芝生の手入れの年間スケジュールを紹介!季節に合わせて育てよう

2021.4.30

芝生の手入れの年間スケジュールを紹介!季節に合わせて育てよう

庭に芝生を張ると、周りの自然と調和したすてきな庭に仕上がります。しかし、芝生もほかの植物と同じように生きているため、年間を通してお手入れが必要です。お手入れとなるといつ何をやってよいのかわからない方も多いかもしれません。ところが、やることこそ多いですが、芝生の庭は意外と簡単に管理することができるのです。

この記事では、芝生のお手入れの年間スケジュールをご紹介します。この記事を芝生のお手入れの教科書にしておけば、季節に合ったお手入れをおこなうことができるでしょう。

芝生の手入れの年間スケジュール【春】

春にあたる3~5月は、芝生が芽吹き活発に育ち始める時期です。そのため、これから成長する芝生に対して適したお手入れをしなければなりません。芝生のお手入れを年間でおこなうときの3月・4月・5月それぞれの時期について見ていきましょう。

なお、芝生には暖地型芝生と寒地型芝生があります。暖地型芝生とは暑さに強く、寒さに弱い芝生のことです。そのため、冬になると茶色く変色して枯れてしまいます。反対に寒地型芝生は冬に強く夏に弱い芝生のことで、基本的には1年間枯れることはありません。

しかし、30度以上の猛暑が続くと、夏の時期に枯れてしまうおそれがあります。暖地型芝生と寒地型芝生でもお手入れの仕方が異なるため、一緒に見ていきましょう。

3月の芝生の手入れ

暖地型芝生の3月のお手入れは、ほとんどありません。暖地型芝生は少しずつ暖かくなり始めて、枯れていた休眠期から芽が出始める生育期へと移行していきます。基本的には休眠期に蓄えた養分を使って芽吹くため、肥料や水やりはしなくても問題ありません。また、3月はそこまで急成長するわけでもないので、芝刈りの必要もないでしょう。

しかし、暖地型芝生と同じように雑草も冬を超え芽が出始めるので、気づいたら引き抜くようにしてください。草むしりした後は、雑草を予防してくれる土壌処理型の除草剤をまいておくとより効果的です。

さらに、3月は芝生にできたくぼみなどのデコボコがわかりやすい時期でもあります。へこみが気になる部分は、水はけをよくしてくれる目土をかけて平らにしておきましょう。

寒地型芝生も3月に入ると太陽の光をたくさん受け、緑が鮮やかになり始めます。成長を促進させるためにも1平方メートルあたり20gほどの肥料をまいて、乾燥しないように水やりをしておきましょう。

3月末ごろには芝生が成長してまばらな状態になっているため、2.5cmほどを目安に芝刈りをおこなってください。また、暖地型芝生と同じように除草作業もしておきましょう。

4月の芝生の手入れ

芝生が成長しはじめて緑になりだした暖地型芝生は3月に引き続き、芝刈りや水やりはおこないません。ただし、暑い日が続き乾燥が気になるときは、水を与えるようにしましょう。

4月になると3月に増して成長が促進されるため、1平方メートルあたり約20gの肥料を与えて、芝生の成長を手助けしてあげてください。除草や目土入れなどは、前月に引き続きおこなうようにします。

4月の寒地型芝生は、ぐんぐん成長している時期です。週に2~3回程度、朝の時間帯に水やりをおこなうようにしましょう。朝におこなうことで、昼の日差しでの水分不足や芝生が蒸れたりするのを防いでくれます。また、1平方メートルあたり20~30gほどの肥料を与えることで芝生が元気に育ってくれるでしょう。

また、すぐに芝生が伸びてしまうため、週に1回ほどは芝刈りをおこなうようにしてください。雑草もよく伸びる時期なので、忘れずに除草しておきましょう。

芝生の手入れの年間スケジュールを紹介!季節に合わせて育てよう

5月の芝生の手入れ

5月の暖地型芝生は一面緑といってもよいほど成長していますが、その成長具合はまばらです。そのため、月に1~2回ほどは芝刈りをして2cmほどの高さにそろえておくときれいに整った芝生の庭にすることができます。

芝生の生育をよくするためにも、肥料は1平方メートルあたり20~30gほど与えましょう。水やりに関しては、土や芝生などの乾燥具合を見て必要であればおこなってください。土の表面が乾いていたり、芝生の葉が筒のように丸まり始めていたりしたら水切れのサインです。また、芝生のお手入れの年間スケジュールのなかで、5月はエアレーションに適した時期とされています。

エアレーションとは、芝生の土に穴をあけることによって通気性をよくしたり、水はけをよくしたりすることです。5月にエアレーションをしてあげることで、芝生の成長をよくしてくれます。エアレーションについて知りたい方は、「芝生はエアレーションで元気に育てよう!方法や必要なものをご紹介!」を参考にしてみてください。

寒地型芝生も成長が旺盛な時期なので、週に3~4回ほどたっぷりと水を与えましょう。また、肥料も1平方メートルあたり30gほど与え、上から水をかけてなじませます。4月と同様に芝生がよく伸びる時期なので、月に4回ほどは芝刈りをおこなってください。芝生が密になっている時期なので、雑草の除草はとくに必要ありません。

芝生の手入れの年間スケジュール【夏】

夏になると、暖地型芝生は生長のピークを迎えます。そのため、芝刈りの頻度も高くなってくるでしょう。一方寒地型芝生は夏の暑さに弱いため、夏枯れ対策をしなくてはなりません。芝生のお手入れの年間スケジュールのなかでは、種類によってお手入れの仕方に差が出てくる時期でもあります。それぞれに応じたお手入れをしてあげましょう。

6月の芝生の手入れ

暖地型芝生の場合、梅雨にあたる6月は、水やりの手間が省ける時期ともいえるでしょう。しかし、雨の日は芝刈りなどのお手入れができないため、晴れの日のお手入れが重要になってきます。晴れの日にしかできないお手入れのひとつである芝刈りは、月に1~2回程度1.5~2㎝ほどの高さに整えるようにしましょう。

また、肥料も雨の前に1平方メートルあたり30~50gほど与えると効果的です。雑草は芝生の密度が高いため生えにくいですが、見つけたら早めに除草しておくと安心でしょう。雨の多い時期になるので水やりはあまり必要ありませんが、芝生が乾燥しているようなら与えるようにしてください。6月も5月と同様に、エアレーションの時期としても適しています。

寒地型芝生も梅雨時期は水やりの頻度を減らし、芝生の状態に合わせて与えるようにしましょう。肥料も夏に備えて、1平方メートルあたり30~50gほど与えておきます。寒地型芝生もまだ成長期に入っているため、月に2~4回程度は芝刈りをおこなってください。雑草に関しても、気づいた段階で除草しておくとのちの除草作業が楽になるでしょう。

7月の芝生の手入れ

梅雨から夏にかわる7月のお手入れは、暖地型芝生と寒地型芝生で大きく異なります。暖地型芝生は暑さも耐えられるため、ぐんぐん成長していくので月に2~4回ほど1.5~2cmほどの高さに芝刈りをしましょう。

梅雨明けまでは水やりは控え、晴れて乾燥が続くようであれば週に1回程度水やりをおこないます。肥料も今までと同様に、1平方メートルあたり30gほど与えましょう。

芝刈りの頻度が高くなってくるため、芝生と地表の間にサッチと呼ばれる刈り取った芝生の葉や枯れた根などが蓄積してきます。このサッチは水はけを悪くする原因にもなるため、ほうきのような金具がついた熊手などで取り除くサッチング作業をしておきましょう。

サッチングについて詳しく知りたい方は、「芝生の『サッチング』に挑戦しよう!そのやり方やコツ、注意点を解説 」を参考にしてみてください。また、7月にエアレーションをおこなうのも成長促進には効果的なので、おすすめです。

寒地型芝生は梅雨明けして暑さが増すごとに、元気がなくなってしまいます。生育もゆるやかになるため、肥料はあまり必要ではありません。芝刈りも月に2回ほど約2.5cmの高さで刈るくらいで問題ないでしょう。

また、暑さや乾燥に弱いため、水やりは1日おき、もしくは毎日おこなうようにしてください。日差しを防いでくれる遮光シートなどをかけておくと、夏枯れを防ぐことにもつながります。

芝生の手入れの年間スケジュールを紹介!季節に合わせて育てよう

8月の芝生の手入れ

真夏に入り、猛暑日が続くこともある8月の暖地型芝生のお手入れとしては、週に1回程度は水やりをするようにしてください。30℃を超える猛暑が続く場合は、水やりの頻度を上げてもよいでしょう。肥料は、1平方メートルあたり20~30gほど与えます。

暖地型芝生は8月もよく伸びるため、月に2~4回ほど約2㎝の高さで芝刈りをおこなってください。また、目立つ雑草があれば取り除きましょう。6、7月と同様にエアレーションをおこなうのもおすすめです。

寒地型芝生は猛暑による夏枯れを防ぐため、毎日欠かさず水やりをおこないましょう。肥料はあまり必要ではありませんが、与えるのであれば1平方メートルあたり10gほどと少なめにします。寒地型芝生は夏に生長がゆるやかになるため、月に1回程度2.5cmほどの高さで芝刈りをするだけで問題ありません。

芝生の手入れの年間スケジュール【秋】

暑さが落ち着いて秋になると暖地型芝生の成長はゆるやかになり、寒地型芝生が再び元気を取り戻します。芝生のお手入れの年間スケジュールでは、秋はどんなお手入れをしたらよいのか見ていきましょう。

9月の芝生の手入れ

9月は夏のように暑い日もあれば、過ごしやすく涼しい日もあります。そのため、暖地型芝生の水やりは、土や芝生の様子を見てからおこなうようにしましょう。肥料は暖地型芝生の生育が衰える前に、1平方メートルあたり約50gとたっぷり与えておきましょう。なぜなら、生育が衰えてから肥料をまくと、雑草を育ててしまうおそれがあるからです。

芝刈りの頻度は少なくして、月に1~2回程度約2cmの高さで整えましょう。芝生の成長が衰え、雑草が伸びてくることもあるため、除草はしっかりおこなってください。

寒地型芝生は再び生育が活発になるため、水やりは3日に1回程度、肥料は1平方メートルあたり20~30gほど与えておきましょう。もし猛暑が続くようであれば、水やりの頻度を上げることをおすすめします。芝刈りは月に2~3回ほど約2.5cmの高さにそろえておきます。また、夏枯れしてしまった部分は種まきをして補修しておきましょう。

芝生の手入れの年間スケジュールを紹介!季節に合わせて育てよう

10月の芝生の手入れ

秋が深まる10月ですが、暖地型芝生はまだ緑色を保っている状態です。しかし、芝生自体の生育はゆるやかになっているため、芝刈りは月に2回ほどでかまいません。できれば、10月中旬ごろまでにおこないしょう。10月に芝刈りをしておけば、年内中は芝刈りをしなくてもよくなります。芝刈りをする際は、いつもより長めに刈っておくと霜がおりるのを防いでくれます。

水やりや肥料もとくに必要ありませんが、芝生の上にサッチが残っていると芝生が蒸れて病気や害虫の原因になるため、サッチングは必ずしておきましょう。

寒地型芝生は再び伸びる速度が速まるため、月に3回程度2.5cmほどの高さで芝刈りをおこないます。秋の雨の頻度にもよりますが、週に2~3回位程度水やりをおこなうとよいでしょう。とくに芝生が3mmほどの高さに育つ前は、毎日水やりをしてください。肥料は、1平方メートルあたり30gほど与えておきます。

11月の芝生の手入れ

冷え込み始める11月の暖地型芝生は、茶色く変色しはじめてやがて枯れていきます。これは、暖地型芝生が休眠状態になっていることを表していて、成長しなくなるため水や肥料も基本的には必要ありません。比較的お手入れが楽な時期といえるでしょう。もし枯れた芝生が嫌な方は、芝生を緑に染めてくれる芝生用着色剤を使用することをおすすめします。

また、雑草が生えてきた場合は、小さいうちに除草しておきます。冬だからといって放っておくと深くまで根を張ってしまい、草むしりが大変になるおそれがあるのです。

寒地型芝生は、密になり鮮やかな緑を魅せるようになります。生育も活発ですぐ伸びてしまうので、月に2~4回程度2.5cmの高さで芝刈りするようにしましょう。水やりは週1~2回、肥料は1平方メートルあたり20~30gほど与えておきます。

寒地型芝生がぎっしりと生い茂っているため、雑草が生えてくることはあまりありませんが、見つけたら取り除いておきましょう。

芝生の手入れの年間スケジュール【冬】

雪などが降り始めて寒さが本格化してくる冬は、霜対策をしなくてはなりません。霜がおりている芝生の上を歩くと、芝生の芽などにダメージを与えてしまうことがあるのです。芝生のお手入れの年間スケジュールとして、冬は何をしたらよいのか種類別に見ていきましょう。

12月の芝生の手入れ

暖地型芝生の12月のお手入れは、除草作業のみです。休眠期に入っているため、水や肥料はとくに必要ありません。

一方、寒地型芝生に関しても、生育がよくなるのが15~20℃ほどとされているので、12月はあまり成長しません。しかし、場所によっては葉の色が悪くなるものもあるため、肥料を1平方メートルあたり20gほどまいておくと緑色を保つことができます。

寒さが厳しくなる季節なので、寒地型芝生の葉色が悪くならないように保温シートなどを芝生の上に敷いておくのもおすすめです。水やりは、月に3~4回ほどおこなうようにしましょう。

1月の芝生の手入れ

霜がおりたり雪が降ったりすることもある1月の暖地型芝生のお手入れは、12月と同様に除草作業のみです。水やりや肥料はとくに必要ありません。

寒地型芝生は土や芝生の乾きが気になれば、水やりをする程度で問題ないでしょう。

冬は庭の植木なども枯れて芝生の上に落ち葉などが目立つようになり、寒地型芝生の生育を邪魔するので、取り除くようにしてください。そのほかは12月と同様に、保温シートで寒地型芝生が冷えないようにしておきましょう。とくに冷え込む夜に敷いておくと安心です。

芝生の手入れの年間スケジュールを紹介!季節に合わせて育てよう

2月の芝生の手入れ

2月は空気が乾燥してまだまだ寒い時期ではありますが、後半にもなると徐々に暖かくなり始めます。寒い時期は除草作業のみで問題ありませんが、暖かくなってきたら芝生の芽吹きのための準備をしてあげましょう。

暖地型芝生の場合、まず、冬に枯れた芝生はサッチになってしまうので5mmくらいまで低刈りして刈り取ってください。低刈り後はサッチングをおこないます。また、この時期のエアレーションも効果的です。まだ休眠期状態なので、肥料や水はとくに必要ありません。

寒地型芝生は乾燥が気になるようであれば、月に2回ほど水やりをおこないます。生育もゆるやかなため、とくに芝刈りの必要はありません。寒さが続くので、12月、1月と同様に保温シートで保護しておきましょう。

芝張りの時期と芝張り後の手入れ

芝張りをおこなうのに適した時期は、3~5月の春と9~10月の秋がおすすめです。春は芝生の芽生えの季節で成長が促進される時期であり、春と気温が似ている秋も芝生が育ちやすい時期といえます。反対に、夏は暑さによって水分が奪われやすく、冬はあまり成長が活発ではないため、不向きなのです。

そのため、芝生がもっとも成長しやすい春と秋に植えるのが理想とされています。しかし、芝張りしたすぐはまだ根づいておらず、うまく水分を吸収できません。水やりは毎日たっぷりおこない、短い根でも十分水が取り入れられる環境を作ってあげましょう。

肥料は芝生が根づくまではとくに必要ありません。芝生が根づいたら、芝生の種類に合わせて適切な時期に肥料を与えてください。また、芝張りをおこなったばかりに踏んでしまうと、芝生がずれてうまく根づかないおそれがあります。そのため、なるべく踏まないように心がけましょう。

新たに芝張りをおこなう際は、芝生のお手入れの年間スケジュールのなかに芝張り後のお手入れも取り入れてみてください。

なお、芝生は自分で敷くことも可能ですが、整地が不充分などの理由でうまく根づかないこともあります。長くきれいな芝生を楽しみたいのであれば、業者に依頼して芝張りしてもらうことをおすすめします。

業者によってはアフターフォローなども取り入れているため、芝生のトラブルにも対応してくれるでしょう。そうすれば、芝生のお手入れも楽になるはずです。生活110番では、芝張りの実績がある業者がたくさん加盟しています。24時間365日電話受付していますので、お気軽にご連絡ください。

芝生の手入れの年間スケジュールを紹介!季節に合わせて育てよう

まとめ

芝生のお手入れとしておこなうことは、水やり、肥料の散布、除草、芝刈りがおもな作業になります。これらの作業はそれほど難しいものではなく、素人でも簡単におこなうことができます。芝生のお手入れの年間スケジュールに合わせた管理をおこなえば、うまく育てることができるでしょう。

1年のなかにはお手入れが楽な時期もあるため、管理はそれほど負担にならないものです。芝張り自体も自分でおこなうことはできますが、きれいに仕上げたいのであれば業者依頼がおすすめです。芝生の庭は、ナチュラルでおしゃれな庭にしてくれるでしょう。


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