シロアリによるご近所トラブル解決策を被害者・加害者別に解説

2023.4.13

シロアリによるご近所トラブル解決策を被害者・加害者別に解説

シロアリ駆除を近所がおこなったあとに、自宅に被害が出ることがあります。これは、シロアリ駆除のトラブルとしてよくあるケースです。

このコラムでは、近所のシロアリ駆除で我が家に被害が出るケースや、我が家にシロアリ被害が出た場合の対処法などを解説しています。そのほか、シロアリ駆除で近所に迷惑をかけないための予防策などについてもご紹介しています。

シロアリで近所とトラブルになることを避けたい方は、このコラムをぜひ参考にしてみてください。

シロアリ駆除で発生するご近所トラブルは2種類ある

シロアリ駆除で発生するご近所トラブルには、2種類あります。ひとつは、近所から我が家にシロアリ被害が出るケース。もうひとつは、我が家から近所に被害が出るケースです。

ここでは、それぞれのケースについて解説していきます。では順にみていきましょう。

近所から我が家に被害が出るケース

シロアリ駆除によるご近所トラブル解決策を被害者・加害者別に解説

近所から自宅に被害が出るケースとしては、次のとおりです。

・シロアリをすべて駆除しきれずに、残ったものが自宅に侵入してくる
・廃材などが自宅に接触し、そこからシロアリが移動してくる
・近所の木材や家具にいたシロアリが飛んでくる

しかし、駆除自体は悪いことではありません。むしろ近所の方がしっかり駆除してくれれば、地中に住むシロアリが自宅に侵入するのを防いでくれるというメリットもあります。

駆除自体はすべきことですので、近所同士でシロアリ撲滅に協力し合うのも大切といえるでしょう。

我が家から近所に被害が出るケース

場合によっては逆、『我が家から近所に被害が出る』ということももちろんあります。自分が逆の立場に立てば、今度はこちらが近所に迷惑をかけてしまうかもしれません。

とはいえ、前述したように駆除は決して悪いことではありません。「近所に迷惑をかけないか不安」と思う方も、しっかり駆除しておきましょう。これは、自分のためのみならず、その土地や近所のためにもよいといえます。

【自分が被害者のケース】シロアリの種類ごとに解説

シロアリの種類によっては、自宅の被害が近所のシロアリが原因ではない場合もあります。ここでは、近所のシロアリが原因で自宅にシロアリが発生する可能性をシロアリの種類ごとに解説していきます。ぜひ参考にしてみてください。

シーン(1)近所の家で駆除をおこなったのでシロアリが我が家へ

近所の家でシロアリ駆除をおこなったことが原因で、シロアリが自宅で発生する可能性について、以下の表にまとめてみました。

ヤマトシロアリ イエシロアリ アメリカカンザイシロアリ
発生する可能性 特殊な環境以外、発生する可能性は低い 発生する可能性あり 発生する可能性は低い

ヤマトシロアリの場合、近所の家の駆除が原因で自宅に発生する可能性は低いでしょう。ただし、建物が隣と接触しているなどの特殊な環境の場合、近所の家から自宅に移動して発生することがあります。

イエシロアリを死滅させるためには、巣にいる成虫のすべてに薬剤をまくことが必要です。しかし、巣の状況などによっては、すべての成虫を死滅させることは難しいです。死滅しない場合、自宅に侵入してくるおそれがあります。

アメリカカンザイシロアリは近所のシロアリ駆除によって、自宅まで逃げてくることはほとんどありません。そのため、自宅にシロアリが発生する可能性は極めて低いといえるでしょう。

シーン(2)近所の家から我が家に羽アリが飛んできた

近所の家で発生した羽アリが飛んできた場合に、シロアリが自宅に発生する可能性をまとめた表は、次のようになります。

ヤマトシロアリ イエシロアリ アメリカカンザイシロアリ
発生する可能性 発生する可能性は低い 発生する可能性は低い 発生する可能性あり

ヤマトシロアリの羽アリは近所から自宅に移動したとしても、ほとんど死滅します。生き残ったとしても、移動した先の環境に適応できないなどの理由で大きな巣を作ることができるのは、ほんのわずかです。

イエシロアリも土のなかに巣を作るので、突然被害が増える、ということは考えにくいでしょう。また、そもそも羽アリはさまざまなところから飛んできます。必ずしも、近所が原因で飛来した、ともいい切れません。

アメリカカンザイシロアリは、近所の人が持ち込んだ家具のなかに潜んでいることが多いです。その家具にいる羽アリが自宅まで飛んできて営巣し、はん殖する可能性は十分あるといえます。

シーン(3)近所の家の廃材が原因でシロアリ被害が拡大した

近所の家にある廃材にいたシロアリが移動して、自宅で発生する可能性を示した表は次のとおりです。

ヤマトシロアリ イエシロアリ アメリカカンザイシロアリ
発生する可能性 発生する可能性は低い 発生する可能性あり 発生する可能性は低い

近所の家の廃材が原因で、ヤマトシロアリが自宅に発生する可能性はほとんどありません。もし、自宅にヤマトシロアリがみられたら、それはもともとそこに生息していたものである可能性が高いといえるでしょう。

イエシロアリが近所の家の廃材をエサにして大量発生することがあります。大量発生し巣が大きくなると、イエシロアリは巣をわけるために自宅まで侵入してくることがあるのです。

アメリカカンザイシロアリの場合、近所の家の廃材が適切に管理されていれば、自宅に移動して発生する可能性は低いといえるでしょう。しかし、シロアリのいる廃材が自宅の家に接触している場合、移動して発生するおそれがあります。

近所のシロアリ駆除が原因のときの対処法

近所で駆除をおこなったことが原因で、自宅にシロアリが発生した場合、どのように対処してよいかわからないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

ここでは、近所の駆除が原因で自宅にシロアリが発生した場合の対処法をふたつご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。

駆除専門業者に相談すること

シロアリの駆除をDIYでおこなうのは、できるだけ避けた方がよいでしょう。DIYでおこなうと、専門知識がないためにシロアリを駆除しきれない場合があります。その場合、生き残ったシロアリがはん殖し、さらに被害が拡大するおそれがあります。

被害が拡大した場合、複数の近所の家にシロアリが発生してしまい、逆に自分に対してクレームが起こる可能性もあります。

したがって、自宅に発生したシロアリは自分で駆除せずに、プロのシロアリ駆除業者に相談することをおすすめします。

証拠を残しておく

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大きなトラブルになった場合に備えて、自宅が被害を受けた証拠を念のため残しておきましょう。

たとえばシロアリの写真・生態サンプル・駆除作業の領収書などが有効です。それがあれば、専門家に調査を依頼して、駆除をおこなった近所の家のシロアリと同じものかどうかがわかります。

さらに、被害にあった場所の写真もあるとどの程度の被害なのかを示す証拠になります。実際に業者に依頼する際にも便利なので、その点は押さえておきましょう。

シロアリ駆除で自分が加害者になるケースもある!

自分がシロアリ駆除をした場合、逆に近所から
「お宅の駆除が原因で、シロアリがうちの家で発生した」
「あなたの家からうちの家に羽アリが飛んできた」
「お宅にある廃材が原因でうちの家にシロアリが発生した」
とクレームがくることも考えられます。

このようなクレームに備えて、シロアリに関する正しい知識を身につけておきましょう。正しい知識を身につけておくことで、近所とのトラブルを解決しやすくなります。

たとえば、近所で発生したシロアリがヤマトシロアリであるならば、それはもともとその家付近に生息していたものである可能性が高いです。なぜなら、ヤマトシロアリは環境の変化を嫌うため、自宅から近所に移動することはほとんどないからです。

したがって、近所からクレームがきたら、まずは焦らずに専門家に相談しましょう。

シロアリ駆除で近所に迷惑をかけないための予防策

そもそもシロアリの被害をできる限り事前に防ぐことができれば、トラブルも起きにくくなります。トラブルを解決するための知識だけでなく、シロアリの対策も大切なので、知っておくとよいでしょう。

ここでは、シロアリ駆除で近所に迷惑をかけないための予防策を3つ、ご紹介します。では、順にみていきましょう。

信頼のおける専門業者にしっかりと相談する

シロアリの被害が心配な方は、まずはプロのシロアリ駆除業者に点検を依頼することをおすすめします。点検して、シロアリがいるかいないかがわかるだけでも安心できるでしょう。

しかし、点検の結果シロアリがいた場合は、そのまま業者に駆除を依頼する必要があります。その際、近所への被害が気になる方は、その被害の想定範囲や近所まで被害が及ぶ可能性などについてあわせて、信頼できる業者に相談しておくとよいでしょう。

自分の抱えている悩みに丁寧に答えてくれて、かつ作業前に納得できる見積りを確認できる業者であれば、比較的信頼できる業者といえるでしょう。

シロアリ被害の出にくい環境を意識する

シロアリ駆除によるご近所トラブル解決策を被害者・加害者別に解説

近所に迷惑をかけないようにするためには、普段から自宅がある敷地内をシロアリが出にくい環境にしておくことを意識しましょう。

敷地内にシロアリのエサとなる木材の破片や廃材がおいてあると、シロアリが出やすくなります。また、シロアリは湿気があるところを好みます。そのため、湿気が多い浴室やキッチンの床下などは、風通しをよくしておきましょう。

床下の風通しをよくするためのアイテムとして床下換気扇があります。このようなアイテムを使うのもシロアリ被害を予防する対策になるといえるでしょう。

シロアリ予防は5年ごとが基本

シロアリの侵入を防ぐための方法として、バリア工法があります。バリア工法とは、家の床下などに使用されている木材に薬剤を注入したり、土壌に薬剤をまいたりして、シロアリが家に侵入するのを防ぐ方法です。

ただし、バリア工法に使われる薬剤の効果は5年ほどで切れる、とされています。そのため、シロアリ予防は5年ごとにおこなうことが大切です。

ただし、バリア工法を自分でおこなう場合、使い方を間違えたり、換気をおこたったりすると、健康に害が出るおそれがあります。基本的には、プロの業者に依頼すると安心でしょう。

まとめ

近所のシロアリ駆除が原因で、我が家に被害が出た場合は、はじめにプロのシロアリ駆除の専門業者に相談しましょう。相談せずに自分で駆除すると、被害が拡大して近所からクレームが起こるおそれがあります。

反対に自宅のシロアリ駆除により近所にシロアリが移動して被害が出るケースもあります。その場合も、まずは専門業者にしっかり相談するようにしましょう。

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