車中泊でバッテリー上がりが起こってしまったら、「ジャンプスタート」を試しましょう。故障などではなく、単純にバッテリー上がりの状態であるなら、この方法で直すことができます。必要な道具などの条件はありますが、方法を確認して、できるようなら試してみてください。
この記事では、バッテリー上がりのときの対応と、応急処置・ジャンプスタートのやり方について解説します。また、バッテリーが上がる原因と、バッテリー上がりで困らないための対策も紹介するので、参考にしてみてください。
もし、ジャンプスタートができないときは、ロードサービスを呼びましょう。
車中泊でバッテリー上がりが発生したときの対処法とは
車中泊でバッテリー上がりが起こってしまったら、ジャンプスタートという方法で応急処置をすることができます。ジャンプスタートをおこなうには、ほかの車や専用のケーブルが必要ではありますが、バッテリー上がりには有効な手段です。方法を確認してみましょう。
自分でジャンプスタートをおこなう
ジャンプスタートをおこなうときには、バッテリーが上がっていない車(救援車)に助けてもらうのが一般的です。そのほかに、「ジャンプスターター」という道具を使っておこなう方法もあります。それぞれの方法がどんなものなのか確認しましょう。
■ほかの車を使う
この方法では、エンジンのかかる車が一台と、専用の「ブースターケーブル」が必要です。エンジンがかかる車のバッテリーから、バッテリーが上がった車へと起動用の電気を分けてもらいます。詳しい手順に関しては「ジャンプスタートの方法」で説明しています。
■ジャンプスターターを使って自分でやる
ジャンプスターターとは、決まった電圧(12ボルトまたは24ボルト)の電気を車に供給できる充電器です。ジャンプスターターは、バッグのような形をしているものや、新しいものではスマートフォンの充電器のような四角い形をしたものがあります。
クリップ型の導線がついていて、これを車のバッテリーにつないで使用します。この道具があれば、ほかの車に頼る必要はありません。この器具を使ったジャンプスタートは、次の「ジャンプスタートの方法」で紹介する作業の、電源供給側の車(救援車)をジャンプスターターに置き換えて考えてください。
ジャンプスタートの方法
ジャンプスタートでは、まず電源供給をしてくれる車を探す必要があります。車中泊スポットでは、近くに同じように車中泊をしている人がいるかもしれないので、事情を話して協力してもらいましょう。手順は次のとおりです。
1. 車同士を近づける
バッテリー上がりした車に、救援車をブースターケーブルが届く距離まで近づけてください。向かいあってすれ違うような形でボンネットのあるエンジンルーム部分を近づけるとよいです。
両方の車のエンジンを落とし、サイドブレーキを引き停車します。ギアは、オートマチック車は「パーキング」、マニュアル車は「ニュートラル」にあわせましょう。
2. バッテリー上がりの車の電気系統を切る
ジャンプスタートでエンジンをかけるとき、ONになっている電子機器が多いと、エンジンがかからないことがあります。ランプ類や車内灯、エアコン、ワイパーなどはすべてOFFの状態にして、起動時の消費電力をできるだけ下げてください。
3. 順番に気をつけてケーブルをつなぐ
ブースターケーブルをつなぐ場所は車種にもよりますが、一般的には次のような順番でつなぎます。「1」から「4」の順番を間違えないようにつないでいってください。ブースターケーブルには赤と黒のケーブルが1本ずつあるので、これも間違えないようにしましょう。
①赤いケーブルのクリップで、救援を受ける車のバッテリーのプラス極をはさむ
②赤いケーブルの反対側のクリップで、救援車のバッテリーのプラス極をはさむ
③黒いケーブルのクリップで、救援車のバッテリーのマイナス極をはさむ
④黒いケーブルの反対側のクリップで、救援を受ける車のエンジンルーム内の金属部分をはさむ
注意していただきたいのが、最後に黒いケーブルを接続するのは救護を受ける側のバッテリーの「マイナス極ではない」ということです。最後につなぐのは、エンジンルーム内の金属部分だということを覚えておいてください。
4. 救護する側の車のエンジンをかける
エンジンをかけると、救援する側の車からの電力の供給が始まります。必ずサイドブレーキを引き停車状態でおこなってください。この状態で、救護する側の車はアクセルを踏み、2,000回転程度(少しアクセルを踏む程度)を保ちます。
5. バッテリー上がりの車のエンジンをかける
救援を受けている側の車のエンジンをかけます。エンジンが無事にかかったら、先ほどケーブルをつけた順番とは逆の順番で、ケーブルを外してください。
ケーブルを外したら、ボンネットをしっかりと閉じましょう。この作業はあくまで応急処置なので、必ず自動車整備点にいき、整備点検を受けてください。
ジャンプスタートの道具がないときは
ブースターケーブルやジャンプスターターなどの道具がなく、ジャンプスタートができない場合は、ロードサービスを利用しましょう。ロードサービスは、日本全国の事故や故障、そしてバッテリー上がりの現場に駆け付けることができ、対応してもらうことができます。バッテリーは自然回復することはありませんので、早めにロードサービスに頼りましょう。
車中泊でバッテリー上がりが発生してしまった原因は?
車中泊でバッテリー上がりが発生する原因は、電気の使い過ぎです。くわえて、バッテリーが古くなることによっても、蓄電量が下がっていきます。使い過ぎと寿命の両方について詳しく確認してみましょう。
車中泊の場合は電気の使い過ぎがおもな原因に
ガソリン車の場合は、車を走らせるためにガソリンを使いますが、同時にエアコンやカーステレオ、ランプなどを動かすための電気も使っています。この電気系統を使い過ぎると、バッテリー上がりが起こるのです。
バッテリーは、走行中であればエンジンの動きによって「オルタネーター」という発電機が動いて、充電され続けます。しかし、エンジンを切ったままで電力のみを使っていると、いずれは充電が切れてバッテリー上がりになってしまうのです。
車中泊では、車内灯を長時間つけたり、エンジンをかけずにエアコンを使ったり、あるいはシガーソケットから電源を取ったりして、バッテリーの電気を使うと思います。バッテリー残量を意識しながら電気を使うとよいでしょう。
バッテリーの寿命も原因のひとつに
車のバッテリーにも使用できる期間に限界があります。2年から5年程度が一般的に「寿命」といわれる期間です。また、車に乗る頻度が少ないとすぐにバッテリーが劣化したり、バッテリー内部の水位が下がったりすると発火するなどの異常が出ることがあります。
車中泊の際にバッテリー上がりで困らないために……
バッテリー上がりを回避するための考え方と、バッテリーが上がったときのために準備しておけるものを解説します。車中泊のときバッテリー上がりが心配な方は、ぜひこれを参考に対策をしておいてください。
車の電気機器を使用しない
車中泊のときは、なるべくバッテリーを使わないようにしましょう。車のバッテリーは電気機器を使用すると消耗します。特にエンジンの停止中は発電がおこなわれないので、電気機器を使う時間を減らし、長時間使うときはエンジンをつけるようにしましょう。
電気機器はアイドリング状態(エンジンを始動した状態で停車すること)で使用するのがおすすめです。この状態であればエンジン内の発電機「セルモーター」が回転するので、使い過ぎでバッテリーが上がる可能性は減ります。ただし、消費電力が大きすぎるものをつなぐと故障することもあるので控えめを心がけましょう。
もしものときに備えて準備をする
ジャンプスタートをできるように、専用のケーブルであるブースターケーブルは、常に用意しておきましょう。これがあれば、救護車を呼んでくることでバッテリー上がりから回復できます。
また、ジャンプスターターも持っておくとよいです。ジャンプスターターは、車用の携帯型充電器のようなもので、バッテリーにつないでジャンプスタートをすることができます。
ジャンプスターターの中には、電子機器の充電やUSBのコネクター、ライトなどがついている種類もあり、車中泊で電源として使うこともできます。非常時のためにひとつは用意しておきたい道具です。
まとめ
バッテリー上がりのときのために、ほかの車に救助してもらう方法と、ジャンプスターターを使う方法を紹介しました。どちらの方法でも、電気を送り込むための道具が必要です。車中泊でバッテリー上がりが発生してしまって、道具がないためにどちらの方法もできないときは、ロードサービスを利用しましょう。
バッテリー上がりからさせたとしても、それはあくまで応急処置で直したにすぎません。そのあとはすぐに整備・点検をしてもらいましょう。
車の整備や点検、バッテリーなどに関して不安なことがあったら、業者に相談してみてください。自分でも不安なことも、確実で安全に対処してくれます。
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