家電や電子機器を使おうと思ったけれど、「あとちょっとなのにプラグがコンセントまで届かない……」
そんな時に活躍してくれるのが、延長コードです。延長コードは、デジタル製品に頼る現代にはなくてはならない強い味方の1つと言えます。
ところがこの延長コード、壁などから伸びる本数が増えてくると、どれがどこへつながっているのかわからなくなってしまいがちですよね。今回はそんな延長コードを、壁際に整理するコツを紹介していきます。
目次
コードがごちゃごちゃだと危険!
延長コードのみならず、基本的にコード類が整理されずに絡み合っている状態は危険です。延長コードは壁際に固定するなどして、整理した方がいいでしょう。コード類の事故というと、タコ足配線からの出火事故を想像しがちですが、それだけではありません。
まず単純に考えられるのは、「コードに足などを引っ掛ける」事故です。これは危ない理由がいくつか考えられます。例えばコードに足を引っ掛けた本人が転んでケガをする危険性や、引っ掛けたコードの先にある家電や電子機器が倒れ、それによってケガをする危険性。また、引っ掛けたコードに過度の負荷がかかり、それによってコード自体が破損する可能性もあります。
特に3つ目は電源コードが破損した場合、火災につながる恐れがあるので注意が必要です。
その他、コード絡みの事故として考えられるのは、タコ足配線からの出火事故とトラッキング現象です。
タコ足配線からの出火
原因としては、テーブルタップの合計の消費電力が許容量をオーバーしたというケースがよく見られます。延長コードのテーブルタップの定格消費電力量は、一般的に1500wとされています。また、消費電力が大きい製品やテーブルタップで利用してはいけない製品などを、テーブルタップに繋ぐことはやめましょう。
ちなみに、テーブルタップの寿命は約5年といわれています。耐用年数の過ぎているものも、安全のために使用するのは避けましょう。
トラッキング現象
電源プラグとコンセントの隙間にホコリや湿気が入り込むことで、電源プラグの金具の間に微弱な電流が流れるようになり、火花放電が起こるようになります。この繰り返される火花放電により、電源プラグのプラスチックの部分が徐々に炭化することで電気の通り道が形成されます。その結果、異常な発熱、発火へと至ります。この現象を「トラッキング現象」といいます。
特に延長コードなどの電源プラグが、家具と壁の隙間のコンセントに差しっ放しになっている場合は、注意が必要です。
コードを固定するメリットとは
では、発火事故をはじめとした諸々の事故の危険性を抑えて電気製品を使うにはどうすればいいのか?
答えは簡単です。コードを固定してしまえばいいのです。
延長コードをはじめとするコード類を固定するメリットには、
1.延長コード周りのコードの絡み合いが解消する
2.延長コードをすっきりした配線にできる。
3.コンセント周りの掃除がしやすくなる
などが挙げられます。
しかし問題となってくるのは、コードどこへ固定するべきか?ということです。一般的には、日常生活をする上で邪魔にならない場所(壁際や天井際など)に固定します。
今回は、延長コードを壁際に固定する場合を想定して話を進めます。
延長コードを固定する方法はいくつかある!
延長コードを固定する方法には主に以下のものがあります。
・ケーブルカバー(モール)を利用する
・結束バンドを利用する
・コードホルダー(ケーブルホルダー)を利用する・ケーブルボックスを利用する
・マグネット式やクランプ式の延長コードを利用する
などの方法があります。
他にも
・テーブルの下に突っ張り棒を渡して、タップをかけるホルダーを作る
・家具などに配線用のフックを取り付ける
など、工夫の仕方次第で、延長コードを壁際に配線する方法はいくらでも挙げられます。
延長コードのマルチタップ部分を釘などによってガチガチに取り付けをしてしまうと、電気用品安全法に抵触する場合があるので気を付けましょう。
固定するのにおすすめの延長コードを紹介
・ケーブルカバー(モール)
「配線を固定する」といえば、まず挙げられるくらいにはメジャーなアイテムです。床用や壁面用などさまざまなタイプがあるので、コード類を固定する場所に合わせて使いましょう。ケーブルカバー(モール)は配線を挟み込んで固定するので一度設置してしまえば、コードがずれたり再び絡み合ったりすることもありません。ただし、床や壁の状況によっては使えない場合もあるので、注意が必要です。
また、ケーブルカバー(モール)の代わりに両面テープや養生テープ、マスキングテープを用いる方法もあります。
・マグネット式やクランプ式の延長コード
コード類を壁や床に固定するついでに、マルチタップ部分ごとどこかに固定できてしまえば、配線も楽で一石二鳥です。クランプ式延長コードなら、壁際のデスク上などに配置すればそのまま配線を固定させられます。マグネット式の延長コードは金属部分にしか使えないという欠点はありますが、コードを壁際に配線する上で便利なことに変わりはありません。
・結束バンド
延長コードを壁際などに配線する時に何本かまとめておきたい、と思う場合は、結束バンドを利用するのも一つの手でしょう。単にコードをまとめて縛るだけのものやラベル付きのタイプなど、さまざまな種類があります。ホームセンターなどでは、安いものだと数十円から購入可能です。また、結束バンドで束ねたコードを壁際などへ配線し、両面テープなどで止めれば、ケーブルカバー(モ―ル)の代用品としても利用できます。
まとめ
延長コードやテーブルタップによる事故は、配線器具の事故全体の約7割を占めるといわれています。事故を未然に防ぐためにも、延長コードをはじめとしたコード類を整理しておくことは大事です。コード類を壁際にきれいに配線しておくことは、掃除のしやすさにもつながり、コンセント周りをきれいにしておくことはトラッキング現象による火災事故防止にもなります。
今回は延長コードを壁際に配線する前提で話を進めました。電気・コンセントなどを触る作業に不安のある方は、業者に依頼してみてもいいでしょう、壁際だけではなく他にも配線に向いたスペースがあるなら、そのような場所を上手く活用して、快適に電気製品を使用する生活を送りたいですね。
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