整地に使う道具を紹介します。芝張りの第一歩は整地から始めよう!

2021.4.30

整地に使う道具を紹介します。芝張りの第一歩は整地から始めよう!

「整地をして土地の見栄えをよくしたい」「ガーデニングをしたいが庭が荒れている……」と悩んでいても実際にどのように整地をすればよいのか方法がわからないという方は案外多いのではないでしょうか。実際、整地の作業は順をおっておこなわなければ、トラブルを招いてしまうおそれのあるものです。

そのため、なんとなく作業を始めてしまう前に、このコラムに目を通してみてはいかがでしょうか。整地の道具や手順についてだけでなく、長くきれいに保つ方法についてもご紹介します。

整地に使う道具:雑草や石を除く道具

整地する前の地面は、雑草が生えていたり石が散らばっていたりという状況であることが多いでしょう。そのため、土壌を整えるさいに邪魔になることが予想される、地表の障害物を取り除く作業が必要になります。

整地に使う道具:雑草や石を除く道具

鎌は、柄の先に鋭利な刃のついた道具で、雑草を刈るときに有効です。そして、使用する範囲によって、適した鎌の種類は変わります。手元の雑草を手軽に刈りたいのであれば片手鎌を、広い範囲を一度に刈りたいのであれば両手で使用する大鎌を選ぶとよいでしょう。

熊手・レーキ

熊手やレーキは、刈った雑草や枯れた葉、大きな石などを収集することに適した整地の道具です。柄の先端が数本に分岐していて、扇状になっています。その形状から、比較的大きな不純物を土壌から取り除くことができるといえるでしょう。

ふるい

ふるいは、レーキのような道具では選別できない、小さな不純物を除去するためのザルのような役割を果たす道具です。特に、ガーデニングをするために整地をおこなう場合などは、ふるいを活用することをおすすめします。なぜなら、地中には雑草の種やごみが存在し、放置してしまえば雑草や病害虫が発生する原因となるからです。

整地に使う道具:土を耕す道具

地表の雑草や目立った石がなくなると見た目が改善されるため、整地を終えた気になってしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか。しかし、整地の作業においては、雑草や石を除去した後の、土を耕す段階がより重要になってきます。なぜなら、土壌には地表より多くの不純物が潜んでいる危険性が高いからです。

整地に使う道具:土を耕す道具

シャベル

シャベルは、スコップより大きく両手で扱える形状のため、より大きな力で土を掘り返したり起伏をならしたりすることができます。そして、シャベルには用途によって、いくつかの種類があります。

代表的なのは先端がとがっている剣型、長方形になっている角形の2種類です。硬い土をほぐすのなら前者、効率よく掘り返したいのなら後者を選ぶことをおすすめします。

くわ

くわは、先端が直角に折れ曲がっていることを除けば、フォークによく似た形状をしている整地の道具です。その特徴から、シャベルのように土をすくうことはできませんが、シャベルより少ない力で地面に突き立てることができます。そのため、土を掘り返して耕すことに適しているといえるでしょう。

整地に使う道具:水平を取るための道具

道具によって水平を確かめずに整地をすると、その完成度は個人の感覚に大きく左右されるでしょう。それでは見栄えが悪かったり、水はけなどの面で問題が起きてしまったりするおそれがあります。そうならないためにも、整地には道具を用いて地表をならすことをおすすめします。

整地に使う道具:水平を取るための道具

透明なホースとバケツ

透明なホースとバケツがあれば、水盛りという方法で水平かどうかを測ることが可能です。水盛りの手順は4つにわけられます。

①整地する土地の中心に、水の入ったバケツを設置する。
②ホースの片方の端を水に浸して固定し、その中に水を通す。
③バケツとは反対側の先端を測定したい地点で杭などに固定する。
④ホースの中に浮かんでいる気泡の位置を確認する。

ホースの中の気泡が傾いていれば、地面が傾いており、中心にとどまっていれば水平であるといえるでしょう。

水平器

水平器は、水盛りと同様に地面を水平にするための道具で、水盛りよりも簡単に測定することが可能です。また、水平器には数値によって傾きを示すものや、水泡の位置によって視覚的にわかるものなど様々な種類があり、ホームセンターなどで手軽に手に入れることができます。

整地に使う道具:地面を平らにする道具

水平器によってわかる地面の傾きは、あくまで全体的なものです。そのため、小さな起伏は見逃してしまうおそれがあります。もし全体を均等に平らにするのであれば、整地の道具を用いて、しっかりと地面を固めていくことが必要でしょう。

整地に使う道具:地面を平らにする道具

トンボ

トンボは、前述したレーキと似た形状ですが、先端が扇状である代わりに平らな板がついています。そのため、不純物の収集というよりも起伏をならすことに適した道具であるといえるでしょう。

ローラー・板

トンボと違って、重量があるローラーは、地面に圧をかけることによって地表をならします。木の板は、重りなどで地面を平らにすることやトンボのように立てて使うこともできるでしょう。

道具を用意したら:整地の方法

一通り整地する道具を用意したら、実際に使ってみましょう。
ここまで読んでいただいた方の中には、整地の道具を紹介する過程で整地の手順のおおすじを理解できたという方もいらっしゃるかもしれません。しかし、整地は方法をあやまるとのちの管理に悪影響を及ぼすおそれのある重要な作業です。そのため、最後に具体的な整地の方法について見ていきましょう。

道具を用意したら:整地の方法

土壌環境を整える

整地前の土壌には、雑草やその種、石やごみなどの不純物が多く含まれています。そのため、道具を用いて土壌から不要なものを取り除いていきましょう。また、ガーデニングをするなどの目的がある場合は、固い土壌をほぐす必要もあります。

地面をならす

地表に起伏があれば、水はけの悪い環境が形成されるおそれがあります。そうなれば植物の育成に適さないだけでなく、見た目の点からも悪い印象を受けてしまうおそれが高いでしょう。そのため、シャベルやくわで大きな起伏を修正しつつ地面の傾きを測り、トンボなどの道具でならしていくことをおすすめします。

整地後の管理

人の手によっておこなわれる整地は、どうしても地中の密度を均等にすることができません。つまり、整地した直後は地面が固まりきっておらず、すぐにガーデニングなどをおこなうのには適さないといえます。そのため、整地の作業をおこなってから数日は、降雨や水やりによって地面を固めることをおすすめします。

そのさいに雑草の種が土壌にまぎれこんでいると、発芽してしまうおそれがあります。そのため、遮光性や耐久性に富んだ防草シートを敷いておくとよいでしょう。詳しい方法を知りたい方は、「誰でも簡単にできる防草シートの敷き方!ポイントを押さえて楽々雑草対策!」を参考にしてみてください。

それに加えて、芝生を敷くことによって雑草を抑制することにつながります。なぜなら、成長期の芝生は葉の密度が高くなり、雑草の生えるスペースを奪うからです。もし芝張りをするのであれば、整地を含めて業者に相談してみてはいかがでしょうか。

まとめ

整地には主に、①雑草や石を取り除く②土を耕す③水平を取る④地面を平らにする、の4つの行程があります。雑草や石は鎌や熊手、レーキを使って地表の大きな不純物を除去し、ふるいによってさらに小さなものを選別します。

土を耕すためには、くわやシャベルを用いて地中の環境を整えましょう。また、水平器を使って整地用道具とともに掘り返した土を水平に固めていきます。最後にトンボやローラーによって地表を平らにしたら整地は完了です。

ただし、すぐにガーデニングを開始したり、整地した土地をそのまま放置したりすることはおすすめできません。防草シートや芝張りによってしっかりと地表を保護してあげましょう。もし芝張りをするのであれば、整地を含めた一連の作業を業者に依頼してみてはいかがでしょうか。

芝張りを依頼できる業者や料金

依頼できる業者や料金について、詳しくは「生活110番」の「芝張り」をご覧ください。


芝張りは下地作りが重要

現地調査、事前見積もり無料!

※対応エリアや加盟店によって変わります

芝張りで重要なのは下地作り。この作業を手抜きしてしまうと、芝がきれいに育ちません。上手くいかないときはプロにお任せするのも1つの手です!

『生活110番』では、
お住いの地域で人気のプロを探せます

芝生を活性化させるエアレーション施工もおこなっています。

芝張り 平米 2,800円~
芝張りのおすすめ業者を見る

関連記事カテゴリ一覧

芝張りの記事アクセスランキング

芝張りの最新記事

カテゴリ別記事⼀覧