コンセントのたこ足配線|使用時の危険性やおすすめ電源タップとは?

2021.9.15

コンセントのたこ足配線|使用時の危険性やおすすめ電源タップとは?

コンセントのたこ足配線は、手軽に差し込み口を増やすことができます。同時にたくさんの電気製品を使うことができるので、非常に便利ですよね。

しかし、その使い方は間違っているかもしれません。たこ足配線を誤って使うと、最悪の場合火災を引き起こすことも……。

今回は、たこ足配線に潜む危険性と、安全に使っていくための方法をご紹介していきます。
普段使われている方、これから使いたいとお考えの方は、ぜひ参考にしてみてください。

こんな使い方は要注意!危険なたこ足配線

たこ足配線は火災の原因にも

電源が足りない!というときに、たこ足配線を使う方は多いでしょう。市販されているものをつなぐだけでコンセントの差し込み口を増やすことができるので、便利ですよね。

しかし、コンセントのたこ足配線にはさまざまな危険があります。それが、電気の容量を超えることによるトラブルです。コンセントや電源タップには、電気容量に限度があります。この電気容量をオーバーしてしまうと配線などが高温になり、火災につながることもあるのです。

たこ足配線の利用は、さまざまなトラブルの危険性があるということを覚えておくといいでしょう。

コンセントの定格容量に注目

コンセントをたこ足にしたときに気をつけたいのが、コンセントの「定格容量」です。コンセントには「定格容量」というものがあり、いくら「電源タップ」をとりつけて差込口の数を増やしたとしても「定格容量」が増えるわけではありません

一般的に1つのコンセントから使える電気の「定格容量」は、15A(1,500W)といわれています。これは差込口が「2口」であっても「3口」であっても同じで「定格容量」が増えることにはなりません。「差込口が3口あれば15A×3で45Aの電気が使える!」というわけではないので、配線には注意が必要です。

容量を超えてしまうと火災につながるおそれがあります。電源タップに挿しているコンセントの数はたくさんあっても大丈夫ですが、定格容量を超える電気を同時に使用することのないように気をつけなくてはいけません。

トラッキング現象

ほこりが溜まっている状態での使用も危険です。たこ足配線をすると、電源タップをデスクの足元に追いやったり、目につかないような場所に押し込んだりしてしまいがちです。そうなると、いつのまにかほこりが溜まってしまっていた……という事態になることもあります。

ほこりはトラッキング現象の原因になることがあります。とくに、梅雨の時期など湿気の多い時期は、湿気を含んだほこりが原因となって発火することがあるので注意が必要です。

また、古い機器を使うことも危険なため、おすすめできません。中の配線がむき出しになっていたり、ねじれてからまったりしているものは安心してコンセントを利用できる状態ではないので、一度そのような状態になっていないか確認してみましょう。

トラッキング現象については、「トラッキングは電気機器のホコリが原因!電気プラグ周辺を掃除しよう」の記事で詳しく説明していますので、こちらも読んでみてください。

たこ足配線をしたコンセントを安全に使うには

安全にたこ足配線するには

コンセントをたこ足で利用するときは、さまざまな危険が潜んでいることがおわかりいただけたのではないでしょうか。ここからは安全に利用するための方法を確認していきましょう。その方法は、「容量を計算すること」と「定期的なほこりの掃除」です。

まずは容量の計算です。よく見かける2口の壁コンセントの容量は、15アンペア(1,500W)のものが多いといわれています。たこ足コンセントはそこにつなげるものになるため、容量は同じく15アンペア(1,500W)となります。もし容量がわからない場合は、壁コンセントや電源タップの裏側を見てみてください。利用できる容量の記載があります。

家電などを同じコンセントで利用するときは、容量を超えないように注意しましょう。つまり、利用する家電などの定格消費電力合計が、1,500Wを超えないようにするということです。定格消費電力は、家電本体や取扱説明書などに記載されているので確認してみるのもいいでしょう。

定格消費電力が多いものとしては、電子レンジやドライヤー、掃除機があります。これらを同時に使わないように注意しましょう。差込口の数が多くても、一度に使用できる電気の量には限界があります。「定格容量」を守って配線するように心がけることが大切です。

また、「電源プラグ」の不良はコンセントを加熱する原因となり、ショートしたり感電を引き起こしたりする危険性があります。「電源プラグ」の刃が曲がっているグラグラするなどの不具合が見られる場合は、「電源プラグ」を交換しましょう。

安全のためにはほこりの掃除をおこなうことも大切です。前述したとおり、ほこりは発火の原因になることがあるため、定期的に掃除をおこなうことを習慣化しておくといいでしょう。

おすすめの電源タップ3選

コンセントをたこ足にするときは、安全に利用するように注意したいものです。上で挙げたような容量オーバーやほこりによる火災などの危険を防ぐためには、安全機能がついた電源タップを使用することも大切です。ここでおすすめの電源タップを3つ紹介します。

・エレコム 電源タップ 雷ガード 個別スイッチ ほこりシャッター付 6個口 2.5m

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たこ足配線で気をつけたいのは、「容量」と「ほこり」ということをお伝えしました。この商品は、6つあるコンセントを個別でオンオフでき、ほこりの侵入を防止する機能をもっているため、安全に利用したい人にぴったりです。

・エレコム 電源タップ color style 雷ガード 省エネ 個別スイッチ 6個口 2m

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こちらの製品は、熱に強い樹脂を利用しているほか、コンセントにほこりが付着しにくい構造になっています。ほこりや熱は最悪の場合は火災を引き起こすため、安全に使いたい方におすすめです。

・エレコム 電源タップ ほこり防止シャッター付き 配線しやすい180°スイングプラグ 4個口 3m

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こちらの製品も、熱に強く、ほこりの付着や侵入を防止してくれる構造になっています。コンセントの角度を自由に変えられるため、配線しやすい点もおすすめポイントです。

コンセントの増設も要検討

コンセントをたこ足で利用するのはどうしても不安がある、見た目がすっきりしないから気になる……というときは、コンセントの増設を検討してみるのもいいでしょう。

電気容量やほこりに気をつけることで、たこ足配線を安全に使うことは可能です。しかし、常に使用状況を注意しなければならないので、正直面倒くさいと感じる方も多いのではないでしょうか。

そこでおすすめなのがコンセントの増設です。コンセントの増設では、今ある配線を活用する方法と、新規で配線を作る方法があります。どちらの方法をとるかで、工事の規模が変わってきます。それに伴い、工事費用も変わるため、まずは業者とよく相談することをおすすめします。

コンセントの増設には、電気工事士という資格が必要です。安全のためにも、業者におまかせするのが一番でしょう。

コンセントの増設も要検討

まとめ

コンセントをたこ足配線にするのは、だれでも簡単にできるため多くのご家庭で利用されていることでしょう。

しかし、便利な反面火災などのトラブルが起こってしまう危険性もあります。事故を防ぐためには、電気容量を意識して使用するほか、定期的にほこりの掃除をすることが大切です。

たこ足配線が不安、安全に利用していけるか心配……というときは、コンセントの増設もひとつの選択肢です。その際は、電気工事士の資格をもつ業者におまかせしましょう。

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