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屋根の勾配(角度)は3種類!それぞれのメリット・デメリットとは

投稿日:2017-08-20 更新日:2020-07-30

この記事を読むのに必要な時間は約 6 分です。

屋根の勾配を考えたことはありますか?家を建てるときに大工さんが適当に考えているわけではありません。屋根の角度にもこだわりと意味があります。

ここでは屋根の勾配の決め方やそれぞれのメリットとデメリットを紹介していきたいと思います。

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屋根の勾配って何のこと?

そもそも屋根勾配とは、屋根を仕上げるときの角度のことをいいます。屋根の水平のところから傾斜になっている角度を示すものです。屋根材の種類と形状、その地域の気候(降水量、風速、積雪量)、外観などを考慮して決めていきます。

屋根の勾配は何寸がいいの?それぞれのメリット・デメリット

この屋根勾配を間違えてしまうと、屋根材が簡単に吹き飛んでしまうこともあるため、しっかりとした角度が重要となってくるのです。屋根の勾配には表し方や種類があるので、詳しく解説していきます。

屋根の勾配の表し方は「寸法」「分数」「角度」の3種類

なだらかな屋根から、とんがった屋根まで屋根の形はそれぞれ違います。屋根の勾配の表し方には3種類あり、それぞれの勾配を数値化したものを「勾配数」といいます。
ここでは勾配の表し方をご紹介していきます。

寸法勾配

寸法勾配とは別名で「尺貫法勾配」といいます。表し方は「x寸」で、水平方向の水平距離10寸に対し、高さで数値を求めます。10寸とは(=1尺=303mm)のことです。

分数勾配

表し方は「x/10」で、水平方向と高さの比率で数値を求めます。水平方向に10寸、高さが5寸で計算する場合は、5(高さ)/10(水平)となり5/10または1/2と表します。

角度勾配

表し方は「x°」で、3寸勾配であれば16.6992°、5寸勾配であれば26.5650°というように細かい数字で表します。細かい数字を取り扱うことになるため、通常であれば使用されることはあまりないでしょう。

屋根の勾配は3種類!それぞれメリット・デメリットがある

勾配には【急勾配】【緩勾配】【並勾配】というように3つの勾配があります。見た目以外にも勾配には意味があります。

ここではそれぞれの屋根の勾配ごとに、メリット・デメリットを比較しながら見ていきたいと思います。

急勾配

急勾配の屋根とは6寸勾配以上の急勾配のことを指します。傾斜が高いことでどんなメリットがあるのでしょうか?

【急勾配のメリット】
耐久性が高い:屋根を急勾配にすることで雨水をすぐに落とすことができます。雨水が滞留しないということは屋根材を湿気やカビなどから守ることができ、苔の発生や塗装が剥がれるのを防ぐことができます。

雨漏りを減らすことができる:雨水の滞留が少ないので腐食による雨漏りの危険性を減らせます。

屋根裏のスペースができる:屋根を急勾配にすることで、天井から屋根裏までのスペースが広くなります。広い屋根裏スペースがあることで、物置などスペースを有効的に使うことができます。

また、屋根裏が広いと断熱効果というメリットも生まれます。屋根裏の下の階である2階が「夏涼しく冬暖かい」状態になり過ごしやすくなるでしょう。

【急勾配のデメリット】
耐風性が弱い:急勾配の屋根はその角度から風の当たる力が大きくなるため、台風や突風が発生したときに受けるダメージが大きくなります。

費用が高くなる:急勾配になればなるほど屋根の面積は広くなります。施工にかかる費用は面積の大きさに比例して高くなります。また、急勾配での作業は施工ができる職人が少ないため、人件費も高くなる傾向があります。

足場が必要:職人の意向などにもよりますが、一般的な屋根であれば足場をかけずに作業をする職人がほとんどです。しかし、6寸以上の急勾配の屋根は足場をかけるのがほぼ必須で、足場をかけるための時間や費用が追加されます。

緩勾配

緩勾配とは3寸勾配以下の傾斜が低いことを指します。傾斜が低いことでどんなメリットがあるのでしょうか?

【緩勾配のメリット】
風の影響を受けにくい:急勾配とは反対に、風の影響が少なくなります。台風や突風に対してもダメージを受けにくくなるため、屋根が剥がれにくくなります。

費用を抑えられる:屋根の面積が少なくなるため、施工価格を抑えることができます。また作業もしやすくなるため、職人の人件費も抑えることができます。

【緩勾配のデメリット】
耐久性が低くなる:勾配が低いということは、ホコリなどが付着したときに下に落ちにくくなります。そこに雨が降ることで、屋根材の腐食につながります。

雨漏りがしやすくなる:雨水によって屋根が腐食することで、下地にまで被害がおよび雨漏りするおそれが高くなります。

デザイン性が低くなる:勾配が低いことにより、地上から屋根を見上げてもほとんど見えないため、家が実際よりも小さく見えてしまいます。外からの景観も大事にしたい場合は、どんな仕上がりになるのかをしっかり考えてみたほうがいいでしょう。

屋根裏のスペースが狭い:緩勾配は天井から屋根裏までのスペースが狭くなります。また、日差しが部屋に入りやすいため、断熱効果も薄くなってしまうおそれがあります。

並勾配

並勾配は急勾配と緩勾配の間の3~5寸程度の勾配を指します。多くの家庭で取り入れられている一般的な勾配で、あらゆる側面で屋根の性能を満たしています。

【並勾配のメリット】
耐久性が高い:急勾配よりも角度が低くなるとはいえ、並勾配の角度であれば屋根に雨水が溜まるリスクを抑えることができるといわれています。

屋根材の種類が多い:一般的な勾配ということもあり、屋根材の選択肢が多くなります。将来「屋根材を変更したい」と考えたときも対応がしやすくなります。

デザイン性が高い:並勾配であれば誰もが見慣れた屋根ということもあり、景観を損ねるということがありません。ほかのご家庭と違いを持たせたい場合は屋根材などで変化を持たせるのがいいでしょう。

足場がいらない:並勾配一般的にメンテナンスの際に足場を必要としないことが多いため、修理や工事の際の費用を抑えることができます。

【並勾配のデメリット】
並勾配には突出したデメリットはありません。急勾配・緩勾配のそれぞれの良さを活かし広く採用されています。人とは違う個性的な家に住みたいというのであれば、違う勾配を選ばれるのがいいのかもしれません。

屋根の勾配は屋根材によって「最低勾配」が決まっている

屋根材によっては必要な最低勾配が決まっています。最低勾配を下回ってしまうと雨漏りや屋根材に問題が発生してしまう可能性があります。ここでは必要な最低勾配をご紹介していきます。

・金属(トタン)屋根の必要最低勾配:1/10以上(1寸勾配以上)
・スレート屋根の必要最低勾配:3/10以上(3寸勾配以上)
・瓦屋根の必要最低勾配:4/10以上(4寸勾配以上)

屋根の勾配で迷ったら4寸勾配がおすすめです。一般的な勾配であるため、どの屋根材にも適していますし、耐久性の面でも安心です。

屋根の勾配を考える際に重要な4つのポイント

ここまででそれぞれの勾配のメリット・デメリットを紹介してきました。では実際に勾配を考えるポイントは何を基準に考えていけばいいのでしょうか?

勾配を考えるポイントは「デザイン」「水はけ」「メンテナンス」「屋根材」の4つが基本です。ご自身が大事にするポイントを明確にして、後悔のない屋根作りをするようにしてください。屋根のことで迷っているのであれば屋根工事のプロに相談することをおすすめします。

また、屋根勾配は一度家を建てると、ずっとそのまま変更できないというわけではありません。今の勾配で何か問題がある場合や、見栄えを変えたいという方は、施工業者にどの程度の勾配まで可能か確認してみるのもよいでしょう。

まとめ

屋根の勾配によって機能に違いがあり、それぞれの良さを知ることができたのではないでしょうか?

屋根は家を雨から守る大切な場所です。機能だけでなく見た目にも大きくかかわります。長く住む家は決して安い買い物ではないので、あとで後悔しないように納得のいく屋根工事にしてください。

(この記事は2020年7月30日に加筆・修正しています)

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この記事を書いた人
生活110番:主任編集者 HINAKO
生活110番編集部に配属後ライターとして記事の執筆に従事。その後編集者として経験を積み編集者のリーダーへと成長。 現在は執筆・記事のプランニング・取材経験を通じて得たノウハウを生かし編集業務に励む。
得意ジャンル: 屋根修理(雨漏り修理)・お庭(剪定・伐採・草刈り)

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2020-07-30 17:51:39
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