ガーデニングや家庭菜園を楽しんでいると、葉っぱを虫に食べられてしまっていることはありませんか?
青虫などに葉っぱを食べられることがよくあることから、原因はそのような虫だと思いがちですが、実はハエが原因かもしれないのです。
ハエというと食べ物や不衛生なものに集まる虫です。
そんなハエでも、様々な種類がいます。その中には植物の葉っぱを食べてしまう「ハモグリバエ」がいます。このハモグリバエはどのようなハエなのか紹介と、その対策についてご紹介していきます。
目次
ハモグリバエとは?植物に出る症状とハエの生態について
ハモグリバエの特徴
ハモグリバエの成虫は、約1.5~4mmほどの大きさになります。
幼虫の頃は「エカキムシ」と呼ばれます。
葉っぱに大きく被害を出すのはエカキムシの頃です。
ハモグリバエは農作物に被害を出すハエになりますが、「トマトハモグリバエ」、「マメハモグリバエ」、「ナモグリバエ」の3種類が大きく被害を出しています。
被害・症状
ハモグリバエの幼虫は、葉の組織細胞を食べトンネルを掘るように食害していきます。
食害された葉っぱは表面に白い筋を残していきます。そのあとが絵を描いたようにも見えることから幼虫の頃は「エカキムシ」と呼ばれています。
被害が進んでいくと、生育が悪くなり、真っ白になって枯れていきます。
また、葉の形が変形するなど、植物の美観も損なわれてしまいます。
大量に発生している場合は、葉っぱに穴をあけてしまうこともあります。
発生時期と条件
ハモグリバエは4月~10月の間に葉っぱに卵を産みます。羽化した幼虫は5月~8月の間に大きく被害を出していきます。
秋から冬の寒い季節は行動が鈍くなるため被害は少ないですが、卵の状態、またはさなぎの状態で冬をこし、暖かい春になるとまた行動を始めます。
夏はハモグリバエの天敵である益虫たちが土嚢の乾燥などにより減っているため、ハモグリバエの被害を受けやすい時期になります。
ハモグリバエに効果てきめんの駆除方法
ハモグリバエの駆除には幼虫であるエカキムシがいる葉っぱを取り除くことが大切です。食害を受けている葉っぱを切り取り処分します。
葉っぱを取り除くにあたって、植物の成長に影響が出そうな場合は、ピンセットなどでエカキムシを潰していきます。
食害後の先端にいることが多いため、その部分を潰していくことで駆除することができます。
ハモグリバエのさなぎは葉っぱにいる場合もありますが、落ちて下にいることが多いです。葉っぱだけでなく、その下も確認することが大切になります。
ハモグリバエの幼虫は葉っぱに中にいるため、浸透性のある殺虫剤などを利用して駆除する方法もあります。
無農薬でのハモグリバエの駆除方法
無農薬で育てたいため農薬を使用しないで駆除する方法は、ハモグリバエの幼虫であるエカキムシを潰すことになります。
ですが、潰すのも大変になるような場合はこのような方法で駆除することもできます。
黄色を使う
ハモグリバエは黄色を好むようなので、黄色の粘着テープを利用して駆除する方法があります。黄色の粘着テープの先に殺虫剤などを置いてトラップを作ることによって、被害を少なくすることができます。
ニームを使う
ニームという植物は防虫効果がある植物になります。虫はニームを食べると食欲が減っていき成長しなくなるようです。
ニームを育てている植物の土に混ぜて使うことができるので、葉っぱから落ちたさなぎににも効果があります。
ハモグリバエからガーデニングを守る予防方法
ハモグリバエは自然に発生してしまう害虫になります。中でも被害をだすハモグリバエは上記にもあるように「トマトハモグリバエ」、「マメハモグリバエ」、「ナモグリバエ」になります。
3種類とも野菜に大きく被害をだしていきますが、種類によって被害をだすものは違います。
被害にあいやすい作物は?
トマトハモグリバエ
マメ科・ナス科・ウリ科の植物に被害をだします。
主にウリ科の植物に被害をだします。
マメハモグリバエ
マメ科・ナス科・ウリ科・キク科・アカザ科・アブラナ科の植物に被害をだします。
主にナス科・マメ科・キク科・アブラナ科・ウリ科に被害をだします。
農作物だけでなく、花にも被害をもたらします。
ナモグリバエ
マメ科・キク科の植物に被害をだします。
主にマメ科・キク科に被害をだしますが、アブラナ科やユリ科の植物にも被害をだすことがあります。
それぞれ違うものに被害をだしますが、マメハモグリバエは多くに植物に被害をだします。
ガーデニングや家庭菜園している場所に、ハモグリバエが来る前に防虫用のネットを利用して予防することもよいでしょう。
まとめ
せっかく育てた花や野菜が被害に遭う前に、予防や早期の駆除をすることが大切になります。
また、殺虫剤での駆除の際はハモグリバエ以外の益虫も駆除してしまうことがあるようです。益虫がいなくなってしまうとハモグリバエは、どこからか飛来してきてしまいます。
どのような駆除材を使えばよいのか、またハモグリバエの被害が大きくなるようならば害虫駆除の業者に依頼してもよいでしょう。
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