家に多く生息するとされているダニは、アレルギーを引き起こすだけでなく、繫殖力の高さから、あっという間に増え被害が広がってしまうおそれがあります。増殖を防ぐためにはこまめな掃除をおこない、ダニの餌となる髪の毛やほこりをなくすことが大切です。
今回は、おもなダニの種類や特徴、それぞれのダニが餌にするものについて詳しくみていきましょう。さらにダニが発生した場合の、効果的な駆除方法についても解説していきます。
目次
ダニの種類と餌
家のなかに生息するダニは、おもに4種類が存在します。また、種類よって人間のフケや皮脂、なかには自分よりも小さな別のダニを餌にするものもいます。4種類のダニの特徴と、どのようなものを餌とするのかみていきましょう。
イエダニ
イエダニは、ネズミの体や住みかをおもな生息地としています。また、ネズミからの吸血をおもにしており、さまざまな細菌を持っていることも特徴のひとつです。さらに、イエダニが大量に増殖すると、人間の血液を餌とし吸血することがあります。そのため、餌であるネズミが死んだ場合や大量にイエダニが増えた際には、人に被害を及ぼす危険があるため注意が必要です。
ツメダニ
自分よりも小さな虫やダニを餌とするツメダニは、コナダニなどが多く潜むじゅうたんや畳に生息しています。また、ごくまれに誤って人間に噛むつくことがあります。ツメダニに噛みつかれると、虫刺されのような症状を発症するため注意が必要です。
チリダニ
年中家のなかに生息していることの多いチリダニは、人間のフケや皮脂、髪の毛などを餌としてします。そのため、そのようなエサが多く存在する布団やベッドなどの寝具、ソファがおもな住みかです。
人間に噛みつくなどの危害を与えることはないようですが、1gの餌に対して1,000匹ものダニがいるともいわれています。放っておくとどんどん繁殖してしまいアレルギーの原因にもなるため、少しでも早い対処が必要です。
コナダニ
おもに食品や畳に生息するコナダニは、食べかすや小麦粉、ドライフルーツなどの乾燥食品を好み餌としています。特徴として、ジメジメとした湿度の高い環境に多く潜み、繁殖力が高くあっという間に増殖するようです。また、増殖することでコナダニを餌とするツメダニの発生につながるおそれがあるため注意が必要です。
ダニの餌を絶って排除
ダニが増殖するのを防ぐためにも、まずは餌をなくして生息しにくい環境を作ることが大切です。ダニの餌をなくすためには、どのような方法が効果的なのか詳しくみていきましょう。
こまめにお掃除
ダニの餌となるほこりや食べかすなどをなくすためにも、こまめな掃除が大切です。ダニは、じゅうたんやソファなどに餌が落ちていれば、少量であっても生きることができ、あっという間に繁殖する可能性があります。
そのため、掃除機を使ってこまめに掃除をおこない、きれいな状態を保つようにしましょう。掃除機だけですべてのダニを排除することは難しいですが、被害の拡大を食い止めたり、アレルギー症が出にくくなったりといった効果に期待できます。
寝具をキレイに
寝具には、ダニの餌となる皮脂やフケ、髪の毛などが豊富なため、繁殖を防ぐためには洗濯をおこない清潔に保つようにしましょう。また、ダニアレルギーの原因となる死骸や排泄物をなくしきれいにすることで、アレルギー症状の発症を防ぐことにもつながります。
また、寝具は定期的に天日干しをおこなうことも重要です。ダニは、湿気の多い環境を好むため、きちんと天日干しをして湿度を下げることで、ダニの発生を防ぐ効果が期待できます。
食品の管理
コナダニは、人間の食品を餌とします。そのため、調味料や小麦粉などの入れ物にわずかな隙間があれば、ダニが侵入してしまうおそれがあります。きちんとフタをしめて、冷蔵庫などで保管することが大切です。また、食べ残しをそのままにしておくこともできるだけ控え、密閉できる容器に移し保存することを心がけましょう。
ネズミを駆除
ダニの種類のなかでも特殊なイエダニは、ネズミに寄生し吸血をします。そのため、そのほかのダニとは対策方法が異なり、餌となるネズミを駆除することが重要です。しかし、ネズミは素早く駆除するのが厄介なため、業者に適切に処理してもらうことをおすすめします。
ダニが嫌いな環境を作って排除
ダニを増やさないためにも餌をなくし、湿度など生息しやすい環境を作らないようにすることが大切です。増殖を防ぐためにも、ダニが好む環境条件やおもな生息場所についてみていきましょう。
ダニが増える条件
ダニは、湿度や温度が高い環境を好み、このような場所において繁殖が増えるとされています。とくに、室温が25℃前後、湿度が60%を超えている場合に、ダニは活発になるため注意する必要があります。ダニが具体的には、どのような場所に多く潜んでいるのか、次の項目で詳しくみていきましょう。
ダニが多い場所
ダニが好む環境として、布団やベッドなどの寝具はこれらの条件がそろっているため、快適な住みかとなっています。また、そのほかにも、じゅうたんやソファ、ぬいぐるみも繊維に熱がこもりやすく、皮脂などダニの餌が多く存在するため、生息場所に最適といわれています。
ダニを増やさない対策
ジメジメとした高温多湿な環境を防ぐために、こまめな換気をおこない湿度を下げることが、ダニを増やさない対策として効果的です。また、エアコンの除湿機能を活用して、室内の湿気を取り除くようにすることもダニの増殖を防ぐことにつながります。
ダニの駆除方法
家にダニが発生した場合、繁殖を防ぐためにも、高温乾燥やスプレー剤を活用して早急に駆除する必要があります。また、ダニは家に大量に潜んでいる可能性も考えられるため、きちんと駆除する場合は業者に依頼するのも手段のひとつです。ダニを駆除するためには、どのような方法が効果的なのかみていきましょう。
高温乾燥
ダニは乾燥だけでなく高温にも弱く、50℃以上の熱を与えることで駆除することができます。そのため、布団乾燥機や衣類乾燥機を活用することで、寝具などに潜むダニの駆除が可能です。また、家庭に乾燥機がない場合には、コインランドリーの高温乾燥を利用することで手軽にダニ駆除ができます。
しかし、高温乾燥をおこなっただけでは、ダニは駆除できるもののアレルギーの原因となる死骸や排泄物が残ってしまいます。そのため、駆除後には必ず掃除機をかけて、死骸や排泄物を除去するようにしましょう。
駆除グッズ
手軽な駆除方法として、ダニを捕獲するシートやスプレー剤など、市販の駆除グッズを使うのも効果的です。シートタイプのものは、ダニが多く潜む寝具やソファの下に設置することで、手間なく駆除効果を得ることができます。
また、スプレー剤や燻煙剤などの殺虫剤を散布することもダニ駆除に効果的です。注意点としては、誤って散布した薬剤を吸引してしまわないように気をつけましょう。そして、駆除後には、アレルギーの元となる死骸や排泄物を、入念に掃除機で吸い取るようにしてください。
駆除業者に依頼
ダニの駆除は、布団乾燥機や衣類乾燥機での高温乾燥や駆除グッズなどを活用することで駆除をすることができます。しかし、手に負えないほどの数に繁殖してしまっては、個人ですべてのダニを駆除するのは困難となるでしょう。
そういった場合には、ダニを発生源からきちんと駆除し繁殖を防ぐためにも、業者に依頼することをおすすめします。適切な方法でくまなく駆除してもらうことが、ダニの増殖を防ぐためには大切です。また、ダニは餌が少しでもあれば繁殖する可能性があるため、増やさないためにも効果的な対策について詳しく相談することもできます。
まとめ
アレルギーやかゆみなどの症状を発症させるダニは、寝具やソファ、じゅうたんなどに多く生息しています。また、このような場所には髪の毛や皮脂、ほこりなどダニの餌となるものが豊富なため、あっという間に繁殖する可能性があります。ダニが増えるのを防ぐためにも、こまめな掃除や洗濯をして、餌や汚れをできるだけなくすことが大切です。
また、すでに発生してしまったダニには高温乾燥機や駆除グッズを使うことで、効果的に駆除することができます。ただ、駆除できてもアレルギーの原因となる死骸や排泄物は残ったままになっているため、掃除機で吸い取ることは忘れないようにしてください。
ただ、個人ですべてのダニを駆除するのは、容易なことではありません。より確実にダニ駆除をしたいのであれば、業者に依頼するのもひとつの方法です。業者であれば、駆除だけでなく死骸や排泄物の処理、再発防止対策までおこなってくれることでしょう。
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