芝生にマダニや害虫が発生する原因と対策法!日ごろのお手入れも大切

2021.4.30

芝生にマダニや害虫が発生する原因と対策法!日ごろのお手入れも大切

マダニは噛まれると感染症を発症し、最悪は死に至ることもあるとても危険な害虫です。人がマダニに噛まれた被害のニュースを見ると、自分の家の芝生にもマダニが潜んでいるのではないかと不安に感じますよね。芝生でマダニが発生することはあるのか、このコラムで解説していきます。

また、マダニ以外の芝生で発生する害虫や、その駆除方法、発生させないための対策についても解説していきます。芝生を管理している人や、これからお庭を芝生にしようと考えている方は是非ご覧ください。

芝生でマダニに感染した例はまだ報告されていない

感染症の原因となったマダニが、一般住宅の芝生から発生したと確定できる例は見られないようです。基本的に、マダニは山や公園などの草むらで生息しています。

動物の血液を食料としていますので、食料源となる野生動物が出入りする場所を好みます。人が管理している土地には野生動物が入り込むことがあまりありませんので、一般住宅の芝生にマダニがいる確率は低いといえるでしょう。

ただし、犬などのペットを飼っている場合は、そのペットを介してマダニが庭に入り込むおそれがあります。ペットを散歩へ連れていくときにはできるだけ草むらに入れない、帰る前に体をブラッシングするなどの対策をしましょう。

また、人間でもキャンプ場や公園などへ出かけたときに草むらに入ると、手や足に付着したマダニを気づかずに持ち帰ってしまうということがあります。マダニは吸血前には体長2~4mmほどとごく小さく、噛まれても痛みがほとんどないため、血を吸って大きくなるまで数日も気づかないということがよくあるのです。

山や森に立ち入るときにはできるだけ露出の少ない服装をして、虫よけ剤などを使用すると、マダニの付着をある程度防ぐことができます。帰宅時は家に入る前に着ていた服に殺虫剤をかけ、体にマダニがついていないか入念に確認しましょう。

また、もしも体にマダニがついていた場合には、強引に引きはがすのは危険な場合があります。マダニは皮膚に頭を差し込むようにして血を吸います。引きはがしたときにマダニの頭部がちぎれて皮膚のなかに残ってしまうと、マダニの体液が体内に入り、感染症を引き起こすおそれがあるのです。

マダニに噛まれているのを見つけたら、すぐに医療機関で処置を受けるのが得策です。また、噛まれた後しばらくは体調の変化に注意を払い、異常や不安があればすぐに医療機関を受診しましょう。

芝生にマダニや害虫が発生する原因と対策法!日ごろのお手入れも大切

芝生が危険な害虫の発生源になることはあまりない

芝生はマダニの発生源にはなりにくいようですが、そのほかの害虫についても気になりますよね。芝生で人間に害を与えるような虫が発生することはあるのでしょうか。

ヤブ蚊がわくのは芝生が原因ではない

ヤブ蚊は蚊の一種で、住宅のお庭に発生することが多い害虫です。しかしお庭にヤブ蚊が発生するのは芝生が直接の原因というわけではなく、芝生のなかにできた水たまりが原因です。

ヤブ蚊は小さな水たまりなどの水場で卵を産み、その水のなかで幼虫も育ちます。そのため、芝生にでこぼこがあって日常的に水たまりができていると、そこで繁殖したヤブ蚊が夏に大量発生するということになります。

ヤブ蚊がわかないようにするには、芝生に水たまりができないようにすることが大切です。目土入れなどで芝生のでこぼこを直したり、エアレーションをして水はけをよくしたりするのが効果的です。

芝生にマダニや害虫が発生する原因と対策法!日ごろのお手入れも大切

害虫と間違えやすい虫がわくことはある

虫のなかでもとくに人間を攻撃したり人間が育てている作物を食害したりといった、人間に害を及ぼす虫を害虫と呼びます。一方で、作物の花粉を運んだり害虫を食べたりすることで人間に利益をもたらす虫は益虫と呼ばれます。

芝生に発生することが多い虫のなかには、一般的に害虫とされている虫によく似ているけれど、じつは益虫である虫がいくつかあるのです。たとえばヤスデがそのひとつで、ヤスデはムカデとよく似ています。

ムカデは肉食で毒をもち、人を噛むことがある害虫です。対してヤスデは草食で、枯れ葉を食べて掃除してくれる益虫なのです。ムカデは体の節ひとつに対して脚が2本生えていますが、ヤスデは節ひとつに対して脚が4本生えているので、見分けることができます。

危険な害虫でなければ放っておいても問題はありませんが、大量に発生した場合などには益虫でも害虫に変わってしまうことがあります。害虫と益虫の区別はあいまいなところが多く、状況によって変わってくるのです。

不快害虫は発生することに注意

不快害虫は人間や作物に直接的な害を与えはしないものの、見た目の不気味さから害虫とされる虫のことです。芝生で発生することが多い不快害虫にはナメクジ、ミミズ、キノコバエなどがあります。

益虫とされる虫でも、不快害虫に分類されることがあります。とにかく人が嫌だと感じたのであれば、不快害虫といえるのです。芝生も植物である以上、このような不快害虫の発生を完全に防ぐことは難しいでしょう。

芝生にダメージを与える害虫には気をつけよう

芝生はダニや害虫の発生源になることはあまりありませんが、外からの侵入を防ぐことは難しいのが現実です。そのため、実際に芝生に対してダメージを与える害虫が居ついてしまうこともあります。どのような虫が芝生に害があるのか、見ていきましょう。

ヨトウムシ(スジキリヨトウ)

ヨトウムシはヨトウガというガの幼虫です。夜行性で、芝生の葉や茎を食べてしまいます。「ヨトウ」は「夜盗」と書き、夜の間に畑の野菜を盗む虫といった由来があるようです。5月~10月ごろに発生します。昼間は地中に潜っているため、見つけるのは難しいでしょう。

ツトガ(シバツトガ)

ツトガの幼虫も芝生を食害して多大な被害をもたらします。大量に発生すると、ゴルフ場のグリーン1面を枯らせてしまったという例もあります。こちらも5月~10月ごろに発生し、梅雨明けごろにもっとも被害が多いです。

マメコガネ・スジコガネ

コガネムシは幼虫も成虫も芝生にとって大敵です。幼虫は地中にいて芝生の根を食べ、成虫になると葉や茎を食べるのです。成虫は5月ごろに発生し、秋ごろがもっとも被害が大きくなります。

芝生にマダニや害虫が発生する原因と対策法!日ごろのお手入れも大切

芝生に発生する害虫の駆除・予防方法

芝生をダニや害虫の侵入から守るにはどうすればいいのでしょうか。また、害虫が発生してしまった場合にはどのように対処すればいいのでしょうか。害虫の対処法を解説していきます。

害虫がわいたときのおもなサイン

害虫は小さかったり、昼間は隠れていたりしますので、発見が難しいです。害虫が発生していることを気づくためには、害虫の被害に遭っているサインをいち早く見つけることが大切です。

芝生が部分的に枯れている場合、害虫に食べられているのかもしれません。芝生の隙間に穴が開いていたり、葉が変色していたりといった場合も害虫による食害のおそれがあります。

農薬を使う方法

芝生で使える殺虫剤には、害虫に直接かけることで殺す接触性タイプと、土壌に散布して芝生に吸収させることで、その芝生を食べた害虫を殺す浸透性タイプがあります。すでに害虫が発生してしまっている場合には接触性タイプ、害虫を予防したいという場合には、浸透性タイプが有効です。

農薬を使わない方法

害虫が発生しないようにするには、害虫が住みにくい環境を作りましょう。枯れた芝などがたまって腐ったものをサッチといいますが、このサッチは害虫の住処になります。熊手などでサッチを取り除く、サッチングというお手入れを定期的におこないましょう。

また、土壌の通気性や水はけが悪いと湿気が多くなり害虫が発生しやすくなります。エアレーションという土壌に穴をあける作業をして水と空気の通り道を作り、土壌を新鮮な状態にすることで害虫の発生しにくい環境を作るとよいでしょう。

このようにいろいろな手入れをすることで害虫の発生を防ぎ、芝生の健康を保つことができます。もしも手入れの方法がわからないという場合は、芝張り業者に相談してみるといいでしょう。芝張り業者は芝生の手入れもおこなってくれることがあります。

芝生にマダニや害虫が発生する原因と対策法!日ごろのお手入れも大切

まとめ

人間が管理している芝生はマダニなどの、人間に危害を加える害虫の発生源になることはあまりありませんが、外から侵入してくることはあります。芝生で発生する虫にはさまざまなものがありますが、なかには芝生を食べて枯らせてしまうような害虫もいます。芝生の健康を守るためには、害虫を寄せ付けないための対策が必要です。

害虫の発生を防ぐには殺虫剤の散布、サッチング、エアレーションといった芝生の手入れをしっかりとする必要があります。手入れの仕方がわからない場合は、芝張り業者に相談してみましょう。適切な手入れをすることが、害虫の発生を防ぐことにつながります。

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