どこから侵入する？空き巣の手口を知って防犯対策に役立てよう！

住宅への侵入窃盗被害には3種類に分けられることをご存知ですか？それは、空き巣・居空き・忍び込みです。この3つの中で最も多い被害は空き巣といわれており、ピッキングやサムターン回しなどさまざまな手口で住宅に侵入します。そのような空き巣に対し、みなさんの自宅の対策充分でしょうか？

「とくにこれといった対策はしていない…」という方もいると思います。そこで、今回のコラムでは空き巣の手口は一体どんなものがあるか、狙われやすい環境、対策方法などをまとめています。もし対策できていない場合は、このコラムを参考に対策を考えてみてください。

空き巣・居空き・忍び込みの違い

住宅の侵入窃盗被害には空き巣以外にも種類があります。空き巣、居空き、忍び込みです。これらの大きな違いは「住宅内に侵入するタイミングの違い」です。それぞれ詳しく見ていきましょう。

・空き巣
住宅を狙った犯行手口の中で一番多いのが空き巣です。これは、住人が家を留守にしているときに侵入する手口です。空き巣の手口とはどんなものがあるのかは、次の章で詳しくご紹介していきます。

・居空き
空き巣は住人が留守中に忍び込むものですが、居空きは住人が家にいるときに侵入する手口です。侵入者は住人に気づかれないよう誰もいない部屋を狙います。

・忍び込み
忍び込みは住人が眠りについてから侵入する手口です。

居空きと忍び込みは、犯人が住人の家族構成や行動のパターンをあらかじめ調べている場合が多いようです。とくに、一人暮らしの高齢者が狙われやすいといわれています。

空き巣の侵入手口について

空き巣の手口にはどのような方法が使われるのでしょうか。下にまとめてみましたので見ていきましょう。

・ピッキング
ピッキングとは、玄関や裏口などの鍵を特殊な工具を使ってあけ、侵入する方法です。最近ではピッキング対策として防犯性の高い鍵や鍵穴のない鍵も存在していますが、古い鍵だと簡単に開けられてしまうことが多いです。

・サムターン回し
サムターン回しは工具を使って玄関に穴をあけたりすることで、外から内側の鍵を開けてしまう手口です。サムターンとは何かというと鍵を開閉する際に回す、ドアの内側についているつまみのようなものです。

・ガラス破り
名前の通り窓ガラスを割って鍵を開け、侵入する手口です。空き巣被害ではこの手口が多く使われるようです。

空き巣に狙われやすい環境とは

空き巣に狙われやすい住宅の特徴はあるのでしょうか。空き巣の手口から逃れるためにも知っておくと役立つでしょう。

・死角が多い
植木や塀で囲まれている住宅は、死角が多い環境です。そのためピッキングなどの不審な動きをしても外から見えにくく、空き巣が動きやすくなります。植木や塀を作る場合は高くしすぎず、なるべく死角を作らないように気をつけましょう。

・留守だと一目でわかる
泥棒は外から侵入する家を観察しており、外からみて留守だとわかってしまうと侵入されるおそれが高くなります。チェックしているところは郵便受けや室内外のライトなどで、インターホンを鳴らし在宅かどうか確認することもあるようです。

・入りやすそうな窓
ガラス破りは、簡単かつ時間がかからない空き巣の手口です。とくに一戸建て住宅の場合は一階の窓やベランダの窓が狙われやすくなります。また、窓は施錠を忘れやすいことも狙われやすい要因のひとつです。

窓の空き巣対策には、補助鍵を付けることや防犯ガラスへの交換・防犯フィルムの貼り付けをして窓ガラス自体を強化することが有効です。補助鍵については「空き巣対策していますか？窓に補助錠を取り付けて防犯性を高めよう！」防犯ガラス・フィルムについては防犯ガラスや防犯フィルムで泥棒対策！空き巣は窓を狙っていますにて詳しくまとめてしますので、そちらをご覧ください。

・防犯設備がない
センサーライトやホームセキュリティシステムが設置されていない住宅は、設置されている住宅より狙われやすいです。

空き巣対策のポイント

空き巣対策をするときに気を付けたいポイントがありますのでここでご紹介していきます。

・侵入に時間をかけさせる
泥棒はピッキングやガラス破りなど、さまざまな空き巣の手口で短い時間のうちに住宅内に侵入を図ります。しかし、侵入するのに5分を超えると空き巣の約70％が侵入をあきらめるという調査結果があります。時間をかけさせるためには補助鍵をつける、ピッキングに強い防犯性能の高い鍵に交換する、防犯ガラスに交換するなどして窓ガラスを割られにくくするなどが有効です。

・留守であること悟らせない
泥棒は外から留守かどうかなどを観察するので、在宅していると見せることも対策になります。夜はライトが付いていないと留守なのがすぐに分かってしまうため、帰りが遅くなる場合はタイマーなどでライトを点灯させ、在宅しているよう見せておくとよいでしょう。

他にも、郵便受けに郵便や新聞が溜まっていることから留守かどうか調べることができてしまうため、なるべく溜めないよう気をつけることが大切です。長期で不在にする場合は新聞をとめておくとよいです。

・短時間の外出でも鍵をかける
「犬の散歩や近所に買い物に行くだけだし……」と思って少しの外出なら施錠せずに出かけていませんか？泥棒はそんな一瞬のスキでも狙っています。たとえほんのわずかな時間の外出でも必ず施錠して出かけるよう日頃から心がけておきましょう。

防犯鍵を設置して空き巣を防ごう

防犯性能の高い防犯鍵を使って空き巣の手口をブロックしましょう。

ディンプルキー

防犯性能の高い鍵にディンプルキーというものがあります。
ディンプルキーはピッキングされにくい鍵として有名で、開錠するのにとても時間がかかり空き巣があきらめてしまうことが多いようです。

このことから現在では多くの住宅や金庫にも使われているほどです。もし自宅の鍵が古い鍵の場合は、交換することをおすすめします。

ダブルロック

玄関のドアに2つ鍵をつける方法です。
1つピッキングされたとしても、もう1つあれば時間がかかりますし、空き巣に侵入をあきらめさせることができます。

また。2つ鍵が付いていることにより威圧感を与える効果もあるようです。

まとめ

住宅への侵入窃盗被害には空き巣・居空き・忍び込みの3種類があります。空き巣は留守中を狙い、居空きと忍び込みは住人が在宅中に狙われる手口です。その中でも空き巣はピッキングやガラス破りなどさまざまな方法で侵入します。

空き巣に狙われやすいのは死角が多く、留守だと分かりやすいなどです。なるべく死角を減らし、常に誰かいるよう見せかけることで狙われる可能性を低くすることができます。

空き巣は侵入に時間がかかるとあきらめやすくなります。空き巣の手口をブロックするために防犯鍵をつけて対策することが有効な方法です。

防犯鍵に関して分からないことがあればプロの業者に相談することもおすすめです。最適な防犯鍵を提案してくれることでしょう。

防犯鍵できる業者や料金

依頼できる業者や料金について、詳しくは「生活110番」の「防犯鍵」をご覧ください。