ガガンボは吸血しない!蚊と間違えやすい虫の思わぬ被害や対策とは?

2021.4.30

ガガンボは吸血しない!蚊と間違えやすい虫の思わぬ被害や対策とは?

「あれ、これ大きい蚊かな?」とある虫を見て思ったことはありませんか?大きい蚊とも思える虫は実はガガンボという昆虫です。ガガンボは蚊のように吸血はしないものの、思わぬ被害を与えることがあります。

今回はガガンボの生態や被害についてご紹介します。

ガガンボの弱々しい生態

ガガンボは世界中に生息し、日本でも全国的に生息しています。住宅街に出ることもあり、見たことがあるという人もいるでしょう。

別名「カトンボ」ともいわれており、蚊と間違えてしまう人もいるようです。地域によっては別の呼び方で呼ばれることもあり、「アシナガトンボ」「カゲロウ」「ショウジハリ」と呼ばれることもあります。

活動時期は3~11月と冬以外の時期は見ることができます。越冬する場合もありますが、その際は幼虫やサナギの形で冬を越します。

体長は20~25mmで、花の蜜などを好みます。幼虫のときは植物の根を好み、それが稲を腐食させる原因となっているため害虫扱いする人もいます。

▼体がもろい

ガガンボは基本的に体の構造は弱くなっています。足が長く、怖い印象を持つ人もいますが、飛ぶ速度も遅くふわふわと飛行します。

そのもろさは駆除した後の死骸もボロボロとなってしまうほどで、少し叩くだけでも弱ってしまいます。長い足もすぐに取れてしまい、再生はしません。
         ガガンボの弱々しい生態

▼ガガンボの寿命は?

体が大きいガガンボですが、その寿命はどのくらいなのでしょうか。

実はガガンボの寿命は約10日で、とても短いのです。

比較するために蚊の寿命を参考にしてみると、日本でよく見かける蚊である「アカイエカ」や「ヒトスジカ」の寿命は約30~40日です。

見た目の似ている蚊を比較してもその寿命が短いということが分かります。

▼光に引き寄せられる

昆虫に多く見られる特性ですが、ガガンボもそのような習性があります。ガガンボは夜行性ではないため、夜に飛行するということは少ないかもしれませんが、特に夜は電灯などの明るい場所に集まってきやすく、照明が漏れている窓に止まっていることもあります。
      ガガンボの弱々しい生態

ガガンボは血を吸う?

ガガンボは血を吸うのかということを疑問に思うことがあるかもしれません。見た目が蚊と似ているとは言っても、大きなガガンボが血を吸うということを想像すると少しゾワッとしてしまうかもしれません。

ガガンボは血を吸うことはありません。ガガンボは血を吸うことはありませんが、花の蜜を吸います。攻撃的な性格でもないため、基本的に人に危害を加えるということはありません。
      ガガンボは血を吸う?

ガガンボによく似た虫

ガガンボに似た虫がおり、その見た目から他の虫と間違える人もいるようです。ここではガガンボと間違えてしまう虫についてご紹介します。

▼ガガンボモドキ

ガガンボモドキは見た目がガガンボと似ています。見分けるポイントは羽の畳み方です。ガガンボモドキは羽を縦に畳みます。また、口が鋭く尖っているのもガガンボモドキの特徴です。

ガガンボとガガンボモドキにはもう1つ大きな違いがあります。それは、ガンボモドキは肉食ということです。先ほどご紹介したとおり、ガガンボの幼虫は植物の根などを食べて、成虫は花の密を吸います。

ガガンボモドキは他の昆虫を襲うことがあり、鋭い爪のようなもので獲物をしっかりと押さえ込みます。

ガガンボモドキは日本でも見られ、寒冷地に生息しています。

▼ガガンボダマシ

ガガンボと似た虫にガガンボダマシという虫がいます。ガガンボダマシにもさまざまな種類がおり、見分けるのはなかなか難しいようです。日本では寒冷地で生息しています。

▼蚊

ガガンボと似ているものには蚊が挙げられます。蚊は吸血するものの、ガガンボは吸血しないという違いがあります。足の長さも見分けるポイントとなっています。

▼ユスリカ

蚊や、ガガンボと似ているものにユスリカという虫がいます。蚊だと思って叩いたときに血や黒い粉のようなものがつかない虫はユスリカの可能性があります。

ユスリカは日本だけでも2,000種が確認されている虫で、山間部だけでなく海沿いの地域で見られる種類もおり、さまざまなユスリカが生息しています。

ガガンボは吸血しないという特徴がありますが、ユスリカも吸血しないという点では共通しています。ユスリカには口がなく、止まるときには羽を八の字のように開いた状態です。蚊やガガンボと見分けるときに参考にしてみてください。
      ガガンボによく似た虫

ガガンボがもたらす被害

ガガンボの成虫は弱いという面がありますが、思わぬ被害を生むことがあります。また幼虫が被害をもたらしてしまうこともあります。

▼幼虫は稲の根を食べてしまう

ガガンボにも多くの種類がいますが、なかには稲の根を食べてしまうものもいます。「キリウジガガンボ」という種類は食害として農家では困る存在となっています。

キリウジガガンボは水田などで発生し、まだ若い芽や根を食べてしまいます。そのため食害を受けた苗は発芽しなくなり、枯れてしまいます。

年2回繁殖し、土の中で越冬するほかちょうど田植えの時期に発生するため被害を受けやすいのが特徴です。

▼異物混入しやすい

成虫はその体の構造上、非常にもろくなっています。もし工場に侵入してしまった場合、異物混入の原因になることがあります。特に建物内で死んでしまったときには死骸は崩れやすく、一部が製造ラインなどに入ってしまうということも考えられます。
      ガガンボがもたらす被害

ガガンボを駆除・予防する方法

ガガンボは窓や網戸などから侵入してくることが多くなっています。玄関の明かりや照明の明かりに引き寄せられてやってくるということがあるので、そのような集まりやすい場所に忌避剤を使用すると侵入を防ぐことができます。

また駆除、予防する際は以下のような方法が考えられます。
 

・直接叩いて駆除する
・殺虫剤を使用する
・網戸の隙間を無くす
・カーテンを閉める

 
ガガンボは弱い生き物なので、直接駆除することができます。ただ、大きさや足の長さが苦手という方はスプレータイプの殺虫剤で距離をとって駆除することも可能です。

殺虫剤にはさまざまな種類がありますが、噴射が強いタイプは吹き飛んでしまうことがあるので、適切な距離から使用しましょう。

また光に集まるという特性から、お部屋の照明に反応しないようにカーテンを閉めることも効果的です。昆虫は光に反応するものが多いので、家に虫が侵入しやすいという場合はお部屋からの照明の漏れを防ぐことで侵入防止につながります。

まとめ

ガガンボの見た目は蚊と似ていますが、吸血はしません。大きさや足の長さが特徴的ですが他にも似ている虫が多く、ガガンボだとすぐに判断するのは難しい場合があります。また成虫は異物混入の危険性もあるので、特に工場内への侵入は注意が必要です。

建物への侵入を防ぐ場合は隙間を無くすなどして対策を行いましょう。お困りの場合は衛生害虫駆除のプロに相談すると安心です。

この記事の監修者 ナカザワ氏について

この記事の監修者
ナカザワ氏 NPC 総合害虫駆除
監修ジャンル:害獣 害虫
神奈川県・東京都を中心とした総合害虫駆除サービスを運営。防除作業監督者(防第14721号)の国家資格を有し、アリ、ゴキブリ、ダニ、ハエ、トコジラミ、ハチやコウモリなど幅広い害虫や害獣にも対応。

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