自宅にいるとき、家の中で「パキッ」という家鳴りを、聞いたことがある方もいることでしょう。この家鳴りは、建物の古さに関係なく聞かれるものです。しかし、家鳴りがあまりにもひどいと、気になってしょうがない、怖いと感じる方もいることでしょう。
この記事では、家鳴りがする原因から対処法までをご紹介していきます。また、家の耐久性によって家鳴りがしている場合に役立つ、耐震診断についても解説していきますので、気になる方はぜひ最後まで読んでみてください。
目次
家鳴りのおもな原因について
家の中から急に音が聞こえると、心霊現象と思ってしまう方もいるかもしれません。しかし、家鳴りにはちゃんと原因があるのです。
木造住宅の場合の原因
家鳴りは古い家だけでなく、新しい家でも起きます。とくに木造住宅で発生しやすいイメージを持っていると思いますが、それは家鳴りの発生原因にも関係してきます。家鳴りが起きるおもな原因は、木造の乾燥収縮によるものだからです。
新しい家であれば、木材同士がなじんでいないため、基本的には家鳴りが発生するとされています。また、古い家の場合、乾燥による収縮はもちろん、木材や釘の劣化によっても家鳴りは発生するのです。
マンションなどコンクリートの住宅の場合
家鳴りはマンションやコンクリートの住宅でも、心霊現象ではなく原因があって発生します。マンションで発生する家鳴りは、建物全体の重さが一か所に偏ったことが原因とされているようです。ほかに、風や地震といった揺れによっても、家鳴りを発生させることがあります。
コンクリートの住宅であれば、木造と同じように乾燥による収縮で家鳴りが発生するようです。これは、コンクリートも水分を含んでいるため、乾燥することによって収縮が起きるということになります。
また、コンクリートの乾燥収縮は家鳴りだけでなく、ひび割れを発生させることもあるのです。コンクリートにできたひび割れは、建物の耐久性に問題をもたらすおそれがあるので、注意が必要です。
建物の構造以外で起こりうる原因
家鳴りの多くは、木材やコンクリートの乾燥によって発生しますが、別の原因がある場合もあります。それは、家の中にある重いものが、一か所に集中しているときです。重いものが一か所に集中してしまうと、家の傾きなどの原因となり、家鳴りが発生してしまうようです。
家鳴り対策をすればおさまることも。その方法は
家鳴りが発生する原因がわかれば、対策することもできます。ただ、対策をしたとしても完全に家鳴りをなくすことはできないですが、ある程度抑えることはできるでしょう。
家具の配置を変える
自宅の中にある荷物や家具の配置を、一度確認してみましょう。もし、一か所に集中しているようであれば、重さを分散するように配置を変えてみてください。家鳴りが古い家で発生している場合には、とくに有効かもしれません。
温度を調整する
家鳴りが発生する原因の多くは、木材やコンクリートの乾燥収縮になります。そのため、室外との温度差を少なくすることで、乾燥収縮を抑え、家鳴りを発生しにくくすることができます。また、湿度を60%ほどに維持するのも、家鳴りを減らす効果があるようです。
それでも音が鳴りやまなければ
木造で新築の住宅の場合、木材同士がなじむまでに時間がかかり、5年ほどは家鳴りが発生するようなのです。そのため、上記の対処法を試しても、家鳴りが改善されない可能性もあります。そういったときは、耳栓などで音を遮ることが対処法になります。また、どうしても気になるようであれば、一度業者に相談にしてみるのもよいでしょう。
家鳴りは心霊現象ではない!怖くならないためにできること
なにもしていないのに、音が鳴るのはとても怖いですよね。音によっては、心霊的なものに感じる方もいるかもしれません。しかし、家鳴りは原因のはっきりとした、ひとつの現象です。
原因を知っておけば安心できる
昔から木造住宅の多い日本では、よく家鳴りが発生するものです。そのため、心霊現象であると信じ込んでしまっている方も、少なからずいることでしょう。しかし、上記でも説明した通り、家鳴りには原因があります。家鳴りが発生する原因を知ることで、心霊現象ではないとわかり、怖さをなくすことができるのです。
ただしその原因が別の意味で怖いことも…
家鳴りがマンションや古い家で発生する原因が、上記で説明したもの以外の場合もあります。それは、建物の耐久性や耐震性といった、構造自体に原因がある場合です。構造になにかしらの問題が起きているときにも家鳴りは発生しやすくなり、この状態を放置していると倒壊などにつながる危険性もあるのです。
家鳴りが古い家でするなら耐震診断を受けてみるのもおすすめ
家鳴りが古い家で発生している場合には、耐久性や耐震性の低下も疑ったほうがよいかもしれません。生活の安全を守り、家鳴りを改善するためにも、耐震診断を受けてみるのもひとつの対処法です。
耐震診断の概要
耐震診断では、建物の基礎から外壁、屋根など建物全体の耐久性や補強箇所までを、しっかりと診断してくれます。そして、診断箇所それぞれに点数をつけることで、建物全体の耐震性を総合的に知ることができるのです。
古い家には耐震診断の補助金が出ることも多い
費用がかかると耐震診断を見送ってしまう方も多いと思いますが、実は補助金を利用することもできるのです。とくに1981年5月31日以前に作られた古い建物は、補助金が出ることも多くなっています。
もちろん、新しい建物であっても自治体ごとの条件をクリアできれば、補助金を利用することができるでしょう。ただ、補助金の金額は自治体によって異なるため、利用の前には確認が必要です。自治体によっては全額補助してくれることもあるようなので、気になる方は確認だけでもしてみてはいかがでしょうか。
まとめ
誰もいないのにもかかわらず音がする、これは家鳴りが原因かもしれません。家鳴りは、屋内と屋外の温度差や重たい家具などが、建物に負荷をかけているときに発生します。また、古い家では腐敗が進んでいることが原因で、家鳴りが発生していることもあるのです。
腐敗が進むと耐震性にも影響が出てきます。地震が起きたときに、建物が倒壊してしまっては怖いですよね。
家の耐震性を測るために、耐震診断をおこなって地震がきても安心できる建物にしておきましょう。耐震診断で耐震性が低いという結果が出た場合は、耐震工事をおこない強い建物にすることをおすすめします。
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