バッテリー上がりが起きたときに、対処法として代表的なのが「ジャンプスタート」です。ジャンプスタートをおこなうには、ブースターケーブルを用いりますが、このケーブルの使用方法を間違えると、ショートを起こして火災がおこる危険があり大変危険です。しっかり手順をふんで、バッテリー上がりを解消させましょう。
このコラムでは、ジャンプスタートをおこなう際の正しいブースターケーブルの繋ぎ方や、その他のバッテリー上がりの対処法、それから防止策について解説します。バッテリー上がりが起きたときには、ぜひご活用ください。
目次
ブースターケーブルの繋ぎ方・ジャンプスタート方法
バッテリー上がりが起きたときには、ジャンプスタートをおこなうのが一般的です。しかし、手順を間違えるとショートを起こしてしまうおそれがあり、危険が伴っています。しっかり手順通りのブースターケーブルの繋ぎ方で復活させましょう。
必要なもの
ブースターケーブル・救援車の二つがあればジャンプスタートをおこなうことができます。ブースターケーブルはカーショップやホームセンターなどで取り扱いがありますよ。
救援車は、故障車と同じ電圧のバッテリーの車に依頼しましょう。自家用車であれば、基本は12ボルトなのでどの車にも依頼することができます。
しかし、ハイブリッド車は通常のガソリン車と仕様が異なるため、救援車となることができません。故障の原因となってしまうため、依頼するときにはハイブリッド車でないか確認しておきましょう。ただし、ハイブリッド車が故障した際には、ガソリン車から救援を受けることは可能です。
「赤から赤へ、黒から黒へ」が基本
ブースターケーブルを繋ぐときは、ケーブルの長さが足りるように、向かい合わせになるように車を停めておくと楽です。ケーブルの繋ぎ方がこの作業の重要なポイントとなります。正確に繋ぎましょう。
【ブースターケーブルの繋ぎ方】
1.赤ケーブルから繋ぎます。まず故障車のバッテリーのプラス端子につけ、つぎに救援車のバッテリーのプラス端子に繋ぎます。
2.黒ケーブルは、救援車のバッテリーのマイナス端子につけ、最後に故障車のバッテリーのマイナス端子、もしくはボディやエンジンルームなどの電気の通る金属部分に繋ぎます。
これで繋ぎ方は完了です。次は、エンジンをかける作業にはいります。
ケーブルを繋いだ後にすること
ケーブルをしっかり繋いだら、救援車のエンジンをかけます。数分経つと電気が通うので、故障車のエンジンをかけましょう。ここでエンジンがかかったら成功です。
エンジンがかかった後は故障車のエンジンを止めず、すみやかにブースターケーブルを外し、エンジンをかけたままアイドリング状態でバッテリーの充電が溜まるのを待ちましょう。30分~1時間ほどはエンジンをかけたままにしてください。ブースターケーブルの外し方は、繋げたときと逆の手順で故障車についた黒いケーブルから外していきます。
ジャンプスタートの手順を間違えるとどうなるの?
ジャンプスタートの手順やケーブルの繋げ方を間違えると、ショートしてしまい火災の原因となる場合があります。車が丸焦げになってしまう危険があり、車に人が乗っていると大変危険です。念のためジャンプスタートをおこなうときには、同乗者は外に出て離れておきましょう。
もしもジャンプスタートを自分でおこなう自信がないというときには、プロに依頼することをおすすめします。作業をひとつでも間違えてしまうと、事故が起きかねません。ジャンプスタートをおこなう際には、気をつけてください。
ジャンプスタートでエンジンがかからない原因
ジャンプスタートを試してみてもエンジンがかからないというときには、救援車のバッテリーが十分でないことが考えられます。エンジンをかける際に電気を使用しますが、もう一台のエンジンをかける分の電気が残っていないと、エンジンがかからないでしょう。
そのような場合には、救援車をしばらくエンジンをかけた状態にしておくとバッテリーは充電され、ジャンプスタートがおこなえる状態になります。
また、バッテリーやケーブルの電圧が異なる場合にも、電気がうまく流れないため効果が出ない場合があります。24ボルトの大型トラックのジャンプスタートに普通の乗用車が乗用車用のケーブルで救援することはできません。救援者は同じ電圧の車両に依頼し、電圧に合ったブースターケーブルを利用しましょう。
バッテリー上がりが原因ではない場合には、エンジンがかからないことがあります。バッテリーそのものの故障や、オルタネーターという発電機の不調があるとバッテリーに電気が供給されないため、充電できません。ジャンプスタートの効果がないときには、修理会社などに相談してみましょう。
ロードサービスや業者に依頼した場合の費用相場
自分でジャンプスタートをするには、ブースターケーブルの繋ぎ方など、バッテリー上がりを解消させるのに危険を伴います。ロードサービスや業者などプロに依頼することもおすすめです。
ロードサービスは、基本的に自動車保険に付帯しているものです。保険加入者が対象となっています。バッテリー上がり専門の業者は、誰でも利用することができるサービスです。どちらも、バッテリー上がりのときにはジャンプスタートをおこないます。それでは、ロードサービスと業者を比較してみましょう。
ジャンプスタートの費用相場
ロードサービスも業者も、バッテリー上がりのときにはジャンプスタートをおこなってエンジンをかけるでしょう。ロードサービスは保険加入者が対象であることから、基本的に無料で作業をおこなってもらうことができます。
ただし、保険会社によってサービスの対象が異なっており、もしもサービス適用外であった場合には、実費で12,000~15,000円ほどの金額を負担しなければならないこともあります。
業者の場合には、バッテリー上がりの費用比較サイトや業者派遣サイトなどを利用して、近くの業者依頼することができるため出張費などを抑えることができ、8,000~10,000円ほどが相場です。
「任意保険等のロードサービス」と「業者」、それぞれのメリット
ロードサービスに加入していれば、何かトラブルがあったときに割安の金額でサービスを受けられることができます。バッテリー上がりのほかにも、キー閉じこみや故障車のレッカーなどは無料で利用することができるため、いざというときに安心です。
ただし、ロードサービスは月々の保険料を支払うことになります。また加入した保険のサービスの対象が「契約車両」か「加入者」によって、トラブルが起きた際に、サービスが適用されるかどうかが変わってきます。場合によっては実費を請求されることもあるため、サービス内容を把握しておくことが大切です。
業者の場合には、トラブルがあったときにその都度費用がかかるため、何もなければ0円ですが、トラブルが起こると費用がかかってしまいます。しかし、バッテリー上がりだけでいえば、ロードサービスのジャンプスタートの実費金額より、業者の費用相場の方が安く済むでしょう。そのため、任意保険に加入していてもサービス適応外であったきなど、状況によって使用することがおすすめです。
迷ったら「問い合わせ」てみるのがオススメ
ロードサービスと業者でどちらに依頼するのか迷った場合には、比較することをおすすめします。ロードサービスは混雑していると電話がつながりにくかったり、待ち時間があったりする場合がありますが、業者の場合には、近くの手の空いてる業者に依頼することもできるため、早くに対処できることがあります。
また、ロードサービスは、契約した「車」や加入した「人」に対してか、会社によってサービスの対象が変わります。サービスが適用であった場合には、ロードサービスを利用し、適用外であった場合には業者を利用するなど、状況に応じて選ぶことをおすすめします。
バッテリー上りを防止するにはどうすべき?3つの手段
バッテリー上がりは、日ごろの車の乗り方から影響がでてきます。バッテリー上がりが起きたときには、ブースターケーブルの繋げ方など、慎重におこなわなければならない作業があるため大変です。バッテリー上がりを防止するための3つの方法をご紹介しますので、これらを参考に、バッテリー上がりを防いでいきましょう。
1:バッテリーの交換時期を把握する
バッテリーの寿命はおおよそ2~3年といわれています。バッテリーは劣化すると上がりやすくなってしまいます。前回のバッテリー交換時期を把握しておき、バッテリー上がりが起こる前に交換しておくと安心です。ちょうど車検と寿命が重なるため、車検ごとに交換しておくと把握しやすいためおすすめですよ。
また、バッテリーは使用していないと劣化していくため、あまり走行していないと寿命より早く使えなくなってしまうかもしれません。あまり車に乗らない場合には、目視でもチェックすることができます。膨らんでいるときや、バッテリー液の減りがはやいときには劣化の合図です。自分でセルフチェックして、突然のバッテリー上がりを防ぎましょう。
2:定期的な運転、アイドリングを心がける
車の走行をしていないと、盗難対策やカーナビなどの待機電力や放電によってバッテリーは消耗していく一方です。気づいたときにはバッテリー上がりが起きていたということにならないように、定期的な運転をするようにしましょう。少なくとも、2週間に1度はドライブをおこないバッテリー上がり対策をおこなってください。
3:”つけっぱなし”にしないようにする
よく走行していて、新しいバッテリーであっても、バッテリーの容量をオーバーするほど電気を使うとバッテリー上がりが起こってしまいます。ヘッドライトや室内灯、エアコン、車載テレビなどを長時間付けていたら消耗がはやくなります。車内にいるときはアイドリング状態にするほか、長時間の使用は避けるなど電気の使いっぱなしはやめましょう。
バッテリー上がりが起きたときのために、ジャンプスターターを用意することもおすすめです。ジャンプスターターがあれば、救援車なくエンジンをかけることができます。
ジャンプスターターは充電式であることから、長期間放置していると充電が減ってしまうかもしれません。また、リチウムイオン電池を使用したジャンプスターターだと、暑さで爆発が起きることもありますので、保管にはお気をつけください。
まとめ
ジャンプスタートをおこなうには、正しいブースターケーブルの繋げ方で、バッテリー上がりの起きた車に接続しないと危険が伴います。出先で突然バッテリー上がりが起きたときには、ロードサービスや業者に依頼することで、対処することができます。状況によってサービスを使い分けて、賢く利用しましょう。
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