ムカデといえば、黒光りするボディに黄色い無数の足というイメージをおもちのかたが多いかもしれません。しかし、黒ばかりがムカデの体色ではないのです。日本に住むムカデには、赤いものや青いもの、緑色をしているものなどさまざまな種類がいます。
見かけたムカデが緑色だったら、それはもしかすると危険な種類のムカデかもしれません。緑色をしたムカデにはどんな種類がいるのか、日本に住むムカデの種類と生息場所、危険なムカデの対処法をご紹介します。
目次
緑色のムカデは?日本に生息するムカデの種類
ムカデに限らず、虫という生き物は同じ種類であっても個体によって、意外と体色のバリエーションが豊かです。光沢のある身体は光の加減によってさまざまな色合いに見え、青いザリガニのように食べるものによって身体の色が変わる生き物もいます。
同様にムカデもまた、同じ種類でも赤いものがいれば緑色のものもいます。逆に、同じ色のムカデでもまったく別の種類だったということもあるのです。では、緑色に見えるムカデにはどんな種類のものがいるのでしょうか。
トビズムカデ
トビズムカデは、体長20cm超の日本最大種とされるムカデであり、虫というカテゴリのなかでも日本では地上最大の生き物です。黒光りする艶やかな身体に、鮮やかな黄色い足と、一般的なムカデのイメージに近い色合いをしています。
黒い身体が特徴的なトビズムカデも、緑色の個体が出現することがあります。非常に攻撃的で強力な毒牙をもっているため、できれば遭遇したくないムカデといえるでしょう。
アオズムカデ
アオズムカデはトビズムカデの亜種であり、トビズムカデよりも一回り小さな体格をしています。その名のとおり、青っぽい体色をしていることが特徴で、光の加減によっては暗い緑色に見えるかもしれません。ムカデのなかでもとくに、緑色の個体の多い種類です。
お住まいの近くで見かけたムカデが緑色だった場合、まず疑うべきはこのアオズムカデだとされています。アオズムカデはムカデのなかでもっとも毒性が強いといわれているため、見つけ次第駆除すべき危険なムカデです。
アカズムカデ
アカズムカデもまたトビズムカデの亜種で、アオズムカデよりもさらに一回り小さいサイズのムカデです。最大の特徴は読んで字のごとく真っ赤な部位が多いことで、黒系統のボディに対して頭と触角、足の1本1本に至るまで濃い赤色をしています。
赤い部位が目立つアカズムカデですが、ボディはやはり黒から深緑に近い色合いをしているため、緑色のムカデに見えるかもしれません。
タイワンオオムカデ
タイワンオオムカデは、日本のなかでも沖縄諸島など暖かい地域にしか生息していない大型のムカデです。日本最大種のトビズムカデに迫る20cm近い体格をもっています。
タイワンオオムカデの一番の特徴とされるのが、ムカデらしからぬ明るい色合いのボディです。黒っぽい色の多いオオムカデのなかでは珍しく、鮮やかな黄緑やオレンジ色の体色をしています。
ムカデのなかで緑色にもっとも近いとされているため、沖縄付近で見つけたムカデが緑色だった場合、タイワンオオムカデである可能性が高いといえるでしょう。
このように、ムカデは黒系統の体色が代表的とはいえ、種類や個体によっては緑色のものも少なくありません。上でご紹介したムカデたちは、いずれも強力な毒をもった危険な種類でもあります。
お住まいの近くで緑色のムカデを見つけたときは、放置せずにすみやかに駆除するようにしましょう。
ムカデの生息場所と好む環境
家のなかにもよく出現するムカデですが、本来は民家に好んで侵入してくる虫というわけではありません。ムカデは屋外に住む生き物であり、山や森のなかで落ち葉の下に潜って暮らしています。
ではなぜ家のなかに出るのでしょうか。それは、ムカデの生息場所の環境に理由があります。
ムカデの本来の住処である落ち葉の下は、日の光が遮られているため日中でも暗く、じめじめとしています。落ち葉の下の地面には、同様に落ち葉を隠れ家とする無数の虫たちが暮らしています。ムカデのほとんどは肉食性で、落ち葉に集まる虫たちをエサにして生きているのです。
つまり、「暗く湿った狭い場所」で「ムカデのエサとなる虫が豊富」という条件を満たす場所を好んでムカデは住み着きます。家に頻繁にムカデが出るのだとしたら、それは家のなかが上記の条件を満たしてしまっているのかもしれません。
家のなかに段ボールや雑誌を積みっぱなしにしていませんか?キッチンやお風呂場などの水回りの掃除を怠っていませんか?そうした環境はムカデだけでなく他の虫の住処にもなり、その虫を食べるためにムカデが侵入してきてしまうことがあるのです。
家に発生したムカデの駆除方法
家に侵入してきてしまったムカデは、そのまま放っておくわけにはいきません。ムカデが人間を積極的に襲うことはほとんどありませんが、気づかず踏んでしまって毒牙による反撃を受けてしまうおそれがあります。
そこで、家に現れたムカデの駆除方法について確認しておきましょう。安全確実にムカデを処理するには、以下のような方法が有効です。
熱を使って攻撃する
つぶしたりするのも有効な手段の一つですが、強固なボディで身を守るムカデに対して最適とはいえません。より確実に駆除するのであれば弱点を突きたいところです。
ムカデの弱点は「熱」だとされています。ムカデが耐えられる温度は50℃未満であり、それ以上の高熱にさらされると身体が縮みあがって動けなくなります。できれば70℃以上の熱湯を用意し、直接かけるとムカデを一撃で駆除することができます。
熱湯がすぐに用意できない場合や、水に濡らしたくない場所にムカデが出た場合は、ドライヤーの熱風を使うのも有効な手段です。熱湯ほどの即効性はありませんが、周辺を汚すことなく処理ができるため、環境を選ばないムカデの駆除方法としておすすめです。
殺虫剤を使う
一般的な家庭用の殺虫剤でもムカデを駆除することができます。手持ちの殺虫剤がムカデに効くかどうか不安な場合は、成分表記の「適用害虫」の項目を確認しておくのがよいでしょう。
殺虫剤による駆除は遠距離から一方的に攻撃できるため安全ですが、ムカデが死ぬまでに時間がかかってしまうと、家具の隙間など手の出せない場所に逃げ込まれてしまうかもしれません。
もうこりごり!ムカデの予防方法
ムカデの駆除は難しくはありませんが、そもそもムカデの姿なんて見たくもないというかたも多いのではないでしょうか。無音で忍び寄るムカデに気づかず噛みつかれてしまう危険性は、できるかぎり減らしたいところです。
お住まいを守るムカデの予防法としては、何よりもまず「侵入経路を塞ぐ」ことが重要になります。
主な侵入経路と塞ぎ方
ムカデの侵入経路は実に多種多様です。薄っぺらい身体をもち、壁も自由自在に歩くことのできるムカデは、小さな隙間からでも家のなかに入り込んでしまいます。
玄関ドアや窓の開閉の際に、ムカデが紛れ込まないよう気をつけることはもちろん大切です。網戸などは隙間ができやすいため、隙間を埋めるテープなどを活用して侵入経路をなくしていきましょう。
また、ムカデは下水道から配管を登って家に入ってくることがあります。配水口からの侵入を防ぐには、排水口を塞ぐ排水キャップを取り付けておきましょう。排水キャップが軽いとムカデが押し上げて侵入してしまうかもしれないため、金属製のものを使うのがベストです。
忌避剤を使ったムカデの予防法
ムカデの歩く地面に撒くことで、ムカデが近寄らないようになる忌避剤がホームセンターなど市販されています。お住まいの周辺をぐるりと囲むように忌避剤による「壁」をつくって、外からのムカデの侵入をシャットアウトしましょう。
侵入経路がわからない場合はムカデ駆除の専門業者に相談しよう
思いつくかぎりの侵入経路を塞いだにも関わらず、ムカデの出没を止められない場合、気づかない場所にムカデの侵入経路ができている可能性があります。個人での対処が難しいと感じたら、ムカデ駆除の専門業者の力を借りることも考えてみてください。
まとめ
黒っぽい体色をもったイメージの強いムカデですが、個体によってはさまざまな色合いをもっていることがあります。
なかでも緑色のムカデは、危険な種類であることが多いため注意が必要です。お住まいの近くで見かけたムカデが緑色だった場合は、早急に駆除をおこないましょう。
ムカデは身体が扁平なため、小さな隙間からでも家に侵入することができます。お住まいのムカデ予防のポイントは、ムカデの侵入経路を徹底的になくし、ムカデが好まない環境をつくることです。
危険な毒をもったムカデに生活をおびやかされないためにも、一度お住まいの環境の見直しを考えてみてはいかがでしょうか。
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