家電製品を使うときにはコンセントにプラグを挿して使用するのではないでしょうか。コンセントを使用する家電にはテレビがありますが、テレビには専用のコンセントがあるということをご存知でしたか?テレビコンセントは丸い形状をしており、2つ穴のあるコンセントとは異なる見た目をしています。
今回はそんなテレビコンセントの種類や配線方法についてご紹介します。「部屋によってテレビ電波の受信にばらつきがある……」という場合は、配線方法が適していないかもしれません。配線方法を見直すためにも、本記事をご参考ください。
テレビコンセントの表面的な部分の種類
テレビコンセントは見た目や役割から分類することができます。しかし今はテレビコンセントも進化しており、現在は主流ではないものもあるようです。ここでは主なテレビコンセントの種類についてご紹介します。
◆直付け端子
壁面内端子の種類によってはアンテナ線を直接ねじ止めするタイプが使用されている場合もあります。この端子は古いタイプで、電波が漏れて周辺に影響を与えやすいという面もあるので、F型端子に取り替えていることも多いようです。
◆フィーダー端子
フィーダー端子は現在使用されていることは少ないようですが、従来のテレビ端子で多く使用されていたものです。フィーダー端子は、フィーダー線とよばれるY字型の線をつなぎます。1980年代の古い家庭用ゲーム機をつなぐ際に、使用していたという方もいるでしょう。
フィーダー線はアンテナからの信号を伝える給電線です。アンテナと受信機の距離が遠いときに送電するために使用されていたようです。地上波のみを通し、BSの電波は通すことができないのが欠点といえます。
◆プッシュ型端子
ネジがついていない挿し込み口で、ケーブルを押し込むだけで接続できます。しかし現在はF型端子が主流となっており、プッシュ型端子は数が少なくなっています。
◆F型端子
F型ジャックとも呼ばれている端子です。固定させ簡単に外れないようにネジがついています。端子が簡単に外れてしまうと、テレビが突然映らなくなってしまうなどのトラブルが起きやすいためです。壁面内端子は壁の内側でケーブルを接続するテレビ端子ですが、F型端子が主流となっています。
テレビコンセントの内側の仕組み
テレビコンセントの種類の違いは、見た目など表面上だけのものではありません。壁内部の配線方法や構造にも違いがあります。ここでは内部構造についてみていきましょう。
まず、テレビコンセントの配線方法には大きく2種類あります。「スター配線」と「送り配線」です。スター配線は複数端子がある場合に、1つ1つの部屋に配線をつなぐ配線方法です。送り配線は、複数の端子に対して1本の配線でつなぐ配線方法になります。それぞれの配線方法については、次の章から詳しくご紹介します。
また、コンセント内部に設置する端子の種類によっても違いがあるので注意が必要です。壁のなかで配線するもの1つに、配線を中継するユニットがあります。この中継ユニットには、電流通過型と電源挿入型の2種類があり性質が異なるため、場合に応じて使い分けてください。
電流通過型は出力端子から入力端子に電流が通過し、テレビ端子からの電流は遮断されます。そのため、中継ユニットといっても、実質的にはケーブルを延長しつなぐための端子といえるでしょう。
電源挿入型はテレビ端子から衛星アンテナやブースターへ電力を供給することが可能です。出力端子から入力端子への電流が遮断されるほか、テレビ端子から出力端子への電流も遮断されます。
この電流通過型と電源挿入型は、受信のシステムによって使い分けるようです。端子場所は壁のなかになっていることが多く、新築の場合は各部屋に1つは設置したほうがよいとされています。配線の中継地点でアンテナなどに給電する必要がない場合は、電流通過型を使用したほうがよいでしょう。また衛星放送を受信しかつアンテナへの電源の供給が必要な場合に、電源挿入型にする必要があるようです。
スター配線の特徴と仕組み
スター配線というのは1つの挿し込み口に対して、ケーブルも1本接続する配線方法です。配線を複数にわけないため、信号の損失も少なく済みます。
テレビコンセントの種類に「テレビ端子」がありますが、スター配線はテレビ端子を使用するときに使用する配線方法でもあります。
また賃貸住宅ではケーブルの経費削減のため、スター配線をしていることは少ないようです。スター配線では部屋ごとに配線する必要があるため、ケーブルの費用が多くかかってしまうのです。
しかし最近では部屋によって受信レベルに違いを出さないために、スター配線を使用している賃貸住宅が増えてきています。古い物件の場合は送り配線が多いですが、築年数があまり経過していない物件の場合はスター配線で固定になっていることがあるので受信状況が気になる場合は、確認してもよいでしょう。
送り配線の特徴と仕組み
送り配線は、1本のケーブルに複数のテレビコンセントを設置するという方法です。末端になるほど、アンテナの受信レベルも低くなります。
中間に設置するテレビには、テレビコンセントの種類のひとつである「中間ユニット」というテレビ端子を使います。末端のテレビコンセントでない限り、ケーブルの中間に設置するテレビコンセントもあります。ケーブルの中間に位置するテレビコンセントが、中間ユニットです。
また末端には「端末ユニット」を使用する必要があります。端末ユニットは中間ユニットを使用した「送り配線」で配線したときに、末端に設置するテレビコンセントです。
テレビ端子とほぼ同じですが、電流の逆流を防ぐために電気抵抗がユニット内に作られています。そのため、アンテナからの電波の受信レベルも大幅に落ちてしまいます。
まとめ
テレビコンセントは種類もさまざまあり、配線方法にも2種類あります。送り配線は1本の配線に複数のユニットを接続するという配線方法で、中間に位置するものや末端に位置するものでユニットの種類が異なります。スター配線は複数のユニットに対して1本1本ケーブルをつなぎ、テレビ端子と呼ばれるユニットを接続しましょう。
送り配線の場合末端のユニットになるにつれて、電波の損失が大きくなりテレビ視聴が難しくなるという欠点があります。しかしスター配線の場合は、配線の数が多くなるもののそれぞれのユニットで受信電波の損失を少なく済ませることが可能です。
このユニットの種類や配線方法は、住宅の種類によって異なる場合があります。戸建住宅の場合は、テレビコンセントの工事が可能な場合があるので、検討する際は業者に相談することをおすすめします。
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