床下暖房の家はシロアリ対策がとくに重要です。なぜなら、床下暖房で床下を暖めると、シロアリが活動できる環境になるからです。
シロアリを家から守るためには、業者による的確な調査と駆除・予防が必要です。また、被害にあっていなくても、その後の被害を防ぐために予防の継続は必要です。
そこで、この記事では、床下断熱がシロアリ被害にあいやすい理由・駆除・予防するためにはどうしたらよいかについてご説明します。この記事を読んで、シロアリについての理解を深め、家をシロアリから守りましょう。
目次
床下暖房の家はシロアリ対策が欠かせない!
床下暖房の家はシロアリの被害にあいやすいので、対策が欠かせません。ここでは、なぜ被害にあいやすいのかについて、床下暖房のしくみとシロアリの生態の面から解説していきます。
床下暖房のしくみ
床下暖房は、床下の空気を暖めることで、家全体を暖めるというものです。床下暖房では、断熱材を貼り、密閉して外気を通さない環境をつくります。そして、床下内の空間をエアコンを使って温めています。
シロアリの生態
シロアリは、暗くて湿度が多い・外敵がいない・光や風が通りにくいといった環境を好みます。床下はこれらの条件を満たすため、シロアリが侵入してくることが多いのです。
また、シロアリは暖かい環境を好み、6℃を下回ると活動を休止するといわれています。しかし、床下暖房を使っている家では冬でも暖かいため、シロアリにとって住みやすい環境となります。その結果、シロアリが寄り付きやすくなるのです。
シロアリ被害にあうと
シロアリ被害にあうと、壁の中や柱など、家中の木材の内部が食害されていきます。すると、木材の内部がスカスカの状態になり、家の強度が低くなってしまうのです。その結果、台風や地震などのちょっとしたきっかけで倒壊してしまうおそれがあります。
とくに、床下暖房の家はシロアリ被害にあいやすいので、被害にあっているかを確認し、駆除・予防をしっかりとおこないましょう。以下では、まずシロアリ被害にあっているかを確認する方法についてご紹介します。
被害を確認するには
シロアリが発生した場合、以下のような症状が現れることがあります。シロアリ被害が心配な方は、確かめてみるとよいでしょう。
【蟻道がある】
シロアリは、移動するときに、「蟻道」と呼ばれるトンネルをつくります。蟻道は土で固めた茶色の線のようになっています。
【柱や壁を叩くと空洞音がする】
シロアリ被害にあっている場合、木材内部が食害されてスカスカの状態になっています。そのような場所は、叩くとポコポコという空洞音がするのです。
【戸や窓の建てつけが悪くなった気がする】
シロアリ被害にあうと、シロアリが家の柱や床材を食害するため、窓や戸が閉まりにくくなります。
シロアリ駆除・予防の方法は基本的に同じ
シロアリ調査をおこない、被害が確認されたら駆除・予防をおこないましょう。また、被害が確認されなかった場合でも、今後被害にあうことを防ぐために予防をしておいてください。
シロアリ駆除・予防には、シロアリの発生場所に薬剤を散布する「バリア工法」や、毒エサを設置してシロアリを駆除する「ベイト工法」が有効です。ここでは、バリア工法やベイト工法について、詳しくご説明します。
駆除・予防に適した時期
バリア工法は、シロアリの被害があった場所に薬剤を散布するので、時期に関係なくおこなうことができます。
一方、ベイト工法はシロアリの活動が活発な時期におこなう必要があります。なぜなら、ベイト工法では、巣に潜むシロアリを全滅させるために、シロアリに毒エサを巣に運ばせる必要があるからです。シロアリが毒エサを巣まで運ぶ確率を上げるためにも、活発に活動する時期に毒エサを置くのがよいのです。
シロアリが活発に活動する時期は種類によって異なります。種類ごとの活発な活動時期を、以下にまとめました。
ヤマトシロアリ:4月~5月
イエシロアリ:6月~7月
アメリカカンザイシロアリ:6月~9月
上記の時期に毒エサをセットすることで、シロアリが毒エサを巣まで運ぶ確率が上がり、巣のシロアリを根絶させられる可能性が高まるでしょう。
予防が有効な期間
シロアリ対策は、5年間有効といわれています。以前はもっと強力な薬剤が使われていて、効果が10~20年持続する薬剤も存在したようです。ですが、強力な薬剤は人体に悪影響を及ぼすおそれがあるといわれていました。そうした背景から、5年間効果が持続する薬剤を使うよう、国によって決められたのです。
駆除・予防は自分でできるか
シロアリ駆除・予防を自分でおこなうのはおすすめできません。シロアリは床下から侵入することが多いですが、自分では床下にもぐるのは大変ですし、ケガをするおそれもあります。また、使用する薬剤によっては、人体に健康被害を及ぼすおそれもあります。安全のためにも、シロアリ駆除のプロである業者に依頼したほうがよいでしょう。
業者に依頼する際の費用相場
シロアリ駆除業者に依頼したときの費用は、1平米あたり2,000~3,000円程度が相場です。費用内訳は、調査費・薬剤費・作業費・人件費・交通費などです。
また、シロアリ駆除費用は、場合によって変動します。シロアリ駆除費用が変動する要因を、以下にまとめました。
【建物の構造】
建物の構造によって作業の難易度が異なります。たとえば、床下が狭くて作業スペースが十分にない場合や、被害場所がタイル張りになっている場合は、作業難易度が上がるため、費用が高くなるようです。
【被害状況】
被害が大きいと、駆除をおこなう面積が広くなるため、費用が上がるようです。
【駆除方法】
バリア工法・ベイト工法のどちらの方法で駆除をおこなうかによって、費用が異なります。バリア工法よりもベイト工法のほうが使用する薬剤が高額なため、費用が高くなるのです。
このように、費用はさまざまな要因によって変動します。正確な費用を知るためにも、シロアリ駆除・予防業者から見積りを取るとよいでしょう。
シロアリ駆除・予防業者を決める際の注意点
「家にシロアリがいるかも」という場合、すぐに駆除するために慌てて業者を決める方もいらっしゃるかもしれません。しかし、業者によって、費用はもちろんサービス内容や技術力にも差があるため、慎重に決める必要があります。
そこで、ここではシロアリ駆除・予防を業者に依頼するときのポイントをご紹介します。以下の内容を参考にして、優良業者を選んでください。
【1】「しろあり防除施工士」の資格があるか
「しろあり防除施工士」とは、公益財団法人日本しろあり対策協会によって定められた資格のことです。この資格は、シロアリ駆除・予防に関する一定の知識や技術を持っているという証明になります。より確実に駆除してもらうためにも、資格を持っている業者に依頼するとよいでしょう。
【2】シロアリ駆除・予防の実績が豊富か
実績が豊富な業者は、多くの人から依頼を受けているということになります。そのため、信頼できる可能性が高いです。また、それだけ多くの経験を受けているということなので、技術力の面も安心でしょう。実績は業者のホームページに掲載されていることが多いので、確認してみてください。
【3】見積り後から追加料金がかからないか
業者によっては、正式な見積り後から追加料金がかかることがあります。費用を払う段階になって、「こんなに費用がかかるなんて知らなかった……」と後悔しないためにも、事前に追加料金がかからないかを確認しておくとよいでしょう。
【4】保証があるか
業者にシロアリ駆除・予防を依頼すると、作業後にシロアリ被害が再発することもあるかもしれません。被害が再発したときでも、保証がついている業者なら対応してもらうことが可能です。万が一のためにも、保証があるかどうかを確認しておきましょう。
まとめ
床下暖房の家はシロアリ被害にあいやすいです。なぜなら、冬でも暖かい環境をつくるため、シロアリが活動できるからです。
蟻道がある・床や壁を叩くと空洞音がする・戸や窓の締め付けが悪くなった気がするなどの症状が現れたら、シロアリ被害にあっているおそれがあるので、駆除や予防をおこないましょう。
ただ、駆除や予防を自分でおこなうのは難しいため、業者に依頼したほうがよいでしょう。業者を選ぶ際は、資格を持っているか・実績が豊富か・追加料金がかからないか・保証があるかを確認し、優良業者を見極めてください。
弊社「生活110番」では、シロアリ駆除・予防をおこなう業者をご紹介します。弊社加盟店では、見積りは無料でおこなっていて、追加料金がかかりません。もし、サービス内容や費用についてわからないことがあれば、加盟店スタッフが丁寧にご説明するので、何でもご相談ください。
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