ネズミとコウモリの鳴き声はそっくり!家に住み着いてるのはどっち?

2021.4.30

ネズミとコウモリの鳴き声はそっくり!家に住み着いてるのはどっち?

コウモリは大きな羽音を立てるイメージが強いものの、いざ鳴き声を聞いたことがあるかといわれればあまり想像ができない方も多いでしょう。
しかし、コウモリは動物ですので、当然ながら鳴き声を発します。

コウモリの鳴き声をイメージしにくいのは、そもそも鳴き声を聞く機会がそれほど多くないからかもしれません。コウモリの鳴き声とは、いったいどのようなものなのでしょう。

今回は、コウモリの鳴き声や被害についてご紹介します。

コウモリの鳴き声はネズミにそっくり?ネズミとの違いについて

コウモリの鳴き声

実は、日本で最もよく見ることが多いアブラコウモリは、ネズミと区別しづらいほど鳴き声が似ていると感じる方が多いようです。

また、コウモリとネズミには、屋根裏をすみかにするという共通点があります。
家の屋根裏や壁に動物が住みついている場合、聞こえてくる鳴き声だけでは、その正体がネズミかコウモリかを判断するのが難しい場合が多いようです。

コウモリとネズミをどう見分ける?

コウモリは基本的には夜行性で、夕方から夜にかけて活動します。夕方と夜に限定して甲高い鳴き声やバタバタと動く音などが聞こえたら、棲みついているのはネズミではなくコウモリである可能性が高いでしょう。

鳴き声の主がコウモリなのかネズミなのかは、フンを見た方が判断しやすいといえます。

屋根裏などからキーキーと甲高い鳴き声がするようなら、家の周りにフンが落ちていないか確認してみましょう。コウモリのフンは、夏場であれば軒先や屋根の下に落ちていることが多いです。

ただし、屋根裏をのぞいて確認するときは、ふちのある眼鏡をし(ゴーグルなど)、マスクを着用しましょう。ネズミのフンも、コウモリのフンも、時間が経つと乾いて空中に舞いやすくなります。多くの病原菌を含んでいるので、直接触れたり吸い込んだりしないように注意が必要です。

コウモリのフンの特徴とは

コウモリのフンの大きさの目安は5~10㎜ほどとなります。アブラコウモリは主に昆虫を食べるため、出すフンがネズミのフンより、もろいのが特徴です。その部分に注目すれば、棲みついたのがネズミなのかコウモリなのかを推測することができるでしょう。

しかし、そのほかの部分で、コウモリなのかネズミなのかを判断するのは、素人には少々難しいといえます。
大きさを目安にするにしても、ネズミとコウモリはほとんど違いが見られないためです。

コウモリの鳴き声はネズミにそっくり?ネズミとの違いについて

アブラコウモリの声は聞こえない?

基本的にコウモリの鳴き声を聞くことはないでしょう。
というのも、普通に生活しているコウモリが発している鳴き声は超音波の領域で、私たち人間の耳には届きにくいためです。

Youtubeでは、コウモリの鳴き声が録音されたものがありますが、それは人に触られていたりしているため、大きな声を出していると考えられます。

飛んでいるコウモリが発している周波数は約30~100kHzほどとされているため、聴覚の衰えが進んでいない子供や若い人たちであっても、聞こえないでしょう。
なぜなら、人間が聞き取れる周波数は約20kHzまでだからです。

コウモリは超音波を放つことにより、周囲の状況を認識することができます。
超音波がほかの物体や壁に当たった際の反響を利用して、その物質との距離を測るなどしているのです。こうしたコウモリの能力を「エコロケーション」といいます。

アブラコウモリの鳴き声を聞く機会は少ない

アブラコウモリは視力がとても低いため、エコロケーションを頼りに行動しています。
外敵に出会って危険を察知したときに、野生でも超音波でない領域で鳴き声を発することがあるようです。

威嚇や仲間に危機を伝えるという目的であれば、「キーキー」と人に聞こえる周波数で鳴く場合があります。

コウモリのエコロケーションが聞き取れる場合も

私たちが最も目にする機会の多いアブラコウモリのロケーションは、聞こえないということになりますが、オヒキコウモリのロケーションは、私たち人間の耳で聞き取ることができます。

なぜなら、オヒキコウモリに限っては、エコロケーションの周波数が低いため、人間にも聞き取ることができるのです。

オヒキコウモリのエコロケーションは「チッチッチッ」「キッキッキッ」という短い音を繰り返し発します。
もしこうした鳴き声が屋根裏から聞こえて、かつ羽音がうるさい場合は、オヒキコウモリが棲みついている可能性が高いでしょう。
とはいえ、オヒキコウモリは日本ではそれほど多くは生息しておらず、家に棲みついているのはとても珍しい事例なのです。

ネズミかコウモリか、どちらが屋根裏にいるのか分からなくても、駆除業者に相談してみましょう。

アブラコウモリの声は聞こえない?

コウモリ被害で注目すべきはフン害

コウモリの鳴き声や移動音など、コウモリが屋根裏に棲みついてしまうと生活するうえで非常にストレスになるでしょう。しかし、それ以上に深刻なコウモリの害が「フン害」です。

アブラコウモリは体長5㎝程度と小さく、通気口や隙間から屋根裏、部屋の壁、天井裏などに入り込み、そこに棲みついてフンをします。アブラコウモリは一日にたくさんの餌を食べるので、巣には大量のフンが出てしまうのです。

コウモリのフンがもたらす害

コウモリのフンが溜まっていくと、家の中にフンの臭いが充満することがあります。コウモリは出入りに使う隙間からもフンを落とすため、家の周りがどんどんフンで汚れていってしまいます。
さらに、屋根裏にフンが溜まってしまうと、フンが染み出して天井のシミになる場合があります。景観が損なわれるだけでなく、そこにカビが発生する可能性もあるので、衛生上非常によくありません。

さらに、フンはゴキブリなどの害虫のエサになるので、溜まったフンは害虫を呼び寄せかねないのです。

フンには大量の病原菌が!

コウモリのフンで気を付けなければならないのは、フンに含まれている病原菌です。乾燥したフンは空気中に漂うのですが、このとき一緒に病原菌も運んでしまうのです。もし乾燥したフンが混ざった空気を吸うと、アレルギーを発症するおそれがあります。

また、日本での発症例は極めて少ないものの、溜まったフンが原因でヒストプラズマ症という病気を引き起こした例もあります。
コウモリのフンは、病気の媒介をすることもある非常に危険なもの。なるべく早く対策を施したほうがいいでしょう。

コウモリ被害で注目すべきはフン害

コウモリに触れるのも危険!駆除せず追い払うようにしましょう

コウモリのフンはアレルギーや病気の原因になるだけではありません。
コウモリの身体に直接触れることも危険となります。
野生のコウモリの体にも多くの病原菌が付着しているからです。

もし、手に菌が付着しているにもかかわらず、食べ物を食べたり、食器に触れれば、体に菌を取り入れてしまうおそれがあります。感染症にかかってしまうリスクがありますので、コウモリの駆除はなるべくプロにまかせたいところです。

コウモリに直接触るのは危険!

コウモリは人間にとって有毒な菌を体内に持っていることがあります。もしコウモリに手を噛まれでもすれば、その菌が体に入って感染症を発症する可能性があるのです。

海外ではコウモリに噛まれて狂犬病を発症した例もあるので、なるべくコウモリを刺激しないよう心がけましょう。

コウモリの体にはダニやノミも生息している

野生のコウモリには、ダニやノミが付着していることもあります。
屋根裏から、ダニやノミがリビングや寝室などの生活空間へ下りてきてしまうかもしれません。

また、これらの害虫の死骸も危険があります。死骸を吸い込んでしまうと、気管支喘息やアトピー性皮膚炎などを発症するおそれがあります。

とくに気管支喘息を子どもが発症すると、最悪の場合呼吸困難で死亡する危険性があるとされています。お子さまがいるご家庭はコウモリを家に寄せ付けないようにしたほうがいいでしょう。

コウモリは駆除せず追い出すようにしましょう

日本で最もよく見かけるアブラコウモリの鳴き声は、人間には聞き取ることはできません。でも、夜に発生する移動音などから、どこに棲みついているかを判断することはできるのです。

もしコウモリを見つけたら、早めに対策をして衛生的な環境を保つようにすることが大切といえるでしょう。
しかし、ここで注意しなくてはいけないのが、コウモリを駆除したり捕獲したりしようと考えてはいけないということ。なぜなら「野生鳥獣保護法」という法律によって、コウモリの駆除や捕獲は禁止されているからです。

ですので、コウモリは家から追い出すという形で対処しなければなりません。

まとめ

コウモリの鳴き声は基本的に人間に聞こえませんが、移動音はうるさいですし、フン害でアレルギーを引き起こす場合もあります。たとえ鳴き声がうるさくなくても、害があることに変わりはないのです。

コウモリが棲みつくと、家の衛生環境が悪化していきます。
もし屋根裏などにコウモリが棲みついているとわかったら、すぐにでもコウモリ対策をするようにしましょう。
自身でコウモリを追い出すことが難しい場合は、業者に任せることも検討してみてください。

コウモリ駆除を依頼できる業者や料金

依頼できる業者や料金について、詳しくは「生活110番」の「コウモリ駆除」をご覧ください。



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