野芝を種から育てたい!種まきの方法とお手入れのポイントを解説!

2021.4.30

野芝を種から育てたい!種まきの方法とお手入れのポイントを解説!

お庭に芝生があるとおしゃれですよね。素敵なお庭作りのために、まずは、安くて買いやすい野芝を種から育てようと考える方も少なくないかもしれません。

そこで今回は野芝の種類や特徴、種まきの方法や種まきに適切な時期を解説していきます。さらには、野芝の育て方やお手入れ方法までふれるので、ぜひ参考にしてみてください。

野芝は暖地型芝!種まきは5月~7月が最適

野芝は暑さに強いといわれる暖地型に該当します。この暖地型芝の種まきに最適な時期は、5月~7月だといわれています。理由として、5月中旬~7月頃の気温は、野芝の種の発芽にもっとも適した20℃~30℃であることが多いためです。

芽がでたばかりの芝生は非常に敏感であり、適温から外れてしまった場合、うまく育たせるのはむずかしいでしょう。4月~9月であれば種まきをすることは可能ですが、できれば最適な5月~7月におこなうことをオススメします。

野芝を種から育てたい!種まきの方法とお手入れのポイントを解説!

種のまき方

種をまいて芝生を育てるには、事前準備が大切です。必要なものや種まきの方法、水やりの方法を解説していきます。

必要なもの

野芝の種まきをおこなう際に、用意しておいた方が便利なものがあります。道具や肥料など効果的に使って、野芝をまいてみましょう。

〇目土

種に土をかぶせることで、発芽した芽や茎を保護し、芝の成長を促進させることができます。使用する量は、おおよそ1平米で5リットル程度とされています。

〇トンボ

芝生を適切に育てるには、整地が大切です。その整地において、土壌を平らにならしたり、目土を土壌に馴染ませたりするためにトンボを使用します。

〇スコップ

整地の際に土壌の凸凹をおおまかになくすことができます。また小さいサイズのスコップであれば、目土をする際に活用することができて便利です。

野芝を種から育てたい!種まきの方法とお手入れのポイントを解説!

〇レーキ

小さな石や芝刈りの際にできた葉の切れ端などを取り除く際に便利です。また、種まき前の溝をつくる際にも、レーキは活躍するでしょう。

〇ローラー

ローラーは、種まきのあとや芝張りの時期にも使われています。また、芝にできた凸凹を平らにする際にも非常に便利です。もしローラーがない場合は、平らな板を用いて踏みつけることで代用することが可能です。

〇ふるい

目土をする際に、ふるいを使うことで土の量を調節することができます。網の目を組み合わせることで、さらに細かい量に調節しながら土を土壌にまくこともできます。

〇肥料

肥料を与えることで、芝生の成長を促進させることが可能です。また土壌の状態によっては、場所によって芝が吸収する栄養量が違うおそれがあります。その場合、種まきの前に肥料を耕すことで、吸収する栄養量をある程度一定に揃えることができます。

〇散布機

肥料や目土など、均一に散布するための機械です。直接作業するよりも、大幅な時間の短縮につながるでしょう。また、砂と混ぜあわせることで種まきも可能なようです。

整地

石などを取り除き、土壌の凹凸をなくしていきます。凹凸があった場合、水たまりなどができるおそれがあります。適度な水はけが必要な芝生にとって、水たまりは余計な湿度の原因となるのです。

必要以上の水分や湿度は芝生にとって悪影響であり、病気などのリスクを生んでしまいます。そのため、種をまくまえにきちんと整地をおこなっておく必要があるのです。また、土壌がどうしても改善できない場合は、土を通気性のよいものと丸ごと入れ替える方法もあります。

現在ある土壌を改善する場合、整地をおこなった際、土壌に肥料を混ぜ合わせていきます。その際10センチ~15センチ程度の深さの土と混ぜ合わせると、より通気性の高い土壌をつくりやすいようです。

種まき

種まきの前にレーキを使い、土壌表面に深さ5ミリ~10ミリ程度の溝をつくっておきます。溝同士の間隔は1センチ程度あけておけばよいでしょう。

準備ができたら、種を均等にまいていきます。この種やりが芝生の生え方に影響するので注意が必要です。この際に、肥料もまいておきます。肥料をまくことで、土壌から吸収する栄養を、均等に芝に与えることができます。その結果、芝に色むらが出てしまうことも防げるためオススメです。

次に、レーキで掘った溝に対して、再度直角に溝を引くことで、最初に掘った溝に土をかぶせることができます。その後は目土をおこなって、種がうまく成長できるように保護していきましょう。

目土は、直接手でおこなったりスプレッダーなどを使ったりして、均等にかぶせていきます。目土の厚さは2.5ミリ程度が最適とされており、ローラーや板を使って転圧していきます。転圧することで種や肥料、目土などを土壌に馴染みやすくなるのです。

水やり

野芝の種をまいたあとは水分が必要になるため、適切な水やりが大切です。目安として、一週間程度は毎日水やりをおこうとよいでしょう。

また、芝の芽が出たばかりの野芝は非常にデリケートな状態です。芽をだしたばかりの芝は、踏みつけたりすると簡単に折れてしまいます。

そのため、一定の期間養生させる期間が必要とされており、芝生が3㎝程度育つまでがその期間となるようです。養生期間に不安がある方は芝を軽く引っ張って、根っこに土壌がくっついているかを確認するとよいでしょう。

野芝のお手入れ方法

野芝に種をまいたあと、元気な芝生を維持するには、定期的なメンテナンスが重要になります。うまくお手入れをすることで、芝生をすくすく成長させることができるでしょう。

水やり

芝生は生えそろったあとも、お手入れが必要です。水やりのタイミングは気温に関係しており、季節ごとに違いがあります。

おおまかな目安として春は週に2~3回、夏は1日~2日に1回、秋は週に2~3回ほどです。冬は芝生が休眠しているので水やりの必要がありません。また気候によって水やりのタイミングを変える必要があります。連日雨が続けば水やりはおこなわず、晴れの日が続いているようなら水やりは多めにあげるとよいです。

芝生は多すぎる湿気に弱く、乾燥にも弱いのです。そのため、水分量を調節して育てる必要があるのです。また夜間の水やりは太陽光もないため、湿気が逃げにくいなどのリスクがあることから、芝生の水やりは朝におこなうことが理想とされています。

肥料

定期的に散布が必要になります。時期の目安として、芝生が成長しやすい4月~7月頃や9月後半におこなうと効果的なようです。

適切な量の肥料は芝の成長を促進してくれます。病気になりにくくなったり美しい緑の芝が生えやすくなったりするなどのメリットがあるのです。

芝刈り

芝生は成長を続けると伸びてしまうので、適度な芝刈りが必要になります。芝の葉っぱが長すぎると、適切に日光をうけられず、病気にもなりやすくなるのです。

芝の葉を刈る部分は、全体から3分の1といわれています。芝には、生長点という目安となる位置があり、3分の1をこえる長さで刈ってしまうと、芝生を弱らせるおそれもあるのです。これが葉を刈る部分が3分の1とされる理由です。

たとえば芝生が3ミリなら2ミリ以上残して芝刈りをすることになります。刈る部分の高さによっても芝刈りのタイミング違いますが、2ミリ以上で週に1回~2回程度、月で3回~4回程度必要ということになります。
 

サッチング

冬に枯れた葉の一部や芝刈りの際にできた芝の細かい切れ端などがたまって、土壌の表面に層になったものをサッチといいます。また、定期的にこの層を取り除く作業をサッチングとよびます。

芝生の葉は、土で分解されにくいため、土の表面にたまりやすく、これが集まって層になってしまうのです。サッチは土壌の通気性をさげ水はけを悪くしてしまう原因であり、乾燥していると水を吸収しにくいので、水やりの効果も半減させてしまうおそれもあります。芝生を元気に育てるには、定期的なサッチングが必要です。

除草

芝生とは別の雑草が生えてきた場合、除草していきます。見栄えだけでなく、雑草に余計な栄養をとられてしまうので、きちんと取り除く必要があるのです。

芝張りをおこなった直後は、除草剤の影響をうけやすいので手で抜く必要がありますが、そうでなければ除草剤を使うのもよいでしょう。とくに芝生の範囲が多いと、手作業で除草する労力ははかりしれません。近年では、除草剤が雑草にだけ効果をだすものがあるようです。

エアレーション

マイナスドライバーや専用の道具で、土壌に円柱型の穴をあけます。これをエアレーションといい、通気性をよくすることが目的になります。必要以上に密集してしまった古い根を切ることで、新しい根の成長を促進させることができるのです。

結果的に水はけがよくなりますが、根っこが乾燥しやすくなるため、翌日までには目土で穴を塞ぐ必要があります。

野芝を種から育てたい!種まきの方法とお手入れのポイントを解説!

野芝の特徴

野芝は種からも育てやすい、お手入れがさほど必要のない品種です。自然に生えていることも多く、公園や道路の脇など、野生の野芝は日本のいたるところでみかけることができます。葉の幅は4ミリ以上と広いのも特徴的で、踏み圧にも強く、芝が緑色でいる期間を長く楽しむことができる芝生です。

また、野芝は、日本の気候にもっとも適した芝生ともいわれており、丈夫な芝生であるため、ほかの芝より肥料もあまり必要ないでしょう。寒さにも比較的強く、病気にもなりくいことから、ゴルフ場や公園の芝として採用されている場合が多いのです。芝生を初めて育てる方にはおすすめです。

野芝を種から育てたい!種まきの方法とお手入れのポイントを解説!

まとめ

野芝は種をまいて自分で育てることができる、暖地型の芝生です。非常に丈夫で、寒さにも強い特徴をもっています。

お庭に野芝を張る際は、いくつかの道具も必要となるでしょう。まずは凹凸や石などを取り除き、芝生にとって通気性のよい土壌を耕す必要があります。

凹凸は水たまりの原因となり、水たまりは余計な湿気のもととなってしまいます。芝生が元気に育つには、芝生が好む土壌作りが大切なのです。整地が終われば、実際に種まきをおこないましょう。

芝生がきれいに生えそろったら、定期的なお手入れが重要でしょう。適切に水やりをおこないつつ、雑草にも注意する必要があります。お手入れなしではきれいな芝生を維持するのはむずかしく、最悪の場合枯れてしまうこともあるようです。

うっそうとしげる芝生を維持するために、業者にお手入れを依頼するのもひとつの方法です。業者であれば、美しい芝生を維持することができるでしょう。


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