DIYでコンセントを設置したい!コンセントの付け方と必要な資格を説明

2021.4.30

DIYでコンセントを設置したい!コンセントの付け方と必要な資格を説明

家を新築する際、コンセントの位置は頭を悩ませるもののひとつです。この部屋にはこれだけで十分と思っていても実際に住んでみたり、生活様式が変化したりとコンセントの位置はどうしても気になってしまいがちなものです。

資格が必要ですが、コンセントは自分で増設することができます。コンセントが欲しいと感じたときに自力で増設できるのは魅力的ですよね。そんなコンセントの付け方と必要な資格をあわせてご紹介します。

コンセント設置にはどんな資格がいるの?

家電化した調理器具をよく扱うキッチンでは、コンセントが多くあると便利です。使う調理器具に応じて、コンセントをいちいち差し換える手間があるのは面倒ですよね。

また、USB端子がそのままコンセントにあり、スマートフォンなどの充電ができるようになるようなものや一定時間動作すると停止するタイマー付きのものなどもでてきています。
そのため、コンセントの新しいラインナップにひかれて、増設しようと考えている人もいるのではないでしょうか。

増設の需要が絶えないコンセントですが、無資格の人が勝手に取り付けても大丈夫なものなのでしょうか。コンセントの付け方を知る前に、コンセントを設置するために必要な資格を確認しておかなければなりません。

コンセントの設置には、「電気工事士(二種)」の資格が必要となってきます。電気工事士(二種)とは、一般家屋・600V以下の電気設備の電気工作が可能になる資格です。もし、この資格なしで電気工作をしたことが判明すると3万円の罰金が科せられてしまいます。

コンセント設置にはどんな資格がいるの?

コンセントを設置する前におこなうこと

キッチン周りや寝室、クローゼットの中などコンセントをつけたい・増やしたい場所は多く思いつきますよね。そんなコンセントは、どこでもつけられるというわけではありません。コンセントの付け方をスムーズにおこなうために、コンセントが取り付けられる場所について確認しておきましょう。

ほかのコンセントが近いか

新しいコンセントは、ほかのコンセントから電線をつないで動作させる方法がメジャーです。コンセントをつなぐケーブルであるVVFケーブルを通せない場所であったり、近くにコンセントがない場所であったりすると電源が引き込めません。

VVFケーブルは壁の中を通すことが多いため、壁の向こう側にあるコンセントでも対応できます。

柱や断熱材はないか

コンセントは表から見ると非常に薄いですが、壁の中に部品のほとんどが埋まっています。そのため壁の向こうに柱や断熱材など、どかせないものがあるとコンセントの設置は途端にむずかしくなります。とくに断熱材は、VVFケーブルも通すことができないケースがあるので注意しなければなりません。

壁に穴をあけてから気付いても遅いので、その前に家の設計図などで確認しておきましょう。不安ならば、新しいコンセントにつなぐ予定のコンセントを外し、そこから設置予定場所を目視で確認しておくことがおすすめです。

コンセント設置に必要なもの

コンセントの設置には、本体だけでなく壁に穴をあけたり、固定する工具が必要です。あまりなじみのないものがあるかもしれませんが、どれもホームセンターなどで購入することができるでしょう。コンセントの付け方を実践する際、工具や器具が足りなくて中断してしまうと、思わぬトラブルが起きてしまうかもしれません。

・穴をあける工具(ドリル、引き回しノコ)、ドライバー
壁に穴をあけるときに使う道具は、しっかりと用意しておくことが大切です。ドリルで穴をあけ、引き回しノコで広げる方法がよくとられています。
引き回しノコとは、小さな穴からでも切ることができ、直線も曲線も切ることができる便利な工具です。穴をあけたあとのコンセントの着脱はネジでおこなうため、プラスドライバーも忘れないようにしましょう。

・コンセント一式
コンセント本体・固定ネジ・コンセントカバーのセットがよくホームセンターなどで売っています。必要に応じて穴の多さや追加機能を考えて選びましょう。

・ステー
家の壁をはさみ、コンセントを固定する金具です。はさみ金具やC金具とも呼ばれています。

・VVFケーブル
既存のコンセントから、電気をつなぐケーブルです。おおまなか長さとして、コンセント同士の距離より長めを目安とすると余裕をもってコンセントを増設できます。

コンセント設置に必要なもの

コンセント設置の手順

コンセントは設置をする前に確認すべきことがいくつかあります。それらをしっかり把握しておかないと、感電してしまうおそれがあります。そうならないためにも、コンセントの設置の手順も知っておくことが大切です。コンセントの取り付け方は複雑ではないですが、壁の中に部品を落としてしまうこともあるので、ひとつひとつの手順を焦らず、正確におこなうことを心がけましょう。

①穴の位置を決める

コンセントの部品を壁に埋め込むために、壁の裏に柱や断熱材がないこと、近くにコンセントがあることを確認したあとに、新しくコンセントをあける場所をけがきます。

コンセントならば縦幅95mmで、横幅は50mmほどがあける穴の目安です。大きすぎる穴をあけると、ステーで固定できなくなったり、周りの建材がもろくなってしまうおそれがあります。

②壁に穴をあける

ドリルや引き回しノコを使って壁に穴をあけます。ドリルで穴をあけ、引き回しノコでけがきにそって穴を広げましょう。刃物を利用するとき、壁の中にあるコードを切らないように気をつけてください。

③今まであったコンセントをはずす

新しいコンセントと接続する側のコンセントを、壁からはずします。コンセントのネジは使われづらい規格なので、なくさないようにしましょう。

④VVFケーブルをつなぐ

VVFケーブルの中には、黒と白のケーブルが入っています。両端とその内部の白と黒、すべての被膜を外し、1cmほど線を露出させておきましょう。

いままであったコンセントに黒と白のケーブルをつなぎます。それぞれをつなぐ場所はWと表示されている場所に白のケーブル、もう片方に黒のケーブルです。ケーブルを差し込むとロックがかかり、抜けなくなるモデルもあるので、よく確認しておきましょう。

このケーブルをいままであった壁の穴から、新しくあけた穴に通します。コンセントのモデルごとに内部配線が違い、左右で接続するものと縦で接続するタイプがあるため、仕様書などを確認しておきましょう。

⑤ステーでコンセントを固定し、カバーをする

ステーで壁をはさみ、ネジで固定させてカバーをかけて完成です。最後に使えるかどうか確認をするのですが、もしかしたら接続不良などで普通ではない電気が供給されていない場合があります。

まとめ

コンセントの付け方には、ほかのコンセントからケーブルを引いて電源とする方法が一般的です。壁に穴をあけたり、VVFケーブルの接続などやり直しが効かないものが多いので、ひとつひとつの手順をよく確認してコンセントを設置しましょう。

ただし、電気工作には感電などの命につながる事故が起きることがあります。だからこそコンセントの設置には電気工事士(二種)が必要とされているのです。もし取得せずにコンセントを取り付けると、罰金の対象となるので注意しましょう。電気工事の業者に依頼すると、安心して任せることができるのではないでしょうか。

コンセント工事を依頼できる業者や料金

依頼できる業者や料金について、詳しくは「生活110番」の「コンセント工事」をご覧ください。

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