芝生に目土をする時期は初夏や秋が望ましい?効果や注意点を解説!

2021.4.30

芝生に目土をする時期は初夏や秋が望ましい?効果や注意点を解説!

芝生を育てるうえで、目土入れは欠かせない作業です。芝生に目土入れをすることによって、庭のデコボコを直したり、微生物の活動が活発になるなど、さまざまなメリットがあります。しかし、具体的にいつの時期に、どれくらいの頻度で目土をおこなえばよいのかわからない方も多いでしょう。

今回は、芝に目土をする時期や効果、具体的な方法を解説しています。このコラムをご覧いただくことで、目土入れの重要性や注意点がわかり、元気な芝生を育てることができるはずです。

芝生の目土入れの時期はいつでもいい?

芝生の目土入れの時期は、おもに春先から初夏、または秋口といった気温があまり高くない頃が適しているといわれています。とくに気温が高くなる夏場などは、目土入れをするのは避けたほうがよさそうです。
芝生の目土入れの時期はいつでもいい?
なぜなら夏場は、強い日差しにさらされるため、土の温度が高くなります。このような状況下で目土入れをしてしまうと、温度が高くなった土が芝と触れ合い、その結果芝生を傷めてしまうおそれがあるのです。

また目土入れは、おこなう範囲によっては時期を選ばずにすることができるようです。たとえば、芝生がデコボコしている箇所だけということであれば、基本的にいつ目土をおこなってもかまいません。しかし、芝生全体に目土入れをしたい場合は、適切な時期に実施するようにしましょう。

そして目土入れのペースは、一般的なご家庭の場合であれば、1年に1~2回程度おこなうのがちょうどよいです。ただし、芝生の状態が悪くなってきたと感じたときは、放置せずに毎年目土入れをするようにしましょう。

目土の効果は?

目土をすることによって、芝の萌芽や発根を促進するなど、芝生の活性化に繋がるさまざまな効果が期待できます。ここでは、目土をすることで得られる効果を3つ取り上げて説明していきます。

新芽の保護

芝生を成長させるためには、水分や温度調節が欠かせません。そのため、芝生に目土入れを時期に合わせておこない、芽生えたばかりの葉や茎に被せることで、生育を促すことができます。目土をすることで、散水したときに土が適度に水分を吸収して、新芽に対して成長を促してくれるのです。

もし目土をしていなければ、水を与えたとしても、水分や温度が最適な状態ではなくなってしまい、芝生の根が乾燥しやすくなります。そうなると、芝生が成長しづらくなってしまうので注意が必要です。

サッチの分解

芝を刈った後に残った刈りかすや、枯れてしまい腐敗した葉や茎のことをサッチといいます。月日が経ち、たくさんのサッチが堆積してしまうと、芝生全体の通気性や水はけを悪化させてしまいます。また、芝生の通気性が衰えると土壌の微生物の働きが弱くなり、サッチの分解を遅らせる要因になってしまうのです。
目土の効果は?
良好な芝生環境を作るためには、土壌の微生物を活発に働かせる必要があります。具体的には、芝生に堆積したサッチをトンボなどを使って取り除き、そこに目土を入れるとよいでしょう。目土入れをすることで、土壌の微生物の働きが活発になり、サッチの分解をしてくれます。

芝生のデコボコの修正

目土入れをすることで、芝生にできたデコボコを直すことができます。目土は芝生のへこんだ部分に入り込み、表面を平らにしてくれるのです。入れる目土の目安は、芽を完全に覆ってしまわないように3~6㎜程度がよいでしょう。

芝生は長い年月を経ると、地面を踏み続けたり、成長の違いなどで、表面にデコボコができてしまいます。またデコボコを放置してしまうと、そこに水が残ってしまい、芝の状態が悪くなってしまうおそれがあるのです。そのため、芝生にデコボコが見られたら、早急に対処するようにしましょう。

目土のやり方とコツ

さまざまな作用がある目土ですが、適切な方法で目土を実行することが重要です。ここでは、芝生への目土入れのやり方とコツを説明していきます。

目土の種類を選ぶ

目土は粒の大きさで分類され、おもに粒状、砂状、混合土といった3種類に分けることができます。粒の大きさが異なる目土は、ホームセンターや園芸店などで購入することができるので、できるだけ芝生に適した目土を選ぶ必要があります。

粒状の目土は、一粒を肉眼で確認することができるほどの大きさです。とくに散水をしたときは、一粒が大きいため隙間ができやすく、その隙間に水に流れ込みやすいです。また水やりをした後は、粒と粒のあいだを水が流れていき土壌全体に染み渡るため、程よく水分を維持しておくことができます。

砂状の目土は、繊細でさらさらとした手触りをしています。また砂状の目土は川砂、山砂、海砂と、大きく3種類に分けることができます。なかでもおすすめなのが、川砂の目土です。川砂の目土は、通気性や浸透性も抜群なので、芝生の成長を促してくれます。

混合土は、肥料や有機物が豊富に含まれているため、芝生の成長に適しています。混合土は、さまざまな栄養素や肥料がブレンドされているため、芝生が変色するなど、何かとトラブルが生じたときに、すぐに回復するといった特徴があります。土壌環境をよくしたいなら、混合土を使ってみるのもよいかもしれません。
目土のやり方とコツ
このように、それぞれの目土によって効果が異なってくるため、庭の土壌環境に合わせた目土を選びましょう。芝生を育てていくうえで、排水性や通気性のよい土を作ることは、大変重要です。

こまめに少しずつ

芝生に目土を入れるときは、芝生に目土をする時期に合わせて、こまめに少しずつまくのがコツです。こまめにまくことによって、地面にデコボコができにくくなります。入れる目土の目安は、芝生の葉が隠れないくらいがちょうどよいです。一度に多くの量を入れてしまうと、芝生の成長に悪影響を及ぼしてしまうおそれがあるため、慎重におこないましょう。

そして目土入れをした後は、トンボやレーキなどを使用して、芝生全体が水平になるようにならします。この時に注意すべき点は、デコボコができないように、目土をできるだけまんべんなく広げることです。デコボコが目立ってしまうと、芝生の見た目もよくなくなります。

目土を入れ続けると高さが上がっていく

芝生に目土をする時期に合わせて、毎年目土を入れていると、少しずつ芝生の高さが上がっていきます。塵も積もれば山となるように、長い年月を経て少しずつ芝生の高さが上がってくると、デコボコが目立ってしまうおそれがあります。

芝生が盛り上がってくると、新たに芝生の張り替えをするなど、補修作業が必要になってくる場合があります。また、芝生の面積が広ければ広いほど、作業も大変になるため、自分一人でおこなうにはかなりの労力が必要です。そのため、自分で芝生の張り替えをするのはむずかしいと感じたら、業者に依頼してみるのもひとつの手でしょう。

まとめ

芝生に目土をする時期は、芝生の生育が盛んな3月~6月くらいがベストで、頻度は1年に1~2回ほどがよいといわれています。芝生に目土入れをすることで、芝の成長を促したり、地面のデコボコを修正して水溜まりができるのを防ぐなど、さまざまなメリットがあります。

しかし、目土の種類は粒状、砂状、黒目土など、一粒の大きさや含まれる成分もそれぞれ異なるのです。そのため、芝生に適した目土を選ぶ必要があります。もし、庭の芝生に合った目土の種類がわからなかったり、芝生が広く作業が手間に感じる場合は、業者の方に相談してみましょう。

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