データを1つにしていると、何かあったときに危険といわれています。そのためハードディスク内をパーティションして、必要なものを分割している方も多いでしょう。ただ、何かの拍子に間違ってパーティションしたデータを消してしまうということもあります。
そのようなときは、復元ソフトを使って見事に元通りにできる可能性があるのです。今回は、パーティションのデータを失ってしまったときの復元方法、復元ソフトの使い方についてご紹介してきます。
目次
パーティションとは
会場の仕切りなどもパーティションと呼ばれますが、パソコンにおいても使われる言葉であり、ハードディスクの領域などのことを指します。パソコンに搭載されているハードディスクは、1つで利用することもできますが、複数に分割して使用するということも可能です。
1つのハードディスクをパーティションすることにより、データを分けることができ片方に大切なデータを入れて保護するということもできます。また、分割してそれぞれ別のOSをインストールするという手段もあり、1台のパソコンの中で別の利用用途を持ったコンピューターとして活用することができるのです。
データを整理するという目的で行われることもあり、メンテナンスのしやすさの改善にも繋がる可能性があります。またパーティションは、プライマリパーティションと拡張パーティションの2種類に分類されるので、特徴をみていきましょう。
・プライマリパーティション
OSをインストールさせたパーティションになります。起動の優先順位が高いため、1番始めに配置され最大で4つまで作ることが可能です。
・拡張パーティション
OSをインストールできないパーティションであり、拡張パーティションをさらに分割するということもできます。論理ドライブ、隠しパーティションと分けられ、データを豊富に保管するに適したパーティションです。
拡張パーティションについては、1つの記憶装置内に複数作ることはできません。そのためプライマリパーティションと拡張パーティションを含めて合計4つが限度となります。
拡張パーティション内には「論理ドライブ」というデータの容器を作成できるため、それらを含めると多くのパーティションを利用することが可能です。ただデータを保管しておく場所に不具合が発生した場合、損傷してしまう恐れもあるため必要ならパーティションの復元を行う必要があります。
パーティションを復元する際の注意点
分割したパーティションも、ウイルスの感染や誤操作などで消えてしまうことがあります。大切なデータが入っていて一気に失ってしまうのはお困りになるでしょう。しかし削除されたパーティションは、完全に失われたわけではなく適切な方法でパーティションの復元することができるのです。
データが消滅してしまったわけではなく、見えなくなってしまったと認識するのがいいでしょう。
なるべくパーティションのなかにはソフトを保存しない
フリーソフトなどを使ってパーティションのトラブルを解決します。その際問題のあるファイルに保存してしまうと、使用できなくなる恐れがあるのです。そうなるとパーティションの復元作業ができなくなりますので、なるべくデータはデスクトップや別のファイルに保管するようにしましょう。
ダウンロードすると、基本的に圧縮ファイルでまとめて送信されるので、しっかりソフトを起動できる容量を確保しておくことも大事です。
パーティションの復元に便利なフリーソフト
削除されてしまったパーティションを復元するには、復元ソフトを使います。ここでは、パーティションの復元を行う際に便利なフリーソフトをご紹介していきますので、トラブルの際の参考にしてみてください。
「EaseUS Partition Master Free」
パーティションの復元だけではなく編集作業もできるフリーソフトです。復元した後に様々な作業に移ることができるという利点があります。編集でパーティションを分割したがその後必要なくなったときも、結合することができ実用的です。
また、クリーンアップツールも備えているので、不要なファイルを削除してスペースを確保、新たなパーティションを作る際に整理するという使い方もできます。フリー版だとできることは限られるのですが、パーティションの復元を行うだけなら不便なく利用できるでしょう。
復元した後にデータをコピーしたいなど多目的に活用したいとお考えの方に役立つソフトになります。
「EaseUS Data Recovery Wizard Free」
パーティションのデータが、システム障害やウイルスによって消えたときにも他の記憶メディアから復元するソフトです。幅広い消失原因に対応することができる可能性があります。
データの復元が完了する前に、ファイル形式も指定することもでき、事前に保存可能なデータの一覧をプレビューすることができるのもメリットの一つです。
データを紛失した場所を特定し、スキャンする、必要なデータをリカバリーして完了するため、比較的分かりやすく手軽に使用することが可能なソフトです。ドライブを指定してスキャンすることもできるため、USBメモリーにも対応できます。
また、復旧した後もオリジナルデータへの書き込みがないのでデータの保護も安心できるでしょう。
「PartitionRecovery」
パーティションの情報は、ブートセクタという場所に保存してあります。間違えて削除してしまったパーティションも、ブートセクタの情報をもとに復元することができるのがこのソフトの利点です。
復元を第一に考えている方には最適なソフトではないでしょうか。しっかり中身も元通りに修復できる可能性があるので、復元後中のデータを取り出すといったことも可能です。
「TestDisk」
パーティション復元ソフトの一つで、ハードディスク内のパーティションの痕跡をたどる仕組みになっています。パーティションの破損、認識できなくなったなどの不具合が発生したときに役立つはずです。
ただ、TestDiskはOS上で起動するソフトになるので、パソコンにエラーが発生している場合は起動できません。その際は別の手段が必要となるので注意が必要です。
また、あくまでデータを書き換えるソフトになりますので、誤った操作をするとWindowsの起動に悪影響が出る恐れがあります。ハードディスクへの影響も考えられますので、使う前は、別のデータのバックアップを取っておくのがおすすめです。
有効に活用することができれば、パーティションの復元の際にも大いに効果を発揮するはずなので、準備をしっかりしてトラブルがあったときに備えるようにしましょう。
「ファイナルデータ」
ファイル、画像、動画のデータをゴミ箱に入れ、空にしてしまったものを復元することができるソフトです。パーティションの復元の際にも活用することができ、誤操作をしてしまったとき便利に役立てることが可能なソフトになります。
パーティションの復元の手順
パーティションの復元を行う手順を、利便性が高く比較的使いやすいEaseUS Data Recovery Wizard Free、EaseUS Partition Master Freeに焦点を当てて説明していきます。
データ紛失が発生した場所を選択する
ソフトを起動すると、ウインドウが表示されますので、紛失したデータの保存場所を選択して「スキャン」を実行します。すると間もなくスキャンが始まるので待ちましょう。
スキャンしてしばらく待つ
スキャンは2段階に分かれています。全体をスキャンするクイックスキャンから行われ、その後でより多くのデータを検知するためのディープスキャンが開始されます。スキャンするデータが多いと、少し検知に時間がかかるかもしれません。
復元したいデータを選択
スキャンが完了したら、失われてしまったデータを見て選択、そのデータを新しく保存した場所に保管するという流れになります。このソフトでは、難しい操作があまり必要ないので比較的簡単に使えるというメリットがあるのです。単純にパーティションの復元目的として使うのに適しています。
続いてEaseUS Partition Master Freeを使ったパーティションの復元方法を見ていきましょう。
ソフトの起動
ソフトを開いたら「ウィザード」、「パーティションの復旧ウィザード」の順で選択していきます。その後の画面は、パーティション全体の元の位置を把握するためのものなので、「自動」、「次へ」で先へ進みます。
復旧したいものを選択
先へ進んでいくと、パーティション内で失ったものはどれなのかをすぐにスキャンして表示します。復旧したいデータを選んで実行をしましょう。OKをクリックしてしばらく待てば復旧は完了となります。
また、このソフトではパーティションを復旧する必要があるかどうかを確認することが可能です。スタートメニューからコントロールパネル、「管理ツール」を選択して「ディスクの管理」をクリックすると、パーティションの紛失があれば確認ことができます。
リストを確認しても存在しないパーティションが紛失したものだと判断できるはずです。パーティションの復元が成功した後は、パーティションをコピーするなど別の作業につなげて行うことができます。
パーティションが復元できないときは
パーティション復元ソフトを使用しても解決できないときがあります。その際どのような手段を取ればいいのかを見ていきましょう。
ウイルスを確認する
コンピューターウイルスに感染していると、パーティションの復元ができないこともあります。そのためウイルスを検知してしっかり駆除することが大切です。ウイルスバスターは、なるべく最新の状態に保っておき、いつでも万全の体制を整えておく必要があります。
もし不具合がみられたときは、一度ウイルス対策ソフトでウイルスの検知を行うのがいいでしょう。ウイルスに感染していることが分かったら、ウイルスを駆除して再度パーティションの復元ソフトを使いましょう。
基本的に、ウイルスに破壊されてもパーティションは完全に消滅するわけではないため復元ソフトで解決できるはずです。
故障を修理する
パソコンの部品自体が故障していると、ソフトを使ってもパーティションを復元するのは難しいでしょう。劣化した部品があるのなら、新品に交換する必要があり、パソコン本体を長年使用している場合買い替えを検討するのも一つの手段です。
経年劣化による故障を防ぐことは困難なので、修理ではなく交換で対応する必要があります。
OSやハードディスクを修理する
パーティション復元ソフトは、OSを起動して使うものもあります。そのためOSの起動に問題があると使えなくなるのです。OSの異常はハードディスクも関係していることが多いため、一度点検や修理を依頼して原因を突き止めなければなりません。
ハードディスクが故障しているなら復元しても今後の使用に悪影響が出る恐れがあるため、なるべく修理、または交換をすることが大切です。
パソコン修理を依頼する
パーティションの復元がどうしても難しいときは、パソコン修理業者に依頼するのも有効な手段ではないでしょうか。費用は自分で行うよりも高額なものになると思います。しかし、比較的安全に作業してもらうことができ、データが破損する危険性も低くなるでしょう。
業者に依頼する際は、パソコンのデータを提示することになるため、個人情報の取り扱いに慎重な業者を選択するようにしましょう。パーティション内のデータが公になると、悪用される危険性があります。
個人情報を厳重に取り扱ってくれる業者であるなら、安心してまかせることができるはずです。また、金銭トラブルにならないためにも、細かい料金が追加でかかることを知らせてくれる業者を選ぶようにしましょう。
パソコンのトラブルは、症状が様々で交換作業一つでも部品が大きく違います。そのため、前もって料金が変動することを教えてくれれば、トラブルも少なくなるはずです。
まとめ
パーティションのデータを間違って消してしまっても、復元ソフトを使うことで元通りにすることが可能です。使う際は、ファイルに保存するよりもデスクトップなどに保存しておく方が安全に使用できるでしょう。
ただし、ウイルスに感染しているときや故障などは、データ数服ソフトを使用しても改善が難しいです。そのためソフトを使っても修復が困難なときは、無理をせずパソコン修理業者に依頼するのが最善ではないでしょうか。
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