ハエが大量発生する原因のひとつは、ハエ自体の繁殖力の高さによるものだとされています。ハエは1度に50~150個もの卵を産むとされ、さらに生まれたハエの子どもはわずか2週間で成虫になって再び卵を産みます。
したがって、ハエを駆除せずに放っておいた場合、1匹のハエが1月経つころには100匹、1,000匹とどんどん増えていくことになるわけです。
ハエは下水や腐った食べ物といった不衛生な場所に発生しやすいため、不衛生な場所から雑菌を運んでくる媒介にもなります。食中毒をはじめとしたさまざまな感染症の原因となるため、繁殖される前に駆除をおこなうことが大切です。
前述の通りハエは下水に発生しやすく、排水管を通って家の中に入ってくることもあるため、ハエを駆除する場合は水回りを重点的に調べて卵を探しましょう。食べ残しを捨てた三角コーナーなども要チェックです。
産み付けられた卵を見つけたら、孵化される前に駆除しましょう。熱湯を上から注ぐのが最も確実な退治の方法になります。殺虫剤は卵に対して効果がないことがあるため、ハエ用と明記された殺虫剤を選ぶ必要があります。
ハエを駆除し終えたら、再び卵を産み付けられることがないよう、水回りを掃除しておきましょう。三角コーナーの中身は溜めておかず、排水溝の水を切っておくのがポイントです。
「ハエが家の中に大量に発生してしまった!」という経験がある方もいるのではないでしょうか。家の中にハエが大量発生してしまうと気分が悪いですし、健康被害があったらどうしようと思い、早く駆除しなくては思いますよね。
そこで今回はなぜハエは大量発生してしまうのか、ハエの成長過程の特徴を知り、ハエの卵の駆除の仕方や卵を産ませないための予防方法をご紹介します。
目次
ハエ対策にはハエを知ることが大事
大量に発生すると嫌な気分になるハエですが、ハエ対策の前にまずハエのことを知りましょう。ハエがどのように成長していくのか意外と知らないことが多いです。
ハエの成長と寿命
ハエは1回で50~150個くらい、大きさが約1mmほどの卵を産みます。ハエは卵から1日ほどで孵化し、1週間ほどでさなぎへ変わるのです。
さなぎはおよそ4~5日で成虫になると、それから4~5日ほどで卵を産むようになります。種類にもよりますが、一般に成虫のハエは1~2カ月ほど生き続けます。
ただしこれは25℃くらいの温度が保たれている場合の寿命です。ハエには苦手な時期があるようですので次でご紹介します。
ハエの活動時期
ハエは暑すぎる時期や寒すぎる時期は苦手なので、6~7月・9~10月頃に活動をします。
ハエの繁殖時期
8月や冬季は活動が弱まるため、それ以外の時期に繁殖活動を行います。
手をこする理由
ハエが手をこすっているところを見たことがあるかもしれません。これにはどのような意味があるのでしょう。実はこの行動にはハエにとって重要な2つの理由があります。
1つ目はハエの手足は味覚を感じ取る働きをしています。2つ目は手足から粘着物質を出して壁や窓に止まりやすくする働きをしています。そのため手足が汚れていると味覚の感度が鈍る、壁などに止まりにくくなってしまうので手をこすって付着物を落としているのです。この行動はハエにとって大事な行動なのですね。
ハエによる健康被害は?卵に害はある?
ハエによる健康被害はあるのでしょうか。
最近の私たちの生活は以前と比べて生活環境がよくなり、ハエが少なくなったためハエに対する危機意識が低下しているといわれています。
ハエは足や体についた病原菌を運搬し、大腸菌・黄色ブドウ菌・サルモネラ菌・赤痢菌・腸炎菌など60種類以上の病原体を媒介するといわれています。ハエが少なくなってもこのような感染症にかかる人は少なくないようです。
ハエは病原体を媒介する可能性があることがわかりましたが、ハエの卵はどうでしょうか。
ハエの卵が食品についていても気つかず食べてしまう人がいるようです。もし食べてしまっても卵は人の体内では生きていくことができないようなので、ひとまず安心といえるでしょう。しかし、あまり気分のいいものではなく、できれば卵を産み付けられることは避けたいものです。次の項目ではハエはどこからくるのか、どんな場所に卵を産むのかご紹介します。
発生源はどこ?ハエが卵を産む場所
ハエの発生源は下水から排水溝を通って侵入できるところです。家の中だとお風呂・台所・トイレ・洗面台などを通って家の中に入ってきます。
ハエが卵を産む場所は腐敗した食品や食べかけのまま放置された食品などです。家の中だと排水口や三角コーナー、トイレ、お風呂、観葉植物で卵を産むようです。
ハエの卵をしっかり駆除する
家の中にハエが発生したら1匹が1回に50~150個の卵を産みますので、すべて孵化してしまったら大変なことになってしまいますね。そのためハエの卵をみつけたら駆除しましょう。
ハエの卵の駆除には熱湯を使用します。ハエの卵は60度以上の温度に弱いため熱湯をかけて駆除するのです。拭き掃除をすることも重要です。拭き掃除をしっかりして汚れを落としハエを寄せつけないようにしましょう。ただし、拭き掃除をした雑巾などは熱湯消毒をするか、捨てる場合はゴミ袋の口をしっかりとしばって捨てましょう。
ハエの卵は殻に覆われているので殺虫剤が効かない場合があります。そのためハエの卵にも効果のある殺虫剤を使用しましょう。駆除の時期はハエが活発に活動しない時期を選んで行うと効果的です。
卵を産ませないための予防策
ハエの卵を駆除できたら今度は卵を産ませないことが重要です。
ハエは嗅覚が優れていて、生ごみや傷んだ野菜・果物などのにおいに誘われて家の中に入ってきます。そのため、生ごみの処理をきちんとして掃除をこまめにすることでハエが好む環境を作らないようにしましょう。
ハエを家の中に入れないことが卵を産ませないための最大の予防になります。
まとめ
ハエについていろいろなことを知ることができました。ハエは成虫になるまでが早く、1匹が1回で50~150個の卵を産みますのでハエが大量に発生してしまうのですね。
ハエの卵の駆除方法や予防については簡単にできることが多いので、ハエの被害に悩んでいる方はぜひ参考にしてみてください。
しかし、ご家庭で駆除や予防をする場合、やり方があっているのかわからない時もありますよね。ハエの被害に困ってしまう時は一度、プロに相談をしてみることで解決に向かうかもしれません。
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