ブースターケーブル同様に、カー用品店などで購入可能です。

【3】バッテリーを交換する

車のバッテリーが寿命を迎えている場合は、バッテリーの充電をおこなったとしてもまたすぐにバッテリー上がりを引き起こしてしまうおそれがあります。バッテリーの寿命は車に乗る頻度によって大きく異なりますが、一般的には2~3年ほどです。

バッテリーの寿命を知りたいという方は、カー用品店などで購入することができるカーバッテリー用の電圧計で、電圧を計ってみることをおすすめします。電圧が12Vを下回っていると、寿命が近い可能性が高いためバッテリーの交換を視野に入れましょう。

エンジンが始動したら走行して充電しよう!

ジャンプスタートをおこなったり、ジャンプターターでバッテリー上がりを復旧したりした直後は、車のバッテリーは残量が少ない状態です。そのため、30分程度は車を走らせてバッテリーの充電をおこない、再度バッテリーが上がってしまわないようにしましょう。

バッテリー上がりが夏に発生すると、暑い中で復旧作業をおこなわなければなりません。しかし、近年の異常な暑さの中での復旧作業は、熱中症や日射病を引き起こしてしまう危険性があります。そのため、炎天下の中でバッテリー上がりを引き起こしてしまった場合は、業者に依頼して迅速にバッテリーの復旧をしてもらうことをおすすめします。

バッテリー上がりを依頼して対処する方法

バッテリー上がりは、プロに依頼することでも対処可能です。ここでは「JAFのロードサービスを利用する方法」「自動車保険のロードサービスを利用する方法」「カーバッテリー業者に依頼する方法」をご紹介していきます。

【1】JAFのロードサービスを利用する

バッテリー上がりを依頼して対処する方法
JAFはJapan Automobile Federation(日本自動車連盟)の略で、国内で非常に知名度の高いロードサービスです。車を運転しない方でも、JAFは知っているという方も多いのではないのでしょうか。

JAFでは、車のバッテリー上がりの救援をはじめとしたさまざまな車のトラブル対応をおこなっています。年会費を払って会員になれば、さまざまなロードサービスを無料で利用することができます(一部例外あり)。また、非会員であっても料金を支払えばJAFのロードサービスを利用することが可能です。

【2】自動車保険のロードサービスを利用する

万が一、車で交通事故を引き起こした場合の賠償金を補償してくれる自動車保険ですが、中にはロードサービスが付帯しているタイプのものがあります。多くの場合、自動車保険のロードサービスを利用しても保険の等級が下がることはないため、ロードサービスが付帯している場合は安心して利用しましょう。不安な場合は、保険会社に確認を取ってみてください。

【3】カーバッテリー業者に依頼をする

JAFの会員ではなかったり、自動車保険にロードサービスが付帯していなかったりする場合はカーバッテリー業者に復旧依頼を出すことをおすすめします。カーバッテリー業者であれば、費用を抑えてバッテリー上がりの復旧をおこなってもらうことが可能です。

しかし、バッテリーが寿命で交換が必要な場合は、業者によっては対処をおこないないケースもあるため注意しましょう。

まとめ

車のバッテリー上がりが夏に起きやすいのは、エアコンの電力消費量が大きいのが原因です。バッテリーが上がってしまうと、エアコンを使えなくなるどころか車のエンジンがかからなくなってしまいます。そのため、夏はエアコンの使いすぎによるバッテリー上がりには注意しましょう。

また、普段から車を運転しない場合は、車のバッテリーもあまり充電されないためバッテリーが上がりやすくなるため注意が必要です。このほかにも、長い渋滞にハマっている場合はアイドリング状態で過ごす時間が長くなる分、エアコンなどの電力消費がオルタネーターの発電量を上回りやすくなります。

もし、車のバッテリー上がりが起きてしまった場合はジャンプタートやジャンプスターターなどで解消することができます。しかし、場合によってはこれらの解決策を利用できないこともあるでしょう。そのような場合は、カーバッテリー業者に相談することをおすすめします。

弊社では、全国どこでもすばやく駆け付けられる業者をご紹介しているので、夏の路上で車のバッテリーが上がり立ち往生しているという場合はお電話ください。

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