蚊の幼虫は放置するとどうなる?生態から駆除・予防方法をご紹介

2021.4.30

蚊の幼虫は放置するとどうなる?生態から駆除・予防方法をご紹介

水たまりにわく虫の正体をご存じですか。それはボウフラと呼ばれる蚊の幼虫です。「成長すると人間を吸血する蚊になるのに、どうして水たまりにいるのだろう」と思う方もいるのではないでしょうか。

蚊の幼虫がいるにもかかわらず放置した場合、成長した蚊が大量発生してしまいます。蚊に刺されるとかゆみだけではなく、感染症になる危険性もあります。そのため蚊の幼虫の段階で駆除していくことが重要です。

そこで今回は蚊の幼虫の生態について知るとともに、意外なもので簡単にできる駆除方法や蚊の幼虫を発生させない予防法をご紹介していきます。

蚊の幼虫の生態

蚊の幼虫はボウフラと呼ばれ、棒をふるような泳ぎをすることがその名前の由来となっています。ボウフラは水の中で暮らし、定期的に水面に上がって呼吸をします。

蚊は水のたまる場所で産卵をおこない、2~3日すると蚊の幼虫であるボウフラになります。ボウフラの期間は1週間くらいで、さなぎになったあとに成虫となるのです。卵から蚊になるまでは2週間ほどととても早く、寿命は1~2カ月といわれています。

蚊の幼虫はプランクトンなどを食べますが、成虫になるとオスは花の蜜や樹液などを食べるようになり、メスは産卵のために吸血をして卵を産みます。
      蚊の幼虫の生態

蚊の幼虫を放置するとどうなるの?

蚊の幼虫を放置すると、たくさんの幼虫がそのまま成虫になるため、蚊が大量発生します。メスの蚊は産卵のために1匹あたり4~5回も吸血するので、大量発生した場合、とんでもない回数を刺されてしまうので、大量発生は避けたいですね。

蚊は吸血をするときに唾液のようなものをわたしたちの体に送り込み、血液が固まらないようにします。これがかゆみの原因となるアレルギーをおこしているのです。かゆくて不快な思いをするだけではなく、重症化すると発熱や発疹がみられることもあるので注意が必要です。ウイルスの媒介による日本脳炎や、デング熱などの感染症になる危険性もあります。

蚊は成長すると、このようにさまざまな影響をわたしたちに与えます。そのため蚊が成虫にならないうちに、蚊の幼虫を駆除しておくことがとても重要なのです。

蚊の幼虫の駆除対策

蚊の幼虫を駆除するにはどのような方法をとるとよいのでしょうか。ここでは簡単な駆除方法をご紹介します。

10円玉を水たまりに入れる

水たまりに銅を入れることにより、銅イオンの効果で蚊の幼虫を死滅させることができるといわれています。1リットルに20枚くらい入れると効果があるようです。この方法は水の量によって銅の量も変わってきますので、水の量に対して銅が少ないと効果がありません。

中性洗剤や塩素系漂白剤を水たまりに入れる

中性洗剤や塩素系漂白剤を水たまりにいれることで、蚊の幼虫を駆除することができるといわれています。塩素系漂白剤では16時間、中性洗剤では数日間で蚊の幼虫が死滅するようです。この方法は水の流れがある場所だと洗剤が流れていってしまうので、水たまりやバケツなど、水が流れていかない場所に効果があります。

油を水たまりに入れる

水たまりに油をいれると、水面に油の膜ができます。その膜が蚊の幼虫の呼吸を妨げ、駆除できるといわれています。この方法も水の流れがある場所ですと油が流れてしまい、効果がなくなってしまいます。

このように、意外にも身近なものを使って駆除できる方法があるのです。蚊の幼虫の駆除は簡単にできる方法ばかりです。蚊の幼虫が発生して困っている場合は試してみてください。
      蚊の幼虫の駆除対策

蚊の幼虫を発生させないための予防法

蚊は少しでも水があれば卵を産み、成虫までを水のなかで過ごします。水がある場所ならどこでも発生する可能性があるの、蚊の幼虫を発生させないためには、水がある環境をなくすことが大切です。

鉢植えの受け皿やバケツに水をいれたままにしておくと、卵を産みつけられてしまいます。こまめに水替えをすることで、卵を産みつけられてもすぐに除去でき、蚊の発生を抑えることができます。鉢植えの受け皿やバケツ以外にも、ベランダ・側溝・空き缶・ペットボトル・古タイヤなども卵が産みつけられやすい場所です。蚊が卵を産みやすい環境をできるだけなくし、蚊の幼虫を発生させないように予防しましょう。

どうしても水をためておかないといけない場合は、蚊の幼虫の天敵であるメダカや金魚をいれておくと蚊の幼虫を食べてくれます。しかし小さすぎるメダカだと逆に食べられてしまうこともあるため、メダカの大きさにも注意が必要です。

ハーブなどのにおいの強いものを植えることも蚊の幼虫を寄せつけない方法の1つです。窓や網戸をしっかり閉めて家のなかに入れないということも大切です。予防法はたくさんありますので試してみてはいかがでしょうか。
      蚊の幼虫を発生させないための予防法

まとめ

今回は蚊の幼虫の生態について知ることができたかと思います。蚊の幼虫は身近なもので駆除することが可能です。水たまりに10円玉を入れる、中性洗剤や塩素系漂白剤を入れる、油を入れるというように、とても簡単な方法で駆除できることがわかりましたね。

そして蚊の幼虫を発生させないためには、とにかく水のある環境をなくすことです。どうしても水をためておかなければならない場合は、メダカなどの蚊の幼虫の天敵をいれておくと、蚊の幼虫の発生を予防することができます。蚊の幼虫が発生してお困りの場合は、一度試してみてはいかがでしょうか。

しかしご家庭で蚊の駆除や予防をする場合に、やり方があっているのか、わからないことがあるかもしれません。もし蚊の幼虫の被害に困っているのなら、衛生害虫駆除のプロに相談をしてみてはいかがでしょうか。適切なアドバイスで問題を解決してくれることでしょう。

この記事の監修者 ナカザワ氏について

この記事の監修者
ナカザワ氏 NPC 総合害虫駆除
監修ジャンル:害獣 害虫
神奈川県・東京都を中心とした総合害虫駆除サービスを運営。防除作業監督者(防第14721号)の国家資格を有し、アリ、ゴキブリ、ダニ、ハエ、トコジラミ、ハチやコウモリなど幅広い害虫や害獣にも対応。

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