家で使用しているコンセントが熱い!という経験はありませんか?
わたしたちが普段何気なく使っている電気は、使い方を誤れば感電や火災などの大事故を招く可能性があります。近年では、老朽化した建物から漏電して火災が発生したり、携帯電話の充電中に火が出たりと、電気関連の事故が増えつつあるといわれています。
そういった火災や事故は、電気の取り込み口である「コンセント」を正しく使用することによって、防げるものも多々あります。そこで今回は「コンセント」に焦点をあて、コンセントが熱くなる原因や、その対処法について、分かりやすく解説していきます。
目次
コンセントが熱い原因
みなさんは電化製品のプラグを触ったときに「熱い」と感じて、よく見るとプラグの刃の周辺が変色、あるいは変形していた……という経験はありませんか?
またはコンセントプレートの差込口や周辺が、変色・変形してしまったという方もいらっしゃるかも知れません。
一体なにが原因で、コンセントが熱くなるのでしょうか?
具体的な事例をみていきましょう。
たこ足配線
「たこ足配線」とは「電源タップ」をたくさん使うことで、電気の差込口を増やし、いくつもの電化製品を同時に使用している状態のことです。この状態はコンセントやプラグに大きな負荷がかかります。
便利だからと、どんどん「電源タップ」を増やした結果「たこ足配線」になるので要注意です。いくら「電源タップ」で差込口の数を増やしても、コンセントの「定格容量」が増えるわけではありません。
一般的に1つのコンセントで使える電気の「定格容量」は、15A(1,500W)といわれています。これは差込口が「2口」であっても「3口」であっても同じで「定格容量」が増えることにはなりません。差込口が3口だから15A×3で45Aの電気が使える!というわけではありませんので、配線には注意が必要です。
それでも「たこ足配線」による電気の使い過ぎが原因で、コンセントが異常に熱くなってしまった場合は、即座にコンセントの使用をやめ、電気工事店に点検してもらうなどの安全対策をとりましょう。
コンセントやプラグの接触不良
壁コンセントや延長コードの電源タップが古いと、プラグをキャッチして挟み込むバネの力が弱まってしまい、接触不良を引き起こすことがあります。
そうなるとコンセントとプラグの接触面が、通常よりも小さくなってしまいます。
接触面が小さいにもかかわらず、そこへ通常通りの電気を流そうとするため、負荷がかかって発熱してしまうのです。
接触不良を起こしているかどうかを見極める方法としては、新しい延長コードを用意し、その電源タップにプラグを抜き差しするという方法があります。
同じプラグを、もう一方の「熱いと感じたコンセント」に差してみて、抜き差しした時の力に差が感じられるようであれば、安全のためにもコンセントを交換しましょう。
半断線
プラグやコンセントの根元に大きな負荷がかかったり、老朽化するなどして、電線コードが断線しかける場合があります。
この場合も電気が流れる面積が小さくなります。しかし、通常通りの電気を流そうとするため、負荷がかかって発熱してしまうのです。
このような半断線が起こる原因として考えられることは、電化製品のプラグを持たずに、電気コードを引っ張って抜き差ししたり、プラグやコードの根元部分を急角度で曲げたままの使用で起こるといわれています。
些細なことが大事故につながる可能性がありますので、電化製品を使用する際には必ずプラグを持ってコンセントに差し込むように心がけましょう。
半断線を起こすと、コードを動かすたびに電気がついたり切れたりするようになります。電気の流れが不安定な電化製品を使い続けることは非常に危険ですので、即座に使用を中止して修理をするようにしましょう。
錆
キッチンや脱衣所など湿気の多い場所で使い続けた電化製品や、古くなった電化製品のプラグには、錆が発生する場合があります。プラグに錆ができると抵抗が増し、電気が流れた時に発熱します。
プラグに錆ができた場合は、他のコンセントに差し込むなどして動作の確認をし、どこに差しても発熱するようであれば、プラグの刃を磨いて錆を完全に除去するか、プラグ交換の修理を依頼してください。
トラッキング現象
番外編として、トラッキング現象についてもお伝えしておきたいと思います。
トラッキング現象とは、キッチンや脱衣所など湿気の多い場所で使用している電化製品の「電源プラグ」にホコリがたまり、そこへ湿気が加わることで「火花放電」が繰り返され、発火してしまう現象のことです。
日頃の掃除ではつい見落としがちなコンセントの「差込口」や「電源プラグ」も、こまめにお手入れをしましょう!
熱くなるコンセントの対処法
コンセントが熱いと感じたら、まずは原因を探りましょう。
例えば、上記で述べた「たこ足配線」が原因ならば、いくつかのプラグを抜いて、同時に使用する電化製品を減らすという対処法が有効ですし、プラグに「錆」が発生して電気の流れが不安定になっているのであれば「錆」を除去したりプラグを交換するといった具合です。
発熱している原因によって、対処方法は異なりますので「なぜコンセントが熱くなっているのか?」を見極め、それぞれの原因に応じてすばやく対処するよう心がけましょう!
iPhone充電中にコンセントが熱くなることも…
iPhone充電中にコンセントが熱くなる原因として一般的によくいわれているのが、充電器の問題です。
iPhone購入時にセットでついてくる充電器の他にも、たくさんの充電器が市販されています。このような市販の充電器のうち、タブレット用の高出力充電対応のタイプは、付属の正規品に比べると電気の出力が大きくなり、iPhone自体に熱を持ちやすくなるといわれています。
そのほかにも、iPhoneの充電器自体が故障していたり、粗悪な商品を使用したりするとiPhoneのみならずコンセント自体が発熱する可能性があるのです。
安価な値段は魅力的ではありますが、そういったリスクを回避するためには、iPhoneの充電器も正規品を選ぶようにしたいものです。
またこれはiPhoneの充電器に限ったことではありませんが、万が一、充電器の「電源プラグ」の刃が曲がっている、グラグラするなど、壊れている場合は即座に使用を中止し「電源プラグ」を交換しましょう。
「電源プラグ」の不良は、コンセントを加熱する原因となりショートしたり、感電を引き起こしたりする可能性があるため、大変危険です。
またiPhoneの充電器を使用する際は、コンセントの「差込口」に「電源プラグ」の刃をしっかりと根元まで差し込むことも大切です。根元まで差し込まれず不安定になった「電源プラグ」は、加熱や火災を引き起こす可能性があります。
たとえ就寝前であったとしても、充電器の「電源プラグ」はしっかりと根元まで差し込みましょう。
焦げた臭いが漂うなら業者に相談を
電気のトラブルというのは、解決するのに専門的な知識が必要なケースが少なくありません。
たとえ軽微な事象であったとしても、もし「焦げたニオイがする」などの異変を感じた場合は、即座に電気の修理業者に相談することが大切です。
素人が思い込みで「大丈夫」と勝手な判断をしたために、重大な火災を引き起こしてしまうこともあるからです。毎日使い慣れている電気だからこそ、危機感を忘れないようにしましょう。
まとめ
いかがでしたか? コンセントが熱いまま放っておくのは危険ですね。
今回は「コンセント」に焦点をあてて、トラブルの事例や対処方法についてご案内してきました。電気はわたしたちの生活に欠かせないものだからこそ、理解を深めて正しく利用していきたいものです。
これを機にぜひ、ご家庭内の「コンセント」を見直してみませんか?
もしかしたら、長年差しっぱなしにしている危ない「コンセント」が見つかるかもしれません。必要であれば「コンセント」の増設や交換の工事を施すことも視野に入れ、電気による事故や火災を防いでいきましょう!
コンセント工事・取替・増設を依頼できる業者や料金
依頼できる業者や料金について、詳しくは「生活110番」の「コンセント工事・取替・増設」をご覧ください。
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