青々とした緑がさわやかな芝生を張るためには、適した時期と方法で作業をすることが大切です。また、芝張りの後にはしっかり養生をして芝生を大切に育てなければなりません。しかし、覚えなければならないことも多く、芝張りにチャレンジするのがためらわれてしまいそうです。
今回は、これから庭に芝生を張りたいと考えている人に向けて、芝張りの時期、芝張り前の準備や張り方、張った後のメンテナンスなどについて詳しく紹介します。このコラムでは芝張りの一連の流れをお伝えしていくので、ぜひ芝張りにチャレンジしてはいかがでしょうか。
芝張りをする時期
芝生には大きく分けて「暖地型芝生」と「寒地型芝生」という2種類の芝があり、それぞれ芝張りの時期が異なります。適した時期に芝張りをしなければ、枯れてしまうこともあるので注意が必要です。
暖地型芝生の芝張りに適した時期
暖地型芝生の芝張りの時期は、芝生が生長しはじめる3月半ばから6月ごろまでがよいとされています。とくに、芝生を張ってからしっかり根がつくまでは、乾燥を防ぐために水やりが欠かせません。そのため、梅雨を迎える前に芝張りをしておくと水やりの負担を減らすことができます。
真夏は気温が高くなり生長の最盛期ではありますが、芝への負担が大きくなるため芝張りをする時期にはあまり向いていません。また、涼しくなる9月ごろにも芝張りをすることはできます。しかし、暖地型芝生の場合は、冬に向かって芝生の成長が遅くなるので春先の方がおすすめです。
寒地型芝生
0°以下のような寒さでも枯れることのない寒地型芝生なら、気温が5°以上となる4月ごろ~6月ごろに芝張りをしましょう。寒地型芝生も芝張りをしてすぐに根づくわけではなく、1ヶ月以上は必要とします。そのため、根づいたタイミングが15~20°の生長の最盛期となるように芝張りをするのがおすすめです。
また、気温の落ち着いてくる秋ごろに芝張りをすることもできます。寒さに強いため枯れることはありませんが、気温が下がりすぎると生長しなくなってしまうので注意しましょう。
芝張りのやり方
放っておいても生長していくといわれる芝ですが、実はそういうわけではないのです。芝に適した環境で芝張りをしなければ、生長できずに枯れてしまうこともあります。
整地
きれいな緑の芝にするためには、土壌となる土の状態が大切です。また、芝張り後の仕上がりにも左右しますので、しっかりと整地をしておきましょう。石や雑草をできる限り取り除き、平らな地面になるようにします。このとき、粘土質のような土なら川砂などを使って土壌の改善をしておいてください。ここまでできたら、平らな地面になるよう転圧をします。
芝張り
予算や好みにあわせて「ベタ張り」「目次張り」「市松張り」のなかから、芝の張り方を選びます。ホームセンターなどにある四角く切り出された切り芝を準備し、平らになるよう川砂を使いながら並べていきましょう。はみ出した部分や円形の部分は、ターフカッタ―を使って調整してください。全体に並べたら芝を平らにならすため、もう一度転圧します。
仕上げ
最後に、張り終えた芝生の上に目土(めつち)をまいていきます。目土をまくことで、芝生の間にできた隙間を埋めるだけでなく、乾燥を防ぐこともできます。芝生を張り終えたら、たっぷりと水やりをしておくようにしましょう。
水の量の目安としては、目土が流れ出ない程度たっぷりとあげるのがポイントです。これらが芝張りの一連の流れになります。芝張りの時期を逃さないように、ぜひチャレンジしてみてください。
芝の張り方
芝生にはいくつかの並べ方があり、それぞれメリットやデメリットが異なります。芝張りをする時期や予算、芝生を仕上げたいスピードによって、芝の張り方を決めるのがおすすめです。
ベタ張り
レンガを積み上げた壁のように切り芝を並べる張り方が、ベタ張りとなります。張るときのポイントは、隙間なく敷き詰めることと十文字にならないよう並べることです。十文字に並べてしまうと、目土や床土が流れ出てしまうおそれがあるため注意しましょう。
また、ベタ張りにすることで継ぎ目から雑草を生えにくくし、仕上がりまでのスピードが早くなります。しかし、切り芝を全体に敷き詰めるため、コストが一番必要です。
目地張り
ベタ張りと同じような並べ方で、切り芝同士の隙間を3~5cmあけるのが目地張りです。目地張りのメリットは、ベタ張りに比べるとコストが低く、比較的早く芝生が成長する点にあります。ただし、ベタ張りに比べると仕上がりに時間がかかること、隙間に雑草が生えやすいことはデメリットであるといえるでしょう。
市松張り
チェック柄のように切り芝を並べるのが、市松張りとなります。1枚おきに切り芝を並べるため、ベタ張りの1/2の量とコストですみます。ただし、芝生が成長して全面が仕上がるまでには、時間がかかる方法です。そのため、芝生を張っていない箇所に雑草が繁殖しやすく、こまめな除草の必要があります。コストをおさえて、手間をかけられる人に適した方法となるでしょう。
芝張り後の養生期間
芝生を張ったばかりだと、まだ芝の根がしっかりと定着していない状態です。そのため、芝生が水不足をおこしやすいので、芝張り後1ヶ月程度は毎日水やりをおこないます。水やりをおこなうときは少ない量をこまめに与えるのではなく、地面に浸透するようにたっぷりあげることがポイントです。
芝生は乾燥に弱いので、雨の日以外は欠かさず水やりをしてください。また、芝生の根が地中でしっかりと生長するまでは、芝生の養生をすることが大切です。芝生の根が定着する前に踏んでしまうと芝生がずれたり、はがれたりするだけではなく、最悪の場合枯れてしまうこともあるようです。
芝生の養生期間は、芝張りの時期によっても異なります。芝生が生長する春から夏には1~2ヶ月程度、芝生があまり育たない時期や、広い場所に芝張りをした場合、3ヶ月程度は養生すると安心です。
芝生が無事に定着した後は、日々のこまめな手入れがきれいな庭を保つ秘訣になります。詳しい芝生の手入れの仕方については、「芝生の手入れは種類別におこないましょう!必要な道具もご紹介します」にてご紹介しているのであわせてご覧ください。
まとめ
芝張りの時期は、芝の種類にあわせて適した時期におこなってください。また、芝生は1度張るとなかなかはがす機会はないので、最初にしっかりと整地をしておくことが大切です。芝張りの並べ方にも種類があり、予算や仕上げたいスピードによって検討してみるといいでしょう。芝生を張った後は、目土と水やりを忘れず、定着するまでゆっくり養生するようにしてください。
芝張りを1から自分でやるには意外と労力がかかると思う人もいるかもしれません。そのような場合は、ぜひ業者に依頼してはいかがでしょうか。業者に芝張りを頼めば、手間をかけずに芝生のある庭を手に入れることができるでしょう。
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