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アシナガバチの生態|外見や性格の特徴、女王蜂や働き蜂の一生まで

投稿日:2019-07-10 更新日:2020-08-13

この記事を読むのに必要な時間は約 8 分です。

アシナガバチは、蜂のなかでもスマートな外見をしています。ほっそりとしたボディにスラっとした長い脚が特徴とされていますが、アシナガバチにはほかにもたくさんの特徴があります。アシナガバチの生態を知ることで、ほかの蜂と見比べられるようになるかもしれませんね。

この記事では、アシナガバチの外見や性格、巣の特徴から一生の過ごし方までご紹介しています。「アシナガバチについて詳しく知りたい」という方はぜひ最後まで読んでみてください。

また、みかけたときの対処法についてもまとめてありますので、近くでアシナガバチをみかけるという方は刺されるなどの被害にあわないよう、参考にしてみてください。

アシナガバチとはどんな蜂?生態を知ろう

アシナガバチはスズメバチ科アシナガバチ亜科に属する蜂で、日本には11種類ほどが生息しています。アシナガバチの特徴についてみていきましょう。 

アシナガバチの外見

アシナガバチの特徴は、「うしろ脚が長い」ことです。しかしそのほかにも、外見にはいくつかの特徴があります。

外見の特徴
体長 2.1cm~2.6cm前後
※種類によって異なる
体形 全体的にスマート
胴体にくびれがある
手足が長い
黄色と黒色の縞模様

種類にもよりますが、アシナガバチは体長2.1cm~2.6cm前後、全体的にスマートな体形をしています。胸部と腹部の間が絞られたようにくびれています。長いうしろ脚をだらりと垂らした状態で、ふらふらと飛行する姿も特徴のひとつでしょう。小回りがきかず、まっすぐ飛行できるスズメバチよりも速度は遅めです。

アシナガバチの性格

アシナガバチは、おとなしい性格をしています。刺激を与えなければ、人を刺すことはめったにありません。しかし、アシナガバチは「攻撃された!」と思うと、こちらに向かって攻撃をしてきます。

性格がおとなしいとはいえ、毒針をもっており、その毒性は強力です。アシナガバチのなかでも「セグロアシナガバチ」や「キアシナガバチ」の毒は、スズメバチの毒に劣らない強さがあるといわれています。

アシナガバチに刺されると激痛が走り、最悪の場合「アナフィラキシーショック」という症状を起こし、死に至ることもあります。アナフィラキシーショックについては「アシナガバチの危険性」にて詳しくご紹介しておりますので、ぜひご一読ください。

アシナガバチの食性

アシナガバチは幼虫を育てるために昆虫などの獲物を狩り、栄養源として与えています。具体的な獲物や食べ方など、食性についてみていきましょう。

アシナガバチは害虫を狩ってくれる

アシナガバチが狩るのは、「アオムシ」「カメムシ」「バッタ」「毛虫」などの昆虫です。農園や家庭菜園をしている方からすると、作物を食害する害虫を狩ってくれるのです。

アシナガバチは人に危害を加える害虫だと思われがちですが、こうした益虫としての側面ももっています。

アシナガバチの成虫は幼虫から栄養をもらう

アシナガバチの成虫はアオムシやバッタなどを狩りますが、じつはそれらの獲物を食べることができません。アシナガバチの成虫は体の構造上、固形物を消化することができないのです。

アシナガバチの成虫は、幼虫から栄養をもらって生きています。成虫は狩りで得た獲物に鋭い牙で食らいつき、皮を裂いたあと、内臓と体液を絞り出して食べやすいように団子状にして幼虫に与えます。幼虫はエサを与えてもらう代わりに、たんぱく質と豊富な栄養素を含む分泌液を成虫に与えているのです。成虫はそのほか、花の蜜や樹液をエサにすることもあります。

アシナガバチの巣の特徴とは

アシナガバチの巣には、ほかの蜂の巣とは異なる特徴があります。そのため、アシナガバチの巣の特徴を知っておくことで、蜂の種類を特定する目安になるでしょう。ここでは、巣の特徴や作られやすい場所についてご紹介します。

アシナガバチの巣の特徴

アシナガバチの巣 アシナガバチの育房室

アシナガバチの巣は最大でも15cmほどの大きさのものが一般的とされ、「開いた傘のような形」「シャワーヘッドのような形」などと形容されます。スズメバチの巣とは違って育房室が外壁に包まれておらず、むき出しになっているのが特徴です。

育房室とは、蜂の幼虫を育てるために作られた六角形の空間です。成虫は触覚を使い、壁の厚みや形を感じ取りながら作ります。

右上の写真の繭(まゆ)がかかった部分には、さなぎが入っています。幼虫はさなぎになる前に繭を吐き出して、自分で育房室にフタをします。そして、さなぎになって15日ほどで羽化するのです。

アシナガバチの巣は、ほかの蜂の巣に比べると丈夫です。その秘密は巣の材料にあります。スズメバチは朽ち木の繊維などを巣の材料にするのに対し、アシナガバチは樹木の靭皮(じんぴ)にたんぱく質を含む唾液(だえき)をなじませて巣を作ります。

巣が作られやすい場所

アシナガバチの巣は、ほかの蜂に比べ、人の生活圏内に巣を作ることが多いといわれています。雨風をしのげ、乾燥した開放的な空間を好み、巣を作るのです。具体的な場所は下記となります。

軒下
ベランダ
庭木
室外機 など

アシナガバチの巣は、住んでいた蜂が冬に一度いなくなると、同じ巣に再び蜂が住むことはありません。ただし、巣が作られた場所がアシナガバチが好む生活しやすい場所であれば、翌年も同じ場所に新たな巣を作られるおそれがあります。また、新たな巣の材料やアシナガバチ以外の昆虫の巣として再利用されることもあるのです。

越冬するのは女王蜂だけ!アシナガバチの一生

アシナガバチの生活には、季節ごとの特徴があります。ここでは、アシナガバチの一生についてご紹介します。

春(4月~5月)

春になると、冬眠していた女王蜂は目を覚まします。これから女王蜂は巣を作り、子孫を残していかなくてはなりません。巣を作ることは女王蜂にとって大変な重労働です。そのため女王蜂はまず、冬眠の間におとろえてしまった体力を元に戻すよう、花の蜜や樹液を摂取することから始めます。

5月ごろになると、体力をつけた女王蜂は巣作りにいそしみ、育房室が5個~6個できあがるとすぐに卵を産み付けます。数日後、卵が孵化(ふか)すると女王蜂は大忙しです。産卵子育て、巣作り、巣の防衛を一身に引き受けます。

その過酷さゆえに、この時期にアシナガバチの巣の7割は、女王蜂が死亡してしまったり、外敵(アリやカラス)に襲撃されたりして崩壊してしまいます。

夏(6月~8月)

6月になると、幼虫が働き蜂(成虫)になります。働き蜂はすべてメスの蜂です。生殖能力はなく、産卵管は外敵から身を守るための毒針に変化しています。働き蜂は、子育てとしてエサやりをするため、獲物を狩り巣にもち帰って幼虫に与えます。巣作りもするため、女王蜂は子育てと巣作りをやめて産卵に専念します。

7月ごろにはアシナガバチの最盛期を迎えます。幼虫が成虫になり、働き蜂がどんどん増えていき、巣も大きくなります。8月後半になると新しい女王蜂が誕生します。この時期には新しい女王蜂を守る働き蜂は警戒心が強くなるため、アシナガバチの被害に注意しましょう。

アシナガバチの幼虫を奪うヒメスズメバチ

夏はアシナガバチの天敵である「ヒメスズメバチ」などの大型の蜂が、巣にやってくることがあります。ヒメスズメバチはアシナガバチの幼虫を食い漁り、ときには仲間を引き連れてアシナガバチの巣へ攻めてきます。

アシナガバチの幼虫を奪うヒメスズメバチ

写真のような状態になると、アシナガバチは巣も幼虫たちも置き去りにして逃げ惑うのみです。このようにヒメスズメバチの襲来(しゅうらい)でアシナガバチの巣が崩落してしまうことは珍しくありません。まさにヒメスズメバチの襲来はアシナガバチにとっての「災厄」です。

秋(9月~10月)

秋になると、オス蜂が誕生します。そして徐々に、働き蜂が寿命を迎えていきます。

アシナガバチのオス蜂は狩りをすることなく、巣作りを手伝うこともありません。巣の中でじっとしていて働き蜂に育てられます。

オス蜂の役割は「交尾をして種を存続させること」です。オス蜂は成虫になり体力をつけたあと、新女王と交尾をするため巣を飛び立ちます。一度巣から出ていったオス蜂は巣に戻ってくることはありません。オス蜂は交尾をおこなうと死亡してしまうからです。

交尾に失敗したオス蜂は巣に戻ってきますが、再び巣に迎え入れられることはありません。針をもたないオス蜂は狩りをすることも戦うこともできないため、働き蜂から追い出されてしまいます。交尾ができなかったオス蜂は放浪しながら寿命が尽きるのを待つしかないのです。

冬(11月~3月)

11月に差しかかるとほとんどの働き蜂は寿命を迎え、巣の創造者である女王蜂も力尽きます。

交尾を終えた新女王蜂は、翌年の産卵に備え、樹洞や岩陰など寒さをしのげる場所を探し、越冬する準備に入ります。寒さをしのげる場所を見つけた新女王蜂は春になるまで単身、もしくはほかの巣の新女王蜂たちと冬眠し、越冬します。そして、晩春に目覚めて新しい巣を作りはじめるのです。

アシナガバチの危険性は?みかけたときの対処法

アシナガバチは比較的おとなしい性格の蜂であり、こちらから危害を加えない限りめったにおそってきません。益虫としての側面もあるため、生活に支障が出る場所でなければそのままにしておいてもよいでしょう。

しかし、不意に近づいてしまうと、攻撃されたと思ったアシナガバチがこちらに向かってくることがあります。生活圏内で頻繁にみかけるときや、巣を作られてしまったときには駆除したほうがよいでしょう。とくに8月9月などの活動が盛んになる時期は注意が必要です。

蜂に刺されると腫れかゆみ、痛みが起こります。特に気をつけなければならないのが「アナフィラキシー」です。アナフィラキシーとは、蜂の毒に対するアレルギー反応のことです。蜂に刺されることによって嘔吐めまい、発熱などの症状を引き起こすことがあります。

さらに、ひどいときでは急な血圧低下や呼吸困難、意識障害を引き起こすアナフィラキシーショックを起こし、最悪の場合、発症者をに至らしめることもあるのです。

アシナガバチをみかけたら不用意に近づかないようにしましょう。手を振る腕を回すなどの行動も蜂にとっては威嚇されたと捉えられるかもしれないので注意しましょう。

もしもアシナガバチに刺されたときは、容体が急変するおそれもあるため一度病院で診察を受けるようにしてください。

身近でアシナガバチをみかけたら巣の予防や駆除をしよう

家の近くでアシナガバチをみかけたら、巣を作られないように予防対策をおこないましょう。

女王蜂は、冬眠から覚めた4月~5月ごろに1匹で巣営を開始します。そのため、巣営を始める前の時期であれば、忌避効果のあるスプレー式の殺虫剤などを、巣が作られやすい場所に散布しておくことがおすすめです。

また、巣営を始めた女王蜂を捕獲してしまうのも方法のひとつです。巣営当初の女王蜂は攻撃性が低いため、安全に捕獲することができます。

もし生活圏内に巣を作られたときには、殺虫剤などを使用して早めに駆除をしましょう。駆除をする場合は防護服を着用し、肌の露出のないようにしてください。

また、駆除後の空になった巣は放置せずに撤去し、忌避剤で周辺の対策もしっかりとしておきましょう。こういった予防をおこたると、近くに再び巣を作られてしまうかもしれません。

忌避剤は巣があった場所だけではなく、ベランダや家の周囲にもまいておくとよいでしょう。そうすることでアシナガバチが近寄りづらい環境を作ることができます。

アシナガバチの駆除は生活110番におまかせください!

アシナガバチの駆除は、女王蜂が1匹で巣を作っている時期におこなうのが安全です。しかし、働き蜂の活動が活発な時期や、アシナガバチか分からない場合、巣の大きさが15cm以上の大きいものの場合などは自分で駆除することが危険です。これらの条件にあてはまらなくても、自分で駆除することに不安がある場合は業者に依頼したほうがよいでしょう。

弊社であれば、いつでもご相談いただけるよう、24時間お電話を受け付けております。状況に合わせてお近くの専門業者をご紹介いたしますので、ぜひお気軽にご相談ください。

(この記事は2020年8月10日に加筆・修正しています)

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この記事を書いた人
生活110番:編集長 SUZUKI
2015年より暮らしのお困りごとを解決するためのコンテンツを作成し、編集した記事は7000ページ以上。 現在は編集長として「本当に役立つコンテンツ」をテーマに日々コンテンツを研究中
得意ジャンル: 害虫駆除(蜂の巣駆除・シロアリ駆除)・害獣駆除(ハクビシン駆除・イタチ駆除・アライグマ駆除)・害鳥駆除(鳩駆除・コウモリ駆除)

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2020-08-13 10:30:10
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