ネット環境をもっと快適に!有線LANコンセントの増設方法とは?

2021.4.30

ネット環境をもっと快適に!有線LANコンセントの増設方法とは?

近年、ますます進む社会の情報化。パソコンやスマートフォンにタブレット端末、インターネットに繋がる機器は多々ありますが、「回線って、何だか面倒くさそうだし、それによく分からない……」と思われた方も多いのではないでしょうか。

これから一緒に、「有線LANコンセントの増設工事方法」について見ていきませんか? 自分でできなくても大丈夫です。困ったときには、プロの方に相談しましょう。

増設には工具が必要!コンセント工事に必要なものとは

LANコンセントとは、有線LANを接続するための専用コンセントのことです。いわゆる、インターネット回線への有線接続ポイントのことです。それ単体の形式は会社のパソコン周りなどでよく見かけるものですが、一般家庭内でも、「マルチメディアコンセント」と呼ばれるタイプのコンセントの中で見つけることができます。

このように書くと、LANコンセントを増設するには、それ対応の専用のものを新たに用意する必要があるように感じられますが、実はLANコンセントの増設は、DIYでも作ることができます。

しかし、「電気工事は資格を持った方にお願いしましょうって、どこかに書いてあったような気がするのですけど……」と思った方もいらっしゃるかもしれませんが、その点は大丈夫です。LANの配線だけなら、素人のDIYでも対応できるのです。

LANケーブル配線の際に触るのは電気を供給しているコンセントそのものではなく、その隣のスペースであることがほとんどです。「コンセントそのもの」に手を出す必要がなければ、電気工事士の資格の有無を心配することはありません。

LANケーブルの配線には、LANケーブルはもちろんのこと、ケーブルとLANポートを接続するためのコネクタ、LANコンセントにするモジュラージャック(以降LANコンセントと称します。)、それにコネクタを圧着させるための「かしめ工具」と呼ばれるペンチの一種が必要となります。

また、ケーブル通し専門の工具もありますが、細口ノズルを取り付けた掃除機と荷造り用のビニール紐、ビニールテープの3つがあれば、これらでケーブル通し工具の代用になります。あとは、LANコンセント増設後に被せるコンセントカバーも用意すれば、準備完了です。

そうは言っても、「自分では難しいな」と感じた場合は、配線作業のプロの方にお願いするのも手です。

増設には工具が必要!コンセント工事に必要なものとは

LANコンセント増設までの流れ

LANコンセントを増設する方法は、次の2つの方法が挙げられます。

1.モール・コンセントボックスを使用する方法
2.既存のコンセントを利用してLANコンセントを新設する方法

ではこの2つの違いは何だと思いますか?
1.の「モール・コンセントボックスをしようする方法」とは、簡単に言うとケーブル配線の配管を使わずにLANコンセントを増設する方法です。

壁や床の端などにケーブルを通し、その末端部分にLANコンセント用のコンセントボックスを接続するだけで完成します。あとは配線を保護するための化粧カバー(これがモールと呼ばれるもの)を隠せばできあがりです。

この方法の最大の利点は、壁の中にLANケーブル用の配管がない場合でも、簡単にLANコンセントを増やせることです。ただし、通した配線で室内の見栄えが悪くなってしまうことがあるのが、この方法の唯一の欠点と言えるでしょう。

2.の「既存のコンセントを利用してLANコンセントを新設する方法」は、壁の中にLANケーブル用の配管が入っているときに力を発揮する方法です。ただし、コンセントの周りを触るので、ケーブルの配線作業に慣れていない方やコンセント周りを触るのに恐怖感があるという方は、無理をせずケーブル配線のプロに増設工事を依頼しましょう。

LANコンセント増設までの流れ

意外と難しい増設工事!慣れていない方は業者に依頼しよう

LANコンセントの増設工事においては、「ケーブルの配線」、「ケーブルとコンセントの接続」、「コンセント自体の工事」の3つのステップがあります。

1.ケーブルの配線

スイッチングハブからLANコンセントの増設地点までケーブルを配線する必要があります。最初から壁の中にケーブル配線用の配管が通っている場合は作業がある程度容易になりますが、経路次第で配線が難しくなることもあります。

現在のLANコンセントをなくして新規に増設する場合は、LANケーブルを延長させる方法も利用できます。しかし、この方法だとノイズ等の問題で通信速度が遅くなってしまうこともあるので注意が必要です。

ちなみにDIYで配線をケーブル用配管に通すには、LANケーブルのコネクタ部分をビニールテープで保護して配管に押し込んでいく方法と、ケーブルのコネクタ部分とビニール紐の片端とをビニールテープで巻き、情報分電盤側から掃除機で吸引する方法の2通りの方法があります。

2.「ケーブルとコンセントの接続」

LANケーブルは基本、オレンジ・緑・青・茶色の4色の線と、それに対応したストライプ柄の4本の線、合わせて8本の線で構成されています。また、この8色の線は「何色の線を何番目に配線するか」が最初から決められています。

このため、LANケーブルとLANコンセントを繋ぐ際も、同じような配線にすることが求められます。LANコネクタの裏には各線を接続するための合計8つの溝が刻まれており、これを見ながらどの溝に何色の線を繋げばいいかを確認していきます。所定の場所に線を入れたら、最後に専用工具で処理します。

また、最後の圧着処理の際にケーブルと端子の密着性が甘いと、ネットワークの接続不良の原因になってしまうので、最後まで気を抜かずしっかり処理しましょう。

3.「コンセント自体の工事」

これには注意が必要です。「カバーを外して中にLANコンセントを組み込んでLANケーブルを配線するだけ」なら素人でもできます。しかし、「コンセント自体に手を入れる必要がある」となると、電気工事士の資格が必要になってきます。作業の際は、有資格者に依頼するようにしましょう。

このように書き出してみると、実は思っていた以上に手順が複雑だということが分かりましたね。また、「コンセント自体に手を入れる必要がある」となると、どうしても、配線・電気工事のプロにお願いすることになります。

では、プロの方に依頼するとどれくらいの費用や時間がかかるのでしょうか?費用は配線を通す部屋の数やスイッチングハブまでの距離などによって変わってくると言われています。大手の通信会社さんのサポートサービスを利用すれば、一律料金で引いてもらえる場合もあるようです。

それ以外のプロの方に施工依頼する場合、作業費に3,000円~1万円、材料費が8,000円~1万3000円、管理費やその他部材費を合わせた額が相場のようです。施工の所要時間は、LANコンセントの増設だけなら30分ほど、ケーブルの配線工事から必要な場合は2時間ほどかかるようです。

費用はかかりますが、プロの方にお願いすれば、LANコンセントの圧着処理ミスなどの心配も少なく、快適なネットワーク環境を得ることができます。自分で作業することに自信がない場合は、いっそのことプロの方を頼ってしまいましょう。

まとめ

LANコンセントを増設する際は、LANの配線だけなら電気工事士の資格がいらないので、素人でもやってみようと思えばできます。しかし、そうは言っても手順の複雑さもありますし、そもそも配線をしたことがない方にとってはハードルが高いと感じられることもあるかもしれません。

また、根本的にコンセント自体の工事が伴ってくる場合もあります。そういった際は、配線や電気工事のプロに相談してみることが大事でしょう。

コンセント工事を依頼できる業者や料金

依頼できる業者や料金について、詳しくは「生活110番」の「コンセント工事」をご覧ください。

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