ハマキムシの被害対策!無農薬で行う方法やおすすめの方法をご紹介

2021.4.30

ハマキムシの被害対策!無農薬で行う方法やおすすめの方法をご紹介

植物を育てていると、葉っぱが丸まっていたり、2枚がぴったりと合わさっていたりするのを見たことはありませんか?それは植物がハマキムシの被害に遭っている証拠です。このまま放置しておくと見た目が悪いだけでなく、生育に悪影響が出てしまいます。
今回はハマキムシの被害と生態、おすすめの駆除方法・予防方法について紹介していきます。

ハマキムシとは

ハマキムシはハマキガ科の幼虫の総称です。日本では500種類以上が存在し、中でもチャハマキとチャノコカクモンハマキなどが代表種です。

      ハマキムシとは

繁殖時期

ハマキムシの成虫は葉に対して、一度に200個くらいの卵のかたまりを産み付けます。卵は14日ほどで孵化し、1か月ほどでサナギになります。生まれた幼虫は単独で行動し始め、都合のよい葉を見つけたらそれを巻いて中に住みつきます。

発生時期

ハマキムシは真冬を除いた4~11月頃に、草花や野菜、庭木、果樹など多くの植物に発生します。年に4~5回ほど発生を繰り返し、とくに7~8月の暑い時期にかけて活発になります。

ハマキムシのせいで現れる被害や症状

被害や症状

ハマキムシの被害に遭うと景観が悪くなるだけでなく、葉を巻いて食べるので葉が傷つき、光合成できないなどの理由から苗の生育が遅れます。また、ハマキムシはつぼみも好んで食べるため、つぼみが食べられることで開花のときに奇形の花が咲いてしまいます。

基本的な対策と予防方法

ハマキムシは個体数が増えれば増えるほど被害に遭う葉やつぼみも増えるので、少ないうちに駆除するのがポイントです。
ハマキムシの駆除には、殺虫剤が基本的におすすめです。殺虫剤には浸透するタイプと散布するタイプがありますが、散布タイプのものは葉の上からかけると浸透しないので、葉の中に隠れているハマキムシに直接散布しましょう。また果実など食用の植物には、大量に散布するのは控えましょう。

      ハマキムシのせいで現れる被害や症状

a.オルトラン水和剤(浸透移行性)
散布面積が広い場合や、背の高い庭木などに適しています。ハマキムシは葉の中に隠れているので、薬剤がハマキムシまで届くように浸透していくタイプの薬剤が効果的です。
6月と7月に1回ずつ散布すれば予防にもつながります。新芽が伸びる頃だけ防除できれば、あとの時期はほとんど影響がありません。

b.スミチオン乳剤(散布)
スミチオン乳剤はアブラムシ・スリップス・アメリカシロヒトリなど、各種の害虫に効果のある家庭園芸の代表的な殺虫剤です。

c.ベニカS乳剤(散布)
ケムシ、アオムシなどチョウ目の害虫駆除に優れた効果があり、庭木、果樹、野菜などに幅広く使用できます。速効性と持続性があり、害虫を効果的に退治します。

d.マラソン乳剤(散布)
野菜から草花まで幅広く使える家庭園芸の代表的な殺虫剤です。広範囲の害虫駆除に効果が期待できます。

ハマキムシの駆除や予防を無農薬で行うには?

ハマキムシの駆除や予防を無農薬で行いたい方向けの方法を紹介します。

駆除方法

葉を摘み取る
くるりと丸まっている葉や2枚合わさっている葉など被害に遭っている葉を見つけたら、葉ごと取り除くようにしましょう。また、葉っぱの表面に卵を見つけた時も葉っぱごと摘み取って処分してください。
少ないうちはこの方法で駆除し、数が増えてきたら薬剤の使用を検討しましょう。
また、幼虫は撒かれた葉っぱの中で冬を越します。冬の間に摘み取っておくことで翌春からの被害を食い止めることができます。

予防方法

防虫ネットをかける
植物にネットを掛けて、ハマキムシの飛来を防ぎます。景観のために植物を育てている場合には使えませんが、果物や野菜などを育てている方や薬剤を使用したくない方にはおすすめの方法です。

不必要な電気は消しておく

ハマキムシは蛾の幼虫です。蛾は夜行性で、夜間に明るい場所に集まるという習性があります。そのため、植物の近くに明かりがあると蛾に産卵場所を提供しているのと同じこといなってしまいます。夜の間、不必要な電気は消しておきましょう。

ハマキムシに天敵はいるか?

ハマキムシの天敵とされているのはクモ、アリ、ハチ、カマキリ、カエル、テントウムシなどです。無農薬で野菜や果物を育てている場合、これらの動物が退治してくれることがあるようです。

動物以外ではコカクモンハマキ顆粒病ウイルス、チャハマキ顆粒病ウイルスというウイルスがハマキムシ類の天敵とされており、これらの成分を使用したハマキムシの駆除剤も販売されています。

      ハマキムシに天敵はいるか?

まとめ

ハマキムシは個体数が増えるにつれてどんどん被害が拡大していきます。被害に遭うと植物の美観を損なうだけでなく、成長に悪影響も出ます。ハマキムシは発声器官が長いだけでなく、大量発生しやすいのでこまめに葉の様子を見ておきましょう。また、冬の間に葉をよく点検しておくことも重要です。もし、ハマキムシが発生したら、植物に合わせた対処をしていきましょう。

この記事の監修者 ナカザワ氏について

この記事の監修者
ナカザワ氏 NPC 総合害虫駆除
監修ジャンル:害獣 害虫
神奈川県・東京都を中心とした総合害虫駆除サービスを運営。防除作業監督者(防第14721号)の国家資格を有し、アリ、ゴキブリ、ダニ、ハエ、トコジラミ、ハチやコウモリなど幅広い害虫や害獣にも対応。

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ナカザワ氏 NPC 総合害虫駆除
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