放っておくと危険なハウスダスト!掃除で撃退する方法や原因を知ろう

2021.4.30

放っておくと危険なハウスダスト!掃除で撃退する方法や原因を知ろう

近年よく耳にするようになった「アレルギー」という言葉。そのなかでも、アレルギー性結膜炎やアレルギー性鼻炎などの症状は「ハウスダスト」が原因で引き起こされるケースも多いといわれています。

私たちの体に深刻な健康被害をもたらす「ハウスダスト」を防ぐには、発生のメカニズムと対処法を知っておく必要があると思います。

そこで今回はハウスダストに的を絞って、ハウスダストによって引き起こされる症状や正しいハウスダストの掃除方法について、分かりやすくご紹介していきます。

ハウスダストとは?ハウスダストはほこりと違うのか?

まずは「ハウスダスト」と「ほこり」はどこが違うのでしょうか?両者の違いを比べて見ましょう。

ほこりとは

ほこりとは空中に浮遊していたり、物にたまったりする「粉のようなゴミ」のことをさします。これらのほこりは主に「寝具・衣類・ソファ・カーペット」などから出る「綿ぼこり」です。私たちの目に映るほこりは一見「灰色」のように見えますが、これらを顕微鏡で詳しく見てみると、実際には白色や青色などさまざまな色の繊維が混ざり合わさっています。このように複数の色が合わさることによって、ほこりは「灰色」っぽく見えるのです。

ハウスダストとは

一方ハウスダストとは、主に室内に存在している「ほこりやチリ」にダニ・ダニの糞・ダニの死骸・花粉・カビ・細菌や、ペットや人間の身体から落ちるフケなどが付着したものをさします。

人間の体には本来、体内に侵入する「異物や外敵」をやっつけようとする「免疫反応」が備わっています。そのためハウスダストを吸い込むと、鼻水やくしゃみが出るなどのアレルギー反応を引き起こすことがあるといわれています。このように健康被害をもたらす可能性があるハウスダストは、掃除でしっかりと取り除く必要があります。
      ハウスダストとは?ハウスダストはほこりと違うのか?

ハウスダストが発生する原因とは

ハウスダストは、どのようにして発生するのでしょうか?ハウスダストが発生する原因をみていきましょう。

細菌&カビ

家の中は細菌やカビが発生しやすい環境がたくさんあります。例えば、トイレ・浴室・キッチン・洗面所などの水回りです。また、目には見えなくても細かなカビの胞子が空中に浮遊している可能性があります。日々の換気や掃除を怠ると、家中に細菌やカビが発生しやすくなります。

花粉

日本では主に2~5月ごろにスギ花粉・8~10月ごろにブタクサ花粉が飛散します。地域やその年の気候にもよりますが、この時期に窓を開け放したり、布団を外に干したりすることで、家の中にまで花粉が入り込み、ハウスダストになるといわれています。

ペット&人間のフケ

家の中でペットを飼っている場合には、床などにペットの毛が落ちることがあります。人間の髪の毛やフケもたくさん落ちます。それらにゴキブリのフンや虫の死骸がからみついたり、ダニが付いたりしてハウスダストになるといわれています。

ダニ

ダニは家中どこにでもいます。特に「布団・枕・カーペット」に含まれる、髪の毛・フケ・ホコリなどを栄養源として、ダニが繁殖し、ハウスダストになるといわれています。

ハウスダストが原因となって起こるアレルギー症状

つづいてハウスダストが原因となって起こるといわれる「アレルギー反応」について、主な症状を5つみていきましょう。アレルギーの症状もハウスダストを掃除することで軽減できるかもしれません。

(1)こどもの気管支喘息

気管支喘息を発症するこどものうち、およそ8割が「未就学期」に発症しているといわれています。特徴的な症状としては、呼吸をするたびに胸やのどから「ヒューヒュー」という音がしたり「ゼイゼイ」という苦しそうな音がきこえ、息苦しさを訴えます。気管支喘息のこどものうち、およそ7割が大人になる頃には症状が治まりますが、再発の可能性も否定できません。

(2)大人の気管支喘息

大人の気管支喘息は「風邪がなかなか治らず、長引いているな~」と思っていたら、実は喘息だった!というケースが多いといわれています。大人の気管支喘息は、アレルギー反応によって気道が炎症しておこります。こどもの気管支喘息と同じく、呼吸をするたびに胸やのどから「ヒューヒュー」という音がしたり「ゼイゼイ」という音がきこえ息苦しさを訴えます。そして激しく咳きこみ、粘り気のある淡が出るなどの症状がみられます。

(3)アレルギー性結膜炎

アレルギー性結膜炎の「結膜」とは「眼球の白目部分」と「まぶたの裏側」を覆っている薄い膜のことをさします。目の中にアレルギー反応を起こす原因(ハウスダスト)が入ると、目に強いかゆみを感じます。また白目部分が充血したり、結膜がブヨブヨした状態になることもあります。このアレルギー性結膜炎は、ハウスダスト以外にも、スギ花粉など季節性の物質や、コンタクトレンズの汚れが原因でアレルギー性結膜炎が起こることもあるようです。

(4)アレルギー性鼻炎

アレルギー性鼻炎は、アレルギーの原因となる物質が体の中に入りこむことでアレルギー反応を引き起こす疾患です。主な症状としては鼻の粘膜が炎症する・水っぽい鼻水が出る・鼻がつまる・くしゃみが出る、といったものがみられます。このようなアレルギー性鼻炎は、ハウスダスト以外にも花粉など季節性の物質に反応して起こるケースもあるといわれています。

(5)アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎は、主に食べ物やハウスダストなどによって引き起こされる疾患です。乳幼児期には「耳・顔・頭」などが赤く腫れます。小児期以降は皮膚が乾燥して硬くなります。そして強いかゆみを感じたところを掻くたび、皮膚に傷がついて細菌に感染するなどして悪化していきます。このような症状は、一般的に思春期ごろに収まるケースが多いといわれていますが、長引くと慢性化する恐れがあります。
      ハウスダストが原因となって起こるアレルギー症状

正しいハウスダストの掃除方法とは

このようにハウスダストは私たちの体にさまざまな症状を引き起こします。そこで、ハウスダストを防ぐためにはできるだけ毎日掃除をすることが望ましいといえます。ここでは正しいハウスダストの掃除方法を確認しておきましょう。

寝室

ダニが繁殖しやすい寝室は、とくに念入りに掃除をする必要があります。フロア全体に掃除機をかけ、ホコリが溜まりやすい場所は念入りに雑巾がけをするなど「ダニの餌となる、ホコリを溜めない」ことを心がけましょう。また湿気もダニやカビが発生する原因となりますので、除湿器を使って除湿することをオススメします。

さらに「ダニは50度以上の熱なら20~30分・60度以上の熱なら瞬時に死滅する」といわれています。そのダニの弱点を利用し、布団乾燥機で定期的に寝具を乾燥させるなどしてから、掃除機で吸い取ると良いでしょう。

カーペット・足拭きマット

一般的に床に置いて使用するカーペットや足ふきマットには様々なハウスダストが付着します。こまめに掃除機をかけるようにし、ホコリやダニを取り除きましょう。そして、カーペットや足ふきマットも可能ならば時々は洗濯してしっかりと汚れを落とすと良いでしょう。

くどいようですが、この場合も「ダニは50度以上の熱なら20~30分・60度以上の熱なら瞬時に死滅する」というダニの弱点を利用し、60度以上のお湯につけおきしてから洗濯すると効果的です。

タオル・シーツ

洗面所のタオルや寝室のシーツは、髪の毛やフケなどのゴミが付着しやすい場所です。そのため、こまめに洗濯をするように心がけましょう。また湿気を含みやすいため、しっかりと乾燥させることが大切です。

花粉

花粉が飛散する季節は、なるべく窓を開け放さないようにし、空気清浄器を活用するとよいでしょう。また布団を外に干すのは控えて、布団乾燥機を活用すれば安心です。それから、外出時の上着や帽子にも花粉は付着しますので、帰宅する前に一度上着や帽子をパンパンと払ってから玄関に入るなど「花粉を家に持ち込まない」ようにする対策をオススメします。
          正しいハウスダストの掃除方法とは

まとめ

今回はハウスダストがどのようにして発生するのか?といったメカニズムや、人体に及ぼす影響・効果的な対処方法についてお伝えしてきました。

ハウスダスト対策は、いくつかのポイントを押さえておけば難しくはないと思います。日頃から対策を意識したハウスダストの掃除を行なうことができれば、快適な空間を手に入れられるだけでなく、アレルギー症状が改善される可能性も期待できると思います。

一方で「本格的なハウスダスト対策は、プロの業者に依頼しよう」と、思われる方も多いでしょう。そんなときはハウスクリーニングをしてくれる業者に、見積りをとることからはじめてみてはいかがでしょうか?

ハウスクリーニングを依頼できる業者や料金

依頼できる業者や料金について、詳しくは「生活110番」の「ハウスクリーニング」をご覧ください。

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